ガスパリーニ氏からのジョーク集

( Oct. 25, 2002 〜 )


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在米中親交をもったイタリア人の技術者ジョルジオ・ガスパリーニ氏は、ミラノに戻り退役した後、 世界中の仲間と共にジョークを作っては交換しあうのを趣味にしています。 毎月のように新作を送ってきます。 その中から、私が笑えたものを選んで日本語に訳し、ご紹介したいと思います。 カトリックにからんだ話が多いのもお国柄です。  国情や文化、宗教の違いのためお分かりにくいこともあろうかと考え、蛇足ですが一部に注をつけました。  訳も、いわゆる直訳ではなく、日本人に素直に理解できるように、いじった部分があります。  また、初回掲載分7作は順に載せますが ( その8 ) 以降は、逆の順にはじめの方に載せます。

(その26) 滅多に撮れない写真 ( 苦しくも巧妙な言い訳 )


 先日、友人の一人がこの写真を撮りました。彼はその時、妻と手をつないで歩いていたのでしたが、この驚くべき光景を目にするや否や、 妻の手を放してカメラを取り出し夢中で撮影し始めました。 それを見て、妻はその後数日、彼と口をきこうとしませんでした。

 数日後漸く、彼女は彼のところに来て尋ねました。「 なぜあんな写真を撮る必要があったの? 」

 彼は答えて言いました。「 だってね、お前、犬が車を運転しているなんて、今までに見たことがある? 」

( 熊井注:イタリアは左ハンドルです )

(その25) イタリア人のポーカー

6人の男たちが集会所でポーカーをしていた。

すると、ジョヴァンニが1回の勝負で500ドルも負けてしまった・・・途端に彼はショックのあまり、テーブルに突っ伏したかと思ったらそのまま死んでしまった。

5人の男たちは 「 誰かが至急奥さんに知らせに行かなくては 」 という事で、カードを1枚ずつ引き、一番小さい数を引き当てたパスカーレが行く事になった。

「 よーく心遣いして静かに丁寧に話すんだぞ 」

「 大丈夫。俺はそういう点では自信がある 」

そのパスカーレがジョヴァンニの家のドアをノックすると、中から奥さんが 「 何のご用? 」 と聞いた。

「 パスカーレですけどね、皆でポーカーをやっていましたら、お宅の旦那さんがひと勝負で500ドルも負けてしまいましてね・・・ 」 と丁寧に話しだすと、途端に

「 あいつに 『 そんな男は死んでしまえ 』 と言っといておくれ! 」 と奥さんは怒鳴った。

「 ハイ、では彼にそう伝えておきます 」

(その24) アイルランドの葬列

一人の男が朝食のためのコーヒーを買ってコンビニから出てきた時、近くの墓地に向かうとても奇妙な葬列の行進に出会った。

黒塗りの霊柩車の15mほど後ろにもう一台同じような霊柩車が続き、その後ろには一匹の犬を紐で引っ張った男がたった一人歩いている。

そして彼の後ろには約200人もの男たちが一列縦隊で従っていた。

男は好奇心を抑えられなくなり、犬を連れた男に近づき、丁重に話しかけた。

「どなたかお亡くなりになったようで、大変お気の毒でした。 こんなときにお邪魔をするのは大変申し訳ないのですが、このようなお葬式を見たことがないのでお尋ねします。 どなたがお亡くなりになったのですか?」

「私の妻です」

「奥さんに何が起きたのです?」

「彼女が私に向かってガミガミ怒鳴りつけたら、この私の犬が彼女を襲ってかみ殺しちゃったのです」

「もう一台の霊柩車はどなたのです?」

「私の義母のです。義母が妻を助けようとしたら、この犬は義母にも向かっていったのです」

兄弟愛にも似た感動的で共感に満ちた沈黙の時間が、この2人の男の間に流れた。

「私にその犬を貸していただけませんか?」

するとその男は答えた。

「行列の一番後ろに並んでください」

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私はこの小噺を英語で読んだ後、暫くはどこがおかしいのか分からずにいました。  数分後、これが恐ろしい 「 ブラックユーモア 」 だと気づきました。 皆さんはどうでしょうか。 女性の方はどうでしょうか。

(その23) 老人から学びなさい

私たち老人を甘く見てからかうととんでもない事になるよ。 老人から学びなさい。

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長いフライトの続く機内で、ある弁護士の隣に一人の老人が座っていました。

弁護士は、その老人が 「 薄ボンヤリ 」 のように見えたので、いっぱい食わせてやろうと考えました。

そこで、老人に 「 面白いゲームをしましょう 」 と持ちかけましたが、彼は疲れていて眠りたかったので、丁重に辞退し、ひと眠りしようとしました。

弁護士は 「 このゲームはとても面白いんですよ。いいですか。 私があなたに問題を出します。貴方が答えられなかったら、私に5ドル払います。 次に貴方が私に何か問題を出します。 私が答えられなければ私は貴方に500ドル払います。」 と説得します。

