prowrestle.html
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2006.8.1-8.31 |
男子部門 |
女子部門 |
NGP = No Good Player |
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オリックス 楽天 |
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●観戦評価は★★★★が「最高」、★★★が「まあまあ」、★★が「いまいち」、★が「行かなければよかった」
●試合時間は制作者の聴き取りにより、異なる場合があります
9/12(火)★★★★ 未来メモリアル
〜 For The Future 〜、新木場1st RING(19:00〜)を観戦。
木村響子選手のブログ8月25付の「未来にぶつけられなかったもの」、皆のモチベーションをここまで鼓舞したフレーズがあっただろうか。
それはあまりに漠然であり広大でありしかし身近すぎるかもしれない。
だからこそ私はそれをぶつけに行きたいし、行かなければならないし、跳ね返ってきたものを感じ取りたいとの思いが強くあります。なおこの感戦記は原則的に敬称略といたします。
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■北側に展示されていたコスチュームと在りし日の写真。ん、カメラ目線ですね!
[発起人挨拶]
ここで場内に流れたのはHi-STANDARDの「Can't Help Falling In Love」。うおぉぉぉぉぉぉこのAtoZ時代のテーマが聴けるとは! 大げさでなくここで8割満たされた気分。それほどの衝撃と安堵、そして感謝が全身を貫いた。また、開始前場内には「栄光の架橋」(ゆず)が流れた。これについては末尾にて。
[ビデオレター][レター]
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ベイダー、下田美馬、大仁田厚のビデオレター、北斗晶のレターが披露された。
さすがに、相も変わらず、大仁田は破格だった。(苦笑)
未来は大仁田信者だった。木村響子、さくらえみ、など、未来を取り巻いた人物を思い起こすに、“FMW”は実は欠かせないキーワードだ。![]()
【第1試合】
○ヤス・ウラノ&isami(12分29秒、ローブロー→スクールボーイ)橋本友彦&小坂井寛●
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「にやにや」と「ちょ〜くすり〜ぱ〜!!!!」を除けばヤスはその外見とは裏腹に案外地味な選手なんだけど、レフェリーを突き飛ばしておいての定番コンボは彼なりに考えた“意地”だったのかもしれない。
このような舞台でその“差”を埋めようとする試みを観客の側に伝え、考えさせられたか? この“ほどよい”知的作業をもたらす刺激、JOEでも真霜でもなくXでもないドギツイキャラではなく、ヤスという人選で妥当だったのかも。![]()
[桜花由美による未来選手執筆小説の朗読]
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厳選を重ねただろう一項を、朗読というよりはむしろ一人芝居の熱演。お疲れ様でした。
同時に流れた映像にもめちゃくちゃ魅かれた。もちろん両者のシングルも。私は観ていない。ダイジェスト中のダイジェストだったんだけど……ぶっちゃけ、未来は「試合に勝って勝負に負けた」だったね。目つきが完全に違ってたもんなぁ。
【スペシャルバトルロイヤル:ロイヤルランブル形式】
渋谷シュウ、佐藤綾子、GAMI、前村早紀、コマンド・ボリショイ、阿部幸江、さくらえみ、椎名由香、玲央奈、松尾永遠、日向あずみ、吉田万里子、堀田祐美子、TAKAみちのく(入場順)
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トップバッターは渋谷−佐藤のフレッシュな組み合わせ。
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老練なGAMIを試合巧者の前村がアシストするも、GAMIはかつての盟友・ボリショイとともに月夜に遊び、貫録を見せつけた。
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阿部ちゃんは絶叫しながら未来の技・フライングチョップを連発した。もうこれでバトルの半分の目的は達せられたとすら思える、強い阿部ちゃんの“魂”がそこにあった。
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お約束の“輪になってリストロック”。
とにかく前村が楽しそうにしているのが印象的だった。終盤まで残ったし、ムードメーカー&影のMVPとしてその役目を全うした。未来のデビュー戦の相手でもあったし。![]()
そのやわらかムードを一変させたのが玲央奈! 鋭いスピアー、背骨折りで周囲をなぎ倒し、「月に吠える」!
