県人勧(0.72%)出る!
給料表が最高号給に近い者の昇給幅を少なくしているのに、
高齢者はさらに昇給をストップさせようとするのか!
愛知県人事委員会は10月1日、愛知県知事と県議会議長に職員の給与等に関する勧告を行いま
した。
今年の勧告は0.72%(3,092円)という超低額勧告です。給料表については人事院が勧告した給料
表にもとづいて改定することとし、諸手当については扶養手当、単身赴任手当、初任給調整手当、
宿日直手当の改定を勧告しています。
また、報告の中で「高齢職員の昇給について所要の措置を講ずることが適切である」と述べ、人
事院勧告の55歳昇給停止に追随しています。 職員の勤務時間についても「時間外勤務の縮減、
年次休暇の計画的使用の促進等運用面での積極的な取組が必要である」と述べていますが、今まで
も人勧確定交渉の中で組合側はこの問題についても話し合うよう要求してきましたが、県教委当局
は拒否してきました。
人事委員会勧告は労働基本権制約の代償措置として設けられた制度であるにも拘わらず、近年、
国や県は本来労使で話し合って決める事がらについてまで勧告、報告の形で出させており、勧告を
悪用している傾向があります。
また民間準拠という形で、人事、給与、服務等について民間の制度を導入しようとしていますが、
民間と同じ制度でやれるのなら、何も公務員がやらなくても民間で行えばよいのです。
ところが民間の営利追求を第一に考えるやり方ではうまくいかないからこそ公務員がやっている
のです。民間準拠というのなら先ず労働基本権の制限を撤廃して労使の間で全てのことを決められ
るようにするべきです。日本ほど公務員の労働基本権が制約された国はありません。
県学労は、速やかに人事委員会勧告確定交渉を開始し、給料、諸手当の改定を行うよう要求しま
す。また高齢職員の昇給停止については、労働者の生活設計を破壊するものでありとうてい認める
ことはできません。
いつまで続く学習合宿
県学労は公文書公開により98年度夏休み中に学習合宿を行った学校を調査しました。昨年と実
施学校数は40校と同じですが、1校で複数学年実施していたところが減ったので全体としては減
少しています。
地域的にみると名瀬地区11校、尾張地区7校、知多地区5校、西三河地区15校、東三河地区
1校と、西三河地区の多さが目につきます。また参加率の順では別表のように東郷高校の86%を
筆頭に知立東、豊田西、岡崎北高校で70%を超えています。 学習合宿の目的は相変わらず長時
間学習に耐えうる精神力の養成とか、1日10時間以上の学習をとおして学習習慣の確立を図ると
か、集団生活を通して規律正しい生活態度を身につけるなどです。そして、朝8時から夜11時ま
で食事と風呂に入る以外は勉強です。
集団で長時間学習すれば果たして効果があがるのでしょうか。なんだかオウムの洗脳教育を連想
してしまいます。強制なしで、自主的に勉強する習慣をつけさせることの方が大事なのでは。学習
習慣のしつけまで学校が夏休みに4日間もかけてやることでしょうか?
一九四四年ノルマンディに連合国軍が上陸した時の話しである。
オマハビーチから上陸したアメリカ軍はドイツの厳しい抵抗にさらされ、非常に多くの死者をだ
した。映画は最初の30分間、このオマハビーチの戦闘シーンが続く。非常に生々しい映像で戦争
の恐ろしさを実に生き生きと映し出している。ゲームでしか戦争をしらない若い人たちに是非見て
ほしいシーンである。
映画はこのオマハビーチの戦いの最中に軍上層部から「アイオワ出身の二等兵ライアンを見つけ
だし帰還させろ」という命令を受けて、トム・ハンクス演じるミラー大尉が7人の兵士と共にライ
アン二等兵を探しに出かけるという話である。
戦死公報をタイプしていたタイピストが3人のライアンの戦死に気付き、上司に報告して彼等が
兄弟であり、まだ1人ノルマンディの作戦に参加しているということがわかった。だがライアン二
等兵は数日前、敵の陣地に落下傘で降下して、今どこにいるか不明である。救出命令を受けた8人
の兵士の中にはどうしてライアン二等兵という一人の兵隊のために自分達が命をはって敵の陣地に
入り込んでいかなければならないのかと不満をぶちまける者もいた。
彼を探しに行く途中で二名の兵士が死んだ。そしてようやくライアン二等兵を捜し出したが、彼
は「戦場の兄弟を残して自分だけ帰るわけにはいかない」と言う。結局ミラー大尉率いる分隊もラ
イアン二等兵の所属する部隊と共にドイツ軍から橋を守ることになる。
ドイツ軍には装甲車や戦車があるが、アメリカ軍には車両はもとより武器も弾薬も残り少なく、
決定的に不利な状況であった。ドイツ軍の攻撃に必死の抵抗を行うが、ミラー大尉自身も戦死し、
アメリカ軍全滅かというところで、援軍がやってきてドイツ軍をせん滅し、ライアン二等兵も生き
残った。
戦争を遂行する一人一人の兵士が生き生きと、兵士としてだけでなく一人の人間として描かれて
いる映画である。
戦争を知らない世代がどんどん増えているが、戦争をここまでリアルに描いた映画は是非見てお
くべきだと思う。2時間50分という時間を感じさせない大作である。
名鉄東宝、エンゼル東宝ほか各地で上映中。