老人は興味を覚えたし、弁護士に静かにして欲しかったので、ゲームをやる事に同意しました。

弁護士が最初に質問しました。 「 地球から月までの距離は? 」  老人はひと言も答えずポケットに手を突っ込んで5ドル札を出して弁護士に渡しました。

さて今度は老人の番です。 彼は弁護士に向って問いかけました。 「 丘を登るときは3本足で、降りてくるときは4本足のものはなーに。」

弁護士はノートパソコンを使ってネット上であらゆる検索を実施しました。 また、知る限りの物知りの友人たちにメールして尋ねました。 こうして1時間調べましたが、答えが見つからず遂に降参です。 眠っていた老人を起こして500ドルを渡しました。

老人は500ドルをポケットに入れるとまたすぐに眠り出しました。

弁護士は答えを知らされないので腹を立て、老人を起こして言いました。 「 丘を登るときは3本足で、降りてくるときは4本足のものって何ですか? 」

老人はポケットに手を入れ、5ドルを取り出して弁護士に渡し、また居眠りを始めましたとさ。

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こういうジョークに解説は 「 ヤボ 」 と決まったものですが、「 どこが面白いの? 」 と質問された方もいたので、敢えてひと言。

この老人はわざと自分でも答えがわからない ( 答えが存在しない ) 問題を出したのですね。 ヒトの悪い、頭の良い老人に弁護士は逆にからかわれてしまいました。 「 自分にも答えが分かりません。 だから5ドル払います 」 と言われて弁護士はただ茫然とするほかありませんでした。 ゲームのルールに違反してはいませんから。

(その22) 電車を買いなさい

あるアラブの王族の王子がドイツの大学に留学しました。

彼はある日父親にメールして次のように近況を知らせました。

「父上、私は毎日金ぴかの新車のフェラーリで通学しているのが恥ずかしいのです。 だって、ドイツ人の同級生たちは皆、電車に乗って通学しているんです」

すると翌日彼の銀行口座に百万ドルが振り込まれ、父親からメールの返信が来ました。

「最愛の息子よ。お前に恥ずかしい思いをさせて済まなかった。 金を送ったから新車の上等の電車を買って通学しなさい。 もし金が足らないようならすぐに言いなさい。」

(その21) 結婚とは

これを貴方の奥さんに見せてはいけません。 危険を伴う恐れ大です

1.
妻 何をしてるの?
夫 何もしてないよ。
妻 してない? さっきから1時間も私たちの結婚証明書を読んでるじゃない。
夫 ああ、どこかに有効期限が書いてないかと思って探してるんだ。
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2.
妻 夕飯食べる?
夫 もちろん ! 何か好きなもの選べるの?
妻 あんたが選べるのは 「 夕飯を食べるかそれとも食べないか 」よ !
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3.
妻 貴方は財布に中にいつも私の写真を入れてるのね。 何故?
夫 何か問題が起きた時、どんなに大きな問題でも、お前の写真を見ると解消するのさ。
妻 あなたにとって私がどれほど素敵で力になってるか、わかってるのね。
夫 いや、お前の写真を見ながらこれより大きな問題ってあり得るか? って自分に問いかけるからさ。
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4.
少女 あなたと結婚したらあなたのすべての悩みや問題を分かち合い、あなたの重荷を軽くしてあげるわ。
少年 ご親切にありがとう。 でも僕には悩みや問題はないんだ。
少女 ああ、それだから私たちはいつまでたっても結婚できないのね。
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5.
息子 ママ、今朝パパとバスに座ってたらね、パパが 「 立って前の女の人に席を譲りなさい 」 って言うの。
母 まあそうなの。 良いことしてあげたのね。
息子 でもね、ママ、僕はその時パパのお膝に座ってたんだよ。
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6.
新婚の男が妻に訊ねた。 「 お父さんが私に財産を残してなかったら君は僕と結婚しただろうか? 」
妻は優しく答えた。 「 あら、あなた。 あなたに財産を残した人がたとえお父さんでなくても、私はあなたと結婚したわよ 」
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7.
娘がボーイフレンドに言った。 「 1回キスしてくれたら私は永遠に貴方の傍にいるわ 」
男は答えた。 「 早めに注意してくれてどうもありがとう 」
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8.
妻が夫に訊ねた。 「 私のどこが一番好き? この美貌? それともセクシーな肉体? 」
夫は頭のてっぺんから足の先まで見直して言った。 「 君のユーモアのセンスが一番好きだよ 」
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9.
男が新聞を読んでいると妻が突然頭をフライパンで殴りつけた。 男が 「 一体何だというんだ? 」 と聞くと
「 何だですって? ズボンのポケットから出てきた紙切れにジェニーって女の名前が書いてあったのよ 」
男は言った。 「 先週の競馬で私が賭けた馬の名がジェニーなんだ 」
妻は謝って家事を始めた。
3日後、男がテレビを観ていると妻がもっとずっと大きなフライパンで男の頭を殴りつけ、男は気を失った。
意識が戻った後、男はなんでまた再び殴ったんだと訊ねると妻は答えた。 「 あんたの馬が電話をかけてきたのよ 」

