ExpandedBook Attendant
−99年05月のテキスト−


990529.土曜日

【画面キャプチャページ、その後】

昨晩指摘した「英数字強制横書き」の件だが、親切な方から「ちゃんとなってるよ」とのメールをいただきました。急いでアクセスして確認したところ、どうやらボイジャーさんも認識していたらしく、差し替えられていました。まさに T-Time が日々進化している証しかと(^_^)


990528.金曜日

【T-Time v2.0 画面キャプチャページ】

外観ががらりと変わっていたらどうしよう、なんて心配していましたが、見た目には従来のバージョンからまったく変化なしのようである。メニューの項目が若干変わっているのは、先日レポートしたとおり。

しかしこのキャプチャは、v2.0 のウリのひとつである「英数字強制横書き」などが反映されていないので、真バージョンの案内というよりは、T-Time そのものを案内する意味あいが強いのでしょう。

【エキスパンドブックの「テキスト」を読む―その2】

v2.0 のプレスリリースのページをあらためて読み直すと、「PDF、エキスパンドブック形式ファイルの本文テキストを表示」と書いてあります。つまり、エキスパンドブック「も」テキストのみ表示できるということなんですね。T-Time はエキスパンドブックを包含していくのではなく、あくまでテキストリーダーであるという思想のようなものを感じました。(でもひょっとしたら v3.0 は大きく化けるかもしれないけど)。

次はパッケージデザインの発表(6月1日以降)か。平野甲賀さんのデザインはとうぜん継承するとして、どんな感じになるのかなぁ。イメージカラーをグリーン&オレンジから変更するのかも。画面キャプチャの赤いロゴが気になるね。


990527.木曜日

【それは難癖か】

本屋さんにでかけて、月刊アスキーの367ページを開いてみよう。高千穂遥の「かかってきなさい」というコーナーで T-Time が取り上げられている。中傷一歩手前の内容なので、T-Time ファンの人は気分を害さないよう、心構えが必要かも。

おおざっぱに説明すると「世間でえらく評判なので試してみたが、これはダメだ。なぜならコレコレとソレソレができていない。だからダメだ」といったもの。なんともおそまつな揚足取りである。そういえばこの人は『新潮文庫の100冊CD−ROM』が出たときも、さんざっぱら揚足取りをして悦に入っていたっけ。罵倒芸としては三流以外のなにものでもないが、こんな反応が出てくるようになったということは、それだけ T-Time というソフトが人口に膾炙しつつあるということの証。いわば有名税みたいなものかしら。

【そういえば、あちゃら】

4月末に出た「あちゃら」に、予告どおりポシクラWebが紹介されてたんだけど、困ったことにアドレス間違ってるんだよなぁ。まるで効果なし(笑) そういえば、見本誌送るって言ってたけど、送って来てないやん。担当者いいかげんだなぁ。


990524.月曜日

【エキスパンドブックの「テキスト」を読む】

T-Time v2.0 αテストバージョンにエキスパンドブックのファイルをドラッグ&ドロップしてみよう。すでにこの状態でも、ブックのテキストがばっちり表示されるぞ。ただし、テキストだけ。ブックブラウザで表示させたときと同じような見栄えを期待していたのだけど、そうはならない。しかし正式版もこのままなのかは現時点では分からない。注釈関係も、リンクタグが反応するのだけど、注釈オブジェクトの取り扱いまでは面倒みてくれないらしい。オブジェクトのすべてが扱えないとなると、注釈、脚注はもちろんのことページに貼り込んだ画像などもパスされてしまうわけだけど、せめてバックグラウンドやページベースに貼り込んだ画像ぐらいは反映するするようになるといいなぁ。

週末に東京に出張があったので、ボイジャーに訪問して進行中の v2.0 について、祝田さん直々にデモしてもらって、ついでにいろいろ意見してこよう…と思っていたのだけど、諸般の事情で取り止め。きわめて残念。


990518.火曜日

【T-Time v2.0 アナウンスページ】

ついにプレスリリースが掲載された。

7月10日の発売に向けて、次のようなスケジュールで情報が公開される予定だ。

●画面キャプチャー(5月20日以降)
●レビュー用β版(6月7日以降)
●配布用T-Time ver.2.0機能限定版(6月21日以降)
●パッケージ(6月1日以降)

