最近撮った写真から(2007その1 6回目のイタリア)


 イタリア最南部のプーリア州とバジリカータ州の景観  

(June 15, 2007)


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世界遺産に登録されているバジリカータ州マテーラの穴居住宅 ( 詳しい説明は省略 )。 これは今回の旅で最も感動した光景の一つです。



前と同じ場所を別の角度から撮影。 一番上部は新市街の新しい建物



プーリァ州ポリニャーノ・ア・マーレ。 侵食された石灰岩の切り立った崖がその名のようにアドリア海に落ち込んで
華麗な風景を生み出す。 右手の崖の裏側には断崖にへばりつくように設けられた高級ホテル兼レストランがあり、ここで昼食を食べた。



プーリァ州オストゥーニの町の旧市街を遠望。石灰岩で造り、白亜を塗った古い家々が丘の表面を覆うように密集している。
頂上には幾つかの大きな教会。 あいにく日ざしが当らず、純白の家々が灰色に写ってしまったのが残念。 右手遠方はオリーブの樹海。



同じオストゥーニの町の新市街の高台からアドリア海の海岸と水平線を遠望。手前には小さな古城やトゥルッリがあり、その下方には
オリーブの樹の広大な樹海。 トゥルッリはアルベロベッロにしかないと思っている方もいるかも知れないが、付近のどの街にも散在している。



プーリァ州レッチェは華麗なバロック建築の寺院が数多く在ることで有名。 これはサンタクローチェ教会のファサードの上部。



同じくレッチェのドゥオモの正面。この地域の寺院はすべてこの地方で産出する薄いベージュ〜ピンクの石灰岩で造られている。
他にも10ほど、同じくらい豪華で美しい寺院を撮ったが、残念ながら割愛する。



チステルニーノは風変わりな美しい街である。 車の通れない細い路地が迷路のようにクネクネとどこまでも続き、
白亜一色の家々は花で飾られ、外部に設けられた階段を上がって玄関にと導かれる。



チステルニーノやロコロトンドのような丘の町の公園のベンチに体を休めると、眼下にイトリアの谷の美しい
景色が目に飛び込んでくる。 そこにはまだ三角屋根のトゥルッリがあちこちに散在し、人々が住んでいる。
アルベロベッロのように密集はしていないが、かえって自然な美しさを感じる ( ロコロトンドにて )。



長靴の形をしたイタリア半島のかかとに近いサン・チェザレア・テルメの町を、紺碧のアドリア海上を走るモーターボートから写す



同じ部分を町の高台から俯瞰する。 半島最南端のサンタ・マリア・ディ・レウカ岬は正面にかすんでいる。 ここから約35kmだ。



テルメの名が示すように、この町にはあちこちに硫黄泉が湧いている。 この海辺でも海水中に噴出していて、日差しの加減で美しい青色を
見せる。 温泉の湧かない別の海辺の洞窟はカプリ島の青の洞窟にも負けないほどの素晴らしい青色を見せていたが、撮影は失敗した。



旅の最後に3日ほどを過ごしたローマ近郊のオスティア・アンティーカに在る超高級民宿の外観。 古民家を改造している。
この2階向かって右側の一室を借りた。 調度品も骨董品的なものばかりだった。



その寝室。 若い ( いや、若くなくても ) 女性が見たら、狂喜するのではなかろうか。 ベッドの上には歓迎の小さな
ブーゲンビリアの花束が置いてあった。 このベッドは昔ナポリの王様が使っていたものだという。



BC2世紀からAD3世紀あたりにかけて栄えたオスティア・アンティーカの遺跡では感動のあまり2時間以上も歩き回って100枚近い写真を撮った。
とても1枚や2枚では紹介できないが・・・



2千年経っても、邸宅の床の
モザイクはきれいに残って
いる。 建物の装飾はほと
んど崩れ落ちてしまったが。









帰りの機内で西シベリア上空で北の空を撮る。 6月8日、北緯約65度、高度1万mという条件で、白夜とは言えないが、
太陽はこの時一度僅かに沈み、その後、また直ぐに昇ってきた。


ご感想、ご意見、ご質問などがあれば まで。