県学労ニュース195号      99/8/17発行
’99人事院勧告0.28%
                    ボーナスは0.3ヶ月ダウン

   人事院勧告始まって以来初の年間所得ダウン

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給与勧告の骨子

○ 給与勧告のポイント ─ 職員の平均年間給与、初の減少(△9.5万円(1.5%))
 1.指定職・本省長課長級はベア見送り、一般職員に限り 0.28%のベア勧告
 2.ボーナスの引下げ(△0.3月分)

○ 本年給与改定の考え方
一般の職員
1..民間の改定状況〜約6割の事業所でベア実施、雇用調整等を行つつ、低率で 
  あっても給与の改善に努力
2.労使交渉による四現業職員(約31万人)はベア完全実施(0.25%、747円)
3.省庁再編、定員削減等公務におけるスリム化の取組みなどを考慮
指定職・本省庁課長等はベアを見送り

1 給与勧告の意義
*労働基本権制約の代償 労使交渉に代わるもの
 公務員の士気、人材の確保、
 労使関係の安定等能率的公務運営の基盤
*民間準拠方式
 市場原理による決定が困難、民間給与に均衡させるのが最 も合理的
*身分保障と給与
 厳しい服務規制を伴い、公務の中立性・安定性の確保
 非現業の一般職国家公務員(約50万人)を対象(地方公務員、学校・病院職員などを含む合計約750万人に影響)
2 官民比較の方法
3 官民較差(月例給)
<較差>  1,054円 0.28%〔行政職(一)・(二)
 現行給与 370,818円 平均年齢 40.3歳〕
<配分>  俸給 979円はねかえり分 55円 計1,034円
    その他改定の内容
    (1)期末・勤勉手当等 年間支給月数5.25月分 → 4.95月分 (期末手当で削減)
      本年度(6月期 2.20月分)、12月期 2.50月分 → 2.25月分、
       3月期 0.55月分 → 0.50月分
      来年度6月期 2.05月分、12月期 2.35月分、3月期 0.55月分
    業務当直 最高7,000円 → 7,200百円
    育児休業者への期末・勤勉手当等 勤務実績がある者に在職期間等に応じて支給

[実施時期]
平成11年4月1日(福祉職俸給表、育児休業者への期末・勤勉手当等の支給及び宿日直手当 平成12年1月1日)

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 人事院が8月11日、平均〇.二八%という低率のベースアップを勧告した。その一方で、期末勤勉手当を〇.三月引き下げるよう
求めているため、人事院勧告制度がはじまって以来はじめてのマイナス勧告となった。

 なお、指定職及び課長級については「民間での管理職給与の抑制措置の状況が約四割で行われているということ。行政事務の責任を
担う者として経済・雇用情勢を厳しく受け止める姿勢が必要であると、ベアを見送った。
(1) 俸 給 表では
 行政職(一)10級及び11級はベアの見送り、9級は抑制的な改定 引上げ額(二〇〇円〜二千円)
 各俸給表 行政職との均衡を基本に改定 上位の級について改定の見送り又は抑制
 あらたに、福祉職俸給表の新設し、生活指導員、保育士等に対し職務の専門性にふさわしい処遇とする。

 期末勤勉手当については
年間支給月数を五.二五月から四.九五月に削減することとしており、本年度は、一二月を二.二五月、三月を〇.五月とするよう求
めている。また、来年度については六月を二.〇五月、一二月を二.三五月、そして三月を〇.五五月とするよう求めている。そのた
め、どの職にあっても年間給与の減少となる。

【参考】モデル給与例(単位:円)
 
勧告前
勧告後
年間給与の減少額
月額
年間給与
月額
年間給与
係員 25歳 独身
188,500
3,252,000
188,900
3,202,000
△50,000
30歳 配偶者
242,400
4,162,000
243,600
4,211,000
△52,000
係長 35歳 配偶者子1
325,500
5,669,000
327,200
5,596,000
△73,000
40歳 配偶者子2
364,200
6,339,000
365,900
6,253,000
△85,000
地方機関課長 50歳 配偶者子2
488,720
8,392,000
489,380
8,257,000
△135,000
本省課長 45歳 配偶者子2
683,900
12,224,000
据え置き
11,992,000
△232,000
本省局長
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1,148,000
20,393,000
据え置き
19,903,000
△490,000
事務次官
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-------
1,507,520
26,780,000
据え置き
26,136,000
△644,000

このほか、公務運営の改善に関する報告もあったようである。

 

公務運営の改善に関する報告の骨子

 時代の要請にこたえ得る柔軟で開かれた人事管理システムの構築に向けた諸施策を展開
1 公務員倫理の確立
 年次報告書で提起した不祥事再発防止施策を着実に実施。公務員倫理法により人  事院に求められる役割を果たし、不祥事の発生
 防止に努める。幹部職員に対し新たに行政フォーラムを実施

2 多様な有為の人材の確保
 採用試験における人物重視の具体的措置を検討。_種技術系試験区分再編後の試験内容を検討
 専門的な知識経験等を有する民間人材の任期付採用システムについて検討

3 能力・適性に基づく人事管理の推進
 事務官・技官等の別による固定的人事管理を見直し、能力・適性に応じた育成・昇進管理を推進
 新たな行政研修を実施するなど_種・_種等採用職員の幹部職員への登用を推進
 能力、実績等の評価・活用の在り方について、研究の体制を整え、専門的見地から幅広く検討

