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県学労ニュース337号     2006/1/10発行
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労働者分断を招く成果主義導入反対

 
給与構造改革に係る給与制度の見直しについて(提示)18.1.6
 
給与構造改革に関わるその他の課題等について、次のとおりとしたい。
区    分
見直し等の内容
1 職務の級の切替えについて
・現給料表から新旧料表への職務に級の切替えについては、国の「職務の級の切替表」に準じる。
なお、教育職については、現行どおりとする。
2 標準職務について
・行政職給料表(一)級別標準職務表の「標準的な職務」については、当面、現行規定を基本として規定する。
・統合級となる行政職給料表(一)の新1級については「主事又は技師の職務」と、新3級については「主査の職務」とする。(現4級主事・技師については、切替時の措置として新3級に切替える)
・行政職給料表(一)以外の給料表の「標準的な職務」については、行政職給料表(一)との均衡を基本として規定する。
3 昇格について
・昇格は、標準職務等の職務に補職された場合を原則とする。
 ただし、当面、現行昇格基準を基本として運用するが、その職務に対応する級よりも上位の級に格付ける規定については廃止する。
4 号給の切替えについて
・現給料表から新給料表への切替については、国の「号俸の切換表」に準ずる。
なお、教育職については、全国人事委員会連合会の作成した「参考モデル給料表」の切換表に準ずる。
・経過措置(現給保障)については、人事委員会勧告の内容とする。
5 昇給について
昇給の時期
・年1回 4月1日とする。
昇給の基準
・良好な成績以上で勤務した場合は、4号給以上の昇給とする。
・成績判定は、新たな人事評価制度が確立するまでの間は現行制度等を活用するものとし、良好な成績以上の場合において昇給を実施するが、公務貢献が顕著である場合の評価を一部考慮した運用とする。
・55歳昇給停止措置については、上記勤務実績に基づく昇給制度を導入するため廃止とするが、
55歳以上の昇給についてはその昇給幅を通常の職員の半分程度に抑制する。
 勤勉手当について
・新たな人事評価制度が確立するまでの間は、現行制度等を活用した成績率の運用を行う。(標準を71/100、成績優秀を71/100以上で運用)

 提示文書1について、国に準拠するというので、このように切り替えるということ。教育職給料表(二)、教育職給料表(三)については現行とおなじ。
 
 また、2について、統合される新しい3級については今後「主事又は技師の職務」のままでは昇格しない。現4級在職者は新3級に切り替える。

 3について、現在55歳で在職基準を満たした主査、58歳で在職基準を満たした主任について7級への昇格を廃止すること。また、実習助手の2級昇格も廃止するという。
 
 4について、号給の切替えについては国に準拠し、教育職については全人事委連モデル給料表に準ずるとした。また、現給保障は人事委員会勧告の内容(新給料表の額が現給に達するまでの間保障)とする。

 5について、昇給時期を年1回として平成19年4月1日からとすること。良好な成績以上の勤務者は4号給以上の昇給とする。成績評価は、新たな人事評価制度ができるまでは現行制度等を活用、良好な成績以上の場合昇給させるが、一部公務貢献が顕著なものを考慮した運用をするとしており、この内容については説明がなかった。また、55歳昇給停止は廃止されるが、その昇給幅は通常の半分に抑制する。(ただし、最高号給に達していれば昇給はないので、実質昇給がないかもしれない。)

 6について、勤勉手当の成績率を標準71/100(0.71月分)、成績優秀を71/100(0.71月分)以上としており、一般職員を10月の給与改定で6月、12月とも72.5/100(0.725月分)とした中から0.015月分を削減して成績優秀者にまわそうとする差別的な支給方法に変更することを示している。

 新給料表では枠外昇給が廃止されるため、組合は給料表の号給の足伸ばしを要求していたが、県当局は当初行(一)給料表では国並の3号増設しか提示していなかった。今回県独自で更に1号伸ばし、計4号とすることを提示してきた。しかしこれによっても現在の枠外在職者の8割前後しか枠内に入らず(国は95%枠内に取り込んでいる)、しかも県独自の部分の昇給幅は2分の1(新給料表では2号)とするとしている。更に号給の増設と昇給幅の拡大を要求していきたい。

退職手当の改定
 情報提供と言って改正案では「退職日の(新)給料月額に退職理由や勤続年数によって定めた支給率を乗じて得た額」に役職段階に応じた調整額を加算した額とするとともに、支給率を緩やかなカーブになるよう改正することが考えられている。役職にならなければ退職金は少なくなる仕組みだ。

 経過措置として、新法での退職手当額が18年3月31日に退職した場合に支給される額を下回る場合は、その額を保障するとしている。また、新制度での退職金が旧制度で支給される額を上回る者について差額の一定額を減額するとしている。

中国(昆明・桂林)の旅  No.6  渡邉研治

8月28日(日)いよいよ風景画の世界漓河下り
 朝8時10分にチェックアウトというので、その前に市場に出かけて龍眼(レイシのようなもの)を買い、青果物は持ち込み禁止かもしれないが、日本に持ち帰れるだろうとバックにしまった。フロントに降りるとガイドも同行の夫婦も待っていて、慌ててチェックアウト。40分ぐらいで漓河下りの乗り場「竹江」に着いた。ここは外国人専用の乗り場だ。中国人の乗り場は別にあるという。費用もぐっと安いのだろうが、外国人に知られないために乗り場を分けているだろう。

 9時に乗船して午後1時ごろに「陽朔」に到着する63km4時間あまりの川下りだという。

 一幅の掛け軸のような風景がつぎつぎと続き、目を見張る。ガイドが今度の山は蝙蝠だ、羊の蹄だ、馬の絵が9匹描かれているが何匹描かれているかわかるか、など説明してくれるたびにカメラのシャッターを押した。景色は確かにすばらしい。でも結局2時間ほどで飽きてきてしまった。ボーッと水墨画の世界に酔いしれるほうがいい。

 6人がけのテーブルを挟んでフランス人親子と同席することになった。この川下りは昼食つきで、6人で3本のビールが付いてきた。フランス人親子はいらないという。3人でおいしくいただく。豚肉炒めがでた。これもいらないという。私たちでおいしくいただく。帰国してその話を同僚に話すと、「馬鹿だね、中国の豚で豚連鎖球菌が話題になっていたんだ。それでフランス人は危険だから食べなかったのさ。それを何にも知らずにお前らはおいしい、おいしいと食べたんだ。」と教えてくれた。


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