しげぼうの言いたい放題

 


・千春さん。この期に及んでまだ恫喝野郎の味方をするのですか?(2002年03月07日)

さしもの恫喝野郎も首相、自民党橋本派、外務官僚からも見捨てられたようだ。 恫喝だけを武器に、裏から外務省、土建屋等、様々な組織で権力を握り、やりたい放題 やってきたが、あらゆる悪が明るみになり追いつめられてしまった。 しかし、こんな恫喝野郎に対してこの期に及んでまだかばいだてをする人間が存在する。 シンガーソングライター松山千春氏である。

私は、松山千春氏のファンであった。カラオケでは、必ずと言って良いほど千春氏の 歌を歌う。彼は良い歌を作るし、その道のプロとしての見識もある。 私が千春氏を好きになったのは20年くらい前だが、その頃も千春氏は、政治に感心があった ようだ。若い人は政治に感心を持たなければいけない、強い者が弱い者を食い物にするような 世の中にしてはいけない、などとしきりに訴えていた。当時の私はそうした彼の言葉をそのまま 信じていた。そうして、まもなく行われた衆議院選挙で一人の男を初当選させた。 「彼は金も組織もない無名馬です。サラブレッド達を相手にどれだけ戦えるか賭けた。 無名馬を勝たせることこそ男のロマンだ」などと音楽雑誌で語っていた。 その男こそが、連日新聞、雑誌を賑わせている渦中の人物恫喝野郎だったのである。

だから千春氏と恫喝野郎の関係は、私はずっと以前から知っていた。しかし、彼の政治家として の品性の悪さは抜きんでていた。国会では、野党に口汚ないヤジを飛ばし、やかましいだけの 政治家という印象が強かった。こんな人物をどうして千春氏は支持するのだろうか、単に 高校の先輩だからなのだろうか?という疑問を感じていたのは事実だった。

サラブレッドだから悪いという訳ではないし、無名で元々が貧乏だから人に優しい政治が出来る 訳では必ずしもない。こんな恫喝野郎も昔は苦労していて父親がたった1頭しかいない馬を売り 東京の大学へ行けと言われたらしい。だがそういう苦労話ばかりを前面に出して、その裏で汚い ことをやって、あの人は苦労してるんだからで済まされる問題ではない。どうも千春氏のいう 強い者弱い者という概念は、私が抱いている概念と異なるらしい。これは日本人一般にも言える ことだが、苦労話を出されると弱い。豊臣秀吉などは、天下を取ってからはキリシタンの耳を 削いだり、朝鮮へ出兵して多くの人間を犠牲にしたりロクなことをしなかった。それでも今だに 日本の英雄ともてはやされているのは、貧しい百姓の生まれだったということだからである。 近代では今太閤ともてはやされた田中角栄も然りである。真紀子氏が立派なのは父親と正反対 の発想を持っているからである。二世議員で親とこれだけ違うのも珍しい。真紀子氏の宿敵 恫喝野郎が最も彼女の父親の思想を受け継いでいるのだ。真紀子氏が本当に戦っているのは 父田中角栄なのではないのか。 それはさておき、私が言いたいのは弱者というのを履き違えることは非常に危険だということ である。

どんなに尊敬する先輩だろうと親友だろうと、悪いものは悪いと言えるようでなければ駄目だ。 それを行なわない今の千春氏は泥棒の家に住む忠実な番犬と同じである。 もはや、変われと言う方が無理なのかも知れない。


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