東海自然歩道(宇賀渓)
昨年秋の朝明渓谷の続き、東海自然歩道を東へ切畑から宇賀渓までを歩いてきた。この間は八風街道から伊勢信貴山を経て渓谷巡りとして道も整備され、誠に素晴らしいコースであった。その昔、近江商人がよく歩いていたという八風街道は、現在も八風渓谷から八風峠を越え、滋賀県の永源寺に至る事ができる。
尚、交通アクセスが悪いところだけが難点で、今回マウンティングバイクを目的地にデポし、帰りはそのMTBに乗り、車を回収するというスタイルをとってみた。なかなか快適なサイクリングも味わえた(^-^)

【山  域】 宇賀渓・竜ヶ岳 クリックで周辺地図
【日  時】 2002年5月19日(日)
【メンバー】 単独
【コ ー ス】 自宅=西名阪=東名阪=田光〜切畑〜福王神社〜
       水晶橋〜宇賀渓口〜滝巡り〜MBにて切畑=帰宅
【天  気】 雨のち曇り 。気温20℃

【時  間】 滝巡りも含め約4時間。

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八風街道から切畑橋へ
この日は朝から雨だった。行こうか行こうまいか迷ったあげく決行に踏み切る。前日用意していたMTBを車に積み込み、いざ出発。しかし、西名阪の松原〜柏原間が事故による5キロ渋滞。アチャ〜と思ったが迂回する訳にも行かずノロノロ運転に付き合わされる。そのロスタイムが約40分にも及び、現地に着いたのが11時。更に目的地宇賀渓にMTBをデポして出発地点に戻ってくるまで約40分。午前中は激しい雨が降り続いていたが、切畑に車を置き、12時スタートする頃には、完全に雨が止んでいた。何が幸いするか解らないとはこの事だ。\(^O^)/
鈴鹿連峰を後ろに自然歩道が続く
雨上がりの田園風景は、何とも言えぬ清清しさがあった。後ろを振り替えながら鈴鹿連峰の峰々を眺め、田植えの終わったあぜ道に東海自然歩道の標識が続く。アザミの花やレンゲの花が田園に色鮮やかに光っていた。
やがて山道に差し掛かり、福王C・Cのゴルフ場に並行して道が進むと、途中の標識に「右 福王神社」と記していた。



福王神社(別途写真有り)
東海自然歩道は左に進むのだが、折角だから福王神社に寄ってみよう。聖徳太子が毘沙門天を安置したと伝わる古寺で伊勢信貴山と呼ばれるこの神社は、伊勢の守り神である。鬱蒼とした木立に樹齢何百年という大杉が天高く聳えている。この日は雨上がりの中でも、数人の人が真剣に祈りを捧げ、京都の伏見稲荷みたいに参拝する神様がいろいろあるみたい。
一番奥の院に安置されている社まで一周できる。
さて参拝後、東海自然歩道の分岐まで戻り、ルートは福王山を巻き込むように北西に進んで行く。
水晶橋
途中の山腹には、八風牧場が開かれていたという高原や休憩の最適なスポットがある。更に大きなモミの木や大石を見ながら新緑の青々とした木立の下を下って行くと、やがて水晶渓にかかる水晶橋に出る。長さ40メートルの吊り橋は、かなり高度感があり、一度に8人までと記載されていた。
この水晶橋から宇賀川に沿って自然歩道が進むと、渓谷ハイクや竜ヶ岳登山の基地として人気のある国民宿舎「登竜荘」に差しかかる。この辺りは魅力的なコースが一杯あるみたい。時間があれば行ってみたいのだが、今日のところは我慢しよう。
宇賀渓総合案内場
橋の下では、若者達がバーベキューを楽しんでいた。絵を書いている人もいた。午前中の雨も午後から完全に止み、薄日も差し始めている。新緑の美しさは、雨上がりの後は最高だ!身体中オゾンいっぱい降り注がれている気分がする。
宇賀渓案内所の駐車場内に無料で置かせて頂いたMBTをとり、このまま帰るのも惜しいのでMTBに乗り、滝巡りに行く事にした。
簡単に行けると思いきや、結構登るのである。MBTがあるからスムーズに行けるが、歩いて行けば充分な時間余裕が必要だ。何せ竜ヶ岳登山と一緒なのである。最後の公衆トイレにMBTを置き、後は徒歩で登るのである。


魚止滝(別途写真有り)
竜ヶ岳登山から降りてくる大勢のグループとすれ違った。時間も4時前である。「今から登るの?」「いえ、滝を見に」と何人かの人に尋ねられた。多分逆の立場だったら、私も聞くだろう(^ ^ゞ
滝は、いくつもあるが、時間もあまりないから山コースで「魚止滝」と「五階滝」に絞り込もう。何せ一周滝巡りするには、所要3時間かかるとmapに書いている。無理は禁物。まず「魚止滝」、ここの滝は水量も多く迫力があった。「五階滝」は、滝が5段重ねで落ちている。この滝巡りには、山コースと沢コースがあるが、やはり時間があれば沢コースも面白そうだが、時間がない場合は止めた方が良いと思う。一応ザックにはヘッ電は持っていたが、やはり山は明るいうちに下山が鉄則。
宇賀渓や竜ヶ岳などを眺めながら MTBに乗り駐車場所に帰る




この滝巡りも1時間で済ませ、後は快適にMBTに乗って宇賀渓を後にする。車を置いた場所まで戻る間、国道326号線を走りながら見る田園風景と鈴鹿連峰の峰々、夕日に照らされた輝く稲穂の黄金色が、何とも言えぬ満足感と来て良かったという気持ちでいっぱいであった。
帰りは、いつものように湯ノ山温泉「希望荘」で汗を流し、帰途に着いた。


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