(その20) 経済刺激策

 8月、黒海沿岸のその小さな町はすっかりさびれていました。 誰もが借金を背負っており、皆が 「 あと払い 」 で生活していました。

 と、突然一人の金持ちの旅行者が町にやってきました。 町でたった一つのホテルに入ると、フロントに100ユーロの紙幣を預け、部屋を選ばせてくれと2階に上がって行きました。

 ホテルの主人はその紙幣をつかむや走り出して肉屋に行き借金を払いました。 すると肉屋はその紙幣を持って走り出し養豚業者に彼の借金を払いました。

 養豚業者は飼料と燃料の供給業者の所に走って行って彼の借金を払い、その供給業者は町の娼婦の所に駆けつけて借りていた金を返しました。 彼女はこの不景気時代、信用あと払いで客に 「 サービス 」 していたのです。

 彼女はすぐさまホテルに駆けて行き、この100ユーロをホテルの主人に払ったのです。 彼女はそこに客を連れ込んだ時の部屋代を借りていたのでした。

 この時、部屋を見終ったあの旅行者が降りてきて 「 どの部屋も気に入らないからこの町には泊まらない。 あの100ユーロを返してくれ 」 と言いました。

 結局誰一人金を稼いだ人はいませんでした。 でも、町じゅうの借金はすべてなくなりました。 皆が将来に希望が持てるようになれましたとさ。

 皆さん、現代の世界経済とはこのように動いているものなのですよ。



(その19) 「 女性は災厄である 」 ことの数学的証明

女性を手に入れるには時間と金がかかる。 ∴女性=時間×金・・・(1)

「時は金なり」ということわざがある。 ∴時間=金・・・(2)

したがって(2)を(1)に代入して女性=金×金=金の2乗・・・(3)

「金がすべての災厄の根源 (root) だ」 ということわざもある。

つまり 金=災厄の平方根 (root)・・・(4)

(4)を(3)に代入すると、女性=災厄となる。

   「災厄 」 という言葉が分かりにくいとお思いならば、それを 「 トラブルのもと 」 と置き換えてもよいでしょう。                
* * *

(その18) 5分でわかる経営管理

レッスンその1

 妻がシャワーを終えると、かわりに夫がシャワーに入っていった。 そのとき玄関でベルが鳴ったので、妻は急いでタオルで身を包み、階段を降りて玄関へと走った。 ドアを開けると、そこには隣家のボブが立っている。

 彼女が口を開く前にボブは 「 そのタオルをとってくれたら、この800ドルをあげるよ 」 と言った。 一瞬迷った後、彼女がタオルを取り払い全裸でボブの前に立ったので、ボブはすぐに800ドルを渡して帰って行った。

 彼女がまたタオルをまとい、2階にあがって浴室に戻ると、夫は 「 誰が来たの? 」 と聞く。 「 隣のボブよ 」 「 良かった。 あいつ、俺が貸した800ドルのこと、何か言ってた? 」

 教訓:貸付金やその回収の可能性に関し、適時、株主たちに重要情報を伝えておくことにより、不必要な情報の開示をせずに済ますことができる。

レッスンその2

 神父が修道女に 「 車にお乗り 」 と勧めた。 彼女は乗ると大きく脚を組んだのでガウンがめくれて太腿が現れた。 神父は危うく事故を起こしそうになったが何とか態勢を立て直し、そっと手を腿の上に滑らせた。 すると修道女は 「 神父様、旧約聖書の詩篇129を覚えていますか? 」 という。 神父は慌てて手を引っ込めたが、ギアを入れ直すと、また手をすべり込ませた。

 彼女が 「 詩篇の129を思い出しません? 」 と重ねて聞くので、神父は 「 申し訳ない。 でも人間は弱いものなのです 」 と謝った。

 修道院に着くと、彼女は深く溜息をつき、降りていった。 教会に戻るなり、部屋に飛び込んだ神父が詩篇の129を調べると、 「 前に進み、求めよ。 更に進め。 そこには神の栄光がある 」

 教訓:各人が自分の仕事について熟知していないと、素晴らしいチャンスを逸することがある。

レッスンその3

 セールスウ−マンと総務課員と部長とが昼食に出かける途中、骨董品屋の店先でランプを見つけた。それを擦ると、一匹の妖精が現れ、「 皆さんに一つづつ願いを叶えてあげましょう 」 と言う。

 「 まず私! 」 とセールスウーマンが叫び 「 私、バハマ諸島に行ってモーターボートを飛ばしてこの世の憂さを忘れたい 」 と言うと、彼女はパッと消えた。

 「 次は私だ! 」 と課員が叫び、「 ハワイの海岸で専用のマッサージ嬢と好物のカクテルと素敵な恋人を好きなだけ授かってリラックスしたい 」 というと、パッと彼も消えた。

