デニン氏からのジョーク集

( Feb. 15, 2012 〜 )


***
 在米中家族ぐるみで親しくなった米国人の技術者で起業家のランディ・デニン氏は、とにかく、何から何まで豪快で、マメで、多趣味で、器用で、エネルギッシュで・・・あんな生活をしたら人生はさぞ面白いだろうなといつも私は考えています。

 現在はテキサスに豪邸を構え、サプリメントの販売会社を経営しています。 時々日本にも商売に来て、私たちの家を訪ねてきたりもします。

 彼はひと月に5つも10も、笑い話、驚くような写真や動画を送りつけてきます。 私のパソコンから溢れてきそうなほどの量で悲鳴をあげてしまいます。

 その中から、私が大いに笑えたものを選んで日本語に訳し、ご紹介したいと思います。 一番下の ( その1 ) から読んで下さると幸いです。

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(その30) 認知症判断法

知り合いの医師を訪ねた時、彼に聞いてみました。

「老人を老人介護施設に送るべきかどうかはどうやって決めるの?」

「それはね、彼を風呂場につれて行き、スプーンと茶碗とバケツが横に置いてある浴槽を水で満たした後、 『この浴槽をカラにしてください』 と言うんだ」

(上記の会話の続きについての貴方の予想をまとめてから続きを読んでください)







「ああ、分かった。スプーンや茶碗より大きなバケツを選んだら正常な人だというんだろう?」

「いや、違う。正常な人は浴槽の栓を抜くんだ。 君は施設に入所した方がいい。ベッドは窓際がいい?」

(その30) 幸運な誤解

2人のご婦人がゴルフをしていました。 1人がティーショットを打つなり、恐怖心に震えました。彼女の打球が、隣のホールでプレイしていた男性4人組に向かってまっすぐ飛んでいったからです。

そのボールは、そのうちの1人に当たってしまいました。 男は両手を合わせて握り、股のところに当てると、地面に倒れこみ、苦悶の表情で転げまわりました。

婦人はその男に駆け寄って謝るとこう言いました。 「どうか、私に手当てさせてください。 私は理学療法士です。 お許しがあれば、貴方の痛みを直して差し上げられると思います」

「いや、結構です。 大丈夫です。 2〜3分もすれば治るかと思います」と男は答えました。 しかし彼は両手を股間に当て、苦悶の表情で仰向けに倒れたままでした。

彼は遂に彼女の懇請を受け入れ、手当てをしてもらうことにしました。 彼女は彼の両手を静かに体の両脇に持って行き、ズボンを緩めると、両手をその中にゆっくり静かに差し入れました。 そしてしばらくの間、やさしく上手にマッサージし続けました。

「如何でしょう。 どんな具合でしょうか」

「素晴らしく気持ちいいです。 でも、私の左手の親指はどうも骨折しているようです」

 解説は不要でしょうね? もし立っているあなたの手の指にゴルフボールが当たったとしたら、両手はどんな風に合わせ、どこに持って行きます? どんな姿勢をとります?

(その28) 一番恐ろしい可能性

 ある老人が手術台の上で手術が始まるのを待っていた。 彼はその手術を、高名な外科医である自分の息子にやってもらうように頼み、息子はまさに麻酔を開始しようとしていた。

 その時、彼は息子にひとこと話したいと言った。

 「 なんですか? お父さん 」

 「 ベストを尽くすんだよ。 もしうまく行かなくて、私の身に不幸な事が起こったら、お母さんはお前の家に行って、お前の嫁さんと一緒に暮らすことになるんだよ 」

 ( 訳者蛇足:そんな恐ろしい事になるかも・・・と言われたら、息子は絶対に失敗できないというわけです )

(その27) スーパーにて

 二人の男がスーパーでカートを押して歩いていたらぶつかってしまった。 一人は年寄りで一人は若者だった。

 年寄りの方が若いのに向かって、「 ああ、ご免なさい。 私は妻を探していてよそ見をしてたもんで前方不注意でした 」

 若い方は 「 ああ、構いませんよ。 偶々ぶつかっただけです。 私も妻を探していたところです。 なかなか見つからなくてイライラしてました 」

 年寄りの男が 「 そうでしたか。 なんでしたら私が探すのを手伝ってあげますよ。 奥さんはどんな人ですか? 」 と聞くと若い男は言った。

 「 えーと歳は27でね、背は高い方です。 頭髪は赤っぽくて眼は青いんです。 オッパイは大きい方で・・・Tシャツにノーブラです。 脚は長くてショートパンツをはいてます。 ところで貴方の奥さんはどんな方です? 」

 年寄りは答えて 「 そんな事どうでもいいです。 貴方の奥さんを一緒に探しましょう! 」

(その26) SEX FROGS

一人の金髪娘が「何か変わったペット」はないものかとペットストアを訪れました。

店内を見まわすと、蛙が一杯入っている箱に 「 SEX FROGS 一匹たったの$20 詳細な説明書付き 」 と書いてあるのに目をとめました。

彼女は興奮して誰かが自分を見ていないかと辺りを見回したのち、カウンタのうしろにいた男にそっと囁きました。「 一匹買うわ 」

男は蛙を包装すると、「説明書を良く読んで下さいよ」と静かに言いました。

金髪娘はうなづき、箱を手にとるや一目散に我が家に帰りました。アパートのドアを閉めるとすぐに説明書を開いて読み始め丁寧に熟読し、指示の通りに実行しました。

1.まずシャワーを浴びてください。

2.何か素敵な香水を体に振りかけてください。

3.とびきりセクシーなナイトウェアを身にまとってください。

4.ベッドに横たわり蛙を貴女の傍に置いてください。蛙は訓練された通りに動くので、身を任せてください。

そこで彼女ベッドに素早く身を横たえましたが・・・驚いたことに何も起こりません!

