21世紀、最初の成人式が8日全国のあちこちで行われた。
今年は新成人のあまりのマナーの悪さが問題となった。
式の最中に携帯電話で話をしていたり、クラッカーを鳴らしたり、あまりのバカさ加減
に呆れ果てる。中でも高知県では知事が式辞を述べている最中に「帰れ!帰れ!」と叫
んだバカもいた。知事が「出てけ!」と一括したが、彼らは「そっちが出てけ!」と言
い返したという。
私は10云年前に成人式に招待され、そのときは風邪で行かなかったが、現在のような
マナーの悪さはなかったと思う。中学校、高校生くらいなら結構ワルがいたが、20歳と
もなれば皆変わって大人になっていた。
今回のことで最も悪いのは、勿論騒ぎを起こしたガキ共である。
教育が悪い、家庭が悪いなどと言う方もあるが、それだけでは説明出来ないであろう。
政治や社会全体の悪さから大人への反発を持つ若者のやるせない気持ちの現れだと同情
する向きもある。確かに現在の政治家は最低であり、経済も不況が続き良いことは余り
ない。しかし、相手がどんな人物であれ、人の話を聞くべきときには聞く、これは最低
限の礼儀である。大人の社会に不信感があるなら、それを自分なりに表現して変革して
いく機会などいくらでもあるだろう。彼らの行為には大人社会への何の批判精神も感じ
られず、自らを「私達は成人になる資格はありません」とアピールしたに過ぎない。
こういう奴等は何を言っても恐らくダメであろう。厳しい大人社会の中で淘汰されてい
くよりないであろう。
現在は、国の財政には余裕がないし、雇用環境も今後良くなることはない。
いつも偉そうなことを書いている私だって、今後生き抜いていけるか不安を抱えている。
21世紀は、能力と正しい心を持った人間だけが生き残る時代になると思う。
20歳を過ぎてもあんなバカをやる人間には誰も同情しなくなるし、少年法ももう通用
しない。頼れるのは自分しかない。そこを彼らに認識してもらわないことには何も解決
しないのである。