旭川就実小学校、テキスト

旭川就実小学校

－１つの校歌が消える日－

(テキストページ)

１９９１年３月３１日

＊＊このページは熊五郎さんのご協力により作成しました。＊＊

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就実小校歌と生徒紹介

出発から旭川まで(フジテレビ、旭川空港)　　神居観光ホテル(突撃レポ、食いしん坊天国　ミーティング)

就実小学校へ

自己紹介　質問合戦スキー教室と犬ゾリレース　昼食

古今東西　あっぱれフィーリングカップル５ｖｓ５　校歌そしてお別れ

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はじめに

学校訪問は、今回が２回目です。

この一般の学校の子供達との交流を描いた「ふれあいドキュメントシリーズ」は、

次第にあっぱれ学園のスペシャルイベントとして定着していきます。

今回の放送は、初物づくしですね。

初めての泊りがけ、初めての北海道、初めての内山君のレポ、等々、

後の「ふれあいドキュメント」の原形ともいえる貴重な、そして記念すべき放送です。

さて、訪れたのは旭川の就実小学校です。生徒数はわずか８名。

今年度(１９９１年)をもって８６年の歴史に幕を閉じることになったそうです。

あっぱれ学園が訪れたのは３／１７ですが、

放送は３／３１ということで、文字どおり最後の校歌が唄われました。

そしてできたてのあっぱれ学園校歌も唄われました

見終わった後の、何とも言えない気分、ほのぼのとした中に感動があるという、

まさに、「ふれあいドキュメントシリーズ」は、あっぱれを代表するイベントだったなあ、と改めて思いました。

♪就実小学校校歌　先頭へ

一、大雪山を仰ぎ見て　いつも楽しくなごやかに　

　　学ぶ我らに夢がある　明るい希望の夢がある　

　　あーあー　良い子の学び舎　就実校

二、清い我を学びとし　日々が正しく招かれる

　　学ぶ我らに夢がある　気高い心の夢がある

　　あーあー　うるわし学び舎　就実校

＊＊耳コピーなので正確でないかもしれません＊＊

就実小の先生と生徒を紹介します。

校長先生は、水野さん
教頭先生は、石山さん。５年生を教えています。
野田先生。パンチパーマです。よくしゃべってました。３、４年生を教えています。
藤原先生。１、２年生を教えています。

生徒はわずか８名です。

１年生。前田夏奈さん。福長を小さくした感じです。
２年生。佐野真也君。
　　　　中島千春さん。
　　　　佐野めぐみさん。ニコニコしてます。真也君のお姉ちゃん。
３年生。佐野恵利香さん。
４年生。前田菜津子さん。活発そうな子です。
　　　　中島純一君。眼鏡をかけてます。気が弱そうです。よく菜津子さんに泣かされてるようです。
５年生。福田和美さん。しゃべり方がちょっと舌っ足らずです。絵梨と雰囲気が似ています。

出発から旭川空港まで

フジテレビ 先頭へ

１９９１年３月１６日、午後２時。あっぱれ組はフジテレビの正面玄関前に集合しています。

後ろには空港へ向かうバスが。

さんま先生、「おはようございます・・今からどこ行くか、みなさん分かってますね？」

章久、「北海道でーす」

さんま先生、「北海道は、でっかいどう」

章久、感心したのか、「あー」と、体を反り返らせて喜んでいます。

さんま先生、「章久だけは分かってくれるんだねえ」

章久、「北海道っていうのは、日本の１番上の部分でしょ？」

さんま先生、「うん、いいところに気がついたね」

日本地図のフリップを出します。

章久、「ここですよね」と、北海道を指差します。

東京から、旭川へ矢印がのびて、飛行機に乗ったワシャガエルの絵があります。

章久、「おー、飛行機だ、飛行機だ」

さんま先生、「その北海道の中の旭川というところに、じゃまなんだよ、てめえは」

旭川を指差して、地図にかぶる章久をどかします。(笑)

章久、「あー、何で見ちゃ・・・」

さんま先生、「旭川の就実小学校というところに行くんです。その小学校は３月３１日に廃校になる」

章久、「廃校っていうのはね、学校がつぶれちゃうっていうこと？」

さんま先生、「『つぶれちゃう』という表現はよくない・・そこの生徒数は８名。前の分校よりも少ないの。
　　　　　　　そして、みなさんと一緒に最後の思い出を作りたい。ね、分かりましたですか？」

