県学労ニュースNo.183      1999/2/9発行

愛知県第三次行革大綱と行政再建
   新知事に望むこと(パート1)
  昨年12月22日に策定された行革大綱は給与改定交渉の途中で出されました。
私たちの職場が大きく変わるのかもしれないと言うのに、給与削減攻撃が大
きすぎてあまりじっくりと検討もしてこれませんでした。
 2月7日、投票結果として136万票をとって当選された神田さんが知事になら
れるわけですが、一方落選した影山さんは79万票の支持を得ており、予想に
反して善戦されました。これをどう評価すべきでしょうか。 県民はどう考
えているのでしょうか。
 圧倒的な政党の支持をバックに、継続的な県政運営を望んでいる反面、万
博開催や常滑沖の中部国際空港建設など、県税負担が増すことには危惧感を
覚えており、慎重な対応を望んでいると考えられます。また、福祉や教育施
策の後退は認められないという意思表明であったと考えられます。
 そうした県民の判断を受けて、これからどうしていくべきか検討したいと
思います。
  大綱ではまず「バブル経済の崩壊」で「県税収入が落ち込み、その回復が思
わしくない中、県債の発行と各種基金の取り崩しを行って、行政サービスの水
準維持と国の経済対策に呼応した公共事業の拡大に努めたことから、県債残高
は平成9年度末には、約2兆4千億円に達」し、「当面、県税収入の増加が期待
できない中で、人件費、扶助費、公債費といった義務的経費の増加は避けられ
ず、平成11年度の県税収入はさらに悪化する恐れ」あるとした上で、県立学校
に引きつけてみますと、「県立学校の給食業務及び用務員業務について、民間
委託又は非常勤職員の活用の方策を平成11年度までに検討する。」と言いだし
ています。
 用務員や給食調理員は標準法に定められていない職員のために白羽の矢がた
ったと思われますが、しかし考えてみてください。学校に用務員はいらないの
でしょうか。
 学校施設維持について、施錠・開錠は職員が当番でやることもできますが、
日常的な細かな作業がおろそかになるのは目に見えています。小中学校では用
務員をなくし、市に現業事務所を置き、庭木の手入れなどを巡回して行うとこ
ろもありますが、県立学校の立地場所から考えれば、それは移動時間ばかりか
かって不合理です。又、毎日巡回しているわけではないので、細かな気配りが
できなくなります。その結果、校舎が徐々に荒れてきます。トイレしかり、校
庭しかりです。
 本来、生徒や教師自身が責任を持てば済むことですが、それは理想論であっ
て、現実は放置されたままになってしまいます。施設の乱れは、精神の乱れに
も繋がっています。
  用務員は学校に絶対必要な人材です。減らしてはならない存在です。
  給食調理員についても同じです。養護学校等障害児学校における調理員の存在
は、是非必要と考えます。なぜなら、児童生徒個別に調理を考えなくてはなら
ないからです。流動食あり、刻み食あり、ひとりひとりの顔が見える対応が必
要だからです。また、夜間定時制の給食については、人員が少ないために、現
在の給食の内容が貧困なものにになっている学校もありますが、委託化するこ
とによって、生徒はますます給食から離れていくでしょう。毎日業者の赤弁を
食べていると耐えられなくなる気持ちはわかると思います。
 値段が安いために悪い油で揚げたフライものが多く、成長期の生徒のために
はけっして勧められるものではありません。
   あまり、答申が出ているからといって、それを前倒しにすればいいという風
な短絡的な考えをしないでほしいというのが私たちの希望です。



ゴミ減量は他人事ではない!  
          名古屋市が依頼文書
 藤前干潟をつぶしてゴミ処分場を作ろうという名古屋市の計画が、断念に追い
込まれ、ホッとしています。
 その影響でしょうか、ゴミ処分場をめぐる問題で、名古屋市のゴミ処理行政の
立ち後れが指摘されてきましたが、名古屋市もようやく重い腰を上げ、ゴミの減
量化に取り組み始めました。
 今年1月に「ごみの減量・リサイクルについて」という依頼文書が名古屋市か
ら学校へ来ました。
 この2月から資源化が可能な紙ゴミの清掃工場への搬入が禁止されました。新
聞、雑誌、段ボールなどは資源化が可能なので、これらの紙はゴミとして捨てず
に、リサイクルに回すようにということです。
 また、トイレットペーパー、コピー用紙等については、再生紙製品に切り換え
るように、印刷物も再生紙を使用するように呼びかけています。 
 生ゴミについても大量に排出される事業所については家畜の飼料化、生ゴミ処
理機の設置による堆肥化等の方法により、減量、リサイクルするように訴えてい
ます。
  これは名古屋市が大都会のために、大量なゴミを毎日発生させるから、特別なこ
とと考えるのは間違っていると思います。
 どのような地域に行っても問題は同じです。顕在化しているかどうかの違いは
ありますが。
 学校という所は紙ゴミが大量に発生するところです。今までのように、何でも
プリントにして生徒に渡すというやり方も、残れば捨てるという考え方も考え直
さなければならないでしょう。
 リサイクルできるものは極力リサイクルに回し、外から持ち込んだびんや缶、
プラスチックなどは個人の責任で持ち帰るようにしなければなりません。そして、
何よりも生徒、職員のゴミに対する意識を変えることが必要です。



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ともご支援をお願いいたします。


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