彼女は大変がっかりし、腹を立てました。 説明書をもう一度読み直すと、最後のところに 「 何か問題や疑問がございましたら、ペットショップにお電話をください 」 と書いてありました。

そこで彼女がペットショップに電話をすると、さきほどの男が出てきて 「 只今すぐに参上します 」 と言います。 数分後、男がドアのベルを鳴らしました。

金髪娘は彼を招き入れて言いました。「 私、説明書の通りにやったのよ。なのにこのおバカさん蛙はじっと座ってるだけなの 」

男はとても心配そうな顔をし、蛙をつまみあげ、その目をしっと見つめ、厳しく言い渡しました。

「 さあ、どうするのか、私がもう一度だけやって見せるから、よ〜く見て覚えるんだよ 」

(その25) 男の一生 ( これは文章でなく絵です )



(その24) カウボーイと理髪師

一人の年老いたカウボーイが、小さな町の床屋に入って行った。 髪を切りひげを剃ってもらうためだ。

彼は理髪師に向かって 「 歳をとって頬がもう皺だらけなので、ひげを根元からきれいに剃ることができなくなってしまったんだよ 」 と言った。

すると理髪師は棚のカップから小さな木の球を取り出し、それを口の中に含み頬の内側に持ってくると皺が伸びますよと言う。

ひげ剃りが終わると、カウボーイは 「 これほど綺麗に頬を剃ってもらったことはこの数年なかった 」 と喜んだ。

しかし彼はもしこの小さな球をうっかり呑み込んでしまったらどうするんだろうと疑問に思い理髪師に尋ねた。

すると彼答えて曰く 「 なあに、二、三日したら出てきますから、持ってきて返してください。 ほかのお客さんたちも皆そうしてますよ 」



(その23) ホームレス

一人の男が道を歩いていると、ひどく汚い、みすぼらしいホームレスの男が声をかけてきて、夕食のために2ドル恵んでくれないかと頼んだ。

男は財布を取り出し、10ドル札を取り出して言った。 「 もし私がこの金をあげたら夕飯の代わりにビールを呑むかい? 」

「 いや、私は何年も前に酒はやめたんです 」とホームレスの男は答えた。

「 じゃあ、食べ物を買わないでこの金で釣りに行くかい? 」

「 私は釣りなんかで時間つぶしをしたくありません。 私は生きながらえようと努めるためにすべての時間を使わなくてはならないのです 」

「 じゃあ、食べ物を買わないで、ゴルフコースに行ってこの金でゴルフをしないか? 」

「 ゴルフなんて糞喰らえだ! もう20年もやってないよ! 」

「 それなら、赤い灯のついてる街に行って女を買わないか 」

「 そんな10ドルのために何で私が厄介な病気を背負いこむ危険を冒さなきゃいけないのさ! 」 とホームレスは叫んだ。

「 よし分かった。 金をあげるのはやめだ。 その代わり君を私の家に連れて行って、妻が作った美味しい料理を食べさせてやろう 」

ホームレスは驚いて言った。 「 そんなことしたら奥さんが怒るだろう? 俺はこんなに汚いし、たぶん悪臭がしてると思う 」

彼は答えた。 「 いや、構わないよ。 大事なのはね、男がビールを止め、釣りやゴルフをしなくなり、女に手を出さなくなったら、 どんなにみじめな状態になってしまうのかを、彼女が見て、聞いて、理解することなんだから 」

(その22) 怖〜いお話

 ある奥さんが、夫のジムの誕生日に、彼をヌードクラブに連れて行ってあげるという奇抜なプレゼントを思いつきました。

 クラブに着くと、入口に立っていたドアマンが 「 ハーイ、ジム ! こんにちは ! 」 と言ったので、 妻は 「 どうして彼はあんたのことをよく知ってるの? 」 と聞きました。

 ジムは 「 ああ、彼とはフットボールチームでの仲間なんだ 」 と答えました。

 中に入りバーの席に腰かけると、バーテンが 「 ジム、いつものやつでいいね? 」 と言います。  ジムは妻が質問する前に言いました。 「 彼とはダーツのチームの仲間さ 」