ブランド、「思い出は重い」

章久、「今日は３月の何日？」

さんま先生、「１６日」

章久、「廃校になる日は？」

さんま先生、「３月３１日」

章久、「じゃあ超しちゃったじゃん？」

ブランド、「あと１５日間余ってる」

さんま先生、「『超しちゃったじゃん』？」

章久、「うわぁー」と、また反り返ります。

(ポカッ)

さんま先生、「飛行機初めて乗る人？」

福長、亜由美、内山、章久、裕太、実咲が手を上げました。

さんま先生、「内山初めてか？。だいじょぶか？」

内山、「だいじょぶだよ」

気恵、「さんまさん。きーちゃんねえ、前飛行機に乗ったとき泣いちゃった」

さんま先生、「どうして？」

気恵、「あとから耳が痛くなる」

ブランド、「僕、もうなんない」

さんま先生、「いいですね。向こうの小学校に行って、みんなと仲良く一緒に遊びましょう。
　　　　　　　そして今日は、１泊とまりますから・・初めて、いいですね。内山、一緒に寝ようぜ。
　　　　　　　僕の腕まくらで寝てくれ。多分、君の腕まくらだと血が止まりそうだ。
　　　　　　　何かキーロックにかけられたようだ。
　　　　　　　そんなことはどうでもいい。いいですか。今から出発します。北海道旭川に出発」

章久、「で、で、で、で、出てくるよ」、と飛び上がります。(？？？)

ワシャガエルのコメントです。

「はーい、ワシャガエルであります。子供達は元気に旭川の３月３１日に廃校になる、
　この就実小学校の生徒８人とのふれあいの旅に出発したのであります。
　就実小学校、８６年の長い長い歴史。その歴史の小さな思い出の１ページを作るために」

旭川空港　先頭へ

午後６時半、旭川空港に到着しました。

乗客の人達もけっこういるのですが、

写真は撮っても、そんなに集まってくると言うほどでもないですね。

このあたり、時代を感じさせます。

さんま先生、「内山どうだった？。初めて乗った飛行機の感想は？」

内山、「いやぁ、面白かった。お菓子がうまかった」

さんま先生、「おまえ、ヘッドホン、あれ下に降ろすんだよ。上にあげるもんじゃないから」

実咲、「あとね、耳が途中から『ツンツン、ツンツン』痛かった」

亜由美、「未央ちゃんすごかったんだよ。何か私のね、足のところで『痛い、痛い』とか言って」

内山、「俺聞こえなかった」

さんま先生、「君、ずっと昆布食べてたもんな」

ブランド、「耳痛いっていうのはね、子供は誰でもそうなんだよ・・飛行機でなれてると大丈夫なんだけどね、
　　　　　　飛行機なれてない人はそうだよ。僕ね、１０回ぐらい乗ってもね、
　　　　　　耳痛かったことあるもん、グアム行ったとき」

みんなから少しひんしゅくを買います。

さんま先生、「それ自慢？」

ブランド、「さんまさん。僕ね、『自慢マン』てね、自分で言うけどね、ほんとにそう思ってるもん
　　　　　　・・・だって自慢したいっていうか」

さんま先生、「そろそろ行くから。今あったかかいけども、外行ったら－９度だから・・・今７度か？」

ブランド、「さんまさん、なれてる・・１月にニセコ行ったの」

さんま先生、「それ自慢？」

裕太、「そう、自慢。自慢です」

他の生徒からも、「自慢、自慢」という声があがります。

さんま先生、「自慢やな、間違いないな」

外へ出ます。

「雪だぁー」、「寒い、寒い」という声が上がります。

内山は「大したことねえよ」

福長、こんなに寒いのに半ズボンです。

さんま先生、｢足元滑るから、気を付けなさいよ｣

と言いましたが、やっぱり、気恵が滑りました。

さんま先生、「きーちゃん、自分の意思で、起きあがる意思を持ちなさい」

ホテルに行くために、バスに乗ります。

佳奈子、「凍える。マッチ売りの少女」

ここでも気恵滑りそうになります。

さんま先生、「きーちゃん、足のバランスが悪いから、ちゃんとしっかり立って。
　　　　　　　早く、足元気をつけないとコケルよ。アー」

と、「わざと」コケました。(笑)

