デイリーウォッチング
多村栄輝の無責任早耳情報

ExpandedBook Attendant を名乗る多村栄輝が電子出版にまつわる新鮮な情報やメッセージをつれづれに綴るデイリーページ(ほぼデイリー、ひょっとしたらウィークリー(^^;) )。


000831.木曜日

今日は少しだけ。

【電子文庫パブリの記事】

http://www.watch.impress.co.jp/internet/www/article/2000/0830/paburi.htm

http://www.kyodo.co.jp/cgi-bin/getk2story?DBase=K-II&format=html&content=summary&date=20000830&gid=A034-1&image=yes

どちらもあっさりした記事です。世間ではそれよりも米国の Adobe VS MS の覇権あらそいあたりが気になってるみたい。パブリのこと、NHKでは昨晩テレビのニュースでとりあげられたハズなんだけど、どなたかご覧になられました? そういえば BookJacket を採用する出版社はなかったんですね。マック用のソフトウェアが存在しないのが最大の問題点かな(と思うのは、マックユーザーの唯我独尊だろうか)。


000830.水曜日

【2017年、紙の印刷物はなくなる(笑)】

いいですねぇ。こういう法螺話は好きです。思わず「(笑)」を付けてしまいました。Seybold San Francisco 2000 でのマイクロソフトのキーノートスピーチで、そんな話が出たのだそうな。実際、アメリカではなくなるかもしれないね。でも、日本だけはあいかわらずだったりして。2017年だったら、おとなしくしてたらなんとかまだ生きてるはずですから(^^;) 、その日まで楽しみに待つことにしましょう。

アメリカでは『Microsoft Reader』と eBook フォーマットが注目されているわけだけど、俺的に不思議なのは Apple がなんにもしてないこと。この手の電子世界の未踏地は、まず Apple(もしくはその他のベンチャー企業)が先鞭を付けて、あとで MS が追いかけてきて「業界標準」に座り込むっていうのがありがちなパターンだった。動画フォーマットの QuickTime しかり、ウェブブラウザしかり、アウトラインフォントの技術や、そもそもGUIベースのOSの開発からしてそうだったわけだよね。ところが今回は妙に MS が牽引車になろうとしている。これがぼくにはなんだかキナ臭く思えて仕方がない(^^;)

いちおう Adobe の PDF がそれにあたるんだろうね。どうも「PDF は電子出版・電子書籍とは別モノ」という意識が頭の中にあって、うまく結びつかないところがぼくにはある。こちらの記事によると、Adobe は Glassbook を買収して、さらにバーンズ&ノーブルとも提携したらしい。っと、日経新聞の1面に“マイクロソフトがアマゾンコムと提携”って載ってますな。「Adobe=B&N」「MS=amazon.com」っつー図式になるらしいです。う〜ん、臭う、臭うぞぉ。ソフトハウスや出版業界の都合と勢力争いが横行して、けっきょく読者がワリをくらうってオチなんじゃないですかぁ?

【電子文庫パブリは9月1日オープン】

情報筋によりますと、サイトの記者発表があったそうです。電子文庫パブリは、角川書店、講談社、光文社、集英社、新潮社、中央公論新社、徳間書店、文藝春秋の8社が合同で運営する出版社直販のオンライン書店。ブックデータのフォーマットはまちまちで、ドットブックあり、PDFあり、BBBあり、生テキストありといった状況になるようです。オープン時に1000タイトルがならび、毎週120タイトルずつ追加されていくのだとか。

新潮文庫の『ムーンライダーズ詩集』がこれで復活したりするとステキな話なんだけど。


000823.水曜日

【萩野正昭氏インタビュー】

「ネット出版で変わる“本”のかたち」と題して INTERNET Watch に萩野社長のインタビュー記事が掲載されています。日本のボイジャーがスタートするきっかけになった ExpandedBook の誕生から、T-Time、ドットブックに至る経緯が簡明に述べられていて、ボイジャーと電子出版の歴史を振り返るには絶好のテキストになるでしょう。

ひとことだけ小言おやぢなことを言うなら、ライターさんは最後の「好き勝手に見る」は、「好き勝手に読む」とするべきでしたね。萩野さんはたしかに「(オンデマンド出版により)紙の本で見たい、携帯端末で見たい、ノートブックに落として見たい、自分でプリントアウトして見たい」とおっしゃったのでしょうけど、かりにも“本”にまつわる話をしているのだから、最後は“読む”で落としていただかないと(^^) 「見たい」っていうのは、そういうふうに媒体を超えていく様を「見てみたい」「この手にしてみたい」っていう意味でしょうから。