 すると、ヌードの女性が近寄ってきて 「 ハーイ、ジム! 今日もスペシャル・サービスやってほしいのね? 」 と聞くのです。

 たまりかねた妻は狂ったようにジムの腕を引っ張り、外に出るなりタクシーに飛び込みました。

 すると運転手が 「 おいジム! 今日連れ出したのはいつものよりもまた随分とブスじゃないの 」 と言いました。

 ジムの葬儀は次の日曜日です。

(その21) メールのアドレスを間違えると

 Eメールのアドレスを間違えると 「 とんだ 」 事になってしまうと言う教訓です。

 北部ミネアポリスに住むある夫婦が厳冬期を避けようと南部のフロリダに旅行することに決めました。  20年前新婚の時に泊まったホテルに泊まることにしました。

 2人とも非常に多忙だったので、夫は木曜日にフロリダに向け飛び、妻はその翌日に出かけることになりました。  夫がホテルに着きチェックインすると部屋にはパソコンがあったので、妻にメールで知らせようと思いました。  その時、うっかりアドレスを一字だけ間違えて送ってしまったのです。

 所で、テキサスのヒューストンでは、ある未亡人が心筋梗塞で死んだ夫の葬儀を終えてちょうど家に帰ってきたところでした。

 彼女は親戚や友人たちから弔意のメールが沢山来ている事だろうと思い、Eメールをチェックしようとしました。  ところが、最初のメールを見たとたん、彼女は大声で叫び失神してしまったのです。  息子が部屋に飛び込んできて、母親が床に倒れているのを見つけました。  パソコンの画面を見ると・・・

 愛する妻へ。 2010年7月19日

 件名:私は到着

 私のメールを見たらきっとお前は驚くだろうと思う。 今ではこんな所にもパソコンがあるんだ。

 誰でも、愛する者にメールが送れるんだ。 私はちょうど今着いてチェックインしたばかりだよ。

 明日お前がここに来る事については、もうすべて準備が整っている。 明日お前に会えることを楽しみにしている。  お前のここに来るための旅が、私のと同様平穏無事であることを祈っている。

   追伸:ここはすごく暖かいよ。

 ( これは実話をもとに作られたこわ〜いジョークです )

(その20) タンポン

 2人の小さな男の子が薬屋に入ってきて、タンポンを一箱取ってレジにきました。

 レジのおばさんが 「 坊や、あんた幾つ? 」 と聞くと 「 8つ 」 と答えました。

 「 坊や、これ何に使うのか知ってるの? 」

 「 ううん、よくは知らないけど、これ、僕が使うのじゃなくて、この弟が使うの。 この子4つだよ 」

 「 僕たち、TVを見てたら 『 これを使えば水泳もできるし、自転車にだって乗れるようになります 』 って言ってた・・・  この子はまだどっちも出来ないから 」

(その19) 一杯の紅茶

おばあちゃんが外出していて、おじいちゃんが私の 「 おもり 」 をしてくれていたある日のことです。

私はたぶん2歳半くらいでした。 誰かが私に買ってくれた 「 ティーセット 」 が私はお気に入りでした。

おじいちゃんは居間で夕刊を夢中で読んでいました。

私はおじいちゃんにお茶を淹れて持って行きました。 もちろん、中身はただの水でした。

何杯か飲んでくれ、とっても美味しいよとおじいちゃんが褒めてくれた所におばあちゃんが帰ってきました。

おじいちゃんはおばあちゃんを居間に待たせておき、「 あの子がお茶を淹れて運んでくるから見ていてご覧、とても可愛いから 」 と言いました。

おばあちゃんが待っていると、やがて私はおじいちゃんのために淹れたお茶を運んできました。

おじいちゃんがそれを飲みほしたのを見ると、おばあちゃんは言いました。

「 あなた、水のある場所であの子の手が届く所と言えば、トイレの便器だけだっていうこと、考えても見なかったの? 」

( これはおばあちゃんだけが覚えていて、のちに聞かせてくれた話です )

(その18) ある秋の日の愛の物語

私は貴女を探し貴女をつかまえる。 貴女をベッドに寝かせる

・・・そして貴女を思いのままに征服する。

貴女は震え、汗まみれになる。 もだえ、うめき続ける。

貴女は 「 助けて! もう止めて! 」 と私の前で哀願するのだ。

消耗しつくした貴女を解放してあげると、やっと貴女はホッとし、「 助かった! 」 と思う

・・・私は貴女をそこまでとことん責め続けてあげよう。

私から離れた後も、貴女の肉体は数日間くたくたに疲れ切っていることだろう。

”F”より愛をこめて。



これを読んでるあなた! もしかしてエッチなこと考えてない?

下司の勘ぐりは止めなさい!

はやくお医者さんに行って予防注射してもらいなさい!!



私の名前?・・・それは 「インフルエンザ」

(その17) 結婚する? それとも?

 もし貴女が、 「 彼 」 の前に差し出した食べ物を、なんでも食べてくれ 「 私の母が作ったものの方がおいしい 」などとは決して言わない 「 彼 」 を望むのだったら・・・犬を飼うことです。

 もし貴女が、貴女の足を暖めるためだけにベッドで一緒に寝ることで満足し、もし 「 いびき 」 などかいたら、 ベッドから蹴り落としても構わない 「 彼 」 が欲しいのなら・・・犬を飼うことです。

 もし貴女が、テレビのリモコンなどには決して触らず、フットボールの試合などにも夢中にならず、 貴女がロマンチックなドラマを観ているときは貴女の隣で静かに座っている 「 彼 」 が欲しいのなら・・・犬を飼うことです。



 もし貴女が、何をしようと決して批判せず、貴女が美しかろうと醜かろうと、肥っていようと痩せていようと、若かろうと年とっていようと、 全く気にせず、貴女の発する一語一語を大切にし耳を傾けてくれ、貴女を無条件にいつまでも愛し続けてくれる 「 彼 」 を望むのだったら・・・犬を飼うことです。

 しかし・・・

 もし貴女が、呼んでも来てくれず、貴女が家に帰ってきても全く無関心で、抜け毛を家じゅうに落とし、貴女をまたいで歩き、 家の周りを夜も走りまわり、家に帰ってくるのは食べて寝るためだけで、 しかも、貴女の存在すべては 「 彼 」 の幸せのためにだけあるのだというような振舞いをする 「 彼 」 でも構わないというのであれば・・・



   猫を飼いなさい!



