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県学労ニュース290号     2003/9/25発行
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危惧していた旅費システムダウン
     システム異常時の手計算処理復活を!

 旅費システム稼働時から危惧していた入力データの送信ができない事態が発生した。
 
 私たちは、試行時にもつながりにくい精算旅費入力について原因追及していた。そのとき「サーバーと通信機器の間に問題があり、つながりにくくなっていた」と回答され、「サーバー自体は2000カ所の端末から一斉に接続してきても処理できる能力があり、新システム稼働までには改善される」と当局が豪語していた(ニュース267号参照)ことをご存じだろうか。

 9月はじめからの旅費精算システムのシステムダウンは、元々システムの構造的な欠陥ではなかったのかと思える。

 入力時期が決まっているために多くの事務職員(旅費担当者)が残業を余儀なくされたことに抗議するとともに、原因究明と今後の修復処理についてタイムスケジュールを明確に示すように要求した。その回答が下記の通知なのだろう。

 一応今回の処理については、日程を延ばすことで一時解決したかも知れないが、根本的な解決とは言えない。

 基本的にインターネットでの処理は脆弱であるという認識に立って、県学労は、システムダウンした場合や、システム異常で時間が掛かりすぎる時には手計算処理を認めることを提案する。

 旅費計算は、自家用車であれば、運行距離に定額をかけ、公共交通機関の利用でもその片道交通費は容易に調べることができる。それに市外なら旅行雑費200円が加算されるだけである。様式を決めて、手計算結果を集計すればいい。その場合は「即支出」処理により資金前渡員口座に入金し、従前通り現金で各人が受領するようにすれば済む。当局の再考を求める。
 

平成15年9月12日

 本庁各課長
 各地方機関の長 殿
 各教育機関の長

                      愛知県教育委員会教職員課長

平成15年9月旅費事務のスケジュール変更について(通知)

 旅費システムにおきましては、現在、端末からの入力処理に停滞を生じており、大変ご迷惑をおかけしまして申し訳ありません。
 現在、復旧に取り組んでいますが、現時点では解決に至っておりません。
 つきましては、今後の事務処理の予定を下記のとおりとさせていただきますので、よろしくお取り計らいください。
 なお、各地方機関にあっては、この旨を管内の市町村立学校へ周知してください。

1 経過
  平成15年9月4日頃から、処理集中による旅費システムへの負荷増大が見受けられる
 ようになり、9日以降、センタ側コンピュータの処理能力の低下が断続的に発生しており ます。
  現在、システム開発業者、ソフトウエア製品の製造業者等と連携を図り調査しておりま すが、現時点では原因の特定に至っておりません。
  ただし、センタ側コンピュータの停止・再起動後の一定時間は性能が回復するため、9 月11日以降は、正午及び午後6時前後にシステムの再起動を行い、処理スピードの維持 を図っています。

2 当面の対応
  旅費事務のスケジュールにつきまして、報告の期限(支払確定締切)を当初予定の9月
 16日(火)から9月18日(木)に、また旅費支払日を9月29日(月)から10月1 日(水)に変更(延期)します。
  また、暫定的に、必要に応じてシステムの再起動を行いますので、当該時間帯はシステ ムの利用ができなくなります。時刻等は、その都度旅費システムの初期画面等に記述する などの方法により周知させていただきます。

3 操作に当たってのお願い
  負荷増大の原因となりますので、処理遅延時には、端末から要求を発する操作の繰り返 し(例 報告ボタンを何度もクリックするなど)は行わないでください。
 大変ご迷惑をおかけしておりますが、よろしくお願いいたします。

4 その他
  このような状況から、延長してもなお全ての旅行命令登録の処理が難しい場合も想定さ れますが、そのような場合には、翌月支払となりますが、ご了解いただきますようよろし くお願いします。

                 担当 給与グループ
                 電話 052−954−6771(ダイヤルイン)
 


 

互助会カフェテリアプランをやめて、互助会費を減らせ!

 9月15日に第2回目の締め切りが終わった「カフェテリアプラン」の請求事務。職員からはいろいろな質問が事務職員に寄せられた。

 カフェテリアプランの申請で事務職員が厭になっているという話を聞いた。何が厭かというというと、少しづつ請求書が届くのだが、職員が事務室にきて、このレシートは使えるかとか、何が該当するのかという相談のような仕事がふえて、なんでこんなことを自分がやらなければいけないか悩んでしまうそうだ。

 先日私のところでも、テニス教室の受講料はどちらになるのかという問題が出た。私はスポーツ教室なのだから、2分の1補助の厚生事業だろうと判断した。職員はそれでも、一応福利課に聞いてほしいというので、問い合わせたところ、「体力増進」か「健康維持」かは職員の判断に任せられるという回答だった。どうでもいいのかというと、そうでもなさそうで、ある学校で「医薬品購入」でサングラス購入の領収書を添付して請求書を出したところ、後日福利課から「そのサングラスは度付きですか」と確認の電話が入ったそうだ。担当者としてどこまで関わらねばいけないのか、悩んでしまうといっていた。また、その人は「請求してくる職員の添付の領収書で生活レベルがわかって、いやだね」とも言っていた。

 互助会のカフェテリアプランに要する費用は私たちの会費で賄われているはずである。それなのに、職員間の相互補助に使われず、請求する人に支払われ、面倒だからと請求しない人にはなんのメリットもないカフェテリアプランに費用が使われるのはいささか疑問を感じる。そんなことよりも、互助会費の減額をした方がよほど職員に歓迎されるのではないだろうか。

韓国・歴史探訪の旅1(2003/8・1〜4)

独立記念館で日韓の不幸な歴史を再認識

 8月1日午前9時30分、名古屋空港から大韓航空で仁川空港へ飛ぶ。何度経験しても離陸時の浮き上がる感じは気持ちのいいものではない。しかし、2時間弱で彼の地に着いてしまうのだから、我慢するしかない。ほんとうに韓国は近い。

 空港近くの食堂で昼食をとり、 植民地時代の虐殺現場「提安里教会」に行く予定と聞いていたが、バ スは金浦空港を過ぎてなぜかソウル市内に入って食堂に止まった。ここで石焼ビビンバを食べる。そして高速道路が混雑しているから時間が足りないということで、「提安里教会」見学がまず取りやめとなる。韓国はそんなところだと主催者が解説する。不安いっぱいになってしまう。

 天安の独立記念館には午後2時に着いた。1時間の観覧ということで、1号館から7号館を足早に回った。時代ごとの展示だが、1号館は古代から、統一新羅時代、2号館は朝鮮朝時代、秀吉の朝鮮侵略がメインテーマになっている。3号館は日本の植民地時代。蝋人形で拷問現場の再現がリアルに表現されており、見る者の目をそむけさせるが、見学人が渋滞する場所でもある。そむけた目の先の、若い韓国人家族の私たちを見る目がきつく感じるのは日本人としての負い目のせいだろうか。4号館は民族独立の機運が高まった3・1運動、5号館はその抵抗運動を取り上げ、6号館は民族解放運動を取り上げていた。ここで時間がなくなってしまったので、集合場所にあわてて戻るとすでに全員集まっていた。何と時間厳守の方たちだろう。ちなみにわたしは2分遅刻らしい。私を待って移動開始。これから注意しなければ。


 

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