バスの中で、さんま先生が内山の顔をガラスに押し付けていましたが、

それを撮っていたカメラマンも滑るというオチまでありました。(笑)

神居観光ホテル　先頭へ

内山君の突撃レポート

続いて、内山君の突撃レポートです。

今日宿泊する神居(かむい)観光ホテル前に、支配人の五十嵐さんと共に立っています。

内山、「はい、レポーターの内山です。今日は、神居いんかん公園に、あっ、ホテルに来ています」

五十嵐、「かむいかんこうホテル」

内山、「あっ、神居観光ホテルに来ています。今日はホテルの人に、案内してもらいたいと思います」

玄関の右側に鳥居があって、下にさいせん箱、その奥に熊のはくせいがありますね。祭られているようですね。

内山、「あの熊は本物ですか？」

五十嵐、「あれは本物って、あの、なんすか、えーと」

内山、「もせいした？」

五十嵐、「いや、あの、１回これを加工したものなんですよ、皮をですね」

内山、「あっ、そうですか」

次は売店コーナーです。

かもい焼きのせんべいや、たまり漬けのしいたけが紹介されます。

内山、「すいません。足踏まないで下さい」

五十嵐さんに足を踏まれていたようです。

ロビーで、若い母親達にインタビューします。

内山、「サービスはいいですか？」

母親、「いいです。とても」

内山、「どこから来たんですか？」

母親、「旭川」。地元の人達のようですね。

その母親から逆にどこから来たか聞かれると、

内山、「葛飾から」

次にお風呂の紹介です。いろんな種類のお風呂があるみたいですね。

子供用には「遊戯風呂」というのがあります。

内山、スリッパを履いたまま、足を入れてしまいました。

「ハーブ湯」に入ってるおじさんに感想を聞くと、「最高だよ、これ」

「１人湯」のおじさんに、「入りながら歌を唄ってください」と言うと、

おじさん、「♪僕の旭川　最高の街」と唄ってくれました。

その奥で支配人が、入浴している人達に

「今日ね、フジテレビのロケなんですよ。明石家さんまが来てる・・」と説明していました。(笑)

そして、五十嵐さん、ボディシャワー室の説明をするのですが、

ここでも内山の足を踏んでしまったようです。

あっぱれ食いしん坊天国　先頭へ

次は、後に恒例となった内山、ちほの、「あっぱれ食いしん坊天国(最初はこのタイトルでした)」です。

左から、ちほ、内山、さんま先生と並び、

右におかみさんの中塩さんがいて、料理の説明をするのですが、あまり詳しくないみたいです。(笑)

さんま先生、「それではさっそく、料理の方をいろいろ聞いていきましょうか。こちらの？」

おかみさん、「それはあの、毛ガニですね」。テロップに、「毛蟹姿盛り」と出ています。

内山、一心不乱に食べています。

さんま先生、「ここの旭川ではかなり有名なんですか？」

おかみさん、「そうですね。北海道では毛ガニっていうとやっぱり１番ね・・」

さんま先生、「このへんでとれるんですか？」

おかみさん、「そうですね。これはね、どこだったけな、あれは・・あのね、えーと・・」

さんま先生、「海でしょ？」

おかみさん、「海じゃなくて」

さんま先生、「山ですか？」

おかみさん、「海は海ですけど・・あそこの・・わかんなくなっちゃった」

内山、「プッ」と吹き出します。

さんま先生、「おかみさんはテレビに出演で、あがってはんのよ。
　　　　　　　だから忘れてはんの。何げらげらわろうてんの、君は」

おかみさん、「紋別です」。ようやく思い出したみたいです。(笑)

さんま先生、「個人的には何が好きですか？」

おかみさん、「もう年齢的にはあんまり・・粗食な方ですね。粗食にしなかったら、
　　　　　　　それでなくとも太り過ぎますので」

さんま先生、「いえいえ、滅相もない。ファッションモデルのような感じですから」

次は茶碗蒸です。

おかみさん、「茶碗蒸でもね、牛乳で蒸したんです」

さんま先生、「牛乳と何で？」

おかみさん、「卵の白味・・でむした茶碗蒸です」

さんま先生、「ミスター茶碗蒸って言うんですか？」(早とちり(笑))

