ExpandedBook Attendant
−99年07月のテキスト−


990731.土曜日

【クイックタイム4】

日本語版登場。ウィンドウズ版もあります。いったんインストーラーをダウンロードしてから、インターネットに接続した状態でインストールする「ネットインストール版」です。さっそく会社のマシンにインストール! うん、とりあえず T-Time は問題なくうごくようです(^_^)


990727.火曜日

【電子書籍コンソーシアムのウェブサイト】

あら、いったいいつできたんだろう?

【JEPAXのT-Time用XSLフィルター】

ジェパ・エックス、と呼ぶらしい。18日に取り上げた日本電子出版協会のサイトより。


990726.月曜日

【T-Time ver2.0販売書店リスト】

あなたの最寄りの書店は入っているかな(^^?

さて、 T-Time v2.0 だが、書店の入荷には若干のばらつきがあるようだ。大阪市内でも、A書店には入っているのにB書店にはない…といった状態が発生している。今日明日にも解決するようだけど、なんだかリストをチェックしながら、書店巡りをしてみたくなりますね。

【T-Time はネパールのお菓子だった?】

ネパールに修行にでかけていた(?)ukiuki さんが、現地で Tea Time というクッキーを見つけてきたぞ。ご丁寧なことに、このクッキーには姉妹品に Tea Time Lite という商品まであるのだ。ポシブルブック倶楽部でも、ボイジャーの T-Time との関係性や、「Tea Time Lite は、やはり機能限定版、いや、味覚限定版なのか?」といった憶測が乱れ飛んでいる。ネパールの方、御一報ください(^_^)


990718.日曜日

【T-Timeアップグレードの登録コード販売開始】

登録コード販売が始まっている。前バージョンと同じで「バージョンアップサービス無し、フォント、QuickTime3.0無しのアプリ本体のみ。だから安い!」というのが売り。決裁方法は例によって「カード/銀行振込/郵便振替/アコシス」のいずれかが選べる。

ちなみにパッケージ版もそろそろ出荷が始まっている。青山ブックセンターにはすでに並んでいるらしいぞ。

【日本電子出版協会、XMLに準拠した電子出版交換フォーマットのドラフト版を公開】

ここのところいろんな電子出版フォーマットが立ち上がりつつある。この記事で特筆すべきは、 T-Time で表示する変換の道が用意されているということだろう。注目!


990715.木曜日

【商品版がうちにも届いたぞ】

『インターネット〈縦書き〉読書術』にくらべて、若干厚味が増していて、いかにも円熟の新バージョンって感じが素敵です(^_^)

登録コードはCD-ROMの下に隠されているので、立ち読みで登録コードだけ写すような不正もばっちりシャットアウトだ!

機能限定版には入ってなかった動作確認済みプリンタリストもちゃんと付いているぞ。


990713.火曜日

【すでに商品版の届いた人がいるぞ】

うう、うちはまだ届いてないです(;_;) ともかく、すでにパッケージが出来上がっているという点に注目! これなら21日にはきっちり書店に並ぶんじゃないかな。

【T-Time v2.0 登録コード販売もあるぞ】

販売開始は13日からということで、そろそろ窓口が開いている、かな。13日ってのは23時59分59秒までは13日だからねぇ。

【日経MACに萩野社長登場だぞ】

さらに詳しい内容は7月17日発売の日経MACを読むべし、だそうだ。次は携帯端末用? ぜひ TaTeGaKi を叩き台にしていただきたいと思います。とてもいいアプレットなのですが、自由に設定できるかわりに設定が細かすぎたりといった弊害もあるかと思うのです。「ボイジャーならこうする!」という回答が見てみたいっす。

そういえば本とコンピュータの夏号が出ているはず…。


990709.金曜日

【T-Time v2.0 公開!】

待望の v2.0 が公開されました。いますぐダウンロードしよう。今回もフルセットから最小セットまで、各種取りそろえてあるぞ。注目度が高いので、ミラーサイトもはじめから用意してあるんだ。


990708.木曜日

【T-Time v2.0最終仕様決定。発売日は21日】

最終仕様が6日に公開された。なんとか予定していた仕様のほとんどは盛り込めたんじゃないでしょうか。実装できなかった機能については、マイナーバージョンアップで対応していくそうです。ともかくボイジャーのみなさん、ここからがふんばりどころ。ゴールデンマスターの完成までがんばってください!

なお、EBK、TTZファイルが表示できる機能限定版の公開は7月9日から予定されている。おお、明日ではないですか。『エピソード1』の深夜零時のカウントダウン公開とどちらが先か(^^?

