阿呆浪士


ラッパ屋『阿呆浪士』(初日)☆☆

日本の夏がやってきました。夏と云えば「忠臣蔵」、夏の風物詩として、江戸の夏にはかかせない行事です。。。あれれ、(?_?;)

てなわけで、ラッパ屋さんの第18回公演は、夏だというのに「忠臣蔵」。でも赤穂の浪士さんたちが、討ち入りの時期を待ちに待って、理想と生活との狭間の中で、本当に討ち入りしようかどうしようかと、心が揺れ動いていたのは独特の熱気に溢れた江戸の夏だったのでした。

今回は、いつものTHEATER/TOPSを離れ、青山円形劇場での公演ということで、円形を十二分に使い、客席の間をぬって、三方に花道が設けられ、出たり入ったりの楽しい舞台となりました。

円形劇場には、「夏」を満喫させる舞台美術が仕込んであり、キヤマさんの美術の中にいられる喜びは円形劇場ならではでしたし、照明さんも音響さんも、楽しみながらのお仕事だったように見受けられました。(^_^)
配役もいつもと少し違って、笑わせ役の人が格好いい役をやるなど、初めての?円形ということで、初日とは思えないのびのびした演技で楽しませて頂きました。前々回の「アロハ颱風」が私にはあわなくてちょっと心配していたのですが、順調に回復?しているようで、一安心です。遊眠社なき今、ラッパ屋さんには、私がもっとも安心できる劇団として、いつまでも頑張って頂きたいものです。(^^;)


ラッパ屋第18回公演『阿呆浪士』☆☆☆

【作・演出】鈴木聡 【美術】キヤマ晃二 【照明】板谷静男
【音響】藤井俊夫、早川毅、島猛
【会場】青山円形劇場【期間】1994.7.3 〜 7.14
【連絡先】ラッパ屋 03−3394−6703
【観劇日】7/3 (どの席も段になっていてみやすいです)

【おまけ】
「特別限定ラッパ屋10年カタログ」が販売されています。芝居がはねた後に買う方が、おはやし付きなので楽しいかもしれません。

時かけ



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