おかみさん、「いや、蒸して、蒸した茶碗蒸。普通の茶碗蒸は、卵を全部ね、
　　　　　　　白味も黄味も入れますけど、この場合はね、白味と牛乳とで作って・・じゃがいもを入れて」

ちほと内山、毛ガニばっかり食べて、他のものも食べるよう注意されます。

次に紹介されたのが、「芋牛乳煮」です。

大きなじゃがいも、貝と山菜が入ってます。

内山、「何だこりゃ？」と言い、じゃがいもを丸ごとたべようとします。

さんま先生、「他に食べ方ないか？」

そして料理の感想を聞きます。

さんま先生、「どう内山、おいしい？」

内山、「いやぁ、最高ですよ・・毛ガニが最高ですよ」

さんま先生、「ちほちゃんどうですか？。何がおいしかった？、今まで食べたところ」

ちほ、「いも」。北海道では、「ばれいしょ」ですね。

次は魚の刺身です。

内山、「これ、はまちですか？」

おかみさん、「いえ、それはね、ピラニアっていう」

さんま先生、「ピラニアですか？。えっ、旭川、ピラニアが有名なんですか？」

おかみさん、「あの、上川の方でね・・」

内山、「ピラニアなんか、俺食ったことねえよ」

ちほ、「これ、人食べてるんじゃない？」

さんま先生、「歯が鋭い。生まれて初めて私も、今からピラニアの肉食べさせていただきます」

おかみさん、「こっちの方へね、来ないとなかなかね」

内山、「なんか白味みたいだね」

さんま先生、食べると、「ほぅー」

内山、「どう、うまい？」

さんま先生、スタッフの方を見てますね。そして笑いながら、

「おばあちゃん、これ、テラピアじゃないですか？」

おかみさん、「あっ、テラピアですって。ごめんなさい、どうも失礼しました。ピラニアじゃなくってテラ。
　　　　　　　やっぱり、どこでもよく食事して歩いているとみえて、私の方が何か忘れちゃって・・」

さんま先生、「(笑)いや、俺も、あまりに意表を突かれたんで。今ＡＤが慌てて走ってきて・・
　　　　　　　アマゾンしかいないでしょう。おかしい、北海道で養殖してるからこれは、
　　　　　　　そりゃ、おかみさんの言うこと間違いないと思ったけど」

おかみさん、「テラピアです。すいません、ごめんなさい。何となく言いやすい方に
　　　　　　　口が回ってしまってごめんなさい・・・はあ、みっとも・・恥ずかしい」

さんま先生、「『ソース持って来い』言うたら、ホース持ってくんのと変わりませんよ」

大広間で 先頭へ

大広間にみんなが集まっています。

さんま先生、「さあ、だいぶね、夜も遅くなってきましたから」

市役所、「あちー」

さんま先生、「何してたの？」

市役所、「プロレスとかねえ」

福長、「柔道とか」

裕太、「俺達やってたんだよ」

さんま先生、「遊びで来てるんじゃないわ。仕事で来てるんだから」

裕太、「すいませんでした」

さんま先生、「仕事が終わってからしなさい。内山君なんかずっとレポーターやってるんだよ。
　　　　　　　君らご飯食べたけど、内山君は１人ご飯を食べてないんだよ。
　　　　　　　でも勇気ある内山君は。ピラニアの刺身を食べたんだよ」

章久、「ピラニアっていうのはさあ・・」

裕太、「はいはい、分かりました」と、発言をやめさせようとします。(これがパターンです)

章久、「何だよ、少しぐらい・・・人間を食べるやつだよね」

さんま先生、「そんなことは、どうでもいいことです。明日、こっちの就実小学校の人と一緒に遊んで。
　　　　　　　一緒に勉強したりして。それからプレゼント、分かってますね。校歌練習してきましたね」