書店やパソコンショップに並ぶのは21日以降になります。これでなんとかお盆休みがとれますね(^_^) 普通、書店さんは御盆前の仕入を控える傾向があるようですから、書店で購入を考えている人は、事前に注文しておくのが無難ですよ。

【どうもやっぱりガセ。週刊アスキー】

萩野社長から「冗談でしょう」との返事。やっぱりね。記事は、アメリカのロケットeブックが話題になっているとして、電子書籍は日本でもブレイクするかも、なんて根拠のない楽観で結ばれています。たかだか500台の実験機と20台の端末だけで、ブレイクなんてするわけないと思うんだけどなぁ…。まぁ、事実無根のトンデモ記事だったということで。それくらい認識されてないってことなのよね。電子出版の世界が誤解されているとも言えるし、電子書籍コンソーシアムのやってることが魑魅魍魎すぎるってこともあると思うぞ。


990707.水曜日

【スクープ! 電子書籍と T-Time の関係?】

週刊アスキー7月21日号で、衝撃的な記事を見ました。
電子書籍コンソーシアムに関する記事です。

(前略)コンテンツデータはインタネットのウェブサイトでも販売し、その場合はパソコンのモニターで、すでに販売されている読書ソフトの「T-Time」や「ボイジャー」を使い読書することになる。(後略)(原文ママ)

もし本当だとしたら、とんでもなくすごいことです。しかし、しかし、当方の知る限りではそのような事実はありません。新聞などで報道された専用アプリも T-Time とはまったく違うものです。ただいま萩野社長に事実関係を確認中。


990706.火曜日

【とあるメーリングリストへのポスト】

わたくしごときが“写本の時代は書き換えなんてあたりまえだったじゃあないですか。今の「本」とよばれているものなんて、たかだかここ数十年に獲得した形態にすぎないものです”なんて釈迦に説法を説く気はさらさらありません。が、まぁ紙の本ではないけど、何かデスクトップで読むことに対して、ぼくらはそろそろ受け入れ体制ができつつあるのではないかというのも間違いないことだと思います。それを安直に「本」というメタファーにとじこめようとするのは確かにしんどいことです。でも、ぼくたちはその新しいそれに、適切な名前をつけてあげることができないでいる。「本」という借り物のメタファーでしか理解できないでいる。

電子本なんて、どこまでいってもパソコンの機能を活用した長いテキストファイルです。画面にレイアウトすることも、ページめくりメタファーも、すべてパソコンの機能ですから。紙の本は物理的なモノであるという点で、とてもプリミティブなメディアなんですね。これは置き換えようにも置き換えようがない。あたりまえのことです。でも松岡さんのおっしゃるとおりで、電子本のイメージというと、送り手は安易に「画面に本を開いたようなデザインがあって…」と、できそこないの本の模倣を生み出してしまう。受け手もそれに安心する。

「電子本にしかできない何か」というフレーズも、お題目のように唱えられます。電子本について考える人は、みんなそんな言葉を口にするんです。でも、そんなありもしないものをアレコレ考えるのは哲学者か芸術家におまかせします。だって、電子本は、電子本にしかできないことだけを考えるメディアではないし、そんなことにかまけているべきメディアでもないと思うからです。そんなことをやってかやらずか、CD−ROMというメディアの入れ物はあっと言う間にインターネットに浸食されてしまったじゃないですか。ぼくは、世の中何もかもがインターネットが第一主義というイケイケムードもギモンなんです。先端を走っている人はいいかもしれないけど、世間とか生活とかのレベルで、つまり昼休みにうどん屋のテーブルで、サラリーマンやOLがゴルフやプロ野球、あるいは海外旅行の話題のようにインターネットの話をするのがいいことなのかということです。

電子本という言葉が意味するものってそれほどメジャーな存在ではないと思います。どちらかというと「電子本のことを受け入れてみようよ」って話す人のほうがよほどマイノリティではないでしょうか。電子書籍コンソーシアムは、持って行き方しだいでは、そのイメージを払拭することもできたのでしょうが、今となっては「それみたことか」といった反応しか呼び出せそうにない雰囲気だし…。

面白いことに、エキスパンドブック横丁などでデモしていると必ず「自動的に読み上げる機能はありますか?」って質問がでてくるんですよね。紙の本に対してなら、そんなこと考えもしませんよね。朗読テープがそんなに売れているという話も聞いたことがない。それが電子本になると途端に「自動読み上げ」なんてことを考えてしまうんです。「画面で読みたくない」っていうのなら分からないでもないのですが、どうして「読む」を「聴く」に変えられると思うんでしょうね。そんなことしたって、読む自分のほうが不寛容であることは間違いないのに。

紙の本は、その形態やてざわり、ページをめくるというアクションなどをひっくるめて「本」です。同じように、ぼくにとっては映画っていうのは大勢の他人が一斉に、一定時間閉じ込められて、なかば強制的に音と映像効果を見せられる拷問的な娯楽なんです。だから、自分で好きなときに観られたり、早送りしたり、だらしない格好で誰に気兼ねすることなくセンベイをボリボリいわせながら食べたり、途中でほったらかしにして彼女とイチャイチャしたりできるようなビデオ鑑賞っていうのは、どう転んでも映画(を観ること)だと感じられない。それは「映画を観る」という動詞として体験としての映画ではないんです。だから、紙の本が「紙の本を読む」という動詞としての本ではないということがとてもよくわかります。もっとも、最近になってようやく電子本という動詞も身につけ始めたわけですけど…。