【「読む」ってこと】

萩野さんがおっしゃっている「(オンデマンド出版により)紙の本で見たい、携帯端末で見たい、ノートブックに落として見たい、自分でプリントアウトして見たい」というスタイル、本が自分のライフスタイルにそっと付いてきてくれるような仕組み、ぜひとも“デジタルな本”にたどりついていただきたい要素であります。8月9日のテキスト(Pocket PC は電子出版時代の寵児になれるか?)でも書きましたが、「同じ本を、あらゆるスタイルで読むことができるようになる」としたら、とてもすばらしいことではないでしょうか。

著作権保護の問題が常についてまわりますが、これを実現するためには、マシンやメディアに限定するのではなくて、誰が読むのかに視点を移す必要があるでしょう。読むのはマシンではなくて人間なんだということですね。ExpandedBook を作ったボブ・スタインの言葉「ユーザー・ドリブン」、この思想を忘れてはなりません。

キャッシュカードやクレジットカードのように、どこでどのようなカタチで使っても、使う人間を同定する、そういう仕組みは作れないかなぁ(もっとも、これらは実際にはカードと暗証番号を同定しているだけで、使っている人間を同定するのは社会モラルという外側の要素だったりするわけですが)。

「本を買うときの匿名性」ということを主張する人にとっては、この手の「その人と同定されることを前提とした本との付き合い方」は、少しうざったいようです。残念ながら、まだその人たちを説得できるような答えは見つけられないでいます。

ここのところ浮世絵太郎氏の『大食い姫』を読んでいるのですが、自宅の iMac の前でないと読むことができないのでなかなか読み進められないんですよね。できれば通勤途中も読みたい。小型の機器でも(できれば PSION か HP-LX か Newton か…う〜ん、レガシー(^^;) )、TTZ ファイルが開けるようになったら、それだけでもありがたいことなんですけどね。

ちょっと消化不良なんですが、とりあえず掲載します。

【はやいぞ T-Time のアップデート(^^;) 】

もう v2.2.1 が公開されています。もちろんプラグインも2.2.1(ダウンロードはこちら)


000822.火曜日

【T-Time がマイナーアップデートして v2.2.0.1 に】

わずかながらさりげなくアップデートしてます。T-TimePlug も v2.2.0.1 になってます(ダウンロードはこちら)

【電子ジャケットは電磁波で人間を駆逐するか】

携帯電話とMP3プレーヤが縫い込まれた「電子衣料」が発売されるそうです。で、とうぜんのように出てくるのが電磁波を放射するアイテムを着込むことによる人体への影響は?って疑問符なわけだ。携帯電話から出る電磁波の悪影響は学会ではすでに「あります」との報告が出ちゃってるわけだし、いまさらという気がしないでもないけど、さてどうなんだろう。ちなみにこのジャケット、気になるお値段は600〜900ドルとのことだから、ぼくたち庶民にはしばらく関係ないことかも。

でも、べつに服に組み込まなくても、今どきの人って、服のポケットに携帯電話とMP3プレーヤと Palm をつっこんでたりしませんか(^^;?

前にポシクラのメーリングリストで、電子インクが完成したら、デジタルペーパー技術を使った模様の変化する服ができるかもしれないね、なんて話をしていたのですが、デジタルペーパーもやっぱり電磁波でるんだろうなぁ。いっそ下着がわりにアルミホイルでもまきますか?(笑)


000821.月曜日

【新JIS漢字時代の扉を開こう!】

JIS漢字コードにあらたに第3第4水準を加わる。これで森オウ外も正しく表示されるようになるわけです。しかし新JISのなりたちを理解するのは非常にむずかしい。僕らにしてみれば「どうしてこの文字が表示できないの?」という、ただそれだけの問題にすぎないのだけど、それを確たるものにしていくためにはとても複雑で難解な議論が繰り返されてきたのである。で、件のページはそんな新JISについてやさしく解説してくれているページです。

新JISに対応した作品を収録した「青空文庫〜明日の本棚〜」もオープンしました。「JIS X 01213」なんて魔法の呪文はさておき、それらを活かした実例をご覧アレ。


000819.土曜日

【T-Time v2.2 続報】

待望のバージョン2.2が公開されました。v2.2の多彩な表現力については、「T-Time 作家のためのタグ入門」の記事に詳しく書かれているので、それ以外の機能で気が付いたことを紹介しましょう。

