ExpandedBook Attendant
−98年06月のテキスト−


980630.火曜日

【日本で一番早く T-Time を買える店】

新宿のTheNewtonShopは、『インターネット<縦書き>読書術』を7月7日から特別先行販売します。通販も受け付けているので、メールで問い合わせてみるといいぞ。

【7月2日の朝日新聞朝刊に注目】

「今、コンピュータで読むとは…」という大きな誌面が掲載されるそうです。 T-Time も取り上げられるらしいので、朝日新聞を購読している方は見逃さないように!

【業界者は「出版ニュース」に注目】

出版社や書店経営者向けの業界紙だそうですが、こちらで4ページにわたって T-Time が紹介されます。未確認ですが、どうやら萩野さん自ら書き下ろしの原稿らしいので、なかなか熱い内容です。

【書店リスト】

関西で営業活動をしかけていく予定の書店リストをいただいた。ほとんどは大都市の大手書店ということになるが、中には泉佐野市南河内郡美原町の書店もある。さすがにここまでの書店をぼく一人で営業活動することはできないと思う。天王寺近辺の書店や、泉北・泉南方面をフォローしてくれる人を募集します。それと、神戸方面・奈良方面・和歌山方面をフォローしてくれる人はいらっしゃいませんか?

営業マニュアルやツール類一式はボイジャーから支給されます。専用の名刺も用意してくれるそうです(実は自分で作るべきか迷っていました)。書店営業なんてぼくもやったことないけど、やってみる価値はある。一人でだめなら二人一組でもいいかもしれません。

【EBサロン・続報】

いまだ萩野さんからの連絡待ちです。まず関西方面の書店にアポを取って、それにあわせて関西に来る日程を決めるそうです。このままいくと直前に緊急連絡ということもありそうな予感。


980627.土曜日

【ボイジャーと書店流通の開始について】

ボイジャーの萩野さんから転載の許可をいただきました。タイトルからリンクを参照できます。長文ですが、ぜひ読んでください。あなたの参加をお待ちしています。

大阪府下では、天王寺や堺市など南部での書店情報、実際にアクションを起こせる方を探しています。メールはこちら。

【EBサロン】

7月第一週に萩野さんが来阪なさいます。そこで、萩野さんを囲んで、ビールを飲もうという企画があがっています。それがEBサロン(えびさろん)です。萩野さんの予定が月曜日に決まるそうなので、その時点で開催地(京都か大阪か)などを決めるつもりです。人数を把握しておきたいので、参加希望の方は事前にメールしてください。


980626.金曜日

【未来を僕の手の上に】

「ボイジャーと書店流通の開始について」と題したメールが、ボイジャーの萩野さんから何人かのエキスパンドブック作家の方に送られたハズです。このメッセージを読んでいるあなたも、ひょっとしたらそのメールを受け取っているかもしれません。

ボイジャーは今、書店による流通を求めています。これは、欲しい本が手に入れられないことの多い紙の本をめぐる状況を考えれば、どこか奇妙なように思えます。

しかし、萩野さんからのメールを読んで、その疑問符は感嘆符に変わっていきました。だから、わたしなりの考えをここで述べます。

今後、電子本が本として成立していくなら、書店の存在を無視するわけにはいきません。電子商取り引きのスタイルが成立して、インターネットで注文するような形態をとっているかもしれませんが、それは間違いなく駅前商店街の小さな本屋さんや、広大な売り場面積を誇る大型書店といった現在の書店を生業にしているところの将来の姿であることは間違いないでしょう。つまり、売り買いの方法は変わっても、本を売るのはやはり書店であろうということです。

いま、書店は変わりつつあります。紙の本のように再販制度にとらわれない多様な商品を扱おうとしています。CD−ROMや電子ブックに力を入れている書店もあります。この先、書店が生まれ変わっていくとして、そのときボイジャーが中心になって牽引力を発揮していこうとするなら…。ボイジャーがこれまでリリースしてきたCD−ROMタイトルの数々や、私たちのエキスパンドブック作品、ネットワークをも踏まえた作品発表の形態…これらの流通を担うだけのノウハウと胆力を書店に期待することもできるようになるかもしれないのです。

書店に私たちの作品を販売してもらうのではなく、私たちの商品を販売する場に書店の意味を変えていく。これがボイジャーの目論見のようにわたしは受け取りました。

取り次ぎに対して取引口座を持たないボイジャーは、ひつじ書房をパートナーに選びました。7月10日に発売される『インターネット<縦書き>読書術』は、発行:ボイジャー、発売:ひつじ書房となります。これは日本図書コードと定価を持った、ひつじ書房が発売する書籍として流通します。CD−ROM等のメディアの入った商品は、紙の添付物が50頁以下の商品は書籍扱いしないという不文律を乗り越え、立派な書籍として販売されるのです。これは、画期的な出来事です。こと紙の印刷物という形態を捨て、オンスクリーンで読むことも本であるというところから立脚してきたエキスパンドブックのような電子本にとっては、まったく新しい「場」を手に入れたと言ってもいい。本を主張するエキスパンドブックなどの電子本が、その「場」で取り扱われるようになることは、ようやくそうあるべきものがそうなったと言ってもいいかもしれません。

