しげぼうの言いたい放題

 


・もういい加減にしてくれ、日本の政治(2000年11月05日)

今更、私ごときが書く必要もないと思うのだが、書かざる得ない。

日本の政治、何とかしてくれ。

諸悪の根源の政治屋筆頭は何と言っても史上最低の総理大臣である。度重なる失言

には、もはや最近は驚かなくなってしまったが、北朝鮮の日本人拉致疑惑に絡むあ

の発言は日本政府の信用を著しく失墜させた。経済政策でも、公共事業に金をばら

まくだけの旧態依然とした政策で財政赤字をかつてないほど悪化させている。IT

戦略などと言い出したものの具体的に何をどうするのかが何も見えていない。更に

は、教育改革などと言って教育勅語を取り入れようなどと言っている。過去の買春

疑惑などを抱えていながら、よくぞ教育改革などと言えたものだ。そんなことを口

にすること自体ちゃんちゃらおかしい。

お次は、自分に刃向かう者は力で押え込もうとする自民党幹事長である。

スキャンダルを起こした官房長官の後継に、自分のお気に入りの人物がなれなかっ

たことで、彼を出し抜いて官房長官を推薦した人物をマスコミを通じて怒りをあら

わにした。「おれの言うことと奴のいうことのどちらが大切なのだ」と。

そもそも国務大臣というのは総理大臣が決めるものであるはずだ。いったい何様の

つもりなのだ。

連立のパートナーの公明党は、政策でも選挙でも自民党に丸ごと協力するだけで、

なんの譲歩も引き出せていない。どんなに自民党が悪いことをしても何も言わない。

単なる自民党の補完勢力に成り下がっている。いくら連立政権とはいえ、悪いこと

は悪いと言えないのか。

自民党の非主流派もてんでだらしがない。ワンマン幹事長に「逆らう奴は選挙で公

認しないぞ」などと脅されて手も足も出ない始末。だったら自民党を出て野党の一

部と協力すればいいのにその勇気もない。

野党第一党の民主党は、党首が優柔不断で内閣を倒そうという意気込みがまるでな

い。そもそも現内閣が来年の参議院選まで続いてくれた方が自分達が選挙に勝ち易

いと考えているようにも思える。また、ここの党首は防衛問題でかなり右の考えを

持っており、しかも一人で勝手な発言をして、他の仲間から発言を取り消せなどと

怒りを買っている。党首の交代こそが、この党の一番のポイントだろう。

こんな状態では、日本の政治は悪化の一方である。不況と財政赤字がこのまま続く

と消費税のアップだけでは済まなくなる。行き着く先はインフレーションである。

「600兆円の財政赤字が何だ。国民には1400兆円の個人資産がある。」など

と言った自民党幹部がいたが、この発言の意味するものは大きい。要するに、「今

の不況の元凶は、国民が金を節約して1400兆円もの金が浮いていることにある。

いずれこの金と財政赤字を相殺することになるだろう。」ということである。

勿論、国民一人一人の資産を調べて力ずくで奪い取るようなことはしない。そんな

ことをしないで手っ取り早い方法が日銀に金を沢山発行させて個人資産と財政赤字

の双方の価値を減らすインフレ政策というわけである。自民党は既に将来インフレ

を起こす政策を練っているとしか思えない。だからこそ、無駄な公共事業予算を積

み重ね、財政赤字を大きくしても平気でいるのであろう。

物が売れないのは、それだけ国民が裕福で買う必要がないという証でもある。失業

や賃下げがあっても、物価が安ければ生活に影響は少なくて済む。が、そこに財政

赤字解消の名目でインフレを起こされたら、年金生活者、無収入で貯蓄による生活

をしている人などを中心に多くの一般庶民の生活がメチャクチャになる。得をする

のは、今迄に無計画に借金をこしらえた大企業、アホな芸能人、その他個人などで

ある。要は収入が多く借金も多い個人や企業である。そんな一部の借金バカが優遇

され、堅実な生活をしてきた人がどうして煽りを受けないといけないのか?

こう書いても今の段階ではピンと来ない人も多いと思う。消費税のアップと言えば

大多数の人が反対するであろう。しかし、インフレというのは自分達で意識しない

うちに世の中の通貨の流通量が増え、いつのまにか実質資産が減少していく怖さが

ある。消費の手控えなどの逃げ道がなく、わかりにくい分タチが悪い。

こんな状況が起こって欲しくないと思う人は、皆で国民運動でも起こし、早いうち

に現内閣の退陣を目指すことである。街頭でデモをやるもよし、インターネットで

情報の交換や発信を行なうもよし、そういったことが嫌いな人は最低でも選挙には

必ず参加して政治を変える意欲のある人に投票することである。


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