Betta splendens HOMEPAGE



(RIGHT)マツカサ病
 仕組みはよくわかりませんが松かさの様に鱗が逆立ってしまう病気で、別名を立鱗病とも言います。この病気だけでは死ぬ事は無いようですが、すぐに何かの病気を併発して死んでしまうようです。顔などの硬い部分にのみ発生した時にはすぐに治療できるようですが腹などのやわらかい部分では治療しにくい感じがします。
 原因はよくわからないのですが、水質が悪化した時に発生しやすいようです。とは言っても一見しても水質には問題ないような時にでも起こったりするのでその辺りはよくわかっていません。
 あわてて薬浴したりするよりも、部分水換えをこまめにして、温度を高めに設定して食べるぶんだけの餌を与えるようにすれば、自然に治ったりします。ただし、マツカサの出た部分は治療後もはっきり判る跡が残ります。
 この写真のベタは治療できずに死んでしまいました。患部が全身に広がっています。マツカサ病にかかった魚は逆立った鱗で輪郭がぼやけて見えるので遠くからでもすぐに判ります。



(RIGHT)わたかび病
 我が家の水槽ではじめて出た病気です。今まで一度も出た事が無かったのでけっこう慌てました。塩水浴と鷹の爪という古典的な方法で治療にあたりました。良い所まで行ったのですが、残念ながら昇天してしまいました。
 そもそもの原因はオスの過激なアタックにエラを傷めてしまって(そういう致命的な所を攻撃するなよな・・・)その傷口をカビに侵されてしまった事にあります。化膿して顔がパンパンに腫れていました。ところが腫れが引いた後、今度は膿が流出して水を汚すといった具合で大変に苦労しました。
 写真はその膿が流出している瞬間です。カビのほうはほとんど枯れてしまっています。ピーク時にはカビの先端に胞子のうが出来てカラフルで残酷な絵だったのですが。



(RIGHT)尾ぐされ病
 稚魚がこの病気にかかるのは私の所では珍しい事です。でもその猛威は稚魚にも全然手加減無しです。この病気は我が家では治療が成功した例がありません。発病してからほぼ24時間後に死亡します。さらに、感染力が凄まじく瞬く間に水槽全部が侵されて全滅になった事もあります。見つけたらすぐに捨てるのが尾を引かないためにも最も有効な方法だと思います。スポイドやネットの共有は止めて消毒する事をお薦めします。
 口に現れると「口ぐされ病」などと名前が代わりますが、同じ菌によって起こる病気です。ヒレも他のヒレに出た事は無くまず尾ビレです。なぜでしょうね?
 未だ仮説の域を出ていませんが、どうも接触感染らしいのです。と言うのも水槽が全滅した時に同じ水槽内で隔離箱(水はスロットからフリーパス)にいた個体は全く問題なしに生き続けたからです。思い切りよく捨てるようにしてからは全体的な生存率も上がっています。
 写真の個体は生後半月ほどですが、不幸にも尾ぐされ病にかかっています。150匹位いた水槽で30匹くらい捨てたでしょうか。他の個体は元気に泳いでいます。活きぐされってのも残酷ですよね。



(RIGHT)ピンホール
 移動や輸送、水質の急変等の時にちょっと調子を崩したりすると出来るヤツです。病気といってよいのかわかりませんが紹介します。餌をよく食べて元気いっぱいの個体には出て来ません。何かの拍子に水槽の隅でじっとして「あれ?ちょっと元気無いね」とか思っているうちに「げげっ」と言うパターンが多いようです。ひどくなってくるとヒレ全部が溶けてカサの骨の様になってしまう事もあります。
 水質を安定させて食い付きの良い餌を与えていれば、自然に治って来ますが、調子を崩している期間が長いとヒレがそのまま固まってしまいます。
 私事ですが、出張が多いので友人に世話を頼む事が多いのですが、それもせいぜい餌(主に乾燥赤ムシかタブレットくらい)の世話程度で、水質管理やブラインシュリンプを沸かすなんてことは頼めるはずも無く、帰って来ると大体1〜2匹はやられています。一点飼いなので水の容量が少ないのが原因と解ってはいるのですが、今の部屋の容積からするとこれ以上大きな水槽を置けないのも事実であります。早く大きな部屋が欲しいのですがこればっかりはどうにもなりません。
 写真のベタは背ビレに2ヶ所尾ビレに1ヶ所(下側の切れ込みの様に見える所)にピンホールがあります。かなり大きいのでピンと呼んでよいものか判りませんが、とにかく調子を崩し始めるバロメータの様なものです。





 病気の特集の割に症例が少なくてごめんなさい。ポップアイとか白点とかは写真が無いので撮れたら随時発表します。でも写真は全部時分の家で撮れたものを基本にしていますのでずいぶんと先のことになるかもしれません。

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