ExpandedBook Attendant
−98年03月のテキスト−


980322.日曜日

【スタッフ通信】

雑記帳の書き込みから、いのうえなおこさんとのQ&A的なやりとりを抽出して掲載する予定です。今日は雑記帳がオープンする前にメールでやりとりしたログを選定しました。いのうえさんは一ケ月前までエキスパンドブックには触れたことのなかった方です。でもすでにツールキットを手に入れて、習作を一本完成させたようです。次の一ケ月で、どれくらい変わっているのか、たのしみです(^_^)

スタッフのしんじさんが、ホームページのデザインの改定案を作ってくれました。少々手直しが必要だけど、とっても涼しげなすてきなデザインです。来週末には切り替えられるかな。


980318.水曜日

【Good-bye MacUser】

マックユーザー日本版も今回が最後。マックユーザー誌はエキスパンドブックのレビュー記事の的確さに、かつてはぼくもひいきにしていた。創刊当時は毎号買っていたのに、気がつくと遠ざかっていたのはなぜだろう。 Newton に対してはなぜか冷たかったマックユーザー。突然に PalmPilot の中特集を組むなど、他誌とは明らかに違った軽やかさを見せていた。ばじーさんのスタックが毎号おがめるのもうれしかった。

さて、有終の美を飾るのは「紙メディアから電子媒体へ」と題した特集記事。電子メールニュース Macintosh WIRED へと生まれ変わる本誌にふさわしい、30ページにわたる総力特集だ。大谷和利さんの「Macintosh のデジタルへの意志」と題した序論からはじまる特集は、もちろんエキスパンドブックや T-Time のことが大きく取り上げられている。「デジタル化の立役者たち」としてトップにネットエキスパンドブックが取り上げられているが、このページを担当しているのは富田倫生さんだ。富田さんがオタキング岡田斗司夫氏がネットで自著を公開していることを紹介するあたり、なかなか興味深い(^^) 囲みコラムではボイジャーの北村礼明さんが T-Time を紹介している。北村さんの文章を読むのって、ひさしぶりだなぁ(^_^)

また、座談会「日本で電子媒体は成立するのか?」にも富田倫生さんが吠えているぞ(^_^) 富田さん以外の出席者は、荻窪圭氏、斉藤由多加氏、松尾公也氏。松尾氏は本誌の編集長なわけだが、今回の最終号ではあらゆるページに顔を出しているぞ。

とっても薄くなってしまった最終号だけど、この特集記事のために買っておくのも悪くはない。富田さんの提唱する「さいせん箱型支払いシステム」は大切だと思うわたしであった。マックユーザー、よくがんばったね。


マックライフの今月号もチェック。大谷和利さんが自身の連載「PowerBook Diary」で先月に引き続いて多村栄輝登場。 T-Time への熱い想いが紹介されています。大谷さん、紹介ありがとう!


980317.火曜日

【フロッケ5登場】

フロッケ展というイベントは、どうも「東京の出来事」って感じがして、大阪の俺には馴染みがなかったんだよね。だからというわけでもないんだけど、出品したことがないのだな。

ところが今年は大阪でも開催するらしい。インターネットでのダウンロード販売なんてのもやるという(パッケージもついてくるの通信販売もあり)。

ところがこれがたいへん奇妙な方式で、まず4〜5月に東京で開催して、そこで人気のあった商品約200点を8月に大阪に持ってくるという方式らしい。主催の江並氏にいわせれば「ツアー」だって。

ツアーのおかげで掛け率は 55%、つまり 45%は手数料として持っていかれてしまうんだって。大阪会場への直接納品は受け付けてくれないんだって。「東京で受けた作品」を大阪に持ってきてさぁ買えっていうんだ。大阪の人間としてはなんだかなぁなのだ。「来てくれた」だけでもありがたいと思えっていうことかねぇ。う〜ん。

デジタローグ(http://www.digitalogue.co.jp/)


980316.月曜日

【T-Time ユーザーで何を読む?】

ボイジャーが登録ユーザーむけに通信販売の案内をはじめた T-Time 。はやいあなたならもう始めてるはず。さて、そんな T-Time ユーザーに質問です。“あなたは T-Time で何を読みますか?”そしてもうひとつ。“それは T-Time で読むときとそうでないときでは、あなたの感じ方はどう変わりますか?”ご意見はいますぐ雑記帳メールで。

【スタッフ通信】

「電子本を作るにはいくらかかるのか」「利益配分はどうなるのだ」「(自分の作品を作ったら)販売方法はどうなるんだ」といった問い合わせがたくさんきています。そこで、横丁参加経験者の方たちに、自分たちが作品を作ったときの内訳を募集したところ、いくつかの参考例をいただきました。近いうちに整理して紹介します。

ロゴコンテストへの投票は一段落ついてしまいました(^^;)(もっと目立つように募集すべきだったか?)集計結果も近日中に発表します。いまなら投票まだ間に合うぞ。

【雑記帳を設置しました】

掲示板ができました。みなさんの意見を書き込んでくださいね。ポシブルブック倶楽部にも掲示板を設置したいので、そのテストケースとして相互乗り入れ(どちらのホームページからもリンクを設定)しています。この雑記帳を通して、新しい出逢いがありますように。

【大切なことはたったひとりの読者】

横丁参加未経験の方がとくに不安に感じられているようですが、エキスパンドブックはほとんどお金がかかりません。だって、ブックを作るために必要な出費はツールキット代ぐらいです。あとは出来あがったブックをどうやって配布するか、という入れ物の問題だけ。フロッピーなら数十円、CD-R でも二百円前後で済みます。だからお金の心配はしないで。大事なのは中味ですよ。


