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県学労ニュース332号     2005/10/4発行
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36協定書 
各学校の実情に合わせ、昨年実績を基により少ない時間数で

 36協定仮協定に向けて各学校で話し合われていることと思います。そこで、再度県学労から提案したいと思います。

 36協定そのものは時間外勤務を命令する根拠となるものですから、労働者が不本意ながら時間外勤務を強制されることもあり得るものです。

 基本はあくまで32条にある一日8時間労働で終わらせることです。

 そこでまず考えてもらいたいのは、時間数を学校の実情に応じてできるだけ少なく締結するということです。他の学校の協定を参考にして横並びにすることは、現場の実態を反映せず、時間外勤務を強制されることにもなりかねない。あくまで自分たちの学校のことは自分たちで考えて時間数を決めてもらいたいと思います。

 それと具体的な時間外勤務の職務を決定する別表1の(1)の「時間外勤務をさせる必要のある具体的事由」に収入事務、支 出事務、旅費事務、管財事務、給与事務などと書くと、通常業務に対して日常的に時間外勤務を命ぜられることになるので、事由はできるだけ具体的に書くようにしましょう。

 教育委員会と組合が話し合った中で確認した実施要領(協定書締結に当たっての原則的取り決め)第7条にも「公務のため臨時の必要がある場合にのみ、命ずることができる」としています。さらに同条に「通常予想されない特別の事情により、限度時間を超えて時間外勤務を命ずる必要が生じたときは、36協定の締結当事者間の協議を経て、当該時間を延長することができるものとする」と規定しているので、外部からの侵入によりガラスを大量に割られた時とか、大量に公文書公開請求があった時などはその時に協議延長できるので、あらゆる事態を想定して多めに時間数を設定することはやめましょう。

 また、協定書には「職員の健康と福祉及び家庭生活への影響について十分配慮するとともに、職員から病気その他のやむを得ない事由により当該命令に従うことができない旨の申し出があった場合には、これを尊重するものとする。」ではなく、「職員の健康と福祉及び家庭生活への影響について十分配慮するとともに、職員の意向を尊重するものとする。」とするほうがより職員の意向が尊重されます。

 あくまで労働者の観点から、時間外勤務が極力少なくなるように締結ましょう。

 日常的な仕事が処理できないのであれば、教育委員会に人員増を要求すべきでしょう。

 休日出勤を認めるような協定は絶対に結ばないようにしましょう。

 最後に、(仮)協定を結ぶに当たっては、職場代表者に任せっ放しにせず、実際に時間外勤務を命ぜられる事務職員と職場代表との話し合いを必ず持ち、意思統一した上で管理職との交渉に臨むという手続きを踏むことが大切だと思います。

事務研全国大会で参加者・観光?アンケート?

 先日事務研究会会長中嶋氏より、メールで来年沖縄で行われる全国大会の参加者把握のためアンケートが各県立学校に送られてきました。

 何人参加するか、観光を希望しているのかという沖縄県からの文書を転送してきたのですが、どのようなおつもりで流されたのでしょうか。

 愛知県旅費条例では航空機を利用する旅行については、航空チケットを添付して実際にかかった費用を弁償することとしているので、大会後速やかに帰着すればチケットにも不自然でない日付が打ち込まれているはずですから良いのですが、沖縄を観光して帰着すれば、帰路は数日後の日付となります。そんなチケットを添付して旅費を請求すれば、それを知った市民から旅費の返納を求められるでしょう。

 それを避けるとすると、帰路のない出張ということになり、帰りの航空賃は自費ということになります。

 それでも、市民の目は厳しく、職員が全国大会に参加したのは、果たして大会の発表を聞き、討論に参加するためだったのか、観光することがメインで、公費で旅費がまかなえるために、理由として大会参加するのではないかという疑いの目で見られるでしょう。

 今回のアンケート自体がおかしいのですが、もし来年の全国大会に出席された後に観光しようと考えている方はしっかりと覚悟を決めてお出かけ下さい。

中国(昆明・桂林)の旅  No.1  渡邉研治

8月25日(木)台風の中飛び立つ
 今回、妻と一緒に旅行しようと誘ったのだが相手にしてもらえず、一人で中国ツアーに参加することになった。

中国へ観光旅行に出かける日、あいにく台風11号が東海地区に最接近していた。運航されるか心配であったが、空港まで行かないと欠航した場合に払い戻しができないと言われ、中部国際空港までとりあえず出かけた。ニュースは午後2時頃愛知県に再接近すると放送していたが、旅行会社の引き替えカウンターは平常どおり営業していて、航空券をもらう。14時55分までに搭乗券をもらって下さいといわれたので、4階のお店街をうろうろして時間つぶしをして、そろそろ時間だろうと3階の出発ロビーに降りた。航空会社のカウンターでは14時55分手続き開始予定であったが、まずここで20分遅れた。イミグレーションを通ってロビーで待つ間に中国東方航空欠航のアナウンスが流れた。はたして出発できるのだろうか。揺れはしないだろうか。

 16時13分に飛行機は動き出した。飛び立ってすぐに大きく揺れるだろうと変な期待をしていたのだが、余り揺れることもなく上海に17時45分(日本時間18時45分)に着く。上海で入国審査があるので、一度飛行機から下ろされて、入国カードを書いて入国審査を受け再び乗り込む。上海発18時45分。座席は上海までと同じだ。重慶に21時10分に到着。国内線の出発予定時間が20時55分なのだから、既に昆明行きの飛行機は飛び立っていても不思議ではないはず。タラップを降りると、係員が昆明行き客を集めていた。そしてあわてて荷物を受け取り、空港職員と入国ロビーで待っていた現地ガイドと私たち5名ほどの観光客はマイクロバスで空港をあとにした。国内線へ移動するためだという。国内線ロビーはもう人気もなく、せかされるままに空港職員のあとを急ぎ足で歩く。ふと横にあった電子ボードを見ると、昆明行きの出発時刻は21時40分に遅らされていた。乗継客の私たちのために国内の乗客は待たされているのかも知れない。飛行機は昆明に飛び立った。到着は23時10分(日本時間では0時10分になっている)ごろ。そこから30分ぐらいでホテル(昆明桜花假日酒店)に着いたことになるが、もう睡魔で頭はボー。とにかく眠い。昆明のガイドは翌日8時にまでにチェックアウトしてください、という。


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