 どうです。貴女は私が 「 それなら男と結婚しなさい 」 と言うと思っていたんじゃありません? では今日もお元気で。



(その16) 「 出来るだけ短いストーリー 」 という宿題

 あるカレッジのクラスで宿題が出ました。

 「 出来るだけ少ない語数で、一つのストーリーを作りなさい。 但し、そのストーリーには、次の3つのテーマが含まれていなくてはなりません 」

 宗教
 セックス
 ミステリー

 ( 訳者:落語家がやる 「 三題噺 」 みたいですね )

 クラスでたった一人、A+の高得点を取ったのは次のストーリーでした。

 「 神様、私は妊娠してしまいました。 でもボーイフレンドたちのうちの誰が父親だか分からないんです 」

(その15) アイルランド的ユーモア

( イングランド人、従って多くのアングロサクソン系米人はアイルランド人をお人よしで間抜けだとバカにしているようです )

ジョーはパディに言いました。「 お前、奥さんと抱き合う時はカーテンを閉めたほうがいいよ。 昨日は近所中がお前の家の窓を眺めて笑ってたそうだよ 」
パディは答えていいました。「 そいつらバカだよ。 悪い冗談だよ。 だって俺は昨日一日中家に居なかったもの 」

パディはミックに言いました。 「 今度の夏休みの計画が出来たよ。 過去3年とはちょっと違う趣向なんだ 」
「 3年前俺はスペインに独りで行ったんだ。 そしたら女房のやつ妊娠してさ。 2年前はイタリーに独りで行った。 そしたら女房はまた妊娠するの。 去年マジョルカ島に旅行したら、留守中にまた3番目の子がおなかに出来てね 」
「 それで今年はどうするの 」
「 今年は女房を連れて行こうと思うの 」

パディ 「 今年のクリスマスは金曜日なんだよ 」
ミック 「 13日でないといいね 」

パッディとミックは手榴弾を3つも拾ってしまいました。 そこで警察署に持ってゆくことにしました。
ミック 「 警察署に着く前に若しどれかが爆発したらどうする? 」
パディ 「 ウン、そしたら2個拾ったって嘘をつけばいいのさ 」

年とった農夫の飼い犬のシロが居なくなりました。 どうにも心配で、妻は 「 早く地元新聞に捜索願いの広告でも出したら 」 と言います。
農夫は早速広告を出しましたが、ちっとも反応が有りません。
「 あんた、広告に何て書いたの? 」
「 シロ、早く帰っておいで 」 ってさ。

パディは監獄に入れられていました。 看守が見回ると、彼は足首に紐を縛って逆さ吊りになっています。
「 お前、何してるんだ 」
「 ぶら下がって死のうとしてるんだ 」
「 それなら首の周りにひもを巻かなきゃだめじゃないか 」
「 分かってるけど、それじゃ息が出来ないんでね 」

米人の旅行者があるアイルランド人に尋ねました。
「 どうしてスキューバダイビングの人たちは船の縁から後ろ向きに飛び込むのかね 」
「 だって前に向かって飛び込んだら、そこは船の中じゃない 」

(その14) 釣りバカ

4人の男たちがもう何年も、しょっちゅう一緒に釣りの旅に出かけていました。

今度の旅の2日前、ロンの妻はもう我慢できないと断固として 『 行かないで 』 と言いました。

友人たちは残念で不愉快でしたがどうすることもできません。

2日後、3人がキャンプサイトに着くと、なんとロンがもう来ていて、テントも張り終え、薪も集め、夕飯の支度をしているではありませんか。

「 ロン、一体どのくらい前から来てるんだよ。 それに、奥さんにどうやって許可を得たんだ 」  「 ああ、俺はね、昨夜からもう来てたんだ。 昨日の夕方、俺が家で椅子に座ってたら、女房が俺の後ろに来て手で俺を目隠しして 『 だ〜れだ 』 って言うのさ。 手を離させて後ろを見たら、あいつ新しいネグリジェを着てるの 」

「 彼女は俺の手を取って、寝室に引っぱって行くのさ。 すると寝室にはローソクが灯っていて床一面バラの花びらが散らしてあるの 」
「 ベッドの上には手錠とロープが置いてあって、彼女は 『 これで私をベッドに縛って 』 って言うんだ。 だからそうしてやった.よ 」