章久、「シュワッチ」と飛び上がります。

さんま先生、「何なんだ、そのリアクションは？」

みんなで、あっぱれ学園校歌を唄います。

完璧に唄ってます。

さんま先生もびっくりです。

「完璧じゃないか。ここはレッスンして遊ぶつもりだったんだよ。
　よくそんだけ一生懸命覚えてきたね。先生はうれしい。涙出るくらいうれしいよ」

裕太、場所を変わりたいようです。「大変だよ、章久」

さんま先生、「章久の面倒、ずっと裕太が見るんだよ」

裕太、「言う事聞かないんだもん」

章久、突然、首を左右に振り出します。

さんま先生、「おもしれーな、おめえはよぉ」

そして締めです。

さんま先生、「ちゃんと整列して。今日は、男の子は男の部屋でみんなで寝て、女の子だけは、女の子だけの部屋」

裕太、「朝起きたら、ウッチャンがいなくて、女の部屋で一緒に寝てたり」

さんま先生、「内山、これは笑ってらいないよ。そういうことするなよ」

内山、「うん、だいじょうぶ」

さんま先生、「(笑)我慢する？」

内山、うなずきます。

福長、「バスの中でね、章久がまだ小さいからね、１年生でしょ。だから、女湯入るときにね、
　　　　ウッチャンガね、『カメラ持ってさ、写真撮ってきて』って言ったんだよ」

さんま先生、「おまえな・・(ポカッ)・・どうしてそういうこと言うんだ、おまえは。
　　　　　　　『ヘヘヘ』じゃないの、おまえは。バカヤロウ。章久、俺も頼むね。ドテッ」

章久、「アーー、さんまさん、超ずるいじゃん」

さんま先生、「はい、整列。きよつけ。今日はこれでおしまいです。
　　　　　　　早く寝てくださいね。明日朝早いですから。おやすみなさーい」

みんな大広間から出ていくんですが、章久だけは床を転げまわっています。

さんま先生、「章久を誰か・・章久が、ずっと変なんだよ」

やっと出ていきますが、反対の方向に行こうとします。

さんま先生、「もう、どうなることやら大騒動」

そして、男の子の寝室へ。

ワシャガエルのコメントです。

「おやおやおや、さすがに疲れたみたいですなあ。みーんな仲良く寝ている。
　うーん、やややや。あれに見えるはとどかな？。いや失礼。こりゃ内山でした。
　ブランドと裕太、うーん、仲良く１つの布団で寝てる。
　こちらジェイムス。うーん、ジェイムスは夢もやっぱり英語で見てるのかなあ？。
　市役所だろ。それからジェイムス、福長と。
　まあ、それにしても内山は、寝顔までも笑えちゃうね、これ。
　暴れつかれた章久、どんな夢を見てるのかなあ？。まあ、ゆっくりお休み」

就実小学校へ　先頭へ

３月１７日、午前８時３０分、あっぱれ組は、ホテル前に集まっています。

さんま先生、「寒いね」

章久、「寒くないよ」

福長、「平気」

さんま先生、「昨日はゆっくり眠れましたか？」

裕太、「ブランドなんか俺が寝てるときにね、恐いからって俺のとこに来てね、
　　　　『多分、手つなげば眠れるよ』とか言って、勝手に俺の手つないで寝てんの。
　　　　足もこんなことして(曲げて)ね、絡んでくんの」

ブランド、「裕太の足、冷てんだもん。お風呂でね、思いっきり遊んでてね、１１時になっちゃったの」

福長、「プールだったんだよ」

そして、バスに乗ります。ガイドさんとあいさつをします。

さんま先生、｢ガイドさんの名前は、なおみちゃんだ。素直に美しくなるようにって、
　　　　　　　名前負けしてらっしゃる。２年前、恋人と別れたんだ。今、寮に入ってらっしゃる｣

章久、何故か四つんばいでバスに向かって、そのまま乗りこみました。

さんま先生、「何してんだ、コノヤロー。おもしれえなあ、おめえはよぉ」

バスからの景色ですが、一面の銀世界ですね。

ワシャガエルのコメントです。

「さて、いよいよ就実小学校へ出発であります。大雪山、きれいだねえ。
　外の気温は何と－８度。でもね、地元の人にとっては、これでもあったかい方なんだって言うから驚きだねえ」

