ExpandedBook Attendant
−98年07月のテキスト−


980731.金曜日

【特報<1998.7.29 ボイジャー発>】

T-Time Attendant特報を追加しました。このテキストは、各種媒体マスコミや書店を中心に配信されたもの。ニフティのボイジャー・インフォメーションなどにも掲載されている。

T-Time サポーター月間と称して一ケ月が経過した。今日このテキストをみなさんに紹介できることがとてもうれしい。Bring Your Brain!

【業界新聞も注目! 日経流通新聞(7月28日)】

日経新聞や日刊工業新聞など、業界新聞での T-Time に対する注目度が高まっている。今回のステージは日経流通新聞。どうやら前出の特報を受けての記事のようだ。記者は実際にソフトを試したようで、かなり正確な紹介がなされている。

記事は“ボイジャーでは「初年度四万−五万が販売目標」と鼻息が荒い。”と締めくくられている。ははん、ちゃんと萩野さんに取材したんだな、とニヤリ(^_^)


980730.木曜日

【快適読書術の申し込みを急げ!】

8月発売予定の富田倫生さんの『インターネット快適読書術』、 T-Time バンドル版は 5,500円だが、書籍だけをひつじ書房から直接購入することができる。その場合の書籍代金は 2,730円。7月31日までに入金すると、送料 410円をひつじ書房がおまけしてくれるぞ。なに 31日? 明日じゃないか! 残された日は一日だけ。何とか時間をみつけて郵便局に走ってほしい。購入申し込みの自体は今後も継続して受け付けているのでご安心を。

MacDays(東京)に参加するぞ】

8月に開かれるマックユーザーのイベント MacDays にポシブルブック倶楽部が参加することになりました。ブースを借りて、横丁みたいにエキスパンドブックタイトルを中心とした販売を行ないます。版元さんの参加をお待ちしております。参加費用は一口3千円。横丁のように無料ではないので申し訳ないですが、そのかわりマージンはとりません!

参加希望の版元さんは、いますぐメールを!


980729.水曜日

T-Time Attendant に LUNA CAT さんの「夢の器」を追加しました。本人曰く“エキスパンドブックへの想いを語るエキスパンドブック”です。ネットエキスパンドブックですので、ブックブラウザの用意を忘れずに。


980727.月曜日

【日経新聞に T-Time 登場】

7月25日の日経新聞夕刊、山根一眞氏の連載コラム「デジタル・スパイス」で、T-Time が紹介された。かなり効果があったようで、書店、ひつじ書房、ボイジャー共に「日経新聞を見た」という問い合わせが相当集まっているようだ。新聞は強し。

しかしですね山根さん、T-Time を「本」のメタファーでくくるのは少々無理があると思うのですがいかがでしょう。「本をデザインする楽しみ」はエキスパンドブックの十八番であって、T-Time の楽しみってそういうところじゃないんだけどなぁ。ほとんどの人には区別がつかないから、「本みたいですよ」って言うと安心するのかもしれないけどね。


980725.土曜日

【T-Time 重版決定!】

『インターネット〈縦書き〉読書術』の重版が決定しました。お盆前の8月10日頃には書店に並ぶよう、ひつじ書房も努力しているぞ。

第二刷は装丁が若干変わる。表紙がマットPP加工されたものに変更される。初版は絵本っぽい手触りのマットな紙が使われていて、なかなか味があってよかったのだけど、その反面どうしても汚れやすいという問題があった。第二刷ではこれが解決されるわけだ。まだPP加工された状態のモノを見てないので比べることはできないが、初版の独特の味わい深さは捨て難いものがある。いまのうちに書店でゲットしよう。事前に取扱書店を確認するのを忘れないように!