背景アニメーション:種類が大幅に増えました。「マリンスノー」「スターダスト」「グリッド」「スターバースト」「噴水」「アラベスク」の6種類。これに「バリエーション」と呼ばれるパラメータが0から15まで設定可能で、さらに「クラスターブルー」や「スノーホワイト」などの色設定、点の大きさや色相の変化など、微妙な設定も可能です。残念ながらこれはマック版のみのおたのしみです。

CONTROL+クリックの隠しメニュー:ウィンドウズでいうところの「右クリック」で、メニューの「設定」の項目(厳密には「表示」の一部も含む)が表示されるようになりました(ひょっとしたら前からあった機能かも?)。

シールドカーソル:3秒以上マウスポインタを動かさないでいると、自動的にカーソルが姿を消すようになりました。これもマック版のみの機能のようです。

マックユーザーなもんで、マック版の紹介ばっかりになってしまいました。ともかく、ユーザーがかゆいと思ったところをポリポリと掻いてくれるかのようなきめの細やかなバージョンアップです(^^)

今回のバージョンアップは、基本的にはタグの大幅な拡張がメインだと思われます。今後は、V2.2 で読まれることを前提にしたタイトルも増えてくるでしょうから、すみやかに V2.2 に入れ替えされることをおすすめします。

なお、T-TimePlug も v2.2 仕様になったので、こちらも入れ換えておきましょう(ダウンロードはこちら)


000818.金曜日

【T-Time v2.2 が公開】

ボイジャーのサイトで待望の T-Time v2.2 がダウンロードできるようになったぞ。紹介は明日(じつは原稿を会社に忘れて来ちゃって(^^;) )。


000816.水曜日

【エキスパンドブックのツボ】

情報コンテナにエキスパンドブックのツボを収録しました。エキスパンドブックの制作に関するテクニックを紹介していく企画です。執筆担当はポシブル堂書店ニュース編集部となっていますが、実際はエキスパンドブックをこよなく愛するポシブル堂書店の店長、田辺浩昭さんが書いています。わたしら編集スタッフは、あとでちょこっと校正手伝ったりしているだけです。スクリプトの書き方などは、本当に参考になりますです、はい。


000810.木曜日

【書店が電子ブックリーダーを発売する日】

海の向こうはマイクロソフトが電子書籍フォーマットを提案しただけでこの盛り上がりようだ。中でも大手書籍販売店の Barnes & Noble は Microsoft Reader と PocketPC にはずいぶんとラブコールを送り続けているのだが、なんとB&Nブランドのハンドヘルドデバイスを来年発売する予定があるのだとか。日本のジュンク堂書店が自社ブランドのデジタル機器を発売する姿をイメージしてほしい。

【オンライン新古書店】

いっぽう日本では、あのブックオフがインターネットで中古書店を展開するらしい。8月14日から。2千円以上の買い物は、年内送料無料。また、みかん箱一箱以上の古本買い取りも送料無料で回収してくれるのだとか。

【「ことば」を入力すれば、即アクセス】

iATOK が公開された。URL を打ち込まなくても、たとえば「ポシブルブック倶楽部」と入力すると、ポシクラのウェブにアクセスすることができる、いや、名前を最後まで入力しなくても、入力途中でもアクセスしてくれるという。つまり iATOK を使うことで、URL という「ややこしい呪文」とはおさらばできるといわけだ。“必要なのは、目的サイトがもつ情報の「ことば」だけ”と語る iATOK は、日本語に対するジャストシステムの真摯な態度がうかがえて頼もしい。願わくば、一日も早く Macintosh 版にも対応してほしい。“今後発売される全てのATOK搭載製品に標準で用意され”るとのことなので、楽しみにしている。…っと、すごーく小さな文字でこんなことが書いてあるのを見つけたぞ。

“URLデータの登録には、登録申請者から一定の料金をいただく予定です(平成13年度から)。”

なんと、辞書登録は有料ですか。う〜ん、ビジネスの姿勢としては健全なのかもしれないけど、そこから金をとりますか。もっと他の収入方法はないのかなぁ。

【review japan】

ひとことで言えば書評をいろいろと集めていこう、というサイトのようです。この手の先駆としては、ひつじ書房の松本さんが主宰している書評ホームページがありますね。こちらには700冊以上の書評が登録されています。ひとつひとつ、血の通った書評です。ちなみにbk1に書評を投稿すると、300ポイントの特典がつきます(1ポイント1円換算)。小遣い銭かせぎにbk1に投稿しようか…なんてのは邪な考え方かな。


