県学労ニュース239号 2001/7/24発行
再び問う!
大学受験激励や合否結果のため
特定な大学にわざわざ出張させる意味は?
生徒の差別化じゃないの? プライバシー侵害じゃないの?
県学労は7月24日、大学入試への激励(豊田西高校、一宮高校)、合格発表確認の為の出張(一宮高校、西春高校)、年度末の旅費予算消化を目的とした県外の
大学見学(西春高校)に対して監査請求を行いました。
大学入試の激励は、一部の国公立大学の入試に教員が出張で出かけ、大学の門前で生徒を激励するというもので、県費の無駄遣いとしか言いようがありません。しかもどこの大学に行っているかというと、京都大学、名古屋大学、愛知県立大学、名古屋工業大学、愛知教育大学、静岡大学など合格者が増えれば自校のランクがアップするような大学を選んで行っています。
大学合格者の合格発表の確認については、そのようなことを行うこと自体が個人情報保護条例違反になります。個人情報は直接、本人から収集しなければなりません。
また、県外の大学を見学に行くことについては、かつてはどこでも行われていた予算消化のための出張であり、県費の無駄遣いとしか言いようがありません。
監査委員は自らの立場をわきまえ、当局の違法、不当な出張を弁護することに汲々とすることなく、県民の立場に立って公正な判断を下すべきです。
愛知県職員措置請求書 2001年7月24日 愛知県監査委員 殿 請求者 名古屋市千種区若水2丁目3-17 サンマンション千種公園A-208 田 口 龍 司 地方公務員 地方自治法第242条の規定に基づき、下記のとおり住民監査請求をします。
2 請求する理由
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情報公開請求者をを漏らしたら
条例違反で処分されます ご注意を!!
7月17日朝日新聞夕刊によれば、(1)名古屋市の教員が市教委にある学校の職員会議録の公開を求めたところ、校長が学校職員に請求者名を伝えた。(2)保護者が子どもの指導要録の公開を求めた際、教頭が地元住民に請求者名を漏らした。(3)新聞記者が地下鉄工事の元請けと下請け業者が交わした事業委託契約の公開を求めた際、市交通局が記者の氏名や住所が載っている「公開請求書」のコピーを業者に渡したということで、個人情報保護条例違反で当該職員を処分する方針だと伝えています。
県立学校においても、情報公開請求を受けると事務職員同士で話題にしてしまうおそれがあります。県学労が請求するときはニュースでもお知らせしているので、プライバシー保護を気にする必要はないかもしれませんが、他の方から出される公開請求については、愛知県の個人情報保護条例でも第28条(職員の義務)違反で当該職員を処分するということにもななりかねませんから、今後はプライバシー保護の意識をより強く持たなければいけませんね。
ところで、進学校で毎年大学入試センター試験の生徒から集めた自己採点結果を予備校に提供している行為は個人情報保護条例違反だと思うのですが、進路指導担当者は処分されるんでしょうか。
映画案内
「パールハーバー」 名古屋ピガデリー1他で上映中
これはみなさんも良く知っている太平洋戦争に突入するきっかけとなった日本の真珠湾奇襲攻撃を題材にした映画です。
なぜこの映画が作られたのかが私の一番の関心ごとでした。でも映画を見ても解りませんでした。
この映画は戦争について、一人の女性に二人のパイロットの間をさまよわせることで、平和であることの大切さを訴えたかったのか、無謀とも言える玉砕覚悟の爆撃機の出撃にアメリカ国民を鼓舞させ、軍への批判をかわそうとしたかったのか。それとも「えひめ丸」沈没事故でアメリカ軍に対して非難をしている日本人への反発心をアメリカ人に思い起こさせるためなのか。テーマがつかめませんでした。見た人は教えてくれませんか。近代戦争が無差別殺人であるという現実を示す迫力はありましたが。それと、日本軍を描く場面はちょっぴりマンガチックでした。(わ)
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