****************
県学労ニュース276号     2003/2/18発行
****************

旅行経路を固定化し、実態と異なる旅費を支払うのは×

 最近一部の学校で旅行先毎に旅行経路を決めておき、その経路で出張するようにさせるという動きがある。
 昨年秋から始まった新旅費制度では、旅行実態と旅費が異なっていた今までの状態を解消させるという目的もあった。
 そのため新旅費制度では旅行先への経路は一つとは限定せず、実際に職員が申告した経路が「経済的な通常の経路及び方法」であれば認めるというものである。
 ところが2月7日付けの教育掲示板に旅費制度のQ&Aの追加が掲載されていて、そのQ7に「複数の職員が同じ条件(例:共に公署発)で同じ用務先へ出張する場合、経路及び方法が異なっても良いか。」というものがあった。答えとして「好ましくない。条件が全く同一であれば、経路及び方法が異なることの説明ができない。旅行命令権者は、旅行者が申告する経路や方法の妥当性について、用務内容や用務先までの交通機関の状況・所要時間、用務開始時間等を総合的に勘案し適当であるかを判断して決裁を行わなければならない」というものであった。
 早速このQ&Aについて総務課に問い合わせたところ、条件が全く同一であれば同一経路、同一方法であるが、授業の関係で出発時間が違っている場合には異なる方法・経路になることもあるということであった。
 独自に旅行先別の旅行経路・方法の一覧表を作っている学校があるということについては、それを一般的な経路として例示する範囲に留めるならばよいが、その方法・経路でなければならないとして、実態と旅費が一致しないという状態になるのは好ましくないということであった。
 いずれにしても、条件が全く同一の時以外は旅行経路・方法を画一的に決めるというのは間違いのもと。常識的な範囲内であれば申告者の経路・方法を認めるべきだろう。
 ところで、通勤手当との併給調整で、こんなことが起きるのだが、みなさんはどう思うのだろう。
 例を挙げると、名鉄三河線「碧南中央」から「豊橋」に通勤する職員の場合、「刈谷」でJRに乗り換えるのが利便性があり、これを利用しているが、名鉄「知立」駅乗り換えの方が低額であるため、認定は名鉄三河線「碧南中央」から「知立」経由「豊橋」になる。
 すると、例えば「岡崎商業高校」に出張する場合は通勤定期を持っていなくても、通勤認定経路内ということで併給調整して運賃分の旅費は払われない。逆に、例えば「岡崎工業高校」に出張する場合は通勤定期を持っていてもJRを利用するため併給調整は行われず、運賃分の旅費が支払われることになる。旅費を実費弁償に改めると言っていたのに、これではちょっとおかしくない?

非常勤職員も報酬振込OKに

 教職員課は、3月から非常勤職員の報酬の口座振込を実施することにし、2月14日にメールで通知してきました。
 いままで指定金融機関が、資金前渡員口座から直接非常勤職員の口座に振り込む場合は、振込手数料を無料とするサービスをしてきました。
 ところが、今後振込手数料を取るという動きがあり、その場合の手数料を非常勤職員に負担させるという学校が現れたため、労働基本法により、給与振り込みをすることができる三原則(@本人が希望し、A全額をB本人口座にその日に支給できる)に抵触するため、重い腰を上げたというのが実態のようです。
 実施は3月からということで、2月28日までに申出書を出させることとしています。
 財務システムに乗せるため、非常勤職員の個人口座を債権者登録するので、債権者登録申請書も必要です。なんだか二重手間ですね。
 現金を希望する人もあるので、支出金調書に明細書を作って、債権者ごとの振込額を入力して残った額を資金前途員口座に振り込むことになるのでしょう(「即支出(内訳)408」)。複数債権者への振込の経験が少ないと思いますので、マニュアルを示してくれればいいのに、ちょっと丁寧さに欠けます。
 またもう一つ思ったのですが、非常勤講師、教師以外の、例えば部活動コーチやキャリア・アドバイサー、緊急雇用対策での部活動指導員などの報酬(時には報償金となることもあります)も口座振替は可能かという疑問でした。

映画紹介
 「猟奇的な彼女」
 2月8日から (名駅東)ゴールド劇場
 この映画は現代韓国社会を映し出している愉快な映画です。
 韓国は日本よりもインターネットが発達していて、ネットカフェが多くあります。それを映してか、この映画は実話を元にして書かれたインターネット小説から生まれました。ネットで話題になった小説を映画化したものです。韓国のアカデミー賞「大鐘賞」の主演女優賞と人気賞に輝きました。
 題名からちょっと刺激的ですが、女性の目から見るととても痛快な映画かもしれません。なんと言っても、強引ですし、彼がちょっと文句を言おうものならパンチが飛んでくるんですから。
 でも男から見たらとても大変な彼女に捕まっちゃなという感じに思えるかもしれません。逃れたいのに逃がれられない彼。どこか身につまされる思いがします。
 コメディタッチのラブロマンス映画。主演のチョン・ジヒョンはあどけなさが残るキュートな女性。対するチャ・テヒョンはどこか頼りない男性を好演。 連れ合いと見に行ったんですが、二人で笑ってばかりいました。でも周りの若いカップルはちっとも笑わないんですよ。自分たちだけが大きな声で笑っていて、馬鹿みたいでした。
 また、この映画の楽しみかたとして、一つは、ひとり6役を演じている人がいるそうです。それを見つけること。二つ目は韓国の風習を知ることです。目上の人に向かって正対してお酒を飲むことは失礼に当たります。また、1歳でも年上の人に対しては丁寧な言葉を使うことが常識になっています。この映画で、それを気にしているチャ・テヒョンを見つけてください。


 

県学労ニュースのトップページへ戻る| 県学労のトップページへ戻る