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NEO勢が入り、特に椎名−ボリショイ間で「ババァ」闘争勃発。(苦笑) 椎名さん若いのに。
そんなこんなで、「私の出番だわ!」とばかりに日向が張り切ってとびっきりの笑顔で登場、吊り天井でエストレージャを完成!![]()
吉田万里子級の大御所が登場すると流れは一気にベテラン排除に動いた。「誰がベテランなんだか?」コレもお約束でした。(笑)
そして出ました、卍固めの饗宴!![]()
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そんな最中に、順序は前後するが、堀田祐美子、TAKAみちのくといった“恐怖の大王”系が現れました! いやぁ代表直々に……いろいろ思うところはあったけどね、「YAMATO」はやっぱり名曲だ。堀田さんとの遭遇は想像を絶するが……い、違和感がない! 真霜と比べてこちらの蹴りの味はどうですか? GAMIの接吻はアレだったかと思うが……。(苦笑)
堀田さんのお約束を受けられるのは吉田とGAMI、この二人をおいていなかったろう。
「ひさしぶりだな〜!!!!」と叫びながら襲いかかる姿は感無量。おお、阿部ちゃんもフレームに収まった……。![]()
平成13年組による魂のチョップの連弾。双方同時のチョップの誤爆とは新鮮な画だが、これはご愛嬌。
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大詰めになって残ったのは試合巧者三人だった。最後は“オレンジのヒマワリ”が顔をクシャクシャにしながら躍動した。
ローリング・フューチャーは未来生前もそうだったがシャッターチャンスが難しい。今回もそうだった。最後までそうだった。(苦笑) でもそれもまた思い出として残るというものだ。
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○さくら(20分54秒、ローリング・フューチャー)GAMI●、さくらえみがロイヤルランブルを制した!
くしゃくしゃの顔と試合後の一瞬のこの目、そして笑顔。この人は昔から表情が豊かだった。![]()
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そしてなななんと、試合後「歌う」というワタシ的には前代未聞の行為に及んだ!「踊る」より珍しいってどういうこっちゃ。(^^;)
でもなんだかすごくよかったですよね。
こういう言い方はナンなんだけど、でも、こういう言い方がイチバンしっくり来る。――さくらさん、いい女になったね!
[未来メモリアルVTR上映]
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私選シングルベストバウトは2003年12月21日・AtoZ後楽園ホール大会のvs中西百重戦(再掲)。 ![]()
【メイン】
○木村響子&栗原あゆみ(16分52秒、クロスフェイス・オブ・MIRAI)江本敦子&零●
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開始早々、零は木村にチョップを仕掛けていった。しかし木村にさしたるダメージはなし。強い!
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それどころかエンジンがかかってきたようだ。「マスカラス」も喉元に入れている。魅せ技、つなぎ技も木村の手にかかるとこのようになるのだろうか。厳しい!
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零の動きは私にはどうしても「変則的」とのイメージが強く、“幻惑”という言葉すら浮かんでいた。
しかし地に足をつけるとこうしてチョップで思い出を相手の胸板に、自分の心に刻みつけている。
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栗原全体としてパワー負けの印象が強く残ったが、意地は視えた。
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それにつけても圧巻だったのはこの応酬! Tommyレフェリーの表情がすべてを物語る。
「こういうのがプロレスでなければならない」とは全面的には思えないが、「こういうのもプロレスになければならない」なのだ。
そしてよく伸びたビッグブーツから完璧な卍固め。表情、ヒジの角度、ギブアップか訊いているレフェリーの位置、完璧である!しっかり表情を魅せられるレスラーは強い。つまり、しっかり表情を魅せられればレスラーは強くなれる、ともいえる。
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終盤、零が動きを取り戻した。さっきスクリーンで観た「モモ☆OK」なのか!? この技が再び観られようとは……。
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栗原も息を吹き返した。エグいエルボー、そして木村の脇固めでダメージを追った腕にミサイルキックの急降下!
しかし零はこれもトリッキーな回転エビ固めで形成を逆転させると――
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“流華”のフェイバリットホールド・ナイトカッター! 一度目は失敗したが、二度目でズバリと首を刈った。