【今度のアイゲッティは正調読書端末だ】

初代アイゲッティは、学生やOLなどを意識したカラフルなカラーリングだったが、新アイゲッティ MI-P2 は明らかにビジネスマンを狙ったブラックボディを採用。乗換案内や総合辞書に加えて、電子書籍を取り込んで読むための「ブンコビューワ」を搭載。そう、あのザウルスでルビ付きテキストエキスパンドブックが読めるTTV が、正式採用されたというわけです。価格は5万円。


990702.金曜日

【T-Time V2.0 バージョンアップ受付開始】

予定どおり、7月1日からバージョンアップの案内ページが公開されました。

バージョンアップの対象は、『インターネット〈縦書き〉読書術』(書店版・パソコンショップ版)および『インターネット快適読書術(T-Time付)』の三種類。オンラインで登録コードのみを購入したユーザーは対象外です(もともとそういう条件だったよね)。『パブリッシャーズキット』に関しては、何も書いてなかったけど、しばらくおあずけかな。

申込方法は、DiVO、電子メール、ファックスの三種類が使える。支払方法も郵便振替や銀行振込に加えて、カード支払いや代引きなどが使えるようだ。

【モバイルプレス、リニューアル。しかし…の続き】

一日遅れたけど、「電子書籍の現在と携帯情報端末の未来」と題された記事について。この文を書いた小林龍生氏は、電子書籍コンソーシアムの技術、広報担当の専従スタッフとして参加しているそうだ。で、読み始めると…ああ、この人まで「新潮文庫の100冊」をハードディスクにコピーしているよぉ。あれには手を出しちゃいかんって。どうして「いくつかの辞書データや電子本をハードディスクにインストールしている」といったぼやかした書き方ができないのかねぇ。

携帯情報端末という用語と、PDAはどう考えても同義とは思えないのだけど、なぜか日本では Personal Digital Assistant という用語に対して携帯情報端末という言葉をあてはめている。氏は、いわゆる読書端末に「理想のPDA」の役目を持たせたいと思っているらしい。記事は、読書端末に予定されている仕様が紹介されているのだが、そのどれもが当初の予定から妥協していくように「許容」という用語で締めくくられているのが興味深い。たとえば液晶画面は 1024×768 を基本としていたが、640×480 を「認めていく」ことになる。当初の見開き画面についても、さまざまな理由から1画面表示も「許容する」ことになるといった具合だ。

“今、電子書籍コンソーシアムで繰り広げられている議論は、(広い意味での)ユーザ(ママ)である出版社会員の要求に、メーカ(ママ)会員の技術者が真正面から答えを追及する、という従来とは全く逆のプロセスで進んでいる。”と記事にはある。しかし、何か決定的な議論がなされないまま、なしくずし的に電子化という名のスキャナ取り込み(笑)が進められているのではないかという懸念をぬぐい去ることができない。結局のところ、この記事からは、何ひとつ納得できる要素を得られなかった次第である。


990701.木曜日

【絶版本を1冊から受注、日販が新会社】

本日の日本経済新聞の夕刊によると、出版社が生産を打ち切ったいわゆる絶版書籍を、読者の注文を受けて一冊から印刷・製本して届けるサービスを9月から始めるそうです。どこかが始めることは明白だったけど、なんと日販が手を付けたか、といった感じです。

注文はインターネットか書店経由で注文し、受け取りは宅配か書店配本となるそうです。出版社の絶版書籍を電子データ化して管理する新会社を設立、日販が印刷・製本と配送を受け持つのだとか。気になる価格は、ページ数に応じて決まり、当初は200ページで2千5百円程度になるもよう。新会社の名は「ブッキング」。

スウェーデンでは「ブックス・オン・デマンド」というオンデマンド印刷の出版社がある。注文を受けてからドキュテックで即座に印刷・製本、翌日には読者のもとに届けられる仕組みだ。翌日だよ、翌日。さて、このブッキングの対応はいかに。まさか書店で本を注文したときみたいに「二週間から一カ月はかかります」なんてことはないだろうね。

【明窓電子書店】

三郷誠一さんの電子書店がオープンしました。三郷さんは、T-Time による自費出版物の制作・販売を行っている方で、東京国際ブックフェアでは『「NO」と言える日本への反論』(古館 真・著)が話題となりました。この手の電子出版社ではめずらしく、決済方法は BitCash のみ。さぁ、みんなでプリベイドカードを購入しよう。


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