県学労ニュース191号      99/6/8発行

学校全面禁煙に向けて
  職員の意識を高めよう!

 世界禁煙デーの5月31日、愛知県は分煙対策推進本部を設けました。
そしてすべての県の施設は原則的に禁煙、または分煙とする予定で、今年
度中に分煙推進計画を策定するという予定です。

 県学労は以前から喫煙室を除いて校内を全面禁煙とするよう要求し続け
てきました。しかし、県教委は大部屋の職員室を禁煙にするか、ほとんど
効果のない喫煙コーナーの設置で事足れりとし、県学労の要求に耳を貸そ
うとしませんでした。

 しかし、今回の分煙推進計画では県職員が利用する執務室については原
則禁煙とすることになりました。

 学校という教育の場で、現状のままでは児童、生徒への間接喫煙を強い
ることになります。いわゆる大部屋では禁煙であったり、喫煙コーナーが
あったりしますが、小部屋ではたばこ天国で部屋中にたばこの煙が充満し
てることもしばしばです。しかも、喫煙者が喫煙できる小部屋に集まるこ
とになります。生徒が教師に質問に行くと、生徒はその煙を否応なく吸わ
されることになります。

 成長期にある児童、生徒に喫煙が禁止されているのは、成長期にたばこ
の与える害が一般成人よりも大きいからです。そういう点から考えると、
教育現場では特定の喫煙室以外では全面禁煙にすることが最善の方法です。
また禁煙教育が各学校で行われていますが、たばこの害を教えている教師
が生徒の目につくところで美味しそうにたばこを吸うというのはせっかく
の禁煙教育の効果をだいなしにするものです。

 財政危機の折り、金を使うことはできなくても、労働環境の整備はでき
ます。分煙対策の推進を期待して、県学労は左記の「県立学校禁煙化に関
する申入書」を知事宛に提出しました。

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      県立学校禁煙化に関する申入書
                       1999年6月7日

 分煙対策推進本部長 
 愛知県知事 神田真秋 殿

                愛知県立学校事務職員労働組合
                 執行委員長 田 口 龍 司

 貴職におかれましては、世界禁煙デーである本年5月31日分煙対策
推進本部を設けすべての県立施設で分煙、禁煙をすすめるべく今年度中
に施設ごとの分煙推進計画を策定するとの方針を明らかにされました。
 私たち県立学校で働く事務職員はかねてから学校内は喫煙室を除いて
全面禁煙とするよう要求してきました。しかし、教育委員会は多くの職
員が集まる職員室を分煙化(いわゆるあまり実効性のない喫煙コーナー
の設置)または禁煙とするのみで、学校全体の禁煙に対しては常に消極
的な姿勢に終始しています。
 学校という教育現場では一般の公共施設に比して特に厳しい禁煙環境
が求められるものです。学校では児童、生徒が職員のいる部屋を訪れる
ことが頻繁にありますが、その部屋が紫煙に煙っていることもしばしば
です。間接喫煙の害が明らかになっている現在、児童、生徒をそのよう
な環境に置くことは許されるべきではありません。また禁煙教育を行っ
ているにもかかわらず、児童や生徒の目の前で職員が美味しそうにたば
こを吸うという光景は教育効果を著しく減じるものです。
 以上の理由から県立学校においては全校に喫煙室を設置し、その場所
以外では全面的に禁煙とするように申し入れます。
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空気がきれいと歓迎の声
      沖縄県が職場内を禁煙に

沖縄県では、4月1日より県庁の職場内や会議室等を全面禁煙にした。
ただし、一階ホールと十四階展望フロア隅に空気清浄機をつけた喫煙場
所を設置。

 1997年1月の職員アンケートにより、喫煙率は23%で、現状改善の声が
多数寄せられて、総務部で対策を検討して、今回の処置を実施した。

 与那嶺恒雄総務部長による趣旨説明では
「吸わない人の迷惑を考えれば仕事場での禁煙は当然だ」とのこと。

オオタカの住む海上の森の開発をやめよう

  今の豊かな自然(人間と共存している里山)を壊してまで万博を開催
してはいけないよという警告でしょう。

 以前から周辺でオオタカが飛んでいるのが報告され、会場予定地で営
巣している可能性が大きいので、「海上の森」での開催に野鳥の会から
懸念がもたれていました。やはりというか、野鳥の会からオオタカの営
巣が報告され、愛知県職員も確認しました。

 環境万博と銘打って開催しようというのですから、会場を変更しなけ
れば大きな批判を受けます。愛知県や推進派さえ一部会場変更を考えな
ければならなくなりました。

 会場の一部を「愛知青少年公園」等に分散しようというものです。

オオタカは「海上の森」で開催しないでほしいというサインなのです
から、いっそ既存施設を有効利用して、「海上の森」から撤退したらど
うでしょうか。

「海上の森を守る会」から署名の依頼がありましたので、各職場一部
同封しましたので、みなさんの協力をお願いします。

映画紹介
韓国映画「風の丘を越えて〜西便制」

  日韓併合前の時代に韓国伝統芸能のパンソリを歌う旅芸人一家の物語
である。

  パンソリ(日本で言えば琵琶法師か、浪曲師のような一人語り)芸人
の父親と姉弟二人が各地を回りながらお座敷によばれて繰り広げる歌の
すばらしさに引き寄せられる。

 しかし、やがて貧しさや(太鼓の伴奏の)厳しさに耐えられなくなっ
た弟が父と対立して離れていった。そして、姉は弟のように逃げられな
いようにか、またパンソリの命である「恨」を覚えさせるためか、実の
父親の手で目を潰されてしまう。

  逃げ出した弟が姉を訪ねる旅の回想である。

  名前を忘れてしまったけれど、姉のパンソリの歌は何とも感動的な歌
声です。

  名古屋駅南新幹線側を「生活倉庫 」の方に歩いて三分。シネマソコー
レで6月12日から18日まで、10時20分から12時10分までの一日一回上映で
す。

 たまには、日本映画やアメリカ・フランス映画ばかりでなく、アジア
の映画もいかがでしょうか。

 ちなみに、「愛知芸術文化センター」で6月26日から27日に「インド
映画特集」が組まれています。歌と踊りを織り交ぜた独特の雰囲気のイ
ンド映画を味わうのも良いのではないでしょうか。わたしは「ボンベイ」
に興味があるのですが。(わ)
 


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