 「 ハイ。 あなたの番ですよ 」 と妖精が部長に言うと彼は 「 昼食が終ったらあの二人をオフィスに戻してくれ 」 と頼んだ。

 教訓:何ごとにおいても上長に真っ先に発言させよ。

レッスンその4

 一匹の鷲が木の上にとまり、じっと何もせずにいる。

 小さなウサギがそれを見て、「 私もあなたのようにじっと座り何もせずに居てよいでしょうか 」 と尋ねた。 鷲が 「 ああ、構わないよ 」 というので、ウサギは樹の下の地面に座って休んだ。 と突然、一匹の狐が飛び出してきて、ウサギを捕まえて食べてしまった。

 教訓:何もせずにじっと座っていたいのなら、一番上の地位に就くべきである。

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(その17) セカンド・オピニオン

 お読みになる前に:
 「 セカンド オピニオン 」 という言葉をご存知の方も多いと思います。 医師が患者にある診断と療法を提示した時、 それが正しく最善か、他に途はないのかと、他の医師にも診てもらい、意見を求めることです。 これを頭に置いた上で、では・・・。  なお、これはジョークというより、男性なら股間に一瞬寒気を覚えるような、ショート・ショートですね。                
* * *

 その医師は言った。 「 ジョーさん、良い知らせだが、私は貴方の頭痛を治してあげられますよ。 ただ、悪い知らせもあってね。  治すためには貴方を去勢する必要があるんです。 貴方のは非常に稀な病状でね、 睾丸が脊柱の底部を圧迫する結果となっていて、それがこのひどい慢性の頭痛を起こしているんです。  圧迫を直す唯一の方法は睾丸を切除することなんですな 」

 ジョーはショックを受け、落ち込んでしまった。 何か他に生きるすべはないものかと悩んだ。  しかしメスを受けるしか選ぶ道はなかった。

 彼が病院を後にしたとき、彼はこの20年間で初めて頭痛を感じなかった。 けれども、 自分の中の重要な部分がなくなっているという感じを拭えなかった。 ジョーは道を歩きながら、 まったく違う人間になってしまったと感じている自分に気がつくのだった。

 新しい門出をし、新しい人生を生きることも可能かと考えている彼は、とある紳士服店を見かけ、考えた。  「 これだ! 私には新しいスーツが必要なんだ !」

 彼は店に入り、年老いた店員に言った。 「 新しいスーツがほしいんだ 」 すると彼はジョーをちょっとの間見つめてから 「 えーとサイズは44のLですね 」 と言った。  ジョーが笑いながら 「 そうだけど、どうして判るの? 」 と聞くと 「 私は60年もこの仕事をしてますんで・・・ 」 と彼は答えた。

 ジョーが試着してみると、その背広はピッタリと合った。 彼が鏡の中の自分に見とれていると、店員は尋ねた。  「 新しいワイシャツもどうでしょうか 」

 一瞬考えたジョーが 「 いいね 」 と答えると、店員はジョーに目をやって言った。 「袖丈34インチ、首周り16インチ半ですな」  ジョーは驚いた。 「 ピッタリだ。どうして判ったの? 」 「 60年もやってますんで 」 と彼は答えた。

 ジョーがシャツを試着してみると又もやピッタリだった。 店内を気分良く歩き回っていると、店員が言った。  「 パンツも新調されたらどうでしょう 」

 ちょっと考えたジョーが 「 良かろう 」 というと、店員は 「 えーとサイズは36です 」 という。  ジョーは笑い出した。 「 アッハー、今度は違うぞ。 私は18歳の時からずっと、34を穿いているんだ 」

 すると店員は首を横に振った。 「 お客様、あなたは34を 穿いてはいけません。 もし穿くと、パンツがあなたの睾丸を押し上げ、 脊柱の下部を圧迫してひどい頭痛が起きます 」

(その16) スプーン ( コンサルタントが企業経営をどれほど変革できるか )

 先週、友人たちと、ある新しいレストランに行きました。 気がつくと、我々の注文を受けた ウェイターが、スプーンをシャツのポケットの中に入れているのです。  ちょっと変わってるなとは思いましたが、黙っていました。 しかし、バスボーイ (*) が水と食器類を運んできたとき、 彼もまた、スプーンをポケットに入れているのに気がつきました。 見回すと、従業員全員が スプーンをシャツのポケットに入れて歩いているのです。