その他、第二刷では誤植の訂正、『インターネット快適読書術』の案内の改訂などが行なわれる(バンドル版の定価の訂正や、7月31日までにひつじ書房に申し込むと送料が無料になる、といったところが変わるのだろう)。CD−ROMの内容については変わらないようだ。

【ニフティでも T-Time の話題がぼちぼち】

ニフティのボイジャー・サロンでも、購入した方からの意見が集まり始めている。Windows ユーザーの方からは、Windows の一般的なキーボード・ショートカットに T-Time が合っていないのでは、といったことが指摘されている。また、弘樹さんという方が T-Time のルビ用の拡張タグを書き込みやすくするアップルスクリプトを公開している(Jedit2用)。ぜひ参考にしてほしい。

その他、シェアテキストフォーラムでも家部勝文さんや富田倫生さんが T-Time について語っているチェーンが形成されつつある。

他にも T-Time の話題が出ているフォーラムやホームページがあったら、御一報ください。

【東京国際ブックフェアに参加しよう!】

ポシブルブック倶楽部のメンバーである田辺浩昭さんが、東京国際ブックフェアへの参加を呼びかけています。横丁作家、電子本版元のみなさん、我々といっしょに国際ブックフェアに乗り込みませんか?

詳細は猫乃電子出版のホームページをご覧ください。


980720.月曜日

【風を見たかい】

T-Time Attendant に LUNA CAT さんの「風が変わる日」を登録しました。

小山卓司というシンガーソングライターの「壊れた自転車」という歌があります。その歌と出逢ってから数年後に、フェビアンが「僕のオートバイ」という歌を出しました。自分の足で進んでいく自転車を選んだ小山と、エンジンを積んだ乗り物を選んだフェビアンの古賀との違いにニヤリとしたものでした。

かつてマッキントッシュは知的自転車を名乗っていました。マッキントッシュはデザイン、インターフェースをふくめた存在そのものが、当時のコンピューター・シーンにおいて自転車精神を主張していました。しかし、いまコンピューターの世界はネットワークという形のないものが評価の基準になっています。

HTTP 文書は、ネットスケープでも見てもインターネットエクスプローラで見てもほとんど同じです。そうなるように作られているからです。しかし、T-Time は違う。T-Time を選択した人だけが、デスクトップに映し出されるものを芳醇に感じることができる。あなたもそれを選ぶことができる。それが LUNA CAT さんの言うところの動詞としての読むなのだとぼくは考えます。

精神の自転車で、ぼくはでかけます。


980718.土曜日

売り切れ店もぼちぼち出ているようです。日本橋のニノミヤ PC X TOWN マック館は、入荷してスグに売りきれたそうな(二部しか注文してなかったけど(^^;))


980717.金曜日

【いまから買うならまず取り扱い店をチェック!】

初版は売れに売れて、ひつじの在庫もなくなったらしいぞ。ボイジャーのホームページで、取扱書店を確認できるから、そこに載っている書店に走れ!


980716.木曜日

【関西方面出足好調、されど波高し?】

T-Time のディスプレイとPOPを届けに梅田の紀伊国屋書店と旭屋書店に行ってきました。紀伊国屋書店はすでに入荷しているのに、旭屋書店はなぜか未入荷。しかし、何人もの問い合わせがあったそうで、書店さんは追加注文してくれた。問い合わせ作戦に協力してくれたあなた、ありがとう! 旭屋書店にはたくさん入りますよ。期待しててね。


980715.水曜日

【QuickTime3.0 その前に】

多数の画像フォーマットをサポートするようになった QT3 は、T-Time にも相当な恩恵をもたらしている。しかし、中にはこの新バージョンのおかげで再生できなくなってしまうものもあるらしい。『ルル』は QT3 だと音飛びするなどの不具合があるという報告をユーザーの方から聞いた。どうやら Director が QT3 に対応していないことが原因のようだ。他にも古い Director で作られた作品で再生できないものが出てくるかもしれない。QT3 インストールする前に、もう一度ながめてみるのもいいかもね。

しかし、QT3 はすごい。なにしろ GIF や JPEG といった圧縮度の高い画像フォーマットをサポートしている。これでエキスパンドブックが QT3 に対応したら…。そう、これまでは容量の関係でネットエキスパンドブックに絵を入れることは大変ためらわれていたわけだが、その制約が薄まるということだ。さらに表現力豊かで、かつアクセスしやすいネットエキスパンドブックの登場が期待できる。そしてそのストーリーはすでに始まっているのだ。祝田さん、期待してます!