そしたら彼女は 『 なんでも貴方のしたい事を好きなようにして 』 って言ったんだ。 だから俺はここに来たの。

(その13) でも、妻が嫌がると・・・

 一人のゴルファーが、コースの中で、乗っていたカートがひっくり返ってしまいました。



 凄い美人の女子プロのエリザベスがそのコースの脇に立ち並ぶ豪邸の一つに住んでいて、物音を聞きつけ、彼に向って叫びました。



 「 ねえ、貴方大丈夫でしたか? お名前はなんて言うの? 」

 「 ウイリスです 」

 「 ウイリスさん、そんな転覆事故はもう忘れなさい。 私の家に上がって休んでゆきなさいよ。 カートはあとで元に戻しておくから 」

 「 それはそれはご親切にどうも。 でも、妻が駄目だって言うと思います 」

 「 あら、そんなこと気にしないで 」

 エリザベスはとても美しく、その上説得力がありました。

 「 まあ、いいでしょう 」 とウイリスは遂に承知しましたが、やはりひと言 「 でも、妻がそんなことはいけないと言うと思いますが・・・ 」

 心のこもった飲み物、セクシーなドライブのあと、更にパットのレッスンまで・・・

 ウイリスは心から彼女に感謝しました。

 「 本当に有難うございました。 もう気分はずっと良くなりました。 でも、妻がきっと怒ると思います 」

 「 ご冗談を。 奥様は何もご存知ないのよ。 奥様はどこに居らっしゃるの? 」

 「 あのカートの下敷きになってるんです 」

(その12) おじいさんとおばあさん

 おじいさんとおばあさんが息子の家を訪れ一泊しました。 おじいさんが息子の戸棚の中にバイアグラの瓶を見つけ、1錠使わせてくれないかと頼みました。

 息子は 「 父さん、それは使わない方がいいよ。 とても効き目が強いしそれに高価だし 」

 「 いくら? 」

 「 1錠10ドルだよ 」

 「 それぐらい大丈夫だよ 」 とおじいさんは言いました。

 「 どうしても使ってみたいのさ。 明日の朝帰る前に枕の下に代金を入れておくよ 」

 翌朝おそく、息子はおじいさんの枕の下に110ドルもあるのを見つけました。

 早速おじいさんに電話して 「 1錠10ドルって言ったろう。 110ドルじゃないよ 」

 「 分かってるよ。100ドルはお母さんが感謝の気持ちだって払ったんだよ 」

(その11) 教会の金髪美人

 アラバマ州のある教会で、牧師が信徒たちに向って言いました。 「 皆さんたちの中に私がKKKに所属しているというデマを流した人がいます。 これはひどい嘘だし、クリスチャンのコミュニティではあってはならない事です。私はとても恥ずかしくて、このデマを許せません。 皆さんの中でこのデマを最初に流した人は立って神様と信者一同にお詫びをしてください 」

 ( 注:KKK ( クー・クラックス・クラン ) は米国南部で黒人に無法なリンチをしかける人種差別団体. 構成員は白人至上主義の白人たちで白い覆面のガウンをまとい、夜、屋外集会を開いては黒人を襲って殺す )

 誰も立ち上がりません。 そこで牧師は言いました。 「 あなた方は私の顔を正視できますか。 これは真っ赤な嘘でしたと証言しなさい。 今告白すればあなたは赦され、心がすっきり明るくなるんですよ 」

 またもや誰も立ち上がりません。 すると、一人の目を奪うような金髪の、暴走機関車だって停まってしまうかと思うほど美しいボディの女性が3列目の席でゆっくりと立ちあがりました。 彼女はうつむきながら声を震わせて言いました。

 「 牧師さん、どうも大変な誤解があったみたいです。 私はあなたがKKKのメンバーだなんて言いませんでした。 私はただ、友達2人に向って 「 あの牧師さんはベッドの上ではまるで魔術師みたいなのよ 」 って言っただけです。

 牧師はガックリとしゃがみこみ、彼の妻は失神し、そして信徒たちは爆笑の渦に巻き込まれました。

 兄弟たちよ。 人生は短い。 歯のあるうちに笑いましょう。 アーメン

(その10) エリザベス女王戴冠60周年を記念して・・・女王とドリー・パートン

 クイーン・エリザベスとドリー・パートンが同じ日に死んだ。

 2人はそろって天使の前に出頭し、天国に迎え入れてもらえるかどうかと尋ねた。 不幸なことに、その日はもう1人分しか天国の席は空いていなかった。

 そこで天使はどちらを天国に入れるか決めなくてはならなかった。

 天使はまずドリーに向って 「 あなたは天国に入れてもらえるような特別な理由をお持ちですか 」 と質問した。



 するとドリーはさっと胸をはだけ 「 どう、このバストを見て。 これは神様が今までにお創りになったオッパイの中で特別の最高傑作よ。 これを見せたら神様は大喜びなさって毎日いつまでも眺めているに違いないわ 」

 天使はドリーに礼を言い 「 では次に女王陛下は? 」 と尋ねた。



 女王はミネラルウォーターの瓶をバッグから取り出し、それを飲み干すとトイレに入っておしっこをし、水洗のレバーを引っぱった。



 すると天使は 「 OK、女王陛下、あなたが天国にお入りなさい 」 といった。

 ドリーは真っ赤になって怒り、天使に尋ねた。 「 一体これは何よ。 私は神様がつくった最高傑作を2つ並べて見せたじゃない。 それなのに落選。 あの人はトイレでおしっこをしただけで合格。 どうなってるのか説明して! 」