(*):ウェイターは注文を聞き、料理を運ぶ役。バスボーイは、下働きで済んだ食器や テーブルの上を片付け、新しく食器等を並べたりする役。

 ウェイターがスープを持ってやってきた時 「 スプーンをなぜそこに? 」 と、私は尋ねました。

 「 ハイ、当社の経営陣が、企業の効率化専門のアンダーセンコンサルティングに依頼しまして、 私どもの仕事のやり方を改善しようとされたんです。 数カ月かけて統計的に解析を実施した所、 お客様が一番頻繁に取り落とす食器がスプーンだということが分かりました。  1テーブルにつき、1時間当たり約3個です。 こういう偶発的な事態に対して備えをして置けば、スプーンを キッチンまで取りに行って戻ってくる時間を節約できます。  1シフトあたり15人・時間もの効率化なんですよ 」

 そのときたまたま、私はスプーンを取り落としてしまい、彼はポケットから例の予備のスプーンを 出して、すぐに取り替えてくれました。 「 次に他の用事でキッチンに行ったときに、 ポケットに新しいスプーンを補充するようにしますから、今はキッチンまで取りに行かなくて も済んだんですね 」 私は、いたく感心しました。

 私は、ふと、そのウェイターのズボンの 『 社会の窓 』 から、細い紐が垂れ下がっていることに 気づきました。 見回すと、どのウェイターも、同じように紐を前に垂らしています。 好奇心に 堪えかねて、私はそのウェイターが立ち去る前に尋ねました。  「 失礼ですが、皆さんどうしてそこに紐を垂らしているのか教えてくれますか? 」

 「 はい、結構ですよ 」 と彼は声をひそめて答えました。 「 お客様ほど目ざとい方はい いらっしゃいませんね。 実は、あのコンサルティング会社が、我々のトイレ時間も減らせると発見したんです 」

 「 どんな風に? 」

 「 ハイ 」 と彼は続けました。 「 私どもの 『 あれ 』 の先端に、この紐を結んでおきます。  小便をするとき、この紐を引くと 『 あれ 』 に手を触れずに引っぱり出すことが出来るんです。  そうすれば、事後に手を洗う必要がありません。 トイレの時間が、76.39%ほど短縮されました 」

 「 でもね、出した 『 あれ 』 を、どうやって元に戻すの? 」

 「 それはですね 」 と彼はいっそう声をひそめてささやきました。 「 他の連中がどうしてるか、 私は知りませんけど、私はこのスプーンを使って元に戻すんです 」

(その15) グローバル化とは

質問:グローバリゼーションとはどういうことか、説明してください。

回答:ダイアナ妃の死がそれです。

質問:どうしてそんな!?

説明:英国の皇太子妃が、エジプト人のボーイフレンドと、フランスのトンネル内で 交通事故に遭った。 オランダ製のエンジンを載せたドイツ製の車を、スコットランド製の ウィスキーを呑んで酔ったベルギー人の運転手が運転していた時、日本製のオートバイに 乗ったイタリア人のパパラッチがすぐ後を追いかけていた。  瀕死の彼女は運ばれて、米国人の医師がブラジル製の薬を使い処置した。  さて、私は、米国人ビル・ゲイツの技術を用いてこの文章を送っていますが、 受けている貴方のコンピューターは、多分、台湾製のチップと韓国製のモニターを使い、 シンガポールの工場で、バングラデシュ人の作業者が組み立てたものを、インド人の トラック運転手が運送中に、インドネシア人にハイジャックされた後、シチリア人の 港湾労働者が荷下ろしし、メキシコ経由米国内に密輸されたものではないか。  これこそが、グローバリゼーションというものですよ。

(その14) 怖くてとても・・・

一人の男が上海への旅行から帰ってきたとたん、非常に気分が悪くなった。 早速医師のもとに行ったところ、直ちに大病院に回送され、 いろいろな検査をされた。 検査後、男が病院の個室で目が覚めると、枕もとの電話が鳴った。

「 こちら、担当医です 」 という声が聞こえた。 「 検査の結果が出ました。 残念ですが、あなたは、 接触伝染性の強いガッシュ ( GASH ) という非常に危険な病気に罹ったのです 」

「 GASH ですって ? それは一体どんな病気です ? 」

「 それは淋病 (Gonorrhea) と、エイズ (AIDS) と、新型肺炎 (SARS) と、ヘルペス (Herpes) との合併症です 」

恐怖に震えて 「 ヒャー 」 と叫んだ男は訊ねた。 「 先生、どうしたらよいのでしょう 」

「 あなたには、今から厳しい食餌制限を行います。 ピザとホットケーキだけを食べて下さい 」 と、医師は事務的に言った。

「 それで私は治るんですか ? 」

「 いいえ、治りません。 でも、ドアの下の隙間から差し込める食べ物はこれだけですから 」

( 洋風のドアの下部には狭い隙間があることが多い。 ホテルのドアの下から新聞や請求書が差し込まれるのをご存知と思います )

(その13) 努力に努力を重ねた結果、 ついにサダム・フセインの化学兵器が発見されました! ( 右の写真をごらんください )

(その12) まさか!