目的地が近づいてきて、さんま先生、章久を起こそうとします。

「章久君、もう着きますよ。大丈夫ですか？。章久君？」

章久、椅子から体を起こしますが、そのままの状態でまた寝てしまうという、荒技を。

ずっと真っ直ぐな道をバスは走っています。正面に大雪山がそびえたっていますね。

そして、右側に目的地の就実小学校が見えてきました。

校庭に、「さようなら８６年の歴史就実小」という文字が見えます。

小さいですね。校舎は１階建てで、木造の体育館が１番大きい建物です。

門で生徒と先生達がお出迎えです。

お互いあいさつをします。「こんにちは。よろしくお願いします」

さんま先生、「はい、話は部屋でしよう。寒いね」と、真っ先に校舎に。(笑)

玄関で、スリッパや上履きに履き替えるのですが、ここでも章久が１番最後です。

何か独り言をしゃべりながら、体育館へと向かいました。

体育館は、壁の上のほうに、「元気　やる気　根気」という大きな文字が貼りつけてあります。

その下に、習字で「去華就實」と横に書かれた紙が貼られ、右に「作品展」という文字が貼りつけてあります。、

更にその下に、生徒の書いた習字が並べられています。８名なので、もちろん全員の分です。

その横に寄せ書きがあります。

自己紹介　先頭へ

さんま先生を中心に、左側に就実小の、右側にあっぱれ学園の生徒たちが座っています。

さんま先生、「はい、こうして会えたわけです。どうもみなさん、こんにちは。
　　　　　　　先生方も、ひとつ今日はよろしくお願いいたします・・
　　　　　　　３月いっぱいでこの小学校はなくなってしまうんですよね。寂しいですけども。
　　　　　　　３月の３１日。この放送の日だ。今日、今現在なくなってしまってるんだよ。
　　　　　　　いいですね。就実小学校」

そして、壁の文字を見て、「げんき、やるき、ねぎ」と言うと、

章久、「『げんき、やるき、そうだん』でしょう？」

ジェイムス、「じゃない、じゃない、『ねぎ』」

福長、「たぬき」

結局、ちほが正解を言いました。

さんま先生、就実小の人達に「面白いですか？。どうも、笑っていただいてありがとうございました」

まずは自己紹介からです。

名前、学年、自分のいいところと悪いところを言います。

まずは章久から。

「僕はたかはしあきひさです。１年１組で、好きな、えーとね、ちょっと待ってて」

裕太に、「悪いところから」と小声で言われますが、

章久、「いいところから言うの。・・あっわかんない、思いつかない」

次は裕太。

「えーと、やまざきゆうたです。４年です。悪いところはね、何かある？」

さんま先生、「いっぱいある。本番では言い表せない」

次は佳奈子。

「なかたけかなこです。２年生です。悪いところは、うーん、何かあるかなあ？」

裕太、「うるせえ」

さんま先生、「ある。人の言った事をけちつける」

ブランド、「おしゃべり」

さんま先生、「いいところは？。いいところもたくさんある」

佳奈子、「いいところは、ない」

さんま先生、「何を言うてんのよ。いいところはかわいい？」

佳奈子、「かわいくないよ」

さんま先生、「かわいくて、チャーミングで」

佳奈子、「照れちゃうなあ」と、うれしそうです。

さんま先生、「うそだよ。うそや」

次はブランドです。

「ますかわひろゆきです。別名ブランド、または自慢マンです。いいところはかっこよくて」

さんま先生、「どこがや？。誰が自ら発表せえ言うたんや」

ブランド、「悪いとこなんかありません」

みんなから、「うそつけ」の声が。

次は気恵です。

「ありたきえです。ろ、７歳です。１年生です。悪いところは、甘えん坊。
　お母さんにいつも『おもちゃ買って』て言ってばっかり。
　いいとろこは、・・ない。だって思いつかないんだもん」

次は実咲です。

「私は、すどうみさきです。５年生です。と、悪いところは、口が軽いところです」

章久、「何て言ったの？」

さんま先生、「口が軽いところ」

章久、「口が軽いの。ハァーン」と、身軽な仕草を。

(ポカッ)。裕太に叩かれます。

実咲、「いいところは、特にありません」

さんま先生、「君もかわいくて、おちゃめで」

実咲、「うそだよ」

さんま先生、「ほんとだよ。こっちはうそだったけど」

佳奈子、ムッとしてます。(笑)