       ロイヤル・フラッシュの一例

 天使は答えた。 「 残念ですけどね、ドリー、天国でもロイヤル・フラッシュはワン・ペアより強いのよ。 たとえどんなに大きなワン・ペアでも負けるの 」

この種のジョークに色々解説を加えるのは、興ざめになりやすいので避けたいところですが、これは英語の駄じゃれですし、幾つか説明を加えておきます。

ドリー・パートン ( Dolly R. Parton ) は米国のシンガーソングライターで女優。 カントリー・ミュージックの第一人者であり、グラミー賞受賞者。 豊胸手術による立派なバストでも有名。

フラッシュ ( flush ) には水洗トイレでジャーと水を流す ( 機能 ) という意味もあります。

ポーカーゲームの 「 役 」 の種類とその強さの順位についてご存知ない方は、ここをご参照


(その9) 心温まるある弁護士の物語

 ある日の午後、一人の弁護士が大型のリムジンに乗って道を走っていた。 ふと見ると、2人の男が道ばたで草を食べているではないか。 気になった弁護士は運転手に車を停めさせ、確かめようと外に出た。

 彼は男の一人に訊ねた。 「 何故君たちは草なんか食べているの 」

 「 私たちは食料品を買うお金が無いのです。 だから草を食べるしかありません 」 とその貧しい男は答えた。

 「 そうでしたか。それなら私の家にいらっしゃい。 腹いっぱい食べさせてあげますよ 」

 「 しかし旦那さん、私には妻と2人の子供がいるんです。 あそこの木の下に居ます 」

 「 構わないから皆連れておいで 」

 もう一人の男に向って弁護士は言った。 「 キミも一緒に来ていいよ 」

 するとこの男は哀れっぽい声で言った。 「 でも旦那さん、私にも妻と6人もの子供がいるんです 」

 「 構わないよ。 みんな連れておいで 」

 彼ら全員は車に乗ろうとしたが、この車が巨大なリムジンだったとは言え、なかなか難しい作業だった。

 車が走り出すと一人の男が弁護士の方を向いて尋ねた。

 「 旦那さん、あなたは親切すぎる。 私たち全員を連れてってくれるなんて 」

 すると弁護士は答えた。

 「 いや、私だって嬉しいんだよ。 君たちは私の家に来たら大喜びするよ。 何しろ雑草が一面に30cmくらいに伸びているんだから 」。

 さて皆さん、そんな心温まる弁護士なんているはずがないと思って読んでいませんでしたか?

(その8) アラバマから来たレッドネック

米国のアラバマとかミシシッピとかの南部一帯、特に山岳地帯に住む、貧しく無教育で文盲で粗野な白人たちは 「 レッドネック 」 と呼ばれます。 コールドウェルの小説 「 タバコ・ロード 」 の主人公などがそれです。 強い日差しの下、終日戸外で働くので首が真っ赤に日焼けしているからでしょう。 北部の白人から見れば現在も軽侮の対象でしかありません。

 アラバマ州のド田舎から出て来た一人のレッドネック風の男が、ニュ−ヨークのド真ん中の大銀行に入ってきて、融資担当に話しかけた。 「 オラッチはこれからパリで開催される 『 世界レッドネック祭 』 に2週間参加してくるだ。 ついては、5千ドル貸してくンな 」

 融資担当が 「 貴方様は当銀行に預金口座をお持ちですか 」 と聞くと、「 いや、持ってねェ 」

 「 では、何か確かな担保が必要ですが 」 「 そんならこれでどうだ 」 と言って、男は銀行の前に停めてある新車のフェラーリのキーを差し出した。

 全ての書類手続きが終り、融資担当はそのフェラーリを担保として預かった。 「 恐縮ですが利子を年12%頂きます 」 「 ああ、いいともさ 」

 男が去ると、支店長と融資担当は 「 こんな25万ドルもするフェラーリを持ってるのに、たった5千ドル借金するとは・・・ 」 と大笑いした。

 従業員がその後フェラーリを大事に運転して銀行の建物の地下の専用駐車場にしまった。

 2週間後、あの田舎者が帰ってきた。 5千ドルと利子の23.07ドルを払うと、融資担当は 「 お客様、貴方様とお取引でき、無事終了出来て光栄でした。 でも、手前ども、少々分からない事があるのです。 お客様がパリに行ってらっしゃる間、手前どもは調査会社に依頼してあなた様の事を調べさせていただきました。 すると、お客様はアラバマ大学の卒業生の中でもトビキリの方で、また、素晴らしい収益を挙げている大投資家であり、世界中に不動産や事業をお持ちの億万長者だそうです。 なんで、そんな方が手前どもからたった5千ドルをお借りになったのでしょうか 」

 するとこの田舎者は言った。 「 一体、このニューヨークのどこに、たった23ドルで2週間オラッチのフェラーリを駐車させてくれる所がある? こんな物騒な街で、パリから戻ってきた時、あの新車のフェラーリが駐車場から盗まれていないっていう保証がどこにある? 」

