県学労ニュース210号     2000/4/18発行

あなたも県学労に入りませんか

 県学労は県立学校に勤務する事務職員で構成する労働組合です。

 公務員は何もしなくても、人事院勧告によって賃金が守られるというのはもう昔
の話です。 多くの人が、何も組合を作ってまで自分たちの地位を守る必要はない。
守られているんだと思っていたのではないでしょうか。しかし、昨今の動向をみて
いると、公務員だからといって安心できない状況が続けて現れてきました。

 良い例が愛知県財政の悪化を理由とする2年連続の賃金カットの現実です。

 愛知県人事委員会勧告は昨年のカット分を勘案した勧告にはなっていなかったけ
れども99年度も0.23%の勧告をしました。これは99年4月時点の愛知県内
の民間給料との比較をした結果、県職員の給料が下回っているので、是正しなさい
ということです。

 ところが収入見通しが改善されてきたにもかかわらず、今後の県債償還を考える
と、財政見通しがたたないとして、今年も鈴木前知事の県債乱発の箱物行政のつけ
が私たちを押しつぶしてきたわけです。

 毎月3.5%、ボーナスでは3%(年間39万円)の減額をされて、それで守ら
れていると言えるでしょうか。

 また現に、調理員、用務員の期限付き職員、委託職員化が計画されてもいます。
これを放置していて良いのでしょうか。学校事務職員も他人事ではありません。

 自分たちのことは自分たちで守るということが大切です。団結する労働者は強い
ということを当局に示す必要があります。そのためにあなたも私たちと一緒に組合
を育てていきませんか。

 組合費は給料月額の100分の1(100円未満切り捨て)に500円を加えた
額です。あなたの加入を待っています。

事務研の会費や事務職員名簿は個人負担で!

 毎年この時期になると、県学労では「事務研の会費や事務職員名簿の代金は個人
で払うべきである」とキャンペーンをしていますが、まだ県費やPTAから支出す
るという間違ったことをしている学校はありませんか。

 まず、事務研の会費ですが、全員加入しなければならないように思っているかも
しれませんが、あくまでも任意加入団体です(現に脱退している事務職員がありま
す)。

 学校事務の研究等という目的に賛同し、県立学校で学校事務に従事する職員でも
って構成される研究団体です。毎年自分自身で参加するのかしないのか考え、加入
する意志のある職員が会費を払って当該年度も会員でありつづけるというものです。
本来、教員の研究団体も同様に考えるべきでしょう。

 しかし、以前は教員の研究団体と同様にPTA会計の負担金から本人に加入の意
志を確認することもなく、勝手に会費が払い込まれていました。会員になった事務
職員にしても自分でお金を払う訳でもないので、会の活動に不満を持っていても自
動的に加入しつづけている状態に甘んじていました。

PTAがなぜ負担するの?
 ところで、教員や事務職員の研究団体の会費をどうして保護者にオンブしなけれ
ばならないのでしょうか?

 研修や研究の必要ならば県教委が責任をもって行うか、会員らがお金を出し合っ
て行うべきです。けっして保護者に負担をかけるべきではありません。

 公私混同であり、私費と公費の厳密な支出区分の明確化が言われている昨今、外
から批判される前に自ら襟を正すべきでしょう。
 
事務職員名簿は会員名簿自分で購入があたりまえ
 次に事務研究会が作成、発行している事務職員名簿についてです。以前は事務職
員数プラス1冊が各学校に県費の支払書類と見積書をつけて配布されていましたが、
昨年から注文制になりました。しかし、この名簿の代金はどこから払っているので
しょうか?以前と同様県費の支払書類と見積書がついてきます。冊数のところは空
欄で各学校が記入するようになっています(本当はこんな見積書は通用しません)。

 従前どおり事務職員数プラス1(プラス1冊は校長分とのこと)冊分を県費で払
っている学校はありませんか?

 事務職員名簿には会の会則や会員数一覧もきちんと載っています。どう見ても事
務研究会の会員名簿です。ですから会員以外には校長、県教委の職員にしか販売し
ていません。研究会の会員名簿を県費で購入して各個人に配布するというのは明ら
かに公私混同です。どこの学校に誰がいるかというのは、愛知県職員録や教育振興
会の出す愛知県教育関係職員録にも載っています。これらの名簿を各学校で何冊か
買いますが、みんなで供覧すれば、それで充分用は足りるはずです。事務で必要と
いうのならば、百歩譲って事務研の名簿も1、2冊学校で購入し、供覧する分は県
費でも良いかもしれませんが、各個人が持ち込むのであれば、それは各個人で払う
べきでしょう。

 仕事に直接必要な教育例規集や財務規則などとは全く性格が違います。そこのと
ころを考えて公私のけじめをつけましょう。たかだか700円くらいのことで後ろ
指を指されないようにしましょう。

書評
「民食う人びと」 佐高 信 著  光文社文庫 619円

 日本の国は官僚によって、無茶苦茶にされていることを各省庁ごとに事例を挙げて
語っています。
  そこには、政治家の利権と官僚の利権が絡み合って、国民のために政策を考えるの
ではなく、省の利益によって政策を決めていることで、日本の将来を心配してみえま
す。
 そういえば、財政破綻の元凶を作り、万博がしたいと手を上げて、海上の森を壊そ
うとした人も元はどこかの中央官僚だったかしら。そして、今も愛知県財政の責任者
である総務部長もどこかの中央官庁から出向されてきている人ではなかったでしょう
か。
 愛知県って大丈夫?
 でも、自分の周りの点検も必要ですね。補習手当に、交通当番手当、手当てがなけ
れば動かない教員。これも一緒だよね。

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