ある80歳になる男が健康診断を受けたところ、医師がその体の若々しさに驚嘆した。

医師 「 あなたはご自分の健康の原因は何だと思いますか 」

老人 「 私がゴルフをやるからですよ。 私は毎日夜明け前に起きて、フェアウェイを何度も回ります 」

医師 「 たしかにそのお蔭でしょうな。 でももっと他の原因もありそうですね。 あなたのお父さんはいくつで亡くなりましたか 」

老人 「 誰が私の父が死んだと言いました? 」

医師 「 え? あなたは80歳だそうじゃないですか。 お父さんはまだご存命なんですか? おいくつですか? 」

老人 「 100歳ですよ。 本当の話だけど、彼は今日私と一緒にゴルフをしたんですよ。 ゴルフをやるから彼は長生きしてるんです 」

医師 「 そいつは凄い。 それでは原因はもっと先にあるはずだ。 あなたのお祖父さんはいくつで亡くなりました? 」

老人 「 誰が私の祖父が死んだと言いました? 」

医師 「 だってあなたは80歳ですよ! お祖父さんがまだご存命なんですか? おいくつですか? 」

老人 「 118歳です 」

事ここに及んで、医師はイライラして言った。

医師 「 じゃ、あなたのお祖父さんも今朝あなたと一緒にゴルフをしたというわけだ! 」

老人 「 いいえ、彼は今朝はゴルフに行けなかったんです。 今日結婚式を挙げたもんで 」

驚愕した医師は言った。

医師 「 結婚したですって! 118歳の男がなぜ結婚したいなんて考えるんですか? 」

老人 「 彼が結婚したがったなんて誰が言いました? 」
         
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熊井独白 : さて 「 どこがおかしいの? 」 と笑えなかった方もいらっしゃるのでは? これは落語で言うところの 『 考えオチ 』 ですな。  この祖父は結婚したくて結婚したのではないんですね。 仕方なく結婚したのです。  相手の女性が彼を熱愛してどうしても結婚して欲しいとせがんだのか。  いやきっと 『 出来ちゃった結婚 』 だと言いたいんですね。 それは、いくらなんでも荒唐無稽・・・いやもしかして??? ・・・まさか! そこで笑えるという次第。  いや、私もあやかりたいものです。 それにしても、この医師の 常識に災いされた度重なる 『 思い込み 』 のおかしさも十分味わえます。

(その11) 鞭打ちの刑

これは少し長いけれど 「 イギリス人とフランス人は仲が悪い 」 ということを頭においてお読みください。 イギリスが世界で一番美しい国で、文化も世界で第一級だなんて、この話を作ったのはイギリス人か、 そうでなければ、すごい皮肉ですね。

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サウジアラビアに駐在しているイギリス人、フランス人、ドイツ人が一人づついた。  ある日3人が密輸品の酒を飲んで大騒ぎしていると、突然警官が踏み込んできて逮捕されてしまった。  酒を所持しているだけでも重罪となるこの国のこと、3人は危うく死刑となる所だったが、 有能な弁護士のお蔭で終身刑で済むことになった。 ところが判決日がたまたま祭日だったので、 慈悲深い首長が、各人たった20回の鞭打ちで釈放してくださることになった。

さて、彼らが罰を受ける準備をしていると、首長が 「 今日は私の第一夫人の誕生日だ。  妻は、鞭打ちの前にお前たちに一つづつ願いをかなえてやるようにと私に頼んだから、 何なりと言ってみなさい 」 と言った。

最初はドイツ人だった。 彼は 「 どうか私の背中に枕を一つ縛り付けてください 」 と頼んだ。  この願いは許可されたが、枕はたった10回で破れ散ってしまい、処刑が終わったとき、 彼は血を流し痛い痛いと泣き叫びながら運ばれて行った。

次はフランス人の番だった。 ドイツ人の惨状を目にしていたので、彼は 「 枕を二つにしてください 」  と頼んだが、二つの枕は15回で破け散り、フランス人も泣きじゃくりながら引き立てられていった。

最後はイギリス人の番だ。 ところが彼が何か言おうとする前に、首長はこう言った。  「 お前は世界で一番美しい国から来た。 お前の国の文化は世界で第一級だ。  だからお前には願いを二つ与えてやろう 」

「 有難うございます。 慈悲深い首長様。 お情けに甘えて言わせていただきます。  私の最初のお願いは、20回ではなく100回鞭打ちして頂くことです 」

  「 誠実でハンサムで力持ちであるだけでなく、非常に勇気もある 」 と、首長は彼の顔を見ながら感心して言った。  「 よし、望み通り、100回鞭打ちしてやろう。 ところで、第二の望みは何じゃ 」

イギリス人はニヤリと笑って言った。 「 あのフランス人を私の背中に縛りつけてください 」

(その10) オウムは何を祈っていたのか

ある日、一人の婦人が神父のもとに行き、言った。 「 神父様、困ったことがあるんです。  私は2羽のメスのオウムを飼っているのですが、彼らはたった一つの言葉しかしゃべりません。

