県学労ニュース189号      99/5/13発行

非常勤講師を学校行事にこき使うな!

  西三河のある高校で青少年公園で行われた「新入生オリエンテーション合宿」
に非常勤講師を呼びつけて歌唱指導させたことがわかった。
 
 それも午後2時間の授業が組まれているのに、その前の11時頃からの指導で
ある。終えた後その職員はとんぼ返りで学校へ戻ったが、はたしてまともに食事
もとれただろうか。

    確かに非常勤講師といえども全く出張命令ができないわけではないが、一つの
教科を専門に授業時間単位で雇用されているだから、学校の都合で勝手に働かせ
て良いというものではない。

    特別教育活動としての「新入生オリエンテーション合宿」で校歌等を指導した
としても、音楽の授業単位にはならない。 授業に関連しない行事への参加を求
めるべきではない。

 〈常勤職員には正規の(実際の宿泊料よりずっと高い宿泊料を含め)旅費がで
るだけではなく、教員特殊業務手当として、1日1,800円が支給されるが、非常
勤職員にはでないということも付け加えて考えてほしい。〉

    最近授業時間でもないのに、入学式などの伴奏を依頼したりするケースも聞く
が、前記行事と同じように避けるべきだろう。

    そもそもこれらの行事の演奏はカセットテープでも足りること。無理に生演奏
をすることもないと思うが、いかがなものか。 単年度契約で、雇用不安定な非
常勤講師が頼まれれば断りにくい身分であることを良いことに、無理強いしてい
るのではないだろうか。

 特にといってはなんだが、今年はそんな講師たちの報酬さえカットした県教委
の暴挙を許してしまった現場の責任を考えても、頼める筋合いにない。

    各校の再考を求めたい。


怒りをあらたにしよう!
給与明細書に本来受けるべき給料総額がプリントされます

 組合等の要求で県教委は、今年の給与カットを職員に明らかにするため、5月
分給与明細書から職員が本来受けるべき給料総額を余白にプリントすることにし
ました。

 それぞれの職員が、自分はどれだけ給料を削られているのか知って、怒りをも
ってほしいと思います。

    いまもって、財政再建のための長期計画さえ組合へ示せないことに来年度以降
の不安も膨らみます。

    怒りを新たに、労働者の団結を!



新オンラインシステムで現場の混乱は続く

その1 新旧マスターのデーターが違う
    新の「人事給与個人別明細書」(以下、「マスタープリント」という)が正し
いかどうか、自分の入力した結果が正しく反映されているか心配であったので、
実際にでてきた手当額を4月分の給与明細書でチェックしてみた。ちゃんとでて
いたので一安心であった。

 ところが、何が気になったのか、ふと「手計算で支給した支払額」のところを
新旧比較してみると何人かのデータがあわない。

 教職員課に問い合わせると、新旧のマスタープリントを送ってほしいと言わ
れ、FAXを送って調べてもらうことになった。

 自分でも調べてみると、機械の調子が悪く、ドタバタしていたときなのか、試
行データ送信の時特例計算結果報告を忘れた可能性がでてきた。そのことを連絡
すると、そうかもしれないと言う。

    特例計算結果に不都合が生じているケースを何校かから連絡を受けているとい
う。

 年末の税額に反映してしまうので、各校でチェックをしないと心配である。次
回の給与明細書の配布時に注意の連絡をしてもらうように頼んだ。

    しかし、どのデータが暫定システムから蓄積され、どのデータが試行データか
ら読み込まれたのかわからなければ、間違いを発見することができない。はたし
て、実績データは出力されたものが正しいかどうか、不安が拡がってくる。

その2 教職員名簿データがちがう
  教職員名簿の履歴事項のデータが修正報告もしていないのに、昨年のものと違
っている職員が数人いた。どういうことだろうか。何がどのように入力されたの
か、何を目的に改変されているのか疑問が残る。

その3 なんで5月データーを4月28日までに
           報告できるんだ
  プリントアウトの日程の都合か、4月実績データを4月28日までに送信しな
くてはならず、月末でチェックした後送信していたのでは間に合わない。今年の
スケジュールでは、単純に4月29日分の特殊勤務手当、4月30日分の主任手
当と時間外勤務手当が抜け落ちてしまうことになる。そして当然5月分報告時期
に追給することとなる。

 システムのために人が振り回されることを「便利」とはいわない。導入時にこ
れからは事実の発生時期にいつでもデータを送信しておけると言っていたのが、
いつのまにか「初しぼりの清酒」のように期間限定になり、配布されたMOに蓄
積しておくこともできないなど、従前のシステムより使い勝手が悪いのはどうい
うことだ。

 誰のための便利で、その者が便利になれば、実際にデータを作る者の苦労など
は無視してよいということだろうか。

 あたまにきちゃうよ、まったく。


久しぶりに「禁煙キャンペーン」
  高校生たちに喫煙習慣をつけないために、職員は喫煙を生徒の入ってこない喫
煙室のみにしましょう。
*************************************
1999.5.7 毎日新聞の記事
10代での喫煙 禁煙しても影響は一生
             DNA損傷 米大学研究
【ワシントン6日瀬川至朗】10代でたばこを吸い始めると、成人後に禁煙しても、
一生修復できないほどの損傷が肺細胞のDNAに生じることが、米カリフォルニア
大サンフランシスコ校の疫学グループの研究でわかった。未成年者の喫煙に警鐘
を鳴らすデータとして注目される。論文は米国立がん研究所ジャーナルに掲載さ
れた。

 カリフォルニア大のジョン・ウィンキー博士らは、143人の肺がん患者から、
まだがん化していない肺細胞中のDNAを調べた。143人のうち57人は喫煙者で、
79人がたばこをやめた元喫煙者だった。残る7人は一度も吸ったことのない人だ
った。各患者のDNAの損傷の数を測定したところ、喫煙中の患者が最も多く、肺
細胞100億個当たり255個と喫煙歴のない患者(同32個)の8倍もあった。

 元喫煙者では、20歳以上で始めた人のDNA損傷は平均81個だったのに対し、15
〜17でたばこを吸い始めた人では115個と増え、7〜15歳に吸い始めた人は164個
と、発がんリスクは20歳以上で始めた人の2倍になっていた。ウィンキー博士は
「発がんリスクの観点から未成年者の喫煙はストップすべきだ」と指摘している。
************************************* 



県学労ニュースのトップページへ戻る
県学労のトップページへ戻る