000809.水曜日

【Pocket PC は電子出版時代の寵児になれるか?】

海の向こうの話。Microsoft の eBook Reader 正式リリースにあわせた電子ブック用オンライン書店が立ち上がることになった。ところが、Pocket PC に搭載されている eBook Reader ではすべてのタイトルを読むことができないという。ようするに、三段階あるセキュリティの最も厳しいタイプがかけられたブックは Pocket PC では見ることができないということらしく、“Pocket PCデバイスのユーザーは基本的に,特定の電子ブックの閲覧ができるかどうかは運まかせだ”ということらしい。詳しくはリンクをたどって記事を読んでいただきたい。

著作権保護の問題は深刻だ。それはすべての送り手にとって死活問題につながっている。しかし、受け手(読者)にとってはときにやっかいな枷でしかない。

本の文化をデジタルの世界に置き換えるには、次の四つの要素を無視することはできない。1)書店は立ち読みを容認する、2)本は持ち運ばれ、あらゆる場所で読まれる、3)出版社と書店のあいだには「取次」という流通機構が介在している、4)読者は本を古本業者などに販売することができる。

ひとつめの要素は、たとえばボイジャーはドットブックのような時間制限型の立ち読みシステムを提案している。

ふたつめの要素は、小型ですぐれた携帯ビューワーが完成すれば解決するだろうか? ぼくはそれだけでは足りないと思う。世界中がネットワークでつながっているのなら、データすら持ち運ぶ必要はなくなるはずだ。会社では会社のワークマシンで、家庭では書斎にある端末で、移動中にはキヲスクで買った電子ペーパーで、飛行機や病院の中では専用のモニタで。読むのはたったひとつの本。同じ本を、あらゆるスタイルで読むことができる、そんな仕組みが必要だ。

みっつめの要素。インターネットがあれば、出版社はダイレクトに読者に本を届けることができる…。ほんとうだろうか? あとは書店があればそれでいいのだろうか? 取次の一番大切な役割は、全国の書店に本を届けることだ。いわば、日本国内に流通しているすべての本を把握している場所であるということだ(が、事実はどうもそういうことでもないらしい。出版危機とはそういうところからも発生しているのだろう)。デジタル時代の取次は、その役割をどのように果たしていくのだろうか。

よっつめの要素が成立しないなら、電子本は一部の好事家のコレクションで終わってしまうだろう。

…とはいえ、これら四つの要素すべてが満たされる時代が来るまでには、まだもうしばらく時間がかかるだろう。PocktPC、Palm Computing m100、ザウルス・アイゲッティ、小型のデジタルデバイスが、読書装置として注目される時代がしばらくは続くのではないだろうか(ぼくにとって、PSION revo、Newton MessagePad 2100、HP-200LX などが日常的な読書ツールになって久しい)。ワンダーウィッチという開発環境の登場で、ワンダースワンがそこに加わる日も近いのではないかとひそかに期待している(美しい暦 EBA 6月21日の記事を参照)。

【情報コンテナを充実させよう】

ポシブルブック倶楽部Webには「情報コンテナ」というコーナーがあります。が、みなさんごぞんじのようにここはまだすっからかんです。

このページには、電子出版に関するベーシックな情報を、集めたいと思っています。

「電子本も本なんだ!」といくら主張したところで、悲しいかないまだコンピュータの操作方法は難解で、思わず思考停止せずにはいられないテクニカルタームに満ちています。

そこでお願いです。電子本・電子出版について「知りたいけど分からない」「いまさら人に聞けない」「こういった情報が整理されているとわかりやすいのに」といったみなさんのクエスチョン・マークを、教えていただけませんか?

情報コンテナはみんなで作っていく智慧の箱。今日からあなたも電子本救助隊の一員です!


000807.月曜日

【本をめぐるモノローグ、久々の更新】

LUNA CATさんのホームページだ。「久々というか8ヵ月ぶりの更新」だそうです。LUNA CATさんといえば、『インターネット快適読書術』(富田倫生/ひつじ書房)で「家ではテレビも見ない、ラジオも聞かない、読書だけ」といった紹介をされていて、ぼくな「なんて本の虫なんだろう」と思ったものでした。きっとぼくらが創造もつかないくらいたくさんの本を読んでいる人なんだろう、と。その後、東京国際ブックフェア2000の会場でインタビューする機会があり、彼女にそのことを聞いてみました。意外なことに、毎月読む本の数はそれほど多くなくて、せいぜい4〜5冊なんだそうです。愛書家は読む本の量だけでは語れません。

