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県学労ニュース266号     2002/9/10発行
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14人勧で、民間準拠だといって給与を下げるなら、
11年度から3年間の給与カット分
       返してもらおうじゃないか!
 9月9日、県学労は学校事務職員の権利の拡充と労働条件の改善を要求し、下記の要求書を教育長に提出しました。
 3年間にわたって続けられた給与カットは、現在名古屋地方裁判所でその不当性を巡って争われています。給与カットしなくても実はやっていけたのではないか。私たちの給与をカットした真の目的は何だったのか。県当局は一方的にお金が足りないと言う情報をマスコミ等にリークし、組合には何ら納得できるような情報を提供せず、多くの組合の反対にもかかわらず、議会で給与カットを条例化するという暴挙を行ってきました。そして決算を見ると実は黒字だったというのですから、カットした給与は速やかに遅延利息を含めて支給すべきです。
 喫煙問題にしても長年県学労が要求してようやく喫煙室ができつつありますが、一方で喫煙室を作ったらそれでこの問題はおしまいとし、各小部屋が喫煙室と化している現状があります。このような状況を県教委は見ようとせず、学校禁煙化に重い腰を上げようとしません。教育の現場である学校では(喫煙室での喫煙以外は)完全禁煙 すべきです。
 また、今年から勤評のD、E判定を受けたものには何の異議申立や反論の機会もなく一方的に勤勉手当の率を削減しています。この問題は単に一部の人の問題で自分たちには関係ないと言っていられない大きな問題です。今年の人事院勧告でもボーナスの支給月数をカットしながら勤勉手当の割合を増やすなど、勤務成績にによるボーナスの差別支給の拡大を目論んでいることは明らかです。
 高校入試に関わっては、受験票の受験者本人による記入、複合選抜方式の2回受験方式の変更を要求していますが、高等学校教育課は毎年何らの検討もせずに、できないとの答弁を続けるばかりですが、願書受付期間中は食事もとれないという事務職員の現状をどう考えているのでしょう。
 県は今年も予算が足りないというキャンペーンをマスコミを使って始めていますが、そういうキャンペーンを張る前に、学習合宿やお受験引率、個人情報保護条例違反の合否確認出張などの無駄な出張旅費を削減すべきです。
 育児休業者の扶養認定については、育休期間中の収入が基準以内であれば認定するというのが本来の扶養手当の趣旨に合致するものです。毎月、毎月向こう1年間の収入を計算してそれが収入基準を超えているかどうかで判断することは、収入が少なくて大変な時には復職後の給与が見込まれるので認定されず、育休に入ってまだ収入があるときに認定されるという矛盾が生じます。
 
 

           要      求      書

                            2002年9月9日

 愛知県教育委員会教育長 殿

                       愛知県立学校事務職員労働組合
                       執行委員長 田 口 龍 司

 貴職におかれましては、日頃から県立学校事務職員の労働条件の向上に努力され
ているところですが、未だ十分なものとなっていません。つきましては下記の項目
について早急に改善されるよう要求します。
                  記
 1.11〜13年度にカットした給与を速やかに支給すること。
 2.勤務評定による勤勉手当の差別支給をやめること。
 3.学校全体を禁煙とし、喫煙室以外で喫煙させないこと。
 4.VDT作業の増大に伴い事務職員全員に眼科検診(現在の2次検診)を受診
  させること。
 5.主査を廃止し、専門員とし、38歳で全員5級へ昇任させること。
 6.勤務評定を廃止すること。少なくとも主査を第一次評定者から外すこと。
 7.5級在級2年で6級へ、6級在級5年で7級へ昇格させること。
 8.昇格に伴う昇給については規則どおりとすること。
 9.期末勤勉手当の加算をなくすこと。また期末手当と勤勉手当の支給割合変え
  ないこと。
 10.年休取得を促進すること。
 11.職員の社会的見識を深め、県政に活力を与えるために1年間のリフレッシュ
  休暇及び1ヵ月以上のボランティア休暇を導入すること。
 12.普通高校の事務職員定数を5人とし、職業高校、障害児学校にはそれぞれ加
   配すること。
 13.入試の願書と受検票を一体化し受検生に記入させること。
 14.入学試験について、現在の2回受験方式から1回受験方式に変更すること。
 15.地方公務員法に違反する『補習手当』を始めとする各種手当の支給をやめさ
  せること。
 16.学校運営に必要な消耗品等の購入費や学校整備費を保護者に負担させないこと。
  また、卒業記念品については任意の申し出によるものであるから、学年会計か
  ら支出しないよう指導すること。
 17.各種研究会の会費、参加費、旅費、資料代は県費又は個人負担とし、私費会
  計から支出させないこと。
 18.大学受験競争をあおる学習合宿及び旅費の無駄遣いである大学入試センター
  試験及び大学入試激励のための出張をやめさせること。
 19.個人情報保護条例に違反する大学合格者の確認を止めさせること。
    20. 毎月の収入が130万円の12分の1未満であれば育児休業者の扶養認定をすること。
 21. 臨時的任用職員の任用について、長期休業中及び週休日も含めて任用すること。
 


 

渡邉のいきあたりばったり中国・蘇州、南京、上海の旅2(2002.8.20-24)

  硬座車両は青色、軟座車両はオレンジ。わたしたちが乗る軟座車両の入り口には乗務員が立っていて、乗車券の確認ができなければ乗車させてもらえない。2階建て車両の下段1〜5番が私たちの座席だった。
  2つ目の駅が蘇州のはずであったが、心配性のAさんが車内販売員に降車駅が幾つ目か聞くが、何か答えているが要領を得ない。すると、Aさんのとなりで本を読んでいた女性がボソッと「Next Station」と教えてくれた。
  蘇州駅に降りると、駅の出口には旅館や観光斡旋の客待ちがいっぱいで、旅行者と見ると「泊まる場所はあるか」、「どこへ行くのか」と付きまとう。「不用」と中国語で言って、今日泊まる「楽郷飯店」に行くため、無視してタクシー乗り場に急いだ。 タクシーでは2台に分乗して行かねばならず、困っていたところ、おばさんがマイクロバスを勧める。そこで「多少銭」と尋ねると30元という。タクシーに分乗しても基本料金10元の2台分で20元はかかる。そこでマイクロバスに決めて乗り込んだところ、運転手は交渉を聞いていないから、車内でもう一騒ぎ。30元と解ると安心して出発してくれた。少々高かったかもしれない。
 ホテルに入って、受付を済ますとベルボーイが荷物を部屋まで運んでくれた。チップを欲しそうにしていたが、宿泊料金はサービス料込みなので無視する。
  荷物を置いて食事にでかける。創業四〇〇年の「得月楼菜館」で蘇州名物の「松鼠桂魚(桂魚を揚げてあんかけしてある)」をいただくことにした。高級そうな店だ。メニューをみてもわからないので適当に頼む。そしてビールを5本頼んだ。ビールは半分冷えていなかった。Aさんが店員を呼んで交換するようにジェスチャーを交えて交渉したが、プルトップを空けたからダメという。これからは少しづつ頼むことにしよう。 


 

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