バージョンアップ価格は2000円。もしユーザー登録がまだだという人は、今のうちに登録ハガキを投函しておこう。

ぼくもパブリッシャーズ・キット(TTPK)のユーザー登録を忘れていて、つい先日ようやく済ませたところだったりする。TTPKのユーザー登録ハガキは、同梱の快適本にはさまっている(快適本の読書カードが別に入っているはずなので、間違えないように)。

【なんと、早くも v2.0のα版が公開中!】

『幻魔大戦』や『ウルフガイ・シリーズ』でおなじみの平井和正氏は、以前からオンスクリーンで読むことについて積極的なアプローチを続けている。紙の本のコンテンツを1カ月早くネットでダウンロード販売したり、PDF を使った新作の発表を続けてきた。今回、PDFとは一旦縁を切り(?)、TTZ版によるリリースが始まることになった。しかも、T-Time v2.0 の先進の機能をフルに活用した内容だという。

氏の作品をオンラインで販売しているLUNATECH デジタルブックストアでは、TTZによるリリースにあわせて、「T-Time v2.0 のαテストバージョン」のダウンロードサービスを行っている。

その正体は v1.3-r3。v1.3-r2 に、v2.0 で組み込まれる予定の機能を試験的に組み込んだものだという。TTPKユーザーなので、当然TTPKとしての機能も継承されている。「αテストバージョン」なので、何が起こるか分からないが、しばらくこのバージョンを使い込んで行くことにしよう。新機能については、新たに搭載されたタグが分からない限り、手の出しようがないだろうな…。と思っていたら、なんと!

表示メニューのオプションに「英数字強制横書き」が追加されている。「無効」から「9文字」までの選択肢があり、何文字までを強制横書きとするかを設定できるようになっているようだ。てっきりタグで指定してくるものと思ったが、アプリケーション側で面倒みてくれるわけだね(^_^)

【DIGITAL CREATOR'S WORLD】

6月30日〜7月3日までの四日間、幕張メッセで開かれる「クリエイター、プロダクションがビジネスチャンスを掴み取るためのステージ」。「WINDOWS WORLD Expo/Tokyo」との併設になる。ポシブルブック倶楽部も参加決定。

【その前に投げ銭ワークショップだ】

6〜7月は、ポシブルブック倶楽部はいろんなイベントに出ますよ。6月6日の投げ銭決起集会+ワークショップでも即売会を開くのだ。

【で、それらのイベントの参加状況がばっちりわかる】

ポシクラのイベント参加状況はこちら


990516.日曜日

AIBOにテキスト読み上げ機能を付けて、ウェブ接続機能も付けちゃって、青空文庫から小説を読み込んできて、朗読してくれたりしたらおもしろいね」ってメーリングリストに書いたけど、まるでレスポンスなし(笑)「そのとき目の部分がビカビカ点滅したら最高だよね」とまで書いたのに(^^;)


990514.金曜日

【T-Time v2.0】

東京国際ブックフェアで目撃報告のあった T-Time の新バージョンがいよいよ登場する。うわさでは次の登場するのは v1.5 だったが、一気に番号を繰り上げたようだ。さて、まだウェブではプレスリリースは公開されていない。気になる新機能の一部を紹介すると…。

●エキスパンドブックと、なんとPDF(テキスト部分のみ)の表示が可能に!
●印刷機能が実現!
●ページめくりがさらに速度アップ!
●WindowsNT4.0 に対応!

その他にもかなりのチューンアップがなされているようだ。なにしろ、v1.5 のつもりで作っていたものが、v2.0 になっちゃったくらいなんだから。祝田さんのプログラミングパワーもバージョンアップしているぞ。7月10日のリリース日まで、小出しに情報が流れるようなので、このページでもリキいれて紹介するつもりなのでお楽しみに。