そして拡張販売員です。書店流通という、ようやくつながりかけたパイプを確実につなぐため、ボイジャーは綿密に、かつ大胆な戦略を用意しました。それが、「私たちが直接書店に出向き、ボイジャーと書店のパイプとなる」ということです。

萩野さんはこう言っています。

私たちは、
(1)自分の出版物の流通に悩みをもつもの同士であること
(2)書店流通を切り開く決定的な力を持てないでいること
(3)書店にはよく行き、よくものを買い、書店をよく知っている
(4)エキスパンドブックの知識は十分ある
(5)電子本の未来を信じていること
という共通した土俵に立つ者だと思います。

この現状を突き破っていくために、ボイジャーがまず音頭を取ろうと思うのです。エキスパンドブックの出版元としてみなさんに電子出版を薦めた張本人であるボイジャーがみなさんの先頭に立って現状を切り抜ける活動を提案するのです。

今まで述べてきた電子出版の書店流通を切り開くことができる人は、おそらくエキスパンドブック作家のみなさんをおいて他にいないだろうと思います。

未来は変わる!

自分が思う未来に、自分が変える!

ボイジャーは命懸けの一歩を示そうとしています。わたしたちは、その命の輝きに応えることができるでしょうか。

あなたに、ヤル気パルスが伝わるでしょうか。
あなたは誰かに、ヤル気パルスを伝えられるでしょうか。

さぁ、あなたの参加をお待ちしています。メールはこちら。


980621.日曜日

【海の向こうの新しい電子ブック】

asahi.com で見かけたのですが、シリコンバレーのSoftBook PressNuvoMediaという“ふたつの小さな会社”が、新しい電子ブックを発表するそうです。

インターネットを「本棚」として使うのが特徴。カートリッジやディスクを交換する必要がないのだとか。リンクからSoftBook Pressのホームページをたどってみたところ、 Newton やNECのデジタルブックによく似た専用のビューワーのイメージ画が登録されていました。

なにぶんもとの記事が英語なので、半分くらい理解できてなかったりするのですが(苦笑)、なんとか読み取った情報からふたつの電子ブックを説明すると…。

SoftBook:
大きめのノートブックサイズ
本体は皮カバー付き
3ポンド弱(1キロ程度?)
モデム内蔵で、ブックストアーアイコンをタップすると接続される。
初期画面では本棚が表示される

RocketBook:
大きめのペーパーバック本サイズ
1ポンド強(500グラム程度?)
専用クレイドルがパソコンとの連携機能を持ち、ブックデータはパソコンからクレイドルを介してインストールされる。

いずれにせよ…
どちらの装置もかなり厚味がありそう。
電池の持ちはどれくらいか不明。
ブックの形式は不明(専用フォーマットっぽい?)
たぶんグレースケール(カラーではないようだが…)
値段も不明。

どういったシーンで利用されるのか、といったことが見えてこないのが難点です。アメリカでは本と言えばその筋の人を対象にした豪華なムックか、ペーパーバックのような読み捨て御免の雑誌感覚のものに二極分化された世界、という印象があります。それぞれの役目を SoftBook と RocketBook が担うように見えます。どうなんだろう、NECのデジタルブックについて、彼らは研究しただろうかとか、いろんなことを考えてしまいます。

とにかく次の三つの要素が普及の足をひっぱることは間違いないでしょう。

・ビューワーが専用であること
・ビューワーが重いこと
・ビューワーが精密機器であること

しかし、もしこのビューワーが日本の携帯電話のようにタダ同然で手に入るなら、話は別です。

それにしても…「SoftBook」「RocketBook」「EveryBook」…いろいろあるんですねぇ。「PossibleBook」はバッティングしてないと思うけど、登録商標の申請してるわけでもないから、どこかが使ってしまうかも。

ポシブルブック倶楽部で電子本関連のニュースページを始める予定になっているのですが、そこで使うつもりだった eBook というのも、Apple が時期マシンの開発名に使ってしまいましたね。調べてみたら、電子本関連でも eBook を名乗っているものがありました。

【クラスターワークス発売中】

21日発売予定だった祝田久さんの『クラスターワークス』だが、昨日20日にはすでに出荷されていたようだ。日本橋のソフマップにも置いてありました。電気街でボイジャー商品を探すのはたいへんです。お買い求めはマルチメディア・コンビニエンスDiVOまで。

【T-Time 発売は7月初旬】

6月21日発売と報道されていた T-Time だが、7月10日頃に延期になったようだ。登録ユーザーには「T-Time/無償バージョンアップのお知らせ」と題したメールが届いたと思う(まだの方は急いでユーザー登録ハガキを出そう!)。まず『T-Time・インターネット<縦書き>読書術』が発売される。ひつじ書房から予定されている富田倫生さんの『インターネット快適読書術』は一ケ月ほど遅れて書店に並ぶようだ。ちなみにひつじ書房のホームページでも、近刊予定のところにチラリと書いてあるだけで、詳しいことはまだ発表されていない。値段、部数ともに揺れているらしい。ここはひとつ、いろんなところで話題にして、ひつじ書房にもガンガン期待のメールを送って、社長に「これは売れる、ひつじ書房始まって以来の大ヒット間違いなし!」と思ってもらわないと。さぁ君もご一緒に!

