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県学労ニュース314号   2004/11/30発行
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旅費の通手調整、変 じゃない?
実費弁償というのに、こんな 併給調整って、変!

 平成16年11月22日付け教職員課長名で「旅行経路上に定期券 認定区間が複数にわたって含まれる旅行について」という通知が出された。

 この通知文書を読んで「あれっ!この計算だと実際に負担した額以 上の金額が旅費として支払われるけどいいのかな」と疑問に思った方も多かったのではないだろうか。

 併給調整されない旅行として「旅行命令権者の判断により、定期券 認定区間と異なる経路を利用したために、旅行経路上に定期券認定区間が複数にわたって含まれる旅行で、旅行経路の始点又は終点のいずれか一方が定期券区間 外にあるもの」をあげている。

 そして「例1:定期券認定区間の前後で分ける場合」として下記の 説明図入りで旅費の支給額を指示している。

 この例では瑞穂運動場西から本陣までは定期券を持っているが、定 期券は最短経路で買わなければならないので、瑞穂運動場西−御器所−伏見−本陣で買っている。しかし、出張の際に乗り換えが1回少なくてすむ瑞穂運動場西 −今池−高畑という経路で命令された。

 併給調整は瑞穂運動場西−御器所間だけで御器所−今池−高畑の運 賃二九〇円を払うと通知文書では言っている。

 しかし実際に出張した職員が高畑駅の精算機で支払うのは、本陣− 高畑間二三〇円なのだ。旅行の実費を払うという新しい旅費システムの原則に反するのではないか。

 名古屋市交通局のホームページを見てみても、「普通料金は、乗車 駅間の最短経路による区間料金によります。」と書かれている。一方、定期券については「普通券と異なり、定期券の区数は、選択された経路における距離によ り変わることがありますので、ご注意下さい。」と書かれている。

 例2のように、鉄道会社が異なる場合には切符も定期券もそれぞれ に買わなければならないので問題はないが、名古屋市交通局の場合、乗車駅と降車駅との間の運賃計算は最短距離で行われるという原則がある以上、通知文通り の旅費計算では問題がある。早急に訂正通知を出すべきである。

年末調整できます
2年目以降の育児休業者、共済掛金本人負担分

 先日、組合の会合で年末調整の事務処理について話題が出た。 育 児休業期間が3年になって、育児休業を長く取る職員が増えた。その結果、掛金免除期間を超えて休職しているため、掛金を休職者本人が振り込んでいる。する と、年間所得から社会保険料控除できるため、その年分に所得があれば控除はできる。 話題は、そのような申請があったとき、社会保険料控除に記載して処理 をするのか、特例計算結果報告で社会保険料を入力するのかということだったが、どちらにせよ、その年分に所得があれば社会保険料控除はできるし、配偶者等 が負担していれば、その者の社会保険料控除になる。

 いままで掛金免除期間を超えて休職という事例がな かったので気づかなかったが、これからはそんなことも気に掛けていかなければいけないことに気づかされた。

退職特昇削られる
来年1月1日以降退職者から
 
 愛知県教育委員会は、以前から提示していた「退職特昇の廃止」を、国の 強い指導があるからと廃止に踏み切った。
 組合としては、「20年以上も愛知県のために勤めて来た職員は、それだ けで愛知県への貢献が充分あったのだから、当然特別昇給があってもいいではないか」と言ってきた。

 そして、今回最終提示とされた提案についても、「少 なくとも、退職後の生活設計を立てている今年度末退職者には特昇を与えるべきなので、来年四月一日改正とすべき」と強く要求したが聞き入れられず、強行さ れる結果となった。



       「やさしい嘘」 二〇〇三年フランス・ベルギー合作映画 名演小劇場で12月10日ま で上映中

 旧ソ連グルジアで母、娘、 孫娘の女3人暮らし。

 資本主義化の混乱の中、生 活は大変で、家の中にあるものを売って生活している。エカおばあちゃんの楽しみはフランスに仕事に行っている息子からの手紙と電話だった。しかし、おばあ ちゃんが別荘に行っている間にその息子が死んだという連絡があった。

 おばあちゃんに知らせると ショックで死んでしまうのじゃないかと心配し、息子の死を隠し、孫娘が手紙を書き続ける。しかしおばあちゃんは手紙よりも電話をよくかけてきていた息子が ちっとも電話してこないのを不審に思って、自らパリへ行くことに。

 そしてパリに行った3人の 女性はどういう運命をたどるのか。 エカおばあちゃんを演じているエステール・ゴランタンは85歳で女優デビューした。でも年齢を感じさせないこのおばあ ちゃんの演技のうまさが映画にあふれている。

 またこの映画は電気やお湯 が突然止まってしまうグルジアの現状、若い人たちは国外(西側の国々)への脱出を夢見ており、そして残された人たちは家財道具を売って困難な生活をしのい でいるそんな今のグルジアをかいま見ることができる。(た)

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