980713.月曜日

【アップグレード版届く】

我が家にもエキスポ版登録ユーザーへのアップグレード版が届いた。パッケージは、書店流通のグリーンバージョンと違い、一部ショップ向けに出荷されるオレンジバージョンだった。オレンジバージョンは他のボイジャー商品を扱ってくれたパソコンショップ向けに作られたもの。関東・関西の大手ショップでしかお目にかかれないシロモノだという。 T-Time はあくまで書店流通が中心になるので、再生産もかからないらしい。それはそれでレアアイテムなので、機会があれば手に入れたいと思っていたけど、こんなにあっさり入手できるとは(^_^)

ちなみに書籍版は定価3400円(税別)だが、ショップ流通版は標準小売価格3675円(税込)になる。いろいろとややこしい世界なのだ。

【T-Time 一部ではすでに発売中!】

ボイジャーからの情報によると、東京では青山ブックセンター新宿、青山、六本木、自由が丘、天王洲、広尾の各店。紀伊国屋書店アドホック店でも既に販売しているそうです。関東の方で、入手された方はいますか?


980712.日曜日

ポシブルブック倶楽部からこのページを表示させるとフレーム表示になるのですが、ページの一番下にあるポシブルブック倶楽部へをクリックすると、ポシクラのメニューページが増殖するという問題がありました。タグを修正してみましたが、いかがでしょうか。

ボイジャーの T-Time ページに、URLリンク集が追加されたそうです。 T-Time で読むと最適なサイトを集めているようです。ぼくも未確認なので、また後日レポートします。


980711.土曜日

【T-Time、全国書店に並ぶのは17日ごろ!】

遅れている『インターネット〈縦書き〉読書術』だが、ひつじ書房から取次に出荷されるのが15日の午後になるようだ。したがって東京圏など一部の大手書店で16日、全国の書店に並ぶのは17日になりそうだ。

さぁ、入荷日がわかったからには、安心して書店員に問い合わせよう!

「ひつじ書房の T-Time 、10日発売と聞いたんだけど、ありますか?」

と。

ちなみに初回出荷部数はかなり少ない。大手書店でも10冊、ほとんどの書店では2冊〜5冊しか入荷しないのだ。確実に手に入れるには、いまのうちに書店に注文すること。もちろんDiVOを利用するのもいいだろう。

ボイジャーのホームページで取扱書店の一覧を確認できる。


980710.金曜日

【今日は T-Time 発売日!しかし?】

本当なら今日が T-Time の記念すべき発売日である。書店に並んでいるのを見た人はいるだろうか。残念ながら会社を出るころにはすっかり書店も閉まっているような時間だったので、ぼくは確認することができない。たぶん、以前お知らせしたとおり、最低一日は遅れるのだろう。恐らく書店に並ぶのは月曜日になるのではないだろうか。

だからこそお願いしたいのだけど、書店をひととおりながめて T-Time がなかったときは、迷わず書店員にたずねてほしいのだ。

「ひつじ書房の T-Time ありますか? 今日、発売日のハズなんですけど」と。

残念なことに多くの書店はひつじ書房を知らない。ひつじからはファックスやDMで T-Time の発売についてあらかじめ書店に案内を送っているが、なにしろ一日200冊もの新刊書籍が書店には入荷する。なかばマッチポンプのように新刊本をさばくのが精いっぱいの書店も多い。だから、 T-Time がどうしたこうした、ひつじとボイジャーがああしたこうしたなどということを、自ら勉強して知識を仕入れておくことの出来る書店員はとても少ないのが現実なんだ。

だから、だからこそ、ここで強力に効いてくるのが客からの問い合わせだ。ましてや「今日発売なんですけど」なんて言われたら、どんな書店員だってハッとなる。書籍営業は本を売り込むが、書店に直接金を落としてくれるのは客だけなのだ。その客が「今日発売の本なんだが、欲しいんだが」と問い合わせてくるのだから、それに応えないわけにはいかないという道理だ。