「 なんてしゃべるの? 」 「『 そこのお兄さん、あたしたちと遊んでかない? 面白いよ 』っていうんです 」

「 それはみだらな事ですな 」 と言って神父は考えていたが 「 そうだ、良い考えがある。  実は私は2羽のオスのオウムを飼っていてね、彼らにお祈りをし聖書を読むことを教え込んであるのさ。  あなたのオウムたちを連れて来なさい。 一緒に鳥かごに入れてあげよう。 そうすれば私のオウムたちが、神様をたたえ、 お祈りするように教えて、そんな変な言葉をしゃべらないように、すぐに直してあげる 」

「 ありがとうございます。きっと解決しますわ 」

翌日、婦人は彼女のオウムたちを持って神父の家に来た。 家に入ると鳥かごの中では 2羽のオスのオウムが数珠をまさぐりながらお祈りをしていた。 感動した婦人は、自分のオウムをかごに入れてやった。

 数分後、2羽のメスのオウムは声を揃えて叫んだ。 「 お兄さんたち、あたしたちと遊んでかない? 面白いよ 」  一瞬の沈黙のあと、驚いた1羽のオスのオウムがもう1羽のオスに言った。

「 おい、数珠を捨てなよ。 俺たちの永年のお祈りがついにかなえられたぜ! 」

このジョークを読んで、どこが面白いのかと戸惑う方が何割かいらっしゃることを知りました。 蛇足ですが説明を:  神父様のもとで敬虔に祈っていたかと思われた雄のオウムの祈りの中身は、実は 「 神様、セックスしてくれる女を与えてください 」  だったというお粗末なんです。  世の男どものお祈りの中身なんて、所詮その程度のことなんですよと言いたいのか。

(その9) そこまでやるか!

年配の司祭が若い司祭に言った。 「 礼拝堂のベンチの最前列を豪華な劇場用のいすに替えようっていう君のアイデアは良かったな。  いつも最前列から満席になるようになった 」

「 それから、音楽にもうちょっとビートを利かせたら若い信者が教会に戻ってくるよという、君の提案も良かったな。  君がロックンロール調の聖歌隊を連れてきたとき、私は賛成してあげた。 バルコニーまで満員になったしな 」

「 ありがとうございます、司祭さま。 あなたが若い者の提案を受け入れて下さるのは嬉しいことです 」

「 でも、お前はちょっとやりすぎの所もあるぞ。 たとえばあの車に乗ったままできるドライブスルー式の告白だ 」

「 しかし、司祭様、あれを始めてから、私のところに告白しに来る信者は倍増しました 」

「 わかってる。 だけどな 『 警笛鳴らしてひと言告白。 しないお方は地獄行き 』っていう、 教会の屋根で点滅してるあのネオンサイン、あれは外してくれよな 」

  告白については(その2)の注をご参照。 

(その8)

ブッシュ大統領とコーリン・パウエル国務長官が、とあるバーに坐って話し合っていた。 一人の男がマスターに近寄って  「 あそこに居るのはブッシュとパウエルじゃない? 」 というと、彼は 「 はい、そうです 」 と答えた。

そこで男は、彼らに歩み寄って言った。 「 これはこれは、お目にかかれて光栄です。 ところで、 ここでいったい何をなさっていらっしゃるんですか? 」

するとブッシュは 「 私たちは第3次世界大戦の計画を練っているんだ 」 と答えた。

「 ほんとうですか? それで何がおきるんです? 」

「 うん、今度はね、我々はイラク人を1億4千万人と、おっぱいの大きな金髪美女を1人殺すんだ 」 とブッシュは答えた。

「 巨乳の金髪美女ですって? なんでそんなのを殺しちゃうんですか! 」 と男は叫んだ。

ブッシュはパウエルの方を振り向いて、肩をどんと叩いて言った。 「 そら、分かったろう? 1億4千万人のイラク人のことなんか、 誰も心配しないって、私はあんたに言ってるじゃないか 」

(その1)

ある初老の男が医師を訪ねて言った。
男: 先生、私は最近ボケてきたようで心配です。 小便した後、しょっちゅ うジッパーを閉めるのを忘れるんです。
医師: それはボケではありません。 小便をする前にジッパーを下ろすのを 忘れるようになったら本物のボケです。

(その2)

ある老人が告白室に入った。
老人: 私は92歳で、70歳の素敵な妻と、沢山の子、孫、ひ孫がいます。 昨日、私は車に二人の女子大学生をナンパし、 モーテルに連れ込み、一人と3回づつセックスをしました。
司祭: あなたはその罪を悔いているんですね?
老人: そのどこが罪なんです?
司祭: あなたはどのカトリック宗派ですか?
老人: 私はユダヤ教徒だよ。
司祭: ではなぜ私にそんなことを告白しに来たんですか?
老人: 私は誰にでもこの話を告白したいのさ。