【書店販売作戦】

まもなくあなたのところにボイジャーの萩野さんからメールが届くだろう。かなり実践的な書店販売計画を進めていくようだ。そのメールはエキスパンドブック作家の方に届けられることになっている。ツールキット登録ユーザーすべてに届けられるのか、それとも横丁に参加するなどボイジャーと出版契約を結んだ者に限られるのかはわからない。しかし、ボイジャーがあなたの協力を求めていることは間違いない。

ボイジャーがやろうとしていることは、コンピュータと書籍の世界に、揺らぐことのないひとつの文化を築くことなのだろうと想像する。前例のないことなのだ。ならば、そこに身を投じてみるのは悪いことではないだろう。あなたの参加を待っています。メールはこちら。


980610.水曜日

【T-Time の販売拡張員になりませんか!】

ニフティのボイジャー・サロンで、萩野社長が直々に T-Time にかける意気込みを語っているのは前回お伝えしたとおり。そこで萩野さんが「営業ってどんなことか知りたい人いるでしょうか? 喜んでお教えします、販売拡張員してくれる人っていませんでしょうか。」と書いてます。これってひょっとしてまじめな人材募集?と萩野さんに問い合わせたところどうやらそのとおりのようです。

全国でボイジャーが連絡を取りつけた書店に、販売拡張員が出向いて行くのです。ボイジャーが間接的に取りつけた関係を、直接的なものに橋渡しするのが私たちに期待されている役目です。

どこの世界でも言えることですが、営業が訪問するのとしないのとでは、店の印象はまったく違ってくるのです。ましてやエキスパンドブックや T-Time に熱い想いを抱いている私たちが出向いていくなら、これほど強力な営業マンは他にはあり得ないと言ってもいいでしょう。

ポシブルブック倶楽部&美しい暦でも、全面的に支援していくつもりです。すでに萩野さんからは「大阪へは私が出向きますので、一緒に書店まわりに同行して要領をつかんでください」という依頼を受けています。誰か私と一緒に萩野さんのお手本から学びませんか?

あなたの街に『本とコンピュータ』を扱っている書店はありますか? ボイジャーは、『本コ』を扱っている書店を中心に営業活動をしかけていくようです。その数は約700店。700人の仲間が動けば、一人わずか一店舗の担当です。ぜひ、あなたの参加を!

世界を変えることができるって、信じられますか?

いまこそ、世界を変えませんか?


980603.水曜日

【T-Time は書店で買え!】

HiFiテキストリーダーがキャッチコピーでおなじみのボイジャーの『T-Time』がいよいよ6月21日に正式販売されます。ハイブリッド版 CD-ROM は予価 3,500 円。

『T-Time』情報ホームページも公開中です。Eudora-Proと連携させるアップルスクリプトなど、情報満載です。

さて、ボイジャーサロンに突然書き込まれた萩野正昭氏のメッセージによると、T-Time は書店流通を強力にしかけていくそうです。つまり「どこで買えますか?」という問い合わせには「書店で注文できます」と答えればよいわけです。

インターネット通販の紀伊国屋 web、丸善インターネットショッピングなどでも購入可能になるだろうとのこと。また、「ディーボで買え!」が合い言葉のインターネット・メディアショップDiVOでも買えるようになるそうです。

マックワールドエキスポで先行販売版を購入した人は、CD-ROM 版に無償アップグレードしてくれるそうですから(太っ腹!)、ユーザー登録ハガキをまだ出してない人は急ぐべし!

さぁ、いますぐ T-Time を書店で注文しよう。

あなた街の本屋さんで T-Time を。

それから、ひつじ書房から富田倫生氏書き下ろしの解説本も同時発売予定。こちらもいっしょに注文しよう。(仮題『パソコン快適読書術』予価 2,800円)

…なぁんてことをマックの情報室にも書き込んだのだが、その後、さらに衝撃的な事実が萩野さんから知らされました。

【 T-Time は二つの形態で販売されます!】

『T-Time・インターネット<縦書き>読書術』
 ボイジャージャパン 著
 CD-ROM、16P解説(書店で開いて立ち読みできます)\3,400+税

『インターネット快適読書術』
 富田倫生 著
 200Pの理解本+T-Time(CD-ROM) ¥5,?00

しかも装丁はどちらも平野甲賀さんだって! これがソフトだというのなら、ソフトのパッケージを平野さんが手がけるなんてすごいことだっ。これが書籍だというのなら、平野さんの手がけた本に T-Time が付いてくるのだっ。

繰り返します。あなたの街の本屋さんで注文してください!


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