県学労ニュース208号     2000/3/14発行

海上の森の市街化計画は破綻した
        愛知県新住事業を断念
 朝日新聞が3月9日に報じたところによると、万博跡地を新住事業で住宅地として分譲する計
画は、中止に追い込まれました。

  そこで気になるのは、もともとBIEが指摘していた問題のなかに財源問題がありましたが、
新住事業で万博基盤整備費五百八十億円を賄おうとしていた財源確保の問題です。
 
新住事業には国の補助金が出るのですが、これをやめ、何が何でも万博を開催しようとした場
合、この費用は愛知県が持ち出さなくてはならなくなるでしょう。

  それだけではありません。万博開催に必要な会場建設費千八百億円のうち3分の1にあたる六
百億円(戻ってこないお金)は地元自治体が出すことになっているので、その3分の2の四百億
程度は何らかの方法で捻出しなければならないのです。今後の愛知県の財政再建計画にどう影響
するのでしょうか。

 それからもう一つ、BIEが指摘していた会場の分散による入場者の輸送問題です。BIEは
「会場を分散した計画は実現性に乏しく、脆弱だ。入場者はバスを待たないと移動できない。」
として、この問題の解消方法を問うていました。

 少し前に連結バスの本数を減らして、入場者数を下方修正するような話があったと思ったのに、
愛知県が陶磁資料館をさらに会場の一部に組み込もうとしていると、3月12日の毎日新聞で報
道されました。どうなっているのでしょうか。
   もういいかげん、費用の捻出はままならないし、会場計画は見通しが立たなくなったのででき
なくなりましたと、悪あがきは止めて万博を返上したらどうでしょうか。
 

異動内示の心得
 内示はあくまで内示
         不満があれば校長に申し出る
               県学労へ連絡する
                      TEL&FAX(052)723-2374(田口)or
                              (0564)52-7154(渡辺)まで
                                                                Eメール xx6t-tgc@asahi-net.or.jp

 また1年が過ぎて、人事異動の季節がきました。予想として3月17日ごろが内示日となると思わ
れます。

    ところで、人事異動内示がでたら不満でも絶対に異動しなければいけないと思っていませんか。

 内示はあくまで内示です。希望に沿わない異動に承諾できない意思表示をすると、内示が取り消さ
れたり、異動先が変更されたりすることがあります。

 不満の場合は校長にその旨を告げ(なぜなら、校長は職員が承諾しなかった場合は必ず教育委員会
にその日の内に報告しなければいけない義務があるからです)、できなければ「考えさせてくださ
い」と態度をはっきりと留保した上で組合に連絡をください。

    異動にはルールがあって、わたしたちは公共交通機関で1時間以内とするよう要求していますが、
教育委員会は1時間半以内を限度としています。これ以上遠いところに転勤させないというもので
す。また、赴任後2年以内は原則として異動させない。さらに保育園の送り迎えや介護など、特に現
任校を離れられない事情等が生じたときは考慮されます。

 逆に、現任校にいられない事由が生じたときも考慮されることがあります。十二月に異動希望を聴
取されたからといって、それ以後に生じた新たな事由が配慮されないということはありません。

    あくまで人事異動は教育委員会と労働者である一人一人の事務職員の労働契約の更新です。強引に
本人が承諾できない異動を一方的に強制はできません。また、異動希望をもつ職員の意志をできるか
ぎり尊重するのも当然なことです。

 内示に不満のある方は、表題にある連絡方法で、県学労までなるべく早く連絡してください。

映画紹介
  韓国映画「シュリ」  監督 姜  帝 圭(カン・ジェギュ)
                                                                                                                 名古屋ゴールドで上映中

  前評判が高かった韓国映画「シュリ」。今まであまり韓国映画が日本で注目を浴びてこなかった
(県学労ニュースでは、一九一号で「風の丘を越えて(西便制)」を紹介した)が、この映画は大好
評であった。

    物語は、一九九二年九月、北朝鮮での特殊工作員の命をかけた訓練風景から始まった。その訓練生
の中にこの映画の主人公イ・バンヒという女性工作員がいた。

    一九九八年九月、ワールドカップに南北統一チームで臨むため選手選抜をかねた南北親善試合が始
まるというニュースに沸いていた。

    韓国情報部に勤めるユ・ジョンオンとイ・ジャンギルは情報提供者である武器密売人と待ち合わせ
をするが、その一瞬先で密売人が射殺される。イ・バンヒの仕業だとわかる。

    そこから、北朝鮮工作員と韓国情報部との息詰る攻防が続く。なぜ情報が寸前に工作員たちに漏れ
るのか、韓国情報部内にスパイが?相棒がスパイかもしれないと疑心暗鬼になるユとイ。

    やがて、北朝鮮の工作員の目標がサッカー観戦にくる南北首脳を競技場もろとも爆破することであ
ることが判る。なぜか?

    私も評判を聞いて、2月に観てきました。前評判どおり、ハリウッドをしのぐようなアクション映
画で、時間は一気に経ってしまいました。韓国映画の新しい一頁が始まったと思いました。

 

 

県学労ニュース合本ができました

     県学労ができて早や一〇年。
     ニュースを出しつづけて二〇〇号。2冊目の合本(一〇一号から二〇〇号まで)ができました。希
 望者には1冊一〇〇〇円(限定一〇冊)でおわけします。合本一号目も若干残部がありますので、ほ
しい方は渡辺までご連絡ください。
 TEL&FAX(0564)52-7154
 Eメール yfk78075@sun-inet.or.jp

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