4 高度で幅広い能力を持つ公務員の育成
 政策立案演習の強化、オンライン研修の実施などによる公務員研修の充実・高度化
 内外の大学院への進学等のための休業制度について多角的な観点から検討

5 勤務環境の整備等
 360時間を上限目安とする指針の下、引き続き超過勤務を縮減
 相談体制の強化などメンタルヘルス対策を拡充。精神疾患等に係る迅速な公務災害補償を実施

6 適正な退職管理
 人事制度・運用の見直し等を通じ、計画的に退職年齢を引上げ。当面、_種採用職員の過半数が53歳以前で退職する現状を是正。再
 就職状況の公表や再就職後の接触規制を検討
 再任用の円滑実施に向け各省庁の取組を要請。公務外への就職希望者向け情報提供システムを検討

7 国立大学教官等の技術移転事業者(TLO)等の役員兼業の検討
 国立大学教官等のTLOの役員兼業を認め、遅くとも平成12年4月1日までに施行
 TLO以外の営利企業の役員兼業について多面的に検討

8 女性の採用・登用の拡大等
 女性の採用・登用の拡大に積極的に取り組むことが重要。支援施策等を幅広く検討
 セクシュアル・ハラスメント防止諸施策の実施等により勤務環境を整備

9 特定独立行政法人の人事管理制度の整備
 国家公務員型の独立行政法人の職員の採用、服務規制等について弾力化措置を検討


知っていましたか?
 消耗品管理簿が3月31日に廃止されていたことを知っていましたか。
ある学校の事務の方から、会計指導検査の時、出納事務局の職員から「廃止され
たんで、もうつけなくてよい」と指導されたそうです。
 県学労でも調べたところ、確かに「愛知県広報」第1557号別冊5(199
9年3月31日)3頁「第183条中「次の各号に」を「次に」に改め、同条第
1号中「、消耗品管理簿」を削る。」とありました。
 ちょっとお得な情報はこれからも教えて下さい。全県の事務職員にも伝えたい
ですね。



中国西安旅行記
(1999.7.11〜16) 渡邉研治

7月11日(日)晴れ
 午後1時に同行者との待ち合わせにしていたのだが、間に合うか心配だという人がいたので1時間繰り上げて12時に待ち合わせる
ことにした。
 Aさんの旦那が東岡崎まで送ってくれると言うので便乗させてもらって、12時少し前に駅に着いた。すると、すでに他の2人が待
っていたので、すぐに名鉄電車で西春まで行き、バスに乗り換えて空港まで行くことにした。
 「空港バスで行かないの」と言うので、荷物も少ないので、鉄道の方が安全だし、安い。これに勝るものないと、納得させる。
 午後2時頃空港に着く。以前の国際線ロビーは閉鎖され、新しいビルに変わっていた。この国際線ターミナルが完成してからはじめ
て入ったが、前よりもぐっと広い。こんなほどの建物を作って、なぜ常滑沖に空港を新たに作ろうとしているのか理解に苦しむ。20
分頃構内放送があって、カウンターに向かう。旅行会社のパックではない、全て自分たちで段取りしなくてはいけない。急いで航空券
と搭乗券を交換してもらうことに。その時、スポーツバックを機内に持ち込めるかと尋ねたのがいけなかった。
 今日は満席なので大きな荷物は預からせてもらいたいと強く言われ、それなら仕方ないと承服したのだが、実際に搭乗してみると、
私の荷物よりも大きな荷物を持った人が堂々と搭乗していた。次の機会は絶対に私も機内に持ち込むぞと心に決める。
 飛行機は名古屋を飛び立ち、一路中国西安へ。
 中国は、入国審査を上海でするらしく、上海で入国審査があった。トランジットというらしい。乗車証明みたいなカードをくれて、
審査が終わると階上の免税店が並ぶ待合室で1時間ほど待つことになる。西安にいるKさんから今日は換金しなくても良いよと言われ
ていたので、銀行窓口はあったが換金しなかった。
 しかし、翌朝みんなで散歩に出かけたとき、町の人が食べている揚げパンのような物が無性に食べたくなったが、現地のお金がない
ので指をくわえて通り過ぎるしかなかった。教訓として、外国に行ったら少しで良いから現地のお金に直ぐ換えておく方が賢明だとい
うことを学んだ。
 西安に到着したのは現地時間で午後8時。時差が1時間あるので、日本時間では9時になろうとしているのに、なんとまだ薄暮れ時
であった。Kさんが約束してくれたので、誰か迎えにきてはくれていると思うのだが、少々心配しながら到着ロビーを出た。Kさんが
待っていてくれた。一安心である。そして今回の旅行の案内役を引き受けてくれたRさん、運転手のLさんと一緒にホテルに向かう。
 Kさんが手配していてくれたホテルは城壁の外側にある「唐城賓館」。Kさんが働いている西安体育学院の近くだ。私たちが5日間
お世話になる部屋でKさんから翌日以降の行動日程を聞くことになった。Kさんはスイカを1個とライチ一房、包丁と市内地図を差し
入れてくれた。
 明日は一日市内観光で、西安市内にある歴史博物館と碑林に行くという。翌日は約35q離れた「兵馬俑」と楊貴妃も入った「華清
池」という温泉の出る保養地に行く。そして、次の日はさらに遠く200q離れた唐の皇帝の墓「乾陵」と釈迦の真骨があるという「法
門寺」を回ってくるように計画しているという。最後の日は市内百貨店巡りとフリータイム。こうしたいと言われたが、右も左もわか
らない私たちには親切すぎるほどのサービスだ。ありがたく同意をしてとりあえず、初日は終わった。


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