県学労ニュース196号      99/9/7発行

98寄付受納状況(卒業記念品)  
寄付が自発的でなく、強制的では?
学年会計の中で積み立て
 県学労ニュース一九三号でも指摘した卒業記念品の問題について、もう少し詳しく検討し
てみましょう。県学労が公文書公開請求により入手した寄付受納報告書等をまとめてみると
五四校で10年度卒業生から寄付を受けています。県下一六〇校の県立高校のうち、五四校
しか卒業生から寄付を受けていないというのは本当でしょうか?
 
 寄付を受けていながら、その報告を怠っている学校が多数あるような気がします。

 とりあえず、きちんと県教委に報告をした学校のデータを集計したものが下記の一覧表で
す。寄付金額の多さでは五条高校の九四八、〇〇〇円が最高ですが、卒業生一人当りの金額
で見てみると田口高校稲武校舎の四、七二五円が最高です。卒業生一人当りの金額を見てみ
ると、三千円から二六七円まで様々です。

 しかし、問題なのはこれらの寄付が自発的になされたものではなく、学年会計などあらか
じめ金額が決められ集められた会計の中から支出されていることです。当然私費会計運営協
議会で検討され、了解は得ているはずですが、任意の寄付という性格上生徒一人当りの金額
を決めて、一律に徴収するというのは問題です。どうしても卒業記念品を贈りたいというこ
とならば、誰かが発起人になり、その趣意書を配布するとともに出す、出さないは任意とし、
金額についても一律に決めずに各人が出す金額で集めるということが必要です。集まった金
額で何を贈るかをきめればいいのです。現在のよう学年会計から有無を言わさず、一律に徴
集するというやり方は強制に他なりません。今年度の卒業記念品の寄付にはまだ間に合いま
す。各学校、再検討する必要があるのではないでしょうか。

 寄付される物品、工作物のうち、本来県が整備しなければならないようなもの(県が定め
た寄付の基準から外れるもの)までも寄付されています。また寄付されている品物を見てみ
ると、長年続いてきた卒業記念の寄付という制度があるために、苦労して寄付物品、工作物
を探し出していると思われる物もあります。もうそろそろ半強制の卒業記念品の寄付も見直
す時期にきているのではないでしょうか。

(卒業記念品の詳しい一覧表は県学労ホームページに掲載中です)





複数年の賃金カットは許せない
 東京都が今月3日、3年間の給与カットと3月期末手当のカットを決め、組合に提案する
と記者会見した。

  労働者の私たちから言うのも変だが、労働基本権を奪われている代わりに、人事院制度が
あるはずであろう。そこで、かなり政策的ではあるが、民間の給与に準拠して給与勧告をし
てきた。

 本来、雇用者と労働者との当事者による労使交渉によって賃金は決定されるべきであるの
に、公務員はそれを剥脱されてきた。さらに、愛知県人事委員会は税収が良かった時も、悪
かった時も国の人勧に追随してきたのではないか。

 確かに昨年愛知県が財政再建団体に転落するのを避けるため、組合の合意を得ることなく、
緊急避難として今年の給与カットを強行したが、それでもそれは単年度の時限措置である。

  来年度も財政状況の見通しはできないが、賃金カットが先行するなど許されるものではない。
東京都職員がんばれ!愛知県の複数年の賃金抑制は絶対に認めないぞ!  みなさん、立ち上が
りましょう。

中国西安旅行記
(1999.7.11〜16)渡 邉 研 治

7月12日(月)曇り
 朝4時30分、目が覚めてしまった。皆と6時に散歩に出かける約束をしていた。どうし
て時間つぶしをしようとごそごそしていたら、隣のOさんを起こしてしまった。すみません。

 6時、ホテルを後にして歩くこと20分、城壁からどんどん離れてしまったらしい。道が
突き当たりになる。やっと間違いに気づき、街の人に尋ねると反対方向だと教えてくれた。
といっても、日本語が通じるわけでもない。手まねや片言の英語で尋ね(4人の内で、Sさ
んが一番英語に堪能であることがわかった)、昨夜Kさんにもらった地図を示して聞くのだ
が、なかなかわかってもらえず、2人目でようやく言っていることがぼんやりとわかっても
らえたようで、引き返すことになった。すでに約二千歩歩いているのだが、タフな仲間であ
る。だれも「では今日はやめとこう。」と言わない。ようやく城壁に到着したときは1時間
半ほど経っていた。

 城壁前広場ではフォークダンスや太極拳、エアロビックスなど人が大勢集まっていた。中
国人は健康意識が高い。

 その一方で、野菜をいっぱい積んだリヤカーを引いた自転車を一生懸命走らせている人々
もたくさんいた。

 ダンスをしているグループに近づこうと、公園に入ろうとすると入り口にいた女性に呼び
止められた。なにやら入場料を払えと言われているようだ。金はない。入場をあきらめ、門
の向こうにあるバザールにゆく。シュウマイやら、餃子やら、揚げパンやらいっぱい売って
いるのだが、指をくわえて引き返す。 もうホテルの朝食の時間は1時間しか余裕がなくな
っていた。あわてて引き返す。やっとホテルに到着したのが8時57分。ぎりぎりセーフ。
バイキング式なので、好きな物を各々が取る。私たちがあれがいい、これはなんだと騒いで
いる後ろで従業員たちがなにやら話していた。少し経って、「片づけて良いか」と聞きに来
た。OKすると、調理場から料理人たちも出てきて料理を片づけ始めた。ああ、片づけたく
てむずむずしていたのだろう、迷惑な客だ。

カンパのお礼
下記カンパ67,500円でした。ありがとうございました。

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