あなたのひとことで、書店員が「これは売れる本かもしれない」と思ってくれるなら万々歳。ささやかな協力に期待します。

【富田さんの本を待っている人も、いますぐ買え!】

T-Time は二種類のパッケージが発売される。ひとつは明日にでも出荷される『インターネット〈縦書き〉読書術』(¥3,400)。そしてもうひとつは約一ケ月遅れて発売される『インターネット快適読書術』(¥5,500)だ。こちらは富田さんの解説本と T-Time がセットになっている。だからそれなりにちょっと値段がはっている。

「T-Time ふたつもいらないから」と富田本を待っている人もいることと思う。でも、一刻も早く T-Time を試したいはずだ。

そんなあなたのために、ひつじ書房はイキなはからいを用意してくれた。『インターネット〈縦書き〉読書術』を買った人は、富田本の書籍のみを特別に購入できるのだ。

書籍のみの価格は¥2,730。ただしひつじ書房からの直接販売のみになる。書籍代に送料410円を加えた金額を郵便振替で払い込むだけでいい。7月31日までに入金した人は、送料が無料になるのでお得だ。

なお、新宿のTheNewtonShop でも富田本は書籍のみを購入できるようにする予定だ。とにかく、T-Time はスグに買うべし!


980709.木曜日

【T-Time 地区担当営業は今…】

全国の担当営業メンバーは、専用のメーリングリストも始まって、各地で営業活動が始まっている。書店営業20年の大ベテランである山本さんをアドバイザーに迎えて、発売日に向けてスパートがかかる!

だがけして安心することなかれ。必ずしもあなたの街の本屋さんが T-Time を注文しているとは限らないのだ。なにしろボイジャーのことなんてほとんどの書店員は知らないし、専門図書の出版社であるひつじ書房の本を店に並べたことのない本屋だって多いのだ。でも、『インターネット<縦書き>読書術』はあなたの街の本屋でも扱ってもらえる。いまからでも間に合うぞ、急いで注文しよう!

ちなみにボイジャーのホームページには書店で注文するときの用紙が用意されている。直接DiVOで注文することもできるようになっているぞ。

【T-Time はまさにハイブリッド】

Windows 版の T-Time を試す機会に恵まれた。ページをめくる感覚、ルック&フィールはほぼマック版と変わりない。うん、ウェブブラウザと T-Time(そしてエキスパンドブック)だけを考えれば、これならマックだウィンドウズだと気にする必要はない。T-Time はプラットフォームを選ばず。

【T-Time と並べたい100冊、あと60冊】

980702で募集した、T-Time といっしょに置きたい100冊、たくさんの人から推薦図書の紹介をいただきました(雑記帳はだれも書いてくれなかったけど(^^;))。

ただいま40冊までそろいました。近日中に、リストを公開します。あと60冊、あなたのオススメの一冊を加えてください。


980708.水曜日

【季刊・本とコンピュータ 第五号】

本コの最新号が届いた。表紙を一年間飾るのはたむらしげるさん。いつものシルクスクリーン調とは違った淡いタッチのイラストが新鮮。裏表紙のゾウっぽいイラストもなんだか妙。

時間がなかったので、とりあえず清原なつのさんの漫画のページだけ読んでしまった。江口寿史氏の作品によく似たアイデアのものがあったことを思い出した。市場から姿を消しつつある Newton たちや、親父の家でがんばっている Macintosh SE を思うと、愛おしい気持ちもひとしお。

古道具イシバシ店主の言葉
「でも 君は 今では 考えられないくらい 贅沢な部品を 使っているんだよ 誇りに思っていい」

先生の言葉
「心配するな 世界中さがして 最後の部品でも 手に入れてやるよ」

【宇宙からやってくる電子本】

980703にお伝えした日本の「衛星を使って配本される電子本」について、その後いろいろ調べて分かったこと。

H氏「宇宙から降ってくるのは小学館と講談社と集英社と角川書店の本だけなんじゃないか?」

このひとことに尽きるような気がしてきた。「順次呼びかけていく」候補に入っている出版社リストには、筑摩書房は入っているが晶文社は見あたらないなんて噂も聞く。ましてや我々横丁作家や、ボイジャー&ひつじ書房のように、出版界にこれから乗り込んでいこうとしている者たちへの席は用意されていないようなのだ。