(その7) ボクの一番好きな動物

 学校で先生が 「 キミの一番好きな動物は何? 」 と聞いたから、ボクは 「 フライドチキン 」 と答えたんだ。

 先生は 「 別におかしくないよ 」 なんて言ってたけど、そうじゃないみたい。 だってクラスの皆は笑ってた。

 家ではいつも 「 思ってる事を正直に言いなさい 」 と言われてるから、ボクは本当の事を答えたんだ。 だってフライドチキンは僕の一番好きな動物だもの。

 家に帰ってお父さんに話したら 「 その先生は多分動物愛護協会の会員だろうね 」 と言っていた。

 愛護協会の人達は動物がとても好きなんだって。 ボクだってそうさ。 ボクはチキンやポークやビーフが大好きさ。 それはともかく、先生は僕を校長先生の所に連れてった。 僕が何があったかを話したら、校長先生も大笑いして、「 でもそんな事を言うのはもうやめなさい 」 ってさ。

 次の日、教室で先生はボクに 「 キミの一番好きな、生きている動物は何? 」 って聞いた。

 そこで僕は 「 ニワトリです 」 と答えたんだ。 そしたら先生は 「 何故? 」 って聞くから 「 だってニワトリの肉からフライドチキンが作れるから 」 と答えたんだ。

 そしたら先生はまたボクを校長先生の所に連れてくんだ。 校長先生はまた大笑いして、「 二度とそんなこと言うんじゃないよ 」 だって。

 ボク分からない。 お父さんやお母さんは 「 何でも正直に答えなさい 」 って言うんだ。 でも先生はボクが正直に答えるのが嫌いみたいだ

 今日、先生はボクに 「 キミが一番偉いと思う有名な人物を言ってご覧 」 と言った。 ボクは 『 カーネル・サンダースです』 と答えたんだけれど・・・今ボクがどこに連れて行かれてるか分かる?

(その6) 弁護士とは・・・

 ある羽振りの良い弁護士が、彼が買ったばかりのレクサスの新車を事務所の前に停め、自分の同僚たちに見せびらかそうとしていた。 彼が車から出ようとしてドアを開けた時、1台のトラックが直ぐ脇を通ったので、この新車の左ドアは完全にもぎ取られてしまった。

 幸い、パトカーに乗った一人の警官が直ぐ近くに居て、この事故を見ていた。 彼はライトを点滅させながらレクサスの後ろにパトカーを停めた。 だが警官がまだ何もひと言も尋ねない前に、弁護士はヒステリックに叫んだ。 「 このレクサスは一昨日買ったばかりなんだ! こんなに完全に壊されてしまい、修理屋に持って行って直したって元通りになんかなりっこない! 」

 弁護士が狂乱状態からようやく少し落ち着いてきた時、警官は信じられないとばかりに首を振った。 「 私はあなた方弁護士がそんなに持ち物にばかり執着している事が信じられないんですよ。 あなた方は思考が全て所有物に向いていて、生活にとって一番大事な事を忘れてるんです 」

 すると弁護士は言った。 「 キミ、何故そんな偉そうな事言えるんだ 」

 「 あなたはご自分の左腕がなくなってることに気付いてないんですか? トラックがあなたにぶつかった時、あなたの左腕をもぎ取って持って行ったんですよ 」

 「 そりゃ大変だ! 」 と弁護士は叫んだ。 「 あの腕には上等なローレックスが付いてるんだ! 」

米国の弁護士の中には金儲けしか眼中にない物欲の権化みたいな人が少なくない事を皮肉っています。 それと、米国の車は左ハンドルで道路の右側走行だということにご留意。 それにしても、米国では高級車の代名詞がキャデラックやメルセデスでなく、トヨタのレクサスになってしまったことに驚きます。

(その5) スペイン語の教師

 ( 米国で ) あるスペイン語の教師が生徒たちに説明していました。 「 英語とは違い、名詞は男性名詞と女性名詞とに分かれています。 例えば家は女性です。 la casa  一方、鉛筆は男性です。 el lapiz 」

 すると、一人の生徒が質問しました。 「 ではコンピュータはどちらですか 」

 先生は答える代りに生徒たちを男性と女性とに分けて、コンピュータが男性名詞か女性名詞かを、自分たちで議論して決め、4つの理由を挙げて説明しなさいと命じました。

 男生徒たちはコンピュータは女性名詞だと結論しました。 理由は:

1.コンピュータの持つ内部論理は、それを作った者以外には理解できない。 ( 訳者注:女を創ったのは神です )

2.コンピュータが他のコンピュータと交信するときの言語は、他者には理解不能である。

3.とるに足らないような小さな失敗でも、後日直ぐに検索できるようにメモリーに記憶してしまう。

4.そのコンピュータと一緒に暮らすことになったとたん、毎月の給料の半分がコンピュータ用の色々なアクセサリのために飛んで行く事に気付く。

 女生徒たちはしかし、コンピュータは男性名詞だと結論しました。 理由は:

1.コンピュータと何かをするためには、まず電源を入れ ( turn on ) ないとならない。 ( 訳者注:turn on には関心を惹きその気にさせるという意味もある )

