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県学労ニュース339号     2006/2/7発行
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育児への協働参画を支援
男性職員の育児参加休暇新設

 1月31日、給与構造改革に係る給与交渉の第3ラウンドが始まった。
 
 提案されたのは、行政職(一)給料表の標準職務表の提案、義務教育等教員特別手当の提案、そして「男性職員の育児参加休暇」の新設であった。

給与構造改革に係る給与制度の見直しについて(提示)18.1.31
給与構造改革に関わるその他の課題等については、次のとおりとしたい。
区   分 見 直 し 等 の 内 容 改定時期
1昇給について 年1回 4月1日にする。 H18.4.1
2標準職務について ・行政職給料表(一)級別標準職務表の「標準的な職務」については、当面、現行規定を基本として規定する。 H18.4.1
・統合職となる行政職給料表(一)の新1級については「主事または技師の職務」と、新3級については「主査の職務」とする。(現4級主事・技師については、切替時の措置として新3級に切替える)
・行政職給料表(一)以外の給料表の「標準的な職務」については、行政職給料表(一)との均衡を基本として規定する。
3 義務教育等教員特別手当について 全国人事委員会連合会が示した額に準じて改定する。(別表の通り) H18.4.1

 行政職(一)給料表の標準職務表については、新1級は旧1級・2級をそのまま移行しただけで問題はないが、現行では主事で新3級のところ(旧4級)には行っていたのに、今後は何の担保もされていない。表で見る限り新3級の壁は厚いので、「主査の職務」とするのではなく、「極めて高度の知識や技術を要する主事の職務」を含むよう求めた。 義務教育等教員特別手当については、現行金額をそのまま移行するだけといい、国が増設した2級51〜53に対応する級について100円づつ加算するとした。 県単独で増設した級については額の加算はないという提案であったが、教員組合からはこの部分についても枠内になるのだから国同様100円づつ加算すべきではないかとの要求があった。
 
 今回の交渉で唯一前進する提示は「男性職員の育児参加休暇」の新設である。

 妻の産休(妻が扶養者となっていたり、一般企業や行政職員の場合は産前産後8週間、教育職の場合は産休を取得した期間)中、その夫(事実婚もOK)が当該子又は小学校入学前の子の育児のために必要な場合特別休暇を与えるというものだ。

 期間は国が5日間としているので5日間とし、取得単位は日又は時間とし、理由書は不要としたいということである。

 なお、この特別休暇の新設に当たっては家族休暇のメニューから「妻の出産」を廃止する。家族休暇以外の特別休暇「出産補助休暇」は取得事由が異なるので残るとのことだった。

 何でもかんでも既得権を剥いでいく中で、一つぐらいは労組にお土産が必要と考えたのか。

進まぬ三六協定
仮協定締結は 70%のみ

 二月二日、県教委と三六協定交渉を行った。仮協定の締結状況は二月一日現在、全体で約70%、地区別では東三92%、西三78%、知多87%、尾張62%、名瀬56%であるという。

 形式面では、協定届に起算日の記入漏れ、週休日の振替を行うのに休日勤務の規定を設けている、逆に土曜日に学校行事を行って翌週に振替をとる場合は「特別な事情がある場合」の規定が必要なのになかったなどの間違いが見られた。時間外勤務をさせる必要のある具体的事由について収入事務、授業料事務といった重複した事由が散見された。中には私費会計を挙げていた学校もあったが、私費会計の仕事を公務とするのはおかしい。命令できない。

 職場代表者の選出方法では、持ち回りと書かれていた職場もあったが、職員の意思表示が何らかの形で行わなければならない。学校現場の混乱ぶりがうかがえた。

 三六協定を締結し、これを人事委員会委員長・所轄労基署長に届け出た場合には、協定内容の範囲内で時間外労働が許されることとなり、使用者は、その範囲内で時間外労働をさせても刑事罰の適用を受けることはない。

 しかし、三六協定が締結されたというだけで、使用者はただちに個々の労働者に対して時間外労働を命ずることができることにはならない。時間外勤務を必要とする特別の事情がなければならず、また命ずる職員がその職員でなければならない理由があって始めて命ずることができる。子育てや介護に追われている職員はこの事を頭に入れておいてほしい。

 三六協定は、各事業所の労使が協定するものだが、県立学校の場合、事務長間等の連絡も密のようだが、それが当事者意識を希薄にしている傾向がある。本協定締結を前に、労使双方とも、今一度、労基法32〜40条、施行規則16・17・19条ぐらいは目をとおしてほしいものである。

中国(昆明・桂林)の旅  No.8  渡邉研治

 食事を終えても何もすることがないので、早めに空港に向かうことにした。7時30分には空港に到着。ガイドを付き合わせるのも悪いので、出発ロビーに。出発予定が午後10時40分なので、とても長く待つことになったのだが、そこで不愉快な気分を味わうことになる。

 空いているロビーで同行となった夫婦と横に3人掛けしていたのだが、向かいに座っていた若者たちがトランプをするため向かい合わせの席になりたくて席を替わってほしいという。ジェスチャーで理解し、若者の遊びのじゃまをすることもないので、快く席を交代し向かいに座り直して本を読んでいたが、あたりも気にせず大騒ぎする若者たちをうっとしく思いはじめていた。

 仲間が増えたのか、5mほど向こうに空いた席があるので、また席を譲れという。若者の馬鹿騒ぎを我慢していた私は「うるさい!もう替わらん。」とどなってしまった。反日感情が沸騰している頃ならそのまま袋叩きにあっていたかもしれない。中国の若者の傍若無人ぶりをみて、礼節を重んじてきたこの国の将来を危惧してしまう。

 飛行機は午後10時40分重慶に向けて飛び立った。重慶に到着したのは11時50分ごろ。そこからホテルまで40分という。土砂降りの雨の中、午前1時ごろ到着したホテルは重慶揚子江仮日飯店。手続きで待たされ、眠る時間はどんどん削られていく。やっと、部屋の鍵を受け取ってポーターに荷物を運んでもらった部屋は大きなダブルベットのあるシングル部屋。ポーターはリバーサイドのいい部屋だという。たった3時間寝るだけだからどうでもいい。チップ欲しそうにしていたが、小額のお金がなくてそのまま帰してしまった。夜中に待っていてくれたのだから少しくらいチップをあげればよかったのに。いやいや、中国は社会主義の国、チップを必要としてはいけない。

 翌日(29日)午前5時30分、モーニングコールが鳴り、眠気まなこでカウンターに鍵を返す。外は未だ暗く、川も見えない。リバーサイドも関係なかった。6時40分搭乗手続き、7時40分重慶を飛び立ち、上海で乗り継ぎ無事旅行を終えた。移動時刻の悪さで睡眠時間を削られるのは身体にきつかった。(おわり)


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