どうやら出版という名の「文化事業」を、ふたたび出版社の元に取り戻したいらしい。どうもこれでいいとは思えない。

通信衛星から受け取ったデータをMDメディア経由でビューワ装置に取り込むという算段なら、データ作成の手法と、MDドライブを装備したパソコンさえあれば、インディーズ的に出版することは可能だろうか。つまり、町のオフセット印刷屋さんと連携してコミケ同人誌が成立しているように、ローカルに販売するためのインディーズな出版環境。それとも自社タイトルの複製を嫌って、イヤミなプロテクトでこれらの行為は封じ込められてしまうだろうか。しかしぼくは、「電子書籍コンソーシアム(仮称)」がイケズに抑圧すればするほど、抵抗する力も育っていくに違いないと期待している。

たとえばそれが、普遍的なテキストを扱っている T-Time のようなソフトでもいいし、もっと違う何かでもいいだろう。MPEG4 の標準フォーマットとなった 次期QuickTime がその端緒となるのかもしれない。あるいは……。未来はまだまだ楽しみに満ちている。


980706.月曜日

【営業の目から星の王子さまを見る】

星の王子さま、野沢那智さんの声で朗々と語られるだけで涙がでてきます。 T-Time がやろうとしていることとは双璧ともいえる超豪華CD−ROMですが、販売展開はなかなか苦労しているようです。

たとえば、難波の旭屋書店では、あれだけのものがパソコンソフトコーナーに捨て置かれるように二冊、陳列されていました。箱はゆがんでいて、買おうという気にはさせてくれません。村上春樹や村上龍のCD−ROMは文芸書のコーナーに平置きにしているのに、この違いはなんだろう、と思いました。

梅田の紀伊国屋書店では、新刊書籍の文藝コーナーに陳列されています。書籍とセットになったものと、CD−ROMのみのパッケージと両方がちゃんと用意されています。紀伊国屋書店にはCD−ROMコーナーが別にあって、そこには玉石混交にCD−ROMタイトルがまざっています。新潮美術ROMシリーズと理科年表CD−ROMをいっしょに置くのは間違いではないか、というのがぼくの考えです。そんな中、『星の王子さま』を文芸書のコーナーに置いたことは賞賛します。しかし、ここ数日で売れている気配がない。売れた端から常に補充している可能性もありますが、どうも減っている気がしません。

京都の紀伊国屋書店三条店には、ポスターが貼ってありました。しかし、岩波書店の昔ながらの児童向け書籍を思わせるジャケットを、わざわざビニルで包んでしまっていて、この魅力的な装丁を台なしにしています。売れゆきをさりげなく聞いてみましたが、どうもいまひとつのようでした。

どうも、ほしいと思って本屋に行くと、なかなか見つけられないで苦労する、というたぐいの状態になってしまっているようです。大岩波書店ですら、このような扱いになってしまうのが電子本の実際だということなのかしらん。

一方 T-Time は、朝日新聞で取り上げられたことで、書店側もかなり注目しているようです。「朝日新聞に大きく取り上げられていて、かなり注目を集めている」というと、書店側も食いついてきます。関西版が独自編集で乗り切ってしまおうとしているのが残念でなりません。あなたが関西在住で、朝日新聞に『「電子本」がひらくテキスト操る快楽』という記事が掲載されているのを発見したら、ぜひご一報ください。

【EBサロン盛り上がった】

5日の夜、大阪は東通商店街のお店でEBサロンが開かれました。萩野さんを囲んで、総勢6名で飲み食いしながらいろいろと語り合いました。カメラを用意しなかったのは失敗でした。俺ってダンドリ悪いぃ。


980704.土曜日

【萩野さんと京都の書店を営業してきたゾ】

ukiuki さんといっしょに、萩野さんについて京都の書店を営業してきました。紀伊国屋書店、丸善、ジュンク堂…。紀伊国屋とジュンク堂は入荷間違いなし。

萩野さんの説明を後ろで見ていてつくづく思ったのは、CD−ROMなどを担当している書店員さんといえども、分かっている人と分かってない人のあいだには相当な開きがあるということ。T-Time の説明は「インターネットを縦組みで読みやすく表示してくれるツール」ということを強調しよう。「エキスパンドブックを読み手の側に引き寄せたツールで…」なんて説明はよほどよく知っている書店員さんでないかぎり通じないぞ。

