ExpandedBook Attendant
−99年03月のテキスト−


990329.月曜日

【国際ブックフェアに乗り込むポシブルブック倶楽部の雄姿】

ボイジャーと共同で展開することになった東京国際ブックフェアの「個人出版電子本・展示即売市」。その詳細情報の専用ページは猫乃電子出版のウェブページの中にある。もともと猫乃電子出版さんが主導で進めていたブックフェアへの参加だったが、その後、二転三転して主催はポシブルブック倶楽部に。ところがポシクラ主宰者である多村栄輝がなかなか具体的な行動に移れず、気が付いたら風邪ひいて寝込んだりして、ウェブページの設定もままならなくなってしまった。そこで急遽、猫乃電子出版の田辺さんがアクションを起こしてくれたというわけ。はぁ情けなや多村栄輝よ。でも田辺さんのおかげでブックフェアではなかなか熱い展開が期待できそう。みなさんお楽しみに。


990328.日曜日

【T-Time正規版登録コード販売】

T-Timeのオンラインによる正規版登録コードの販売が始まっている。1800円と格安で正規版ユーザーになれる。

●バージョンアップサービス無し
●秀英太明朝フォント無し
●QuickTime3.0無し

の3つを省いてコストダウンというのが売り。

実際、秀英太明朝はバンドルするためにフィーが発生する。もしあなたが「新潮文庫の100冊CD−ROM」などでこのフォントを持っているなら、二重に購入する無駄が省ける。ではなぜ、ボイジャーはこのフォントをT-Timeにバンドルして販売しているのか。それはシステムに標準でインストールされるフォントにはロクなものがなくいからに他ならない。ちなみにぼくはDF極太明朝を使用している。秀英太明朝よりも太くてこってりした書体だ。

もうひとつ見落としてはならないのが「バージョンアップサービス無し」という点だろう。ボイジャーはバージョンアップについては驚くほど良心的な会社で、ほとんど無料か手数料程度の金額でソフトのバージョンアップを受け付けてくれる。T-Timeの場合、98年のマックワールド先行販売バージョンの登録ユーザーには、夏に正式版(縦書き読書術)を無料で提供したくらいだ。その後も、コンマ以下のバージョンアップに関しては、無償でアップデータを提供している。ここにきて「バージョンアップサービス無し」とわざわざ謳っているということは、来たるべき v1.5 や v2.0 などの新バージョンについては、ライセンスを継承しないということなのだろう。しかし、出るか出ないか、いつになるかわからない次期バージョン、しかもどんな機能が加えられるのかも分からない未来のことを考えて躊躇する必要はないだろう。いまでもT-Timeは十分にすぐれたソフトウェアなのだから。どうしても将来のパスポートがないと不安だという方(たとえそれがどんな内容・サービスになるのか分からないとしても!)は、書籍版を購入すればいいだろう。こちらも継続して販売される。全国の書店営業義勇軍の活動も続いているからそれは間違いない。


990325.木曜日

【富田倫生さんがTTVについてコラムを書いたぞ】

話題沸騰の TTV、富田節で語られるとまた印象が変わるね。haramasa さんこと原田さんが TTV を開発しようと思い立った経緯も驚きだったし、その発想から完成までがいかに短期間の出来事だったかということに再び驚いています。


990314.日曜日

【ザウルスでエキスパンドブックを読む】

ザウルスでエキスパンドブックを読むツール、TTVブックリーダのウェブページが開設されました。さらにこの TTV 、MORE ソフトコンテストで最優秀賞を受賞! ポシブルブック倶楽部にも参画していただいたので、今後さらにエキスパンドブックや T-Time との親和性も高まることが期待されます。


990310.水曜日

いつもアクセスしてくださりありがとうございます。ただいま、ひつじ書房から発行される T-Time の本のリライト作業に集中するため、ウェブの更新を中断しております。15日には再開する予定です。また月曜日にアクセスしてください。よろしくお願いします。


990305.金曜日

【T-Time v1.1.3-r2 公開】

フルセット版、アプリとツールのみ、ヘルプ(機能限定版/商品版)、青空文庫、背景集、フェイス、ツール一式と必要な分だけダウンロードできるようになっている。

ウィンドウズ版のインターネットエクスプローラとの連携をセットアップする「IE Stting.exe」はフルセット版にも含まれていないので、ウィンドウズユーザーは注意が必要だ。

アップデータも同時公開されているが、これは v1.1.3 から v1.1.3-r2 にアップデートするためのものだ。v1.1.2 を v1.1.3-r2 にするものではないので間違えないように。

なぜフルセットだけを公開せず、ここまで細かくわけているのか。単に「ユーザーのニーズに応じて必要なファイルを…」という理由だけではないと思われる。おそらく、ボイジャーは今もFDを使っている人のことを配慮している。 T-Time のフルセット版は1.6メガ近くあり、フロッピーディスクに入り切らないのだ…。

エキスパンドブックの矜持は、ブックブラウザがFD1枚におさまるという部分にもあらわれていた。当時もっとも手軽な物理的メディアとして、FDが中心的な存在だった。パソコンのアプリケーションがどんどんと肥大化していく中で、FD1枚にぴったり収まるエキスパンドブックは、かなり洒落た存在だったのではないか。 T-Time はとうとう、FDにおさまらなくなってしまった。しかし、インストーラを分割して、T-Time を構成するデータを個別にパッケージしていけば、これは回避できる。FDは2枚に増えるかもしれないが、FDというもっとも小さな物理的メディアのための通り道を、ボイジャーは忘れていないということに他ならない。

データサイズが小さいことは、もちろんネットワークにもやさしいことは言うまでもない。

【「新し物好き」のダウンロ〜ド】

マックユーザーの絶大なアクセス数をほこる「新し物好き」のダウンロ〜ド。ここの早耳情報掲示板に T-Time v1.1.3-r2 のことを投稿しました。マックユーザーのみなさんは、明日にでも紹介されているかチェックしてみてください。


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