【Acrobat Reader4.0日本語版】

うわさのバージョン4の日本語版の登場です。日本語をはじめとする2バイトフォントの埋め込み機能も実現。これで今後はバシバシにレイアウトしたPDFもドンと出てくるわけで…。ポシブルブック倶楽部にとっては、チラシデータのやりとりがもっと面白くなるから大歓迎である。なにしろ発注者(多村)は大阪、版下作成のしんじさんは熊本県、校正するスタッフは広島、京都、新潟に分散してる。それが完成したら東京のイベントで使おうというのだから、印刷物の制作にはネットワークが大活躍するわけである。そこで異なる環境でも同じものが印刷できるデータ形式ということでPDFが使われているわけだけど、従来のPDFではしんじさんのすばらしいデザインのすべてを反映させることができなかったわけ。それが解消されるのなら大歓迎ではないか。いや、たしかにPDFはオンスクリーンで読むにはサイアクだ。だけど、これからは T-Time で読めばいいのだから、ぼくたちは何にも心配する必要がない(^_^)

【理想書店が DiVO に入った】

問い:ボイジャーの商品はどこで買えるか? 答え:ボイジャーのホームページの理想書店から。その理想書店が DiVO と統合された。もともと DiVO はデジタローグとボイジャーの共同出資によるオンラインメディアショップ。だから DiVO と理想書店はバッティングしていたといってもいい。DiVO に入ったことで、アコシスが使えるなど、支払方法にも幅ができたことになります。『るじろむ』や『忘れられたフィルム』『書を捨てよ町へ出よう』、日本初のエキスパンドブック『タルホ・フューチュリカ』など、今だからこそ手に入れたい名作タイトルがすべてそろっているぞ。

【Owl-Beatles】

泉井小太郎さんの作品はどれも愛しさにあふれている。『Owl-Beatles』はカワイイもの好きも要チェック。あなたがビートルズファンだともっと楽しい。


990513.木曜日

【ルネパブを探せ】

仕事の帰りにジュンク堂大阪本店に立ち寄って、『ルネッサンスパブリッシャー宣言』の入荷状況をチェックしてきました。

どこに置いてあるかが店によってガラリと変わってしまいそうな気配のルネパブですが、ジュンク堂では3階の日本論の棚にありました。すごい、面陳(表紙をこちらに向けて棚挿しされていること)で在庫も10冊以上あります。一方パソコン関連のインターネットの棚を見ると、こちらにはルネパブはなかったのだけど、名著『ネチケット』が10冊、こちらも面陳です。買い逃している人はチャンス。近くには『デジタルテキストの技法』『インターネット〈縦書き〉読書術』『インターネット快適読書術』など、ひつじ書房の本が勢ぞろい。えらいぞジュンク堂。

これであと、2階のエディトリアルデザインの棚に入っていれば、百点満点だったのにね。

君も地元の大型書店でルネパブを探そう。報告待ってるぞ。

『戦闘妖精・雪風』の15年ぶりの続編『グッドラック』(神林長平・著)と、『活字狂想曲』(倉阪鬼一郎・著)を購入。


990506.木曜日

【ルネッサンスパブリッシャー宣言】

ひつじ書房の房主、松本功さんの書き下ろし本がいよいよ完成した。この本は、以前から第一部の未定稿がTTZファイルとしてネットで公開されているのでご覧になられた方もいることだろう。未定稿を公開することで本書はさらに鍛え上げられて、一冊の本として完成した。松本さん、本当におめでとうございます。

本書は異質である。この本の中には議論の種がぎっしりとつまっている。本書は多くの人の目に触れて議論されることを求めている。人びとの意見が重ねられていく中で、はじめて本書は完成するのかもしれない。

本書はあなたに読まれることを求めている。早ければ今週末、来週頭には書店に配本される。しかし、しかしである、はっきり言うが、配本された本書が書棚に並ぶ保証はどこにもない。パターン配本と呼ばれる配本形態によって、毎日200種類近い新刊本が書店に届けられる。書店さんの目に留まらなかった本は、恐ろしいことにそのまま返本にまわされるるのだ。書店に送られてきた本を、返本し続けること、それが書店さんに託された一番目の仕事なのである。書店にやってきた人に売るのはそれからなのだ。みなさん、どうか勇気を出して、書店さんに問うてみてほしい「ひつじ書房の『ルネッサンスパブリッシャー宣言』、今日あたり入荷するはずなんですけど、どこにありますか?」と。心ある書店さんなら、パターン配本リストを調べてくれるはずだ。もし、残念なことにリストに含まれていなかった場合は、どうか注文していただきたい。ぼくは、はやく読後感のかすかな興奮を覚えているだろうあなたと、この本をきっかけに語り合いたいのだ。さぁ、いますぐ!


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