ここから、簡略紹介となります。

市役所、「うえのひできです。別名は、市役所と呼ばれてます」

ジェイムス、「ジェイムス・ダカティ、２年生です」

福長、「ふくながこういちです。今年３年生になります」

明子、「あんどうあきこです。３年生です」

未央、「うたしろみおです。４年生です」

さんま先生、「おお、原田知世」

これは、未央の白い服装が、映画、「私をスキーに連れてって」のイメージと重なったからでしょうか？。

ここから、普通の紹介となります。

亜由美から。

「こじまあゆみです。４年生です。いいところは、友達とほとんどけんかしないで仲良く遊べることで、
　悪いところは、食べても食べてもすぐ違うものを食べることと、人がゆっくり食べてるのに、
　その間に２杯も３杯も食べてしまうことです」

裕太、「今日ね、部屋で待ってたらさ、急にどっかいったから、どこ行ったんだと思ってたら、
　　　　とうもろこし持ってきて・・」

福長、「せんべい食った後に、とうもろこしどんどん食べてるの」

さんま先生、「そう。それは次の人にイヤミ？」

次はちほです。(^_^;)

「すみよしちほです。５年生です。悪いところは、ウッチャン達蹴りまくることです」

裕太、「そうだよ。あやまれよ」

内山、「どこだってだろ」と、ちほの腰のあたりを叩くと(ちほが立っていたので)、

ちほのパンチが、ちょうど内山の顔にヒット！。

内山、「イテッ」

その内山です。

「うちやましんじです。３年生です」

ちほ、「(笑)ちょっと、またさわんないでよ。もう、やめてよ」

内山の手が偶然いってしまったようです。

内山、「悪いところは」

ちほ、小声で、「たくさんあるよ、おまえは。太ってることとか」

内山、「あと、太ってることとか」

さんま先生、「『あと』って今、最初や・・ちゃんと、ごあいさつがわりに、あれやってあげなさい。
　　　　　　　そんなにうまくない、ちょっとつかみに１つ。内山、ご挨拶代わりに、ランバダ」

内山、前に出てきて、例のランバダダンスのまねをします。

ややウケたようです。

次は就実小の自己紹介です。

まずは前田夏奈さん(１年)から。

さんま先生、「それでは、ちほちゃんから。ちほちゃんちゃう・・」

夏奈、「私は１年、まえだかなです」

次は佐野真也君(２年)。

深深とお辞儀をします。

さんま先生、「何か演歌歌手のご挨拶みたいで」

真也、「僕は２年、さのしんやです。悪いところは、弟のよしきをける事です。
　　　　そして、『よしきが泣いたらお母さんに怒られるから言うなよ』と言って頭をたたくことです」

次は中島千春さん(２年)。

千春、「私は２年、なかじまちはるです」

次は佐野めぐみさん(２年)。

めぐみ、「私は２年、さのめぐみです。悪いところは、妹のことをいじめることです。
　　　　　得意なことは(ニコニコしながら少し考えて)、特にありません」

さんま先生、「何じゃ、そりゃ」

次は佐野恵利香さん(３年)。

恵利香、「私は３年、さのえりかです。いいところは、特にありません。
　　　　　悪いところは、バカとかいろんなこと悪口とか・・」

さんま先生、「誰の悪口言うの？」

恵利香、「いつもね、弟の悪口」

弟は２年の真也君ですね。真也君、姉にいじめられた分、弟をいじめてるのでしょうか？。

次は前田菜津子さん(４年)。

菜津子、「４年、まえだなつこです。私は、いいところは特にありません。
　　　　　悪いところは、純ちゃんをすぐいじめるところです」

さんま先生、「純ちゃんて誰？」

「はーい」と、菜津子の隣の男の子が手を挙げました。

さんま先生、「何かそれっぽい顔やもんな」

髪は短くて、眼鏡をかけ、ちょっとうつむき加減です。

さんま先生、「特技はありますか？」

菜津子、「逆立ちと側転です」

前に出てやります。

さんま先生、あっぱれ組に「誰か逆立ちできるもんいねえのか？」

ブランド、「僕逆立ち不得意」。＃わざわざ言う(^_^;)

