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県学労ニュース254号
2002/3/19発行
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大学入試センター激励に大挙出張
超過保護、県費の無駄使い!
県学労は2000年度の大学入試センター試験会場での激励に多くの教員を出張させた12校について、今年度も行政文書開示請求に
より調査しました。その結果は左の一覧表のとおりです。知立東の3日間で39人というのがダントツです。前日に教員8名が生徒220名
を連れて2時間も愛知教育大学付属高等学校で指導をしています。一体何を指導しているんでしょう?
翌日には17名もの教員が愛知教育大学付属高等学校で点呼、受験指導をして9時40分に生徒が会場に入った後も同校に待機し延々1
時までいました。17名もの教員集団が試験会場で何をしていたんでしょう?
試験2日目の1月20日にも15名の教員がやはり会場校で受験指導をしています。
さすがに2日目は最初の試験科目が始まる10時には帰ってきています。
そもそも18歳にもなった生徒の大学受験に教員がついていき、出欠を確認し、激励をするということに公務性があるでしょうか?
大学受験は高校教育の一環ではありません。卒業後の進路について相談に乗ったり、資料を見せたり、調査書を書いたりするのは高
等学校の仕事です。しかし、大学受験自体は生徒個人の問題です。大学入試に教師がついて行くなどというのは明らかにやりすぎで
す。大学入試に一人で行けるような自立心のある生徒を育てることこそが本来の高校教育です。
名古屋市内では中学生の高校受験に教員がついて来るなどということはありません。今回調査した12校の高校生は名古屋の中学生以
下ということでしょうか。また仮に大学入試に教員がついていかなければならないというのなら、どうしてすべての大学についていか
ないのでしょうか。
昨年、一昨年の調査結果を見ると「有名」大学への入試には県外まで出張して激励、指導をしています。
県学労では、今回調査した12校の校長宛に下記の公開質問状を送りました。
2002年3月19日
愛知県立知立東高等学校長 殿
愛知県立学校事務職員労働組合 執行委員長 田口龍司 本年1月19日、20日の両日に行われた大学入試センター試験に関し、貴
2、大学入試センター試験会場での用務について、復命書記載事項以外の用務 があるのか。 3、大学入試センター試験会場で生徒の出欠を確認する必要が学校としてどう してあるのか 4、大学入試センター試験会場で生徒の健康状態についてどのようにして チェックしているのか。また学校がその事を行わなければならない理由は何か。 5、名古屋市内の中学生が高等学校に受験に来るときには教員が試験会場にま で来ることはないのに、どうして高校生が大学入試センター試験を受ける ときには高校の教員が出張して行かなければならないのか。 6、全ての大学入試会場へ、教員が引率して出欠や健康状態のチェック、激励 等を行っているのか。全てでないとしたら、行く学校と、行かない学校は どのような基準で決めているのか。 7、生徒の自立心を尊重するという観点からすると、本件出張は過保護のそし りを受けかねないと思うが、生徒の自立心を確立するための教育を3年間 高校在学中に行ってこなかったのか、また行ってはきたが大学入試センタ ー試験に一人で受験に行けるほどには自立心が確立していないのか。 8、事前に大学入試センター試験会場を下見しておくというのは、まさに生徒 個人の事であり、学校として引率して行かなければならない理由は何か。 生徒一人一人でも下見に行く能力は持っていると思われるし、個人で行く と支障があるとも思われない。 9、教員の大学入試センター試験会場下見はどうして必要なのか。受験する本 人が個人的に行けばすむことではないか。 4、8、9については該当校のみご回答下さい。 なお、ご回答は4月30日までに文書で同封の返信用封筒にてお願いいたし
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主査も事務長も
本来業務を持とう!
新年度になると各職場で仕事の割り振りをしますが、そこでぜひ考えてもらいたいことがあります。
事務職員定数は事務長も主査も含めて決められています。ところが総括の上に総括を設けて態のいいサボリを決め込んで、本来業務
に携わる時間をどんどん減らしています。そのしわ寄せは主事(主任を含む)に重くのしかかっています。少なくとも主査にあっては、
人事関係は事務長に任せて、備品管理、管財関係ぐらいの仕事はもちろん、資金前渡員という職責から考えても報償費は責任を持って
もらいたいものです。
生徒数の減少によって学級数が減り、そのまま事務職員定数の減少になり、4人職場が増えている中、点検する人間を増やしてミス
を防止するよりも、一人一人の仕事量を減らして余裕を持たせるほうがミスは少なくなると思います。
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