そう、ナイトカッターなのである。この技の名前がなかなか出てこなくて……あえて具体的には書かないけど、これとほとんど同じ頃に別の選手が初公開した似ている技の名前はすぐ浮かんではいた。決まった瞬間、あっ!と脳内に点灯した。シャッター切るタイミングもバッチリだったし、こちらの選手たちにも最低限報いることができたと思う。よかった……。![]()
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しかししのいだ木村がビッグブーツで地に這わせると、これが“最後”のクロスフェイス・オブ・MIRAI。
グイグイ締め上げ、零はギブアップ。長く激しい闘いは終わった――
[レディゴン殿堂入り表彰式]
[追悼セレモニー]![]()
この二点さえあれば。説明は不要でしょう。
ただあえて個人的に一言。
西尾さんと阿部ちゃんが隣同士、しかもすぐ近くに堀田さんがいるこのショットは何とも言えなく嬉しい。
そして各選手のブログではまさかまさかの“AtoZ”の文字やあり得ない写メが……。
もうそんなことないと思っていたのに。
未来が呼び寄せたんだよな。未来はAtoZが好きだったんだよな。
終わりの終わりの始まりが終わった。
事務局に電話して席を取り置きしていただいたその瞬間から緊張が始まった。そしてそれは、小雨の降る新木場に降り立ち、1st RINGの人込みに紛れたころに頂点に達した。
振り返れば、亡くなったころから頭痛が起こったんだった。だからニュー女子プロレスの水戸大会には行かれなかった。
約十日後、AtoZ瑞江道場のイベントに参加したら治まった。未来を偲んでいる数分間だけ、道場の屋根を大雨が叩いていた。
今日もまた、ひとつ重荷を降ろせた感がある。どこかで書かなければならなかったのになかなか機会がなかったことをここで書く。
去年未来は“猛武闘賊はフリーの一番いい時期に活躍した”との旨を発言した。それは「何言ってるんだ未来!」と物議を醸した。私も「団体プロレス」まずありきの立場から彼女に批判的だった。
しかし未来の言ったことは正しかった。
フリーがフリーとして自己主張できた時代に猛武闘賊は成功したのだ。「成功」とは、参戦先の団体に還元していたことを意味する。ストーリーを起こし、盛り上げに貢献した。
未来もまた波長の合う方だったはずである。しかしAtoZという団体と選手がまずありき、だった。そりゃそうだ。団体も選手も危機に瀕していたんだから。ただ「立場は揺らがすまい」とはいえ、私は是々非々を徹底できていなかったのを恥じる。未来に謝りたい。
底を脱した兆しはあるものの、残念ながら今は団体プロレスの勢いは落ちている。フリーといえども緩い連合体に収まってしまいフリーとしての色が薄まる可能性が小さくなかっただろう。でなければ、例えば海外に活路を見出すしか……? 今は難しい時代である。発起人がM's Style勢中心かつ事務局がM's Styleであることもあり、「紫」にどうしても偏ってしまうんじゃないのかな……と不安だったのではあるが、それは取り越し苦労というか、むしろ私の自意識過剰だった。全女時代からAtoZを経てフリーと、丹念に、そして硬軟交えてポイントを押さえられた「未来史」は、紫に偏ることもなく、かといってオレンジに留まりすぎることもなく、中身の濃い短期集中講座を履修できた。復習(オレンジ+紫初頭)と、未習分野(全女時代+紫復帰後)の必修事項、両方とも。特にオレンジ時代のボリュームは予想をはるかに超えており、限りなく「希望」に近かった。実家の写真を提供されたご遺族、そして制作サイドの尽力には衷心から敬意を表したい。
選手それぞれの歩みはある。誰をテーマにしてもそれぞれの色彩がある。しかしそれでも、AtoZでの未来の歴史は、対応した期間のAtoZの「正史」としても過言ではないのではないだろうか。リング、道場、寮。AtoZでのあらゆる最前線で頑張ってきた数々のシーンを、ずーっと引き込まれて観ていた。
開始前場内に流れた「栄光の架橋」は千葉ロッテマリーンズ・サブローのマリンスタジアムでの入場テーマだ。彼は昨年“ニュータイプの4番”として活躍した。つなぎ打線の象徴ともいえる。未来もまた縦横無尽・一心不乱に頑張ってきた。同じだったのかもしれないね(だからこそ、頑張れサブロー!)。スクリーンでの未来はカッコ良かった。シビレた。こんなにも熱く、しかも絵になり、そして切ない選手だったとは、と、改めて想う。
切なさというのは大事で、一般論としては少なければ少ないほど良いのかもしれない。でもトンカツの脂身と同じで、まったくないと物足りなくもなる。彼女の切なさが、あのナタのような逆水平チョップ、卍固めなどに魂を与えていたのだろう。そして切なさが生んだバネが「暴走反対!」や『未来日記』といったムーブメントを呼び起こしたのだと考える。
切なさか。ほとんど未来が持っていっちゃったのかな……ちくしょー。試合はどれも不自然にお涙頂戴に走ることなく、硬軟あらゆるシーンで、レパートリーと選手個々のオリジナルが絶妙に織り交ぜられ、心地よい空間だった。エンディングのころには無数に舞った紫の紙テープ、流れたフリー時代の入場テーマ、どちらも抵抗なく受け容れられた。
「息吹」をはじめとするそれぞれのリングで黙祷など――それで過ぎ去るのかなと思っていたら、すっ、と入ってきた一周忌追悼興行。
これはたまらなく嬉しかった。未来のはからいとしか思えない、あまりにも有り難いタイミングだった。今は幸せな時を送っているんだろうね。いつか小樽に行きたいものだ。
貴女がデビューする直前(2001年9月)、青春18きっぷで夜行を乗り継いで札幌まで行った。札幌から電車で30分ほどの小樽に泊まった。運河にも行った。よりによって回転寿司なんて食っていたよ。ばか。次はそうでなくしたいものだ。未来よ、本当にありがとうございました!