そうそう、サブページの「電子本をめぐるモノローグ」もまた更新してくださいね>LUNA


000806.日曜日

【ヒロシマ・ナガサキのまえに】

ヒロシマ・ナガサキのまえにジャケット画

今日はゆっくりとこの本を読みたいです。


000802.水曜日

【bk1、受注3万件を突破】

安藤哲也氏の「AND SENSE 8号」によると、bk1は7月19日に受注1万件突破、27日には3万件を突破したそうです。すごいね。

じつはbk1とは、ちょっとしたトラブルがあった。最初に注文した本が「2週間以内出荷」のラベルがついていたのだけど、これが先日になって「取り扱いできません」などというそっけないメールが送られてきたのだった。2回目以降の注文の品はスムーズに届いていただけに、このメールにはカチンときた。ほら、先着1万名サービスのブックカバーのプレゼントなんてのもあったから。そう、あのプレゼントは一人一回かぎり、最初の注文にだけ適用されるものだったのだ。だからあとでbk1にいくら本を注文しても、ぼくの手元にはブックカバーは送られてきてなかったってわけ。

そんなこんなで、いくつか思っていたことを正直申し上げるメールをぼくはお送りしたのだった。そうしたら翌日にはていねいな説明とお詫びのメールが届いた。ブックカバーも翌々日に送られてきた。たしかにほしかったからもらえてうれしかったけど、そういうつもりでメールしたわけでもなかったので、かえって悪いことをしたなぁと思った。でもあのメールのおかげで、「2週間以内出荷」の意味するところがよくわかった。取り次ぎにも在庫がなくて、出版社に発注をかける場合のことを指していて、それが出荷されるかどうかは出版社まかせであるということ(絶版ではなく在庫切れであることを強調していた)、2週間たって出荷できない場合に「お取り扱いできません」となるのだそうな。

それと「24時間以内」と書いてある商品は、24時間以内に届けられるのではなくて、24時間以内に出荷されることを意味しているのだというのも初めて知った。てっきり24時間以内に届けてもらえるのだと思いこんでいたからね。

といった話を友人にしたら、彼のところも「取り扱いできません」メールが届いたとかで、かなりキツイ返事を送って、お詫びのメールをもらったのだとか。11日にオープンして、ちょうど初めての「取り扱いできない物件」が大量発生しているのだろう。「bk1ならどんな本でも運んできてくれる」というイメージに誘われて、つい普段なら買わないような本がデータベースに載っていたばっかりに注文しちゃった、なんてケースが山ほどあるに違いない。そして、受注した出版社がまるで対応できなかったりして(数が多いからではなくて、稀なタイトルだから)、トラブルが多発しているのではないかと思う。がんばれbk1。

とりあえず『出版クラッシュ』『徹底活用オンライン読書の挑戦』を注文しました。


000801.火曜日

【ヨミウリ・オンラインの縦書きニュース終了】

まずはよくない話。昼休みの食事時の習慣で、いつものようにヨミウリ・オンラインにアクセスすると、“「縦書きニュース」終了しました”のそっけない文字。そんなぁ。事前に告知ありましたっけ? おどろいたことに過去のニュースもアクセスできなくなってるじゃないですか。もう、読売とるのやめようかと思ったぜ。なんだかなぁ。

ちなみに“今後については、現在のところ未定です。”だって。無料接続サービスなんてやってる場合じゃないですよまったく。

【今年の夏休みはタグマスターになろう】

こっちはよい話。ボイジャーのT-Time サイトでは、「T-Time作家のためのタグ入門」というコーナーが連載中なのを知ってるかな。次バージョンの T-Time v2.2 から実装される最新タグの使い方をこれでもかと紹介しているぞ。

これまでタグの解説といったら、『ひらけ!T-Time』ぐらいしか解説書はなくて、ヘルプファイルをじっくりと解析するしかなかったんだよね。しかもボイジャーさんときたら毎度毎度あたらしいタグを追加してくれるものだから、『ひらけ!T-Time』の出た当時はできなかったレイアウトがサクサクっとできるようになっていたりして、けっこう敷居を高くしていたのだ(そういえば執筆中にバージョンアップして何回か書き直ししたんだよなぁ。タグ解説のパートは仲晃生さんが担当してたんだけど、かなり大変だったんだよね)。

7月下旬公開予定の v2.2 が、幸か不幸か公開が遅れているようなので、いまのうちに予習しておくといいですよ!

というわけで、これからも No more scroll!…って、ウェブだからスクロールするんだけど(笑)