Master Grade RX-79[G] GUNDAM

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金曜日(2000.05.26)に買いそびれて「まぁいいや、08小隊って観たことないし」なんて思っていたら、近所のダイエーで1個発見、奥さんの了解をもらって購入。

あとでバラせるからと、ゲート処理もそこそこに組み立ててみたところ、1時間半程度で本体のみ組み上がりました。このサクサク感は、なんというかMGゲルググやPGザクに近いものがありました。

フレームやパーツの整理がほどよく仕上がっているのは、けして悪いことではないわけで、MGザクに対するゲルググの組み易さ、PGガンダムに対するPGザクの組み易さは、個人的にはバンダイの学習成果だと捉えています(ゲルググのスカートの合いや、PGザクのつま先のアレなどのマイナス点は、これらの学習成果とは別問題でしょ(^^?)。その流れからすると、この陸ガンっていうのはこれまでのガンダムタイプのMGキットすべてに対するバンダイの学習成果のあらわれかなぁと思いながら組み立てました。

デザイン的にはフトモモの妙な形状や足首カバーあたりから、もともと「陸ガンってガンダム Mk-II のかっこわるい先祖がえりだよなぁ」と思っていたのですが、二つをならべてみるとプロポーションどりがまったく違っていて笑えます(^^;) 頭頂高は設定ではわずか50センチの違いなのに、腰の位置や膝の位置がまるで違うんですよね。ガンダムの18メートルを180センチの青年とすると、175 センチのザクから見てわずか5センチ。なのに「で、でかい」といった驚きの声が1話でジオン兵(おお、とうとう思い出せなくなってるよ俺)から思わず漏れたのは、頭でっかちのザクと比べてガンダムのスタイルがよかったからではないかと常々思っていました(実際、同スケールのガンダムとザクを並べると、ザクのほうが「でかく」思えます。つまりザクの17.5メートルという設定は、16.4メートルぐらいが妥当だったんだね)。しかしもしサイド7でザクの前に立ちはだかったガンダムがこの陸ガンだったら、「でかい」とは思われなかったかもしれない、と思いました。それくらいプロポーションから受ける印象が違います。ようするに陸ガンっていうのは、昔ながらの日本人体型なんです(^^;) 見れば見るほど味のある、絶妙なプロポーションです。

カトキ氏のデザイン画どおりのバランス(控えめな肩、短い腕、ズンと極太の足)の立体物を見てみたかった気もしますが…。

今回のキットは、いわゆるゲート跡を処理するだけで外装はほとんどそのままでOK。フトモモや腕など、フレームにすっぽり被せるようなパーツ構成にしたことで、スナップフィットのキット独特のヒケがあまり出ていないような気がします。フクラハギのビームサーベルカバーや腕のパーツの合いが悪いといった指摘は、「ガンプラの偉そうな人」もとい「ガンプラの偉い人」におまかせして、個人的にはとてもいいキットだと思った次第です。特にボックスアートのかっこいいことといったら!

これだけ組み易いと、バリエーション展開もどんどんしてしてって感じになりますね。組むことへの抵抗感が極力少なくなるように出来ているというか…。素材(マスター)としてのマスターグレードってこういうことかな、というか。

たしかに陸ジムや Ez-8 が出しやすいようなパーツ構成になっていますが、もしMGサザビーのあとにスグ出たとしても秋口になるのは必至。2000年・最新型・超音速のマスターグレード、今のうちに体験しておいたほうが素敵だと思うのだ。

そうそう、毎回楽しませてくれるインストの機体解説は、いつもの半分の1ページだけ。そんなに書くことがなかったんでしょうか?(笑)


 

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