ExpandedBook Attendant
−99年08月のテキスト−


990831.火曜日

【TTPK2.0は9月17日発売】

T-Timeパブリッシャーズキット2.0 の発売日が9月17日と決まった。前バージョンの登録ユーザーは、うれしいことに無償バージョンアップを受けることができる。もしまだユーザー登録してない人は、いますぐ登録カードを送ろう。


990829.日曜日

【とあるメーリングリストへポストした原稿から再録】

電子本の本たる部分を満たそう思ったら、たぶん原稿用紙数枚程度のテキストではなく、千枚二千枚にあたいするひとつながりのテキストを読めるような、そんなお膳立てが必要なのではないかと思います。

津野海太郎さんが本コの座談会で、京極夏彦氏の小説は文庫になってはじめて読めたと話していました。あれは本の形態として、文庫がいま一番カラダに馴染んでいるということでしょう。電子的に表現される電子本というものが、身体的な生理にどれだけコミットできるのかわかりませんが、たとえばインターフェースやそこに込められているアフォーダンス的なものがそれにあたるのかもしれません。あるいは、読書端末というわかりやすい入れ物を手に入れることで、人々にも納得できる(もしくははじめて違和感に気がつく)のかもしれません。

T-Time v2.0 は、ソフトウェアとしての完成度は相当なレベルに達しています。もし次があるとしたら、それ自身がネットにアクセスして、あらゆるコンテンツを自分のインターフェースにとりこめるような流通の部分まで手を伸ばすか、あるいは萩野さんが日経マックで語ったという携帯端末への対応というカタチによる文庫本的な肉体の獲得か。そういうことではないかと想像しています。

* * *

たしかに書き写すことは、深い理解に到達する手段ですね。キーボード時代でも、まだ効果はあると思います。しかし、これからの書くことによる積極性は、おそらくそのテキストに対してコメントすること、それが公開されるということが前提になる…そんな気がします。写本することや、余白にメモを書き込むことは、自分との対話が中心だったのとは違ってくるんじゃないかと。

本自体はデジタルでも紙でもいいんだけど、たとえば気になる部分を電子ペンでなぞり、ある部分をタップすると、自分の端末のネットワーク型エディタのようなものが起動して、自由に思ったことを書くことができる。そのテキストは出版社が管理しているサーバーに転送されて公開されるのかもしれないし、書評ホームページのようなところに飛んでいくのかもしれない。あるいは自分のホームページの中でもいい。とにかく、公開されていることが前提であれば、誰がそれを読むことがあるかどうかは、また別問題。

引用箇所を直接電子ペンが検知するのは現在の紙の本ではむつかしいかもしれないけど、書籍名と行番号をコード化したモノをページの余白に設定しておくことはできると思う。

モニタで読む本というのも大切なんだけど、その前にこういう仕掛けを誰か作ってくれないかなぁって思うのです。エキスパンドブックやT-Timeなら、URL 埋め込んでおくことでリンクをたどったりメーラーを立ち上げることができます。でも、そこからコメントを公開させていくといったネルソンのハイパーテキストが提唱していた書くことに関する部分が抜けていることに関しては、紙の本と同じことです。


990810.火曜日

【電脳ライター友の会】

関係あるかな、それともないかな。いや、関係しましょうよ。


990809.月曜日

【あなたは“携帯読書端末”に何を望みますか?】

LUNATECHデジタルブックストアで携帯読書端末に関するアンケートを集めているぞ。ここはひとつ、T-Time の動く携帯機器がほしいと書くのが成功の近道かと。


990808.日曜日

【T-Time 2.0.1 アップデータ】

T-Time 2.0 は、当初組み込む予定だった機能のすべてが盛り込まれているわけではない。未搭載の機能は、アップデータで組み込まれていく。その第一弾のアップデータの登場。


990804.水曜日

【夏のボイジャー祭り】

何かっていうと、期間中はオンラインショップDiVOのボイジャー商品が10%OFFで買えたり、先着50名に T-Time マグカップがプレゼントされたりするってセールなのです。あのダズロイドの旧版が千円で買えるぞ!


990802.月曜日

【ポシブル堂書店がオープン!】 

【青空文庫がリニューアル!】 

【ちへいせん創刊!】 

…ごめん、時間がとれなかったから、詳しくはリンクをたどってください。


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