ともあれ、京都での反応はまずまずといったところ。大阪も受けいれてもらえるといいなぁ。

朝日新聞の記事はかなりインパクトがあるようだ。関西版に掲載される日は果たしてくるのだろうか。

【T-Time 関連文献ページを作ったゾ】

LUNA CAT さんの「T-Time 注文記」の掲載許可をもらったので、他人様の文章をまとめて閲覧できるページを作りました。

LUNA CAT さんの今回のレポートは、書店で『縦書き…』を注文するときの参考になると思います。書店員さんもすべての出版社を覚えているわけではないし、すべての発売される本を把握しているわけでもありません。上手にこちらの要望を伝えましょう。

【T-Time 発売日、一日ずれこむかも】

直前になって発見された不具合のおかげで、徹夜続きだったゴールデンマスターの作成もようやく完了、すでに工場での量産に入っているようですが、「7月10日の発売」が「10日の出荷」ぐらいにずれこむかもしれないとのことです。だからこそみなさん、10日には書店にでかけて、「今日発売の『T-Time』は入ってますか?」と書店員さんにたずねましょう!

【星の王子さま】

岩波文庫の『星の王子さま』を買いました。書籍セットの 5,700円のほうです。じつは僕はこの物語をキチンと読んだことがなかったのです。

ぼくにとって『星の王子さま』は、故・手塚治虫先生の『火の鳥・望郷編』のラストでスペースマンが朗読しながら涙する物語、だったのです。知ってる?


980703.金曜日

【EBサロンは5日(日)夜に決定!】

萩野さんの来阪は4日(土)〜6日(月)に決定しました。萩野さんを囲んで電子本の過去・現在・未来を熱く語るEBサロンは、日曜日に開催決定です。会場は京都を予定しています。参加希望者は、明日の夜までにメールで連絡ください。メールはこちら。

【宇宙から降ってくる電子本】

シリコンバレーの電子本事情については980621の記事(海の向こうの新しい電子ブック)でお伝えしましたが、日本でも似たような動きが出てきたようです。出版社が家電メーカーと共同で計画、通信衛星を使った「電子書籍」の開発に取り組むという記事が、朝日新聞の第一面に掲載された。

今回の件でまず画期的なのは、出版社が音頭を取ったというところ。今後二年間かけて百億円規模の実験をする団体として「電子書籍コンソーシアム(仮称)」が立ち上がるが、ここには大手出版社十数社と、なんとローソンが名乗りを上げている。取り次ぎや書店はカヤの外だったということになる。日本の電子本はコンビニでで買うことになるのだろうか。

読書専用端末の価格は一台あたり5万〜6万円を目標にしているという。前にも書いたけど、こういったサービスが定着するには、タイトルの充実とかそんなのだけじゃだめだ。読者が手にする実売価格がPHSのように限りなく0円になってくれなければ。価格が透明化していくということは、ハードに関するバリューというものが透明化していくということだ。電子本というソフトを販売するなら、ハードはかぎりなく透明化されなくてはならない。取り次ぎや書店がそういうサービスを開始することに期待する。つまり、紀伊国屋なら紀伊国屋で毎回本を買う代わりに、お好きなブックリーダーがいまなら10円!といったサービスを展開するわけだ。もちろんソニーやパナソニック、シャープなどのリーダーが数種類ラインアップされていて、毎年のように新型機種が発表される。でもせいぜい2千円程度で手に入ったりする。いまのPHS市場が必ずしも正常だとは言えないが、ハードが限りなく安くなっていく仕掛けを組み込むことに成功すれば、この新しい電子本はきっと普及するだろう。

【朝日新聞、その後】

今朝ボイジャーの萩野さんに電話すると「九州は今朝、記事が載ったって電話もらったよ。関西も載ってるんじゃない?」ってことだったので、コンビニで朝刊買ったんだけど、やっぱり載っていない。