2.コンピュータは厖大なデータを持っているが、自分で考える事はしない。

3.コンピュータは人が問題を解決するのを助けてくれると思われているが、しばしば コンピュータ自身が問題である。

4.そのコンピュータと一緒に暮らすことになったとたん、もう少し待っていればもっと良いモデルを手に入れられた筈だという事に気付く。

 女性軍の勝ちとなりましたとさ。

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 訳者はむしろ男性軍の勝ちと思いますが・・・

(その4) 森林伐採がもたらしたもう一つの問題



(その3) エドとノーマ

エドとノーマは毎年ステートフェア* に出かけます。

毎年、エドは決まって 「 ノーマ、あたしはあのヘリコプターに乗ってみたいんだよ 」 と言うのでした。

するとノーマはいつも言うのでした。

「 分かってるわよ。 でもあれに乗ると50ドルもかかるのよ。 50ドルって大金よ 」

ある年、2人はまたステートフェアに出かけ、エドはまた言いました。

「 ノーマ、あたしは今年75だ。 若しあのヘリコプターに乗らないと、もう2度と機会はないかも知れない 」

ノーマは答えて言いました。

「 エド、あのヘリコプターに乗るには50ドル要るのよ。 50ドルって大金よ 」

操縦士がこの会話を小耳にはさみました。

「 お二人さん、ひとつ賭けをやりませんか。 私がお二人をヘリコプターに乗せましょう。もしお二人が乗ってる間じゅう黙っていて、ひと言もしゃべらなかったらタダにしましょう。 でも、もしひと言でもしゃべったら50ドル払って下さい 」

エドとノーマはその提案に同意してヘリコプターに乗りこみました。

操縦士は曲技の限りを尽くして飛行しましたが、ひと言も声は聞こえません。

そこで彼は命知らずの軽業飛行を何度も何度も繰り返し行いました。

でも、やはりひと言も声は聞こえません。

着陸した時、操縦士は振り向いてエドに言いました。

「 いやはや、驚きましたよ。 私はありったけの業であんた方に 「 キャー 」 って叫ばそうとしたんですが、あんた方は叫ばなかった。 本当に感心しました。 負けました。

するとエドは答えて言いました。

「 いや、正直に言うとね、わたしは危うく叫ぶところだったんだよ。 あのノーマがヘリから振り落とされてしまった時にね。 でも50ドルって大金だもんね 」

*: ステート・フェアとは通常年に一回、米国の各州で、その名産、特産物が展示されたり、子ども向けに遊園地が設置されたりするお祭り

(その2) イタリア人のポーカー

6人の男たちが集会所でポーカーをしていた。

すると、ジョヴァンニが1回の勝負で500ドルも負けてしまった・・・途端に彼はショックのあまり、テーブルに突っ伏したかと思ったらそのまま死んでしまった。

5人の男たちは 「 誰かが至急奥さんに知らせに行かなくては 」 という事で、カードを1枚ずつ引き、一番小さい数を引き当てたパスカーレが行く事になった。

「 よーく心遣いして静かに丁寧に話すんだぞ 」

「 大丈夫。俺はそういう点では自信がある 」

そのパスカーレがジョヴァンニの家のドアをノックすると、中から奥さんが 「 何のご用? 」 と聞いた。

「 パスカーレですけどね、皆でポーカーをやっていましたら、お宅の旦那さんがひと勝負で500ドルも負けてしまいましてね・・・ 」 と丁寧に話しだすと、途端に

「 あいつに 『 そんな男は死んでしまえ 』 と言っといておくれ! 」 と奥さんは怒鳴った。

「 ハイ、では彼にそう伝えておきます 」

(その1) アイルランドの葬列

一人の男が朝食のためのコーヒーを買ってコンビニから出てきた時、近くの墓地に向かうとても奇妙な葬列の行進に出会った。

黒塗りの霊柩車の15mほど後ろにもう一台同じような霊柩車が続き、その後ろには一匹の犬を紐で引っ張った男がたった一人歩いている。

そして彼の後ろには約200人もの男たちが一列縦隊で従っていた。

男は好奇心を抑えられなくなり、犬を連れた男に近づき、丁重に話しかけた。

「どなたかお亡くなりになったようで、大変お気の毒でした。 こんなときにお邪魔をするのは大変申し訳ないのですが、このようなお葬式を見たことがないのでお尋ねします。 どなたがお亡くなりになったのですか?」

「私の妻です」

「奥さんに何が起きたのです?」

「彼女が私に向かってガミガミ怒鳴りつけたら、この私の犬が彼女を襲ってかみ殺しちゃったのです」

「もう一台の霊柩車はどなたのです?」

「私の義母のです。義母が妻を助けようとしたら、この犬は義母にも向かっていったのです」

兄弟愛にも似た感動的で共感に満ちた沈黙の時間が、この2人の男の間に流れた。

「私にその犬を貸していただけませんか?」

するとその男は答えた。

「行列の一番後ろに並んでください」

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私はこの小噺を英語で読んだ後、暫くはどこがおかしいのか分からずにいました。  数分後、これが恐ろしい 「 ブラックユーモア 」 だと気づきました。 皆さんはどうでしょうか。 女性の方はどうでしょうか。

ご感想、ご意見、ご質問などがあれば まで。