誰もいないようですね。

次は中島純一君(４年)。

純一、「僕は、４年生のなかじまじゅんいちです。悪いところは、妹のちはるとくみこをいじめることです」

２年生の千春が妹なんですね。

さんま先生、「いつも学校でいじめられてるから？。いいところは？」

純一、これは考えていなかったらしく、うつむいて座ってしまいました。

すると、両脇の女の子が、「座るな」と言って立たせます。

さんま先生、「(笑)気弱いんだねえ」

最後は福田和美さん(５年)。

和美、「５年、ふくだかずみです。」

さんま先生、「ちょっと君、口調変だね」

ちょっと舌っ足らずですね。

和美、「得意なことは、１輪車に乗ることです。悪いところは、うるさいところだと思います」

さんま先生、「うるさいの？、クラスで？」。＃クラスと言っても、１人だけですね。

質問合戦　先頭へ

ブランド、「この小学校がなくなったらどこの小学校に行くんですか？」

菜津子、「隣の千代ヶ丘小学校に行きます」

全員がその小学校に行くそうで、もう会っているみたいですね。

ここは公民分館となるそうです。

菜津子(就実小)、「東京は、夜、星が見えないって言うんですけど、本当ですか？」

章久、少し興奮しています。「少しぐらいは見えるからね・・」

と言いつつ前に出てきて、みんなに止められました。

この頃から、星のことなどには詳しいようですね。

福長、「あることはあるんだけど少ない」

ジェイムス、「こっちの方にも外人はいるのですか？」

純一、「うんとね、いつも学校来るとき歩いてんだね。したらね、たまにね、タクシーに乗ってね、
　　　　外人がね、ろうれない(？)の方向かってね、タクシーに乗ってった」

菜津子は、外人と話した事があるみたいです。

「旭川のウエスタンというところで、外人が私に『ハロー』ってきたから、
　私も『ハロー』って対話した」

あっぱれ組からも「あるある」の声が。

さんま先生、「君達外人としゃべったって、ジェイムスと毎週会うやないか？」

あっぱれ組、「そう、それそれ」

ブランド、「僕違うもん。ジェイムス以外」

めぐみ(就実小)、「遊びで１番好きなのは何ですか？」

章久、「僕はね、えーとね、ドッヂボールです」

裕太、「俺サッカー」

佳奈子、「１輪車」

ブランド、「ゴルフ、スキー、ファミコン、ワープロ、コンピューターいじり」

章久、「それはスポーツじゃない」

さんま先生、「いや、遊びだよ」

内山、「卓球とゴルフとゲームボーイ」

裕太、「すげえやってるよ。パチンコ行ったりねえ・・」(^_^;)

就実小にも聞きます。

夏奈、「氷鬼」

章久が説明しようとします。「氷鬼っていうのはね・・・(ポカッ)」

裕太、スリッパで章久の頭を叩きました。

さんま先生、これはやりすぎだと思ったのか、自分のスリッパで裕太の頭を叩きました。

ブランド、「氷鬼っていうのは、鬼につかれそうなら『氷』って(固まって)やって、
　　　　　　鬼は触っても無効で、味方に触られると氷が溶けて動けるようになる」

真也、千春、めぐみも「氷鬼」です。

恵利香、「かいせん塔」

「あのねえ」。ブランドがまた説明します。

「どんどん人が出てきて、２つに分かれてて、どんどん人が出てきてどーんて突いて、
　じゃんけんして・・・それで、敵の宝を盗むの」

でも違うようです。

「かいせん塔」というのは、真ん中に太い鉄柱があって、そのてっぺんから斜め下に向かって放射状に鎖がのびて

丸い鉄柱につながっています。三角錐みたいな形です。

子供たちは、その鉄柱に乗り、回って遊ぶというものです。

ブランド、「東京のかいせん塔はこっちなんだよ・・言うと思う人？」

とあっぱれ組に聞きますが、手を上げたのは章久だけでした。

気恵、「スキーはどれくらい滑れるんですか？」

さんま先生、「スキー滑れる人？」

「はい」と、ブランドが手を上げます。

就実小は、全員滑れるようですