この講座はプログラミングの初心者を対象としてJavaを楽しくおぼえていくというものです。ぎちぎちした文法や細かい知識は話しません。そういうことは、
この講座をおえれば、一人でも本を読んでおぼえていけるでしょう。
また、用語はすべてキチンと解説していくと百科事典になってしまうので、ウソにならないように気をつけながら、なるべく簡単な説明で講義を進めていくつもりです。
http://java.sun.com/j2se/1.4.1/ja/download.html
や雑誌・書籍の付録にありますのであらかじめどこかで入手し、インストールしておいてください。
また、JBuilderなどといった、Javaプログラム開発のための総合的な環境を提供してくれるソフトもあります。それらについては、マニュアル等を参照してください。
ところでコンピュータはこのソースの内容を直接理解することはできません。ソースをコンピュータにわかる言葉に翻訳する必要があるのです。
この翻訳をコンパイルといい、翻訳するソフトをコンパイラといいます。
Javaの場合、コンパイルされたファイルは、クラスファイルとよばれます(また、そのファイルの内容はバイトコードといいます)。これは、それだけで実行できるものではないのですが、実行環境が整っていれば、インタプリタというもので実行することができます。ここでいうJavaの実行環境は、Java仮想マシン(JVM)などとよばれます。J2SDKをインストールすれば、JVMもインストールされたことになります。
ごちゃごちゃ書きましたが、コンパイルも実行も簡単ですので安心してください。コンパイルはjavacというコマンドで、実行はjavaというコマンドで行います。
以上をまとめると、Javaでプログラムを書いて実行するということは
1.ソースを書く
2.コンパイル(javacを使う)
3.実行(javaを使う)
ということになります。
これらの簡単な手順(特別な開発ソフトを使わない場合)は、付録1で説明します。
コメントをしておくと、ソースを書いてから実行までの流れは、CやC++のような言語とは少し違います。C/C++では、最終的に(単独で実行可能な)実行可能ファイルを生成するのですが、Javaのクラスファイルは、単独では実行できず、javaコマンドで実行するものなのです。しかし、そのおかげで、JVMが実現されているコンピュータなら、どのタイプのものでも実行できるということになります。一度書いたプログラムが、OSやハードウエアの種類に関わらず実行できることが、Javaの特徴のひとつなのです。
いずれにしても、私たちがおぼえることは、「どのようにソースを書くか」ということになるわけです。