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県学労ニュース335号     2005/11/22発行
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国より愛知県は管理職員が多いので
民間比較に管理職手当を加えたら一般職員の給与が下がる
その上、管理職手当の減額措置は除外するなんて!

 愛知県教育委員会は11月14日第5回給与改定交渉で、第2回で文書提示した内容を変更することなく最終提示とするとした。

 給与改定に当たって、減額後の給与と民間給与との比較をすべきではないかという追及に対しては、民間側に給与抑制がなされていても実際に支給される給与を対象とするのに対して、公務員給与は本来受給すべき給料で比較するのは実態と合わないことを認めながら、平成11年度以降減額措置が講じられてきた中での人勧で示したとおり、本来給与で比較するルールができているとする人事委員会の見解を追認するばかりであった。

 まずここで、民間平均給与月額四四六、五五四円に対して県職員平均給与月額四四七、九二八円として一、三七四円の較差が生じていると報告しているが、実際減額後の県職員平均給与月額は四四六、八五四円で、三〇〇円しか較差がない。
 国に準じて給与を減額するための理由付けで、許されない。

 さらに、愛知県の管理職手当は校長20%(16年度以前、国は特に大規模16%、大規模14%、その他12%)、教頭13%(国は大規模12%、その他10%)、部主事10%(国は8%)、事務長11%(国は10%)と国を上回って支給されているのだから、そんな管理職手当を比較の対象されては一般職員の給与がより減らされてしまうのだからかなわない。

 よって、県学労は教育委員会が示した提示内容について、承諾するわけにはいかない。

 少なくとも減額されている管理職手当の実態から職員の平均給与額はほぼ民間の平均給与額とほぼ均衡しているので、月例給について給与改定を行わないことが適当である。また給与改定作業の煩雑さを避ける意味からも、今年度の給与改定は見送るよう要求するものである。
 

11月8日県教委交渉報告
 
 
 県学労は先に提出した要求書(県学労ニュース331号に掲載)に基づき、県教委と交渉を行った。

 関係各課からの回答を受けた後、いくつかの要求項目について詰めていった。

 まず、年休取得促進について取得状況調査の結果と取得促進のために取った措置について追及したところ、教育職は一四、〇日、事務・技術職は一四・二日であり、教職員課の学校視察の時に取得促進を指導しているとの回答であった。しかし、教育職員が平均で一四日も年休を取得している職場があるかと首をかしげる数字であった。また、知事部局では年休取得促進の通知文書を出しているのだから、県立学校にも同様の通知を出すべきであると要求した。

 入試の受検票を願書と一体化させ、本人記入させるようにとの要求に対しては、複合選抜入試を行っているので、受験票を生徒に書かせると生徒がA日程、B日程の受験日を間違えるといけないので現行方式が適当であるとの回答であった。しかし、生徒や職員にも負担の多い現行の2回受験方式の複合選抜入試制度自体が問題であり、希望校を2校選択できるとしても、1回受験方式にすることもできるのではないかと追及したが、先進的な入試制度であるとして、現行制度を変えるつもりがないと繰り返すのみであった。

 次に県教委の推進する事業に必要な経費が県費で措置されておらず(商業高校で行われている模擬商店の商品仕入れ資金)、私費会計から支出されている実 態について追及したが、明確な回答はなかった。また財務指導の結果私費会計からの不適切な支出がなかったかとの質問に対しては、数校で施設の修繕が私費会計で行われており、適正化を指導したとのことであった。

 授業料の調定、口座振替を原則毎月とし、七、八月分の二ヶ月徴収をやめるようにとの要求に対しては夏休み中は生徒が出てこないので、現行通りとしたいとの回答であった。しかし振替不能者の数を聞いたところ、6月四、六一九人、7月六、三七六人、9月四、六六六人ということであった。保護者の給料は月単位で支給されており、ぎりぎりの生活をしている保護者にとって7月は2カ月分支払わなければならないというのは大きな負担である。収入と支出が月単位で動いているのに、その動きを乱すのは不適切である。

 お金のかからない要求に対しても、いや経費削減になる要求(入試制度を1回受験方式にすること)に対しても前向きな検討をしようとしない県教委の保守的姿勢に怒りを感じた交渉であった。

中国(昆明・桂林)の旅  No.4  渡邉研治

8月27日(土)桂林市は水墨画の街 
 朝、ホテルの前の湖畔をジョギングする。体操や太極拳、ダンスをたくさんの人々が楽しんでいた。中国の都会では見慣れた風景である。歩いても一周40分で廻れるとのガイドの言葉を信じて走り出したが、どう間違ったのか漓河に出てしまい、道沿いに走ってもホテルを離れるばかりだ。戻ることにした。

 ホテル近くで道を折れ、市場があるという通りに向かう。果物あり、野菜あり、生きた鶏やアヒル、鳩などが売られていてにぎやかだ。鮮魚を売場では鯉やなまずのほか、ザリガニやカエル、草魚なども売っていて興味深い。

 肉屋のコーナーでは腸詰めの燻製や北京ダックのような丸焼きされた鳥が吊るされ、解体された牛や豚、毛をむしられたアヒルやガチョウがそのまま並んでいた。

 シャワーを浴び、着替えてバイキングの朝食を摂ってからふたたび市場に行き、龍眼というレイシと味のよく似た、表面の皮が茶色で突起が少ない果物を買う。

 ガイドが11時50分に迎えに来た。とりあえず昼食だ。市内の食堂に連れて行かれる。食堂の前には物売りが集まってきた。ごく普通の食事だが、ビーフンが入ったスープはやはりうまくない。

蘆笛洞
 食事を終えて、蘆笛洞に行く。全長250mの鍾乳洞だと説明を受け、小さな鍾乳洞だなあと思ったが、中は広く、コンクリートの遊歩道整備で台無しにしているようで、残念に思えた。整備すれば秋芳洞のような鍾乳洞になるように思えた。

象鼻山
 桂林市内に戻って象鼻山見学に行く。少数民族の若い女性が民族衣装を着て立っていたが、撮影スポットに観光客が来ると一緒に写真を撮ろうと誘う。その女性と一緒に写真に納まると1人につき5元を請求され、同行の老夫婦は2人の女性と一緒に写真に納まって10元払っていた。彼女らは公園にお金を払って商売をする許可を得ているらしい。たくましい商魂である。再びホテルに戻り、夕食までの2時間あまりが自由時間となった。

 夕食は春雨のビーフンと焼きビーフン。量が少なかったが、私たちのおなかにはそれでも残してしまうぐらいの量だった。

 昨日までの過密スケジュールとうってかわって今日はこれだけだ。もっとバランスの良いスケジュールを組んでくれればよいものを。

**写真は象鼻山(象が水中に鼻をつけている姿)**


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