(注:カトリック教徒は折に触れて教会の告白室を訪れ、罪を司祭の前で告白し、神の赦しを求める。 また、カトリック教徒は ユダヤ教徒が大嫌いである)

(その3)

老いたフレッドの病床の周りを、見舞いの人たちが囲んでいた。彼の病状 は思わしくなかった。 と、突然フレッドは狂おしげに手を動かし、何か書 きたいと伝えた。司祭が優しく紙とペンを渡すと、彼は最後の力を振り絞 って 「 遺言 」 をしたため、息絶えた。 司祭はそれを今この場で読みあげな い方が良いと考え、上着のポケットにしまった。

葬儀のとき、故人を称える言葉を述べた後、司祭は、あの時の上着を着て いることを思い出し 「 フレッドさんは、死の直前、私にある言葉を残し て逝きました。フレッドさんを私は良く知っていますが、きっと、私たち すべてに感動を与える言葉だと確信します 」 と述べ、紙を広げ、大きな声 で読み上げた。

「 あんたは私の酸素チューブを踏んでいる! 」

(その4)

ある男が、手術の後、麻酔から醒めつつあった。 彼は、目を開くと、傍ら に座っていた妻に向かって 「 お前は素晴らしい美人だ 」 と言い、再び寝 入ってしまった。 妻は、今までそんな事を言われたことがないので、その 場に座って待っていた。

数分後に彼は再び目を開けて 「 お前はなかなか可愛い 」 と言った。妻は失 望し 「 どうして素晴らしい美人が、なかなか可愛いに格下げなの? 」 と 聞くと、男は答えた。

「 麻酔が段々醒めてきたんだ 」

(その5)

ある高名なセックス専門の医師が、番組で視聴者からの問いに答えていた。
視聴者: 先生、なぜ男は処女と結婚したがるのか知りたいのですが。
医師: 批評されるのを避けたいからです。

(その6)

「なぜ妻たちより犬たちの方が優れているか」についてのガスパリーニ氏の所見:

1.君の帰宅が遅いほど、犬は君を待ち焦がれる。
2.君が他の犬たちと遊んでも、犬は君を許す。
3.ある犬が美しくても、他の犬たちはそれを嫉妬しない。
4.君が犬の名を呼び間違えても、犬はそれに気づかない。
5.君が床に物を散らかしておくと、犬はかえって喜ぶ。
6.犬は家の外を嗅ぎ回るが、君の財布や机の中は嗅ぎ回らない。
7.犬の両親は決して訪ねて来ない。
8.犬は滅多に君より長生きしない。
9.そもそも、犬はおしゃべりしない。
10.犬は君を待たせたりしない。一日中いつでも出かける準備が出来ている。
11.他の男が君の犬を盗むようなことは、まずない。
12.君が他の犬を家に連れ帰ると、犬は喜んで一緒に遊ぶ。
13.犬は夜中に君を起こして 「 私が死んだら他の犬を飼うでしょう 」 と言ったりしない。
14.犬は君の体に他の犬の匂いがついていても、狂ったりせず、面白がる。
15.犬は雑誌の記事を指して 「 こんな生活がしたいわ 」 などと言わない。
16.犬を連れて高級百貨店には入れない。
17.犬は去って行く時も、君の財産の半分を持って行ったりしない。

( 注: 全部で30ありますが、国情や文化の違いで日本人にはあまり面白くないものは割愛しました。 私の妻曰く:「 これを読んで私も一緒に笑えるって、私も年とったってことね 」 )

(その7)

親愛なるマーティ君へ:

謹啓、私は、君の私の娘と結婚したいとの申し出を拒絶したあの日から、後悔の念で毎夜眠れません。 どうぞ失礼を赦して忘れて下さい。

私は君がインディアンで、刺青があり、鼻にピアスをしていることを気にし過ぎていました。 オートバイを暴走させることがそれほど危険でないことも分かりました。 君がまだ一度も職業についたことがないという点をあれほど嫌うべきではありませんでした。

公園の橋の下で暮らす人たちにも立派な人がいると確信するようにもなりました。 私の18歳の娘は、 全額奨学金を得てハーバード大学に入れるという幸運を捨てても、君と結婚したいと言うのです。 勉強したからといって、人生のすべてが分かるわけではありませんから。

私は、自分がどれほど時代遅れな人間か、自覚していませんでした。 私は間違っていました。 愚かでした。 私は今、 ようやく正気を取り戻し、君が私の娘と結婚することを許し、心から祝福します。 敬具。

君の未来の義父より。

追伸: ロッタリーに当たったそうでおめでとう。

( 注: ロッタリーは日本の宝くじとは少々違うが、当たると日本円で数十億円も貰えることは珍しくない。 この小噺は、 落語と同じで、最後の追伸を読んだ瞬間、すべてが理解できて笑えるという構成。 米国人が 「 金が万能 」 と考える事への皮肉か )

ご感想、ご意見、ご質問などがあれば まで。