****************
県学労ニュース315号 2004/12/14発行
****************
個人情報保護も無視!
療養休暇(20日以上)取得状況調査
メールした日に寄こせとは!
12月7日、朝ノーツメールを開くと、個人からのメールが届いていた。開くと教職員課長名で「療養休暇の取得状況調査のお願い」などというメールとなっていた。
まず、期末勤勉手当や、年末調整処理を済ませないと支出金調書も入力できない非常勤講師の12月分報酬の支給準備で忙しい時期に所管課である教職員課がその日のうちに回答せよという時間的余裕のない依頼をしてきたことに憤りを覚えた。
2つ目には、平成15、16年度の20日以上の療養休暇取得者(精神症であれば理由欄にSと記入する)の職員番号を求めていることにも納得いかなかった。
議会の質問に答えるためだろうと思うが、データとして集計したいということなら、職員番号はいらない。A、B、Cなどと識別用に符号を付ければ済むことである。
それと自分の方は公文書の体を為していない(公文書であれば、発信者の責任所在をはっきりさせるため所属グループ名等を下部に記すことになっている)依頼の仕方をしているのも係わらず、回答する側の職員には職氏名を求めているのも気に食わない。
また気に入らないだけでは済まない、個人情報保護条例違反ではないか。左記条例を見てほしい。
「個人情報を収集するときは、あらかじめ個人情報を取り扱う事務の目的を明確にし、その目的を達成するために必要な範囲内で収集しなければならない。」とある。これに反する個人情報の収集方法である。
その上、個人情報保護条例に反して極めて高度な個人情報を求めている職員が、その回答は個人情報の漏洩を防ぐためと称して、職員個人メールに返送することを求めていることなど、情報収集のありかたに驚かされた。
県学労はただちに抗議するとともに、今後このようなことがないよう要求した。
平成16年12月7日 県立学校長殿 愛知県教育委員会教職員課長 療養休暇の取得状況調査のお願い 下記の要領で、教職員課までメールで12月7日(火)中に提出してください。(このメールの返信でお送りください。) 個人情報漏洩を防ぐため、別紙様式1「調査表」を作成し、様式1の表のみメールの添付ファイルとして送付してください。 1 平成15年度から平成16年度までに連続して2週間以上の療養休暇を取得した正規教職員すべてについて記入してください。 2 同じ教職員で期間が2度以上に渡るときは、期間ごとに別々に(行を変えて)記入してください。 3 「番号」欄に療休を取った人の職員番号を記入して下さい。 4 理由欄は、精神性の理由の場合は記号「S」を記入し、その他の理由の場合は空欄にしてください。 5 療養休暇取得者が、平成15年度から平成16年度までにない場合には、学校名、記入者職・氏名のみ記入して送付してください。 <記入例> |
個人情報保護条例
第七条 実施期間は、個人情報を収集するときは、あらかじめ個人情報を取り扱う事務の目的を明確にし、その目的を達成するために必要な範囲内で収集しなければならない。
|
また、サイトの初期画面まで戻れば、IDやパスワードを再度入力せずに別のシステムを利用することができるので、便利になるという。
こう書いてくると、よいシステムのように聞こえるが、全ての作業は個人識別されて記録されるわけで、ある職務権限のある人物には常時監視されていることにもなる。また、職員一人一人の職務権限を登録をして、それに応じた業務メニューがシステム側で制御されて、初期画面に表示される。
先日研修を受けたが、その時はわかった気になっていても、職員総合管理システム?の負荷テストを行うというので、全庁掲示板からフォルダーをダウンロードし、ファイルを解凍して準備した上で、IEを起動させて、URLにシステムのアドレスを入力してテスト開始。職員の並び替えや電話番号を追加するなどして保存して印刷する。そこまでを一連の負荷テストとして行ったが、一応無事に終えてホッとしている。
しかし、この作業は単にポータルサイトに入るための職員登録にすぎない。
このあと、財務システムの稼働テストや、端末機更新に伴う給与システムの新端末での入力テストが目白押しである。それらが一斉に1月から切り替わって稼働させるという。
学校事務職員の不安は尽きない。
検察側は背中にできた傷を自傷によるものと立証できないため控訴を断念した。
梶間は大学教授に転職。街で偶然にあった元被告の武内に自分が教えている法学のゼミでえん罪についての講演を依頼した。
梶間は郊外に自宅を購入して平穏に暮らしていたところ、少し経って隣にその元被告が引っ越してきたことに驚かされる。
その親切な隣人が現れてから平穏であった元裁判官の家族内で少しずつ波風が立ちはじめ、家族に不可解な出来事が次々と起こる。
やがて重大な事件へ・・。(わ)