そこで大阪の朝日新聞社に電話で問い合わせてみました。

多村「2日に関東版で『電子本が開くテキスト』っていう記事が掲載されたらしくて、今日は九州版にも掲載されたんだけど、関西版には載ってないですね。今後掲載される予定とか分かりますか?」

朝日「それ今朝の朝刊に載ってますやん。一面に。『電子本が宇宙から…』っていうの」

多村「それじゃなくて、『電子本が開くテキスト』という記事です」

朝日大阪はうち独自で作ってますからね

多村「掲載予定があるかは分かりませんか?」

朝日「分かりませんね。どうしても読みたいなら、東京の朝日新聞に電話して、取り寄せてもらってください(以下、連絡先を教えられる)。……それ、今日の記事とはまた違うんですよね?」

多村「違います」

以上。関西版に掲載される可能性はあるのか。全国紙といっても、必ずしも東京と同じものが全国に届けられているわけではないという、きわめて当たり前のことを実感した次第です。

【ボイジャーHPのトップページが T-Time に】

ボイジャーのホームページも、トップのトピックスが T-Time になりました。平野甲賀さんデザインによる『インターネット<縦書き>読書術』のジャケット画が見られるぞ。


980702.木曜日

【朝日新聞の記事は東京版だけ?】

本日掲載された「今、コンピュータで読むとは…」ですが、関西版には載ってませんでした(>_<、) 東京版に掲載されたのは間違いないそうです。あなたの地域の朝日新聞は、掲載されていましたか?(雑記帳へ)


以下の二題は、本日、萩野さん宛にメールした内容の一部です。

【 T-Time を書店のどこに置いてもらいたいか】

たとえば大阪キタの紀伊国屋なら、「本とコンピュータ」の置いてある場所、つまりパソコンビジネスのコーナー、マスコミ関係コーナー(文章の書き方などもここ)、科学新刊書籍のコーナー(「本の未来」も三ヶ月間ここにありました)の三箇所には確実においてもらいたい。でも、それ以外にも当然パソコン関連書籍コーナーも置いてほしいし、どうせならもっと意欲的な場所に置いてもらいたい。CD−ROM書籍コーナーはどうでもいいと思う。

同じく大阪キタの旭屋書店なら、パソコン関連の3階だけじゃなくて、2階のビジネス・マスコミコーナーや、1階の文芸コーナーにも置いてほしい。

こんなことを考えていると、「どこに置いてもらいたいか」は、「誰に使ってもらいたいか」ということであって、かつ「どんなシーンで使ってもらいたいか」ということなんだと気付きました。

何かそんな具体的な提案を持って書店営業に臨めば、書店側にも働きかけ易いのではないかと思いました。書店の人には、「でもパソコンソフトなんでしょ」という考えが頭にこびりついている人もいるでしょうから、そういう人たちを感化するにはもっと具体的なターゲット・プロフィールをこちらで作り上げておくべきなんですよね。

あなたは誰が、どんなシーンで T-Time を使っている姿を想像しますか(^^?

【 T-Time といっしょに置きたいこの100冊】

パーソナルコンピューティングの歴史の最前線に T-Time を位置付けると、これまで世に現われてきたあまたの書籍をいっしょに並べるとしたら、どんな本を置いてもらいたいか。

もし書店がノリノリで、「T-Time といっしょに考えるパーソナルコンピューティングの世界フェア」みたいなものを企画してくれたとしたら、あなたはどんな書籍をそこに並べたいですか。

『本はどのように消えてゆくのか』『ライティングスペース』『本の未来』『アラン・ケイ』『ヒロシマ・ナガサキの前に』……etc。

「こんな本をいっしょに並べたいですよね」という提案は、「こんな本が好きな人には T-Time はビビビとくるんですよ。こちらの書店にはこれらの書籍はありますか?」という提案でもあります。ノリノリの書店に巡り会ったときのために、「この100冊」をリストアップしておきたいと思いました。

絶版モノやCD−ROMタイトルなども大胆に折り交ぜて、みなさんのオススメの書籍を教えてください。美しい暦の雑記帳でお待ちしてます。(雑記帳へ)


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