県学労ニュース201号      99/11/18発行

給与カットしておいて
   財政再建計画が見えない!
給与改定を延ばす提案などNOだ!

 二回目の給与改定交渉を11月5日に行った。

 早期退職促進のため退職勧奨制度を今年度から2001年度の3年間に限り、退職前15
年に延長し、基礎となる給料月額に1年につき3%(従前は2%)を上積みして退職手当を
支給するという条例改正を十一月議会に提案したいと提示があった。

 組合側からはこの勧奨制度が管理職等によって集団的、威圧的におこなわれることがない
よう管理職を強く指導すること。これに違反した場合は管理職の処分もありうることを文書
に記載して厳しく対応するよう要望した。

 これに対して、従前から文書で強制をしない趣旨の文章を入れているので、変更すること
は考えていないと回答があった。また、いろいろな事情で勧奨退職される職員にあっては、
非常勤等で再就職できるよう制度を設けるべきではないかという組合側の要求に対しては、
愛知県の場合、本人の希望に基づく勧奨退職なので必要ない。もし退職される職員から希望
があれば柔軟に対処していくと回答した。しかし、交渉は当局、組合相互の提案を検討する
場なので、組合からの要求が出た段階で再度検討してしかるべきだとして、次回までに当局
の回答を求めることで終わった。

 11月16日に第3回給与改定交渉

 最初に財政課竹内課長補佐(昨年説明にきた方と同じ)から財政状況について説明があっ
た。前回の説明と変わらず中期試算から一歩も出ない。組合側からもっと詳しい説明がなけ
れば解らないと苦情が続く。しかし、今年度の歳入見込みさえ3月決算の企業が多いので、
中間納付時期の11月末を過ぎないとなんともいえないという。予想できるのは12月末だと
いう。他の時期に決算期を迎えた企業もあるので予想ができないかと質問したところ、現時
点では予算どおり歳入がある見込みだという。繰上充用金223億円(昨年の赤字繰越分)の
手当ができてないことや、地方交付税見込み違い83億円と合わせて306億円が歳入不足に陥
っている。六月時点で予測されたことではないか、その対応はどうするのかという質問に
は、給与抑制があって初めて今年度六月補正予算ができたというばかりであった。今年度の
人勧が凍結されないよう給与抑制を回避する具体的努力や、来年度以降の財政見通し、空港
や万博関連の経費予想もなく、職員給与がどうなるのか、その点の説明も全くなく、組合側
の不満は解消されないまま、財政課は帰ってしまった。

 その後の給与改定交渉では、改定時期を2000年4月1日にするという提示について、
人事委員会勧告の趣旨を理解しつつも抑制するという補足説明が行われたが、そこに批判が
集中した。人事委員会の勧告が実際の官民格差15,026円のところ、抑制前の給料表と比
較した額(1,007円)のベースアップを勧告しており、すでに勧告そのものが抑制をして
おり、その上で完全実施するよう述べている点についてどう考えているのか。また人勧制度
を複数年無視することが許されるのかなど批判が続き、その時点で会場の制限時間午後6時
を過ぎたため、次回に持ち越しとなった。
 

給与改定提示(1999.11.16)

 次のとおり、平成12年4月1日(育児休業者に対する期末・勤勉手当は平成12年1月
1日)から実施することとしたい。

1.給料表
  国の俸給表に準じて改定する。 
 
2.期末手当 
  年間支給割合を国に準じて改定する。

3.育児休業者に対する期末・勤勉手当
  地方公務員の育児休業等に関する法律の改正を待って国と同様に扱う。
 
4.宿日直手当
  次表のとおり改定する。
      一般  勤務1回 4,000円→4,200円
   寄宿舎において教員・寮母が行う宿日直業務  1回7,400円→7,600円
 
 
 

中国西安旅行記(7)
(1999.7.11〜16)渡 邉 研 治

7月15日(木)晴れ
 もう明日の朝には西安を後にしなければならない。今日1日各自がフリーに市内を見学することにし
た。その前にジョギングをしようと城壁を逆に走り出す。昨夜夕食を食べ過ぎたのか、ホテルを出る前
にトイレに入って少し大便をしてきたのに、ホテルを出て一qもならないうちにお尻がむずむずし始め
た。お金はない。中国語は話せない。外国人が泊まりそうなホテル(「賓館」と書いてある建物)に飛
び込む。そこにいたボーイに「フウェアー、トイレット?」と聞いても首をかしげて答えてくれない。
インフォメーションの上で漢字を書こうとしたのだが、部首は出るのだけれど「厠」という漢字が出て
こない。頭に浮かんできたのは、「ファジャンシル」という韓国語だった。奥から受け付けの女性がき
てようやくわかったようで、トイレに案内してもらえて、事なきを得た。そうだ、英語では「ラバトリ
ー」なのだ。冷や汗ものであった。

 結局、時間がなくなって四角に囲まれた城壁の一辺を回って終わってしまった。周囲一四qというの
で、再度来て今度こそ城壁の周囲を走りきるぞなどと思いながらホテルに戻る。SさんとOさんは市内
見物、私はAさんが動物園でパンダが見たいというのでそれにつき合うことにした。パンダは2頭いた
が、日本と違ってあまり大事にされているという感じではなかった。1頭は寝室から出ていたが、そこ
で足を揚げて寝ているし、もう1頭は寝室の檻の中でうろうろ歩き回っていて、表に出してもらえな
い。Aさんが、日本に送られてきたトキはこの近くに生息しているはずだから、動物園にもいるという
ので探したがいなかった。鶏小屋を清掃していた係員に聞くと、向こうにいると指差したのでおおいに
期待したが、見つからなかった。違うものに聞こえたのだろう。日本であれほど話題になったんだから
中国人も知っているだろうと思うこちらがばかなのか、いろいろな人に質問したが、まともに答えがか
えってこない。あまり大きなニュースではないようだ。もう昼が迫っていた。12時に市の中心街にあ
る鐘楼前の広場に集まることになっていたので、ゆっくり歩いて市内見物しながらいくつもりだった
が、タクシーに乗ってしまった。鐘楼前で花売りと物乞いのこどもを見る。社会主義国であるのに、今
にこの体制は持たなくなるだろうと思えた。(つづく)

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