980312.木曜日

【スタッフ通信】

約束通り、ukiuki さんの『Uki Uki TRUE? LIES! JOURNAL』スタッフのページに追加しました。とってもあやしくて、とっても京都が好きになるページです。

コサック茶房の藤澤さんから、掲示板の無料サービスを提供しているサイトを教えてもらいました。試験的に美しい暦の掲示板をそこで作ってみるつもりです。


980307.土曜日

【横丁に作品を納品した直後のメモ】

今回ひさしぶりに新しいブックをきっちり作ってみてつくづく感じたのは、エキスパンドブックで大切なのはフローをはっきりさせることだという鉄則と、あらゆる注釈やさし絵のたぐいは、文字とリンクさせることが大前提であるということ。

作業途中で行間の値を変えることになったんだけど、すでに画像を大量に貼りこんだあとだった。気がついたときには、これら画像はあってほしい場所にあるものではなくなっていた。しかもフローをきっちりと分けていなかったために、「文字と画像のズレ」は、ブック全体におよんでしまったのだ。これは痛かった。

この傷口を最少限度におさえるには、フローを分けることだ。そのうえで、さし絵はすべて文字列にリンクさせる。クリックしても出たり消えたりしないようにするには、スクリプトをいじっておけばいい。はずだ。


980306.金曜日

【横丁に出品されていたある版元の方への手紙より抜粋】

 ぼくはエキスパンドブックは単なる「作家が自分の作品を編集者・出版社の都合にとらわれることなく発表するためのメディア」とは考えていません。ぼく自身、自分の文章をブックにまとめることもありますが、編集という視点や装丁デザインという視点は欠くことのできない要素であることを常に意識しています。

 もっと読み手に近寄ったツールとして、ボイジャーは T-Time というソフトを出してきましたね。送り手の事情と受け手の事情を真っ向からつきつけられた、ボイジャーならでは回答だとぼくは解釈しています。こうして極めてよく似ているけれど、じつは正反対の性質を持った方法論をあわせて提示することで、それが誰のためのものなのか、ぼくたちに問いかけているのではないでしょうか。

 いろんな手段があっていいと思うんです。いろんな立場や切り口のエキスパンドブックがあってもいい。ただ残念なことに、マックワールドエキスポという非常に限定された場所でしかそれらの多くはぼくたちの目に触れることがない。横丁作家同士には傍目に感じるほど横のつながりがあるわけでもない。せいぜい一部の人間が、ニフティのボイジャーサロンに書き込んでいる程度です。

 ぼくたちはもっとつながってもいいのではないか、そんなことを思って、ポシブルブック倶楽部をはじめました。この3月1日に、ようやくホームページを公開するところまでこぎつけました。あなたも、参加しませんか? あなたのもっているノウハウやネットワーク、経験値をぼくたちと分かち合ってくださいませんか。そこにはたくさんの読者と作家を集めたいとぼくたちは考えています。横丁以上に、あなたのなさっていることを理解してくれる人に出逢う機会だってはるかに多いはずなんです。そんな読者さがし(観客さがし)の場として、利用してくださればいいのです。


【スタッフ通信】

会員登録フォームが、CyberDog ではうまく送信できないという報告をいただきました。申し訳ない!

ロゴ・コンテストにもちらほらとだが投票メールをいただいています。ほんとにありがとう。もう少し集まったら、集計して発表しますね。あなたの投票、お待ちしてます。

スタッフのページに原 伸郎さんの「喫茶店に負けない味のコーヒーを作る方法」を追加しました。次回は ukiuki さんのページを追加だ!

asahi-net のホームページは 25MB まで使えるのでうれしいのだけど、困ったことに掲示板の CGI を使うことができない。そんなわけでただいま掲示板を間借りさせてくれる親切な仲間を募集中! あなたの愛の手で、ポシブルブック倶楽部の仲間たちと対話する場所を作ろう!


980304.水曜日

【スタッフ通信】

ポシブルブック倶楽部の入会申し込みメールが続々届いています。歓迎メールが準備できていないので、どなたにも返事を出していませんが、大変心強く思っています。みんな、ありがとう。

【 Pipp!n コントローラで快適読書】

専門店街で安く売っている Pipp!n のコントローラを入手。先日からぼくのマックからマウスは追放されてしまっている。十字キーにはキーボードの矢印キーをそれぞれ割り当てて、エキスパンドブックや T-Time を読むのがとても快適になった。トラックボールも Duo で慣れているのでかえって使いやすいくらい。1,980円は、ゲームパッドとしてもかなり安い部類だと思うので、快適な読書を楽しみたい方はぜひとも購入をおすすめします。


980301.日曜日

【ポシブルブック倶楽部 Web 正式オープン!】

ポシブルブック倶楽部のホームページの正式版がようやくオープンにこぎつけることとなった(2月下旬オープンを謳ってきたので、予定よりも一日遅れてしまった)。

オンライン会員登録用のフォームも作成した。これまではメールで「参加します」という連絡をもらったり、かなりアバウトなやりとりで済ませていたが、これからはきちっとした入会受付ができそうだ。これまでに口頭で(メールで)やりとりしていたみんなも、ぜひともオンライン登録してほしい。

年会費については、おそらく4月に集めることになると思う。まだ金額は決定していない。オンライン登録したからといって即会費徴収というわけではないので安心してほしい。いずれにせよ年会費の受領をもって正式な登録となるので、どうしようか迷っている人もオンライン登録はしておいて下さい。きっといいことあるから(^_^)


横丁で買った『仮面ライダー異記』を読み終わったが、たいへん面白かった。このシリーズは二冊出ていたのだが、お試し程度のつもりだったので一冊しか買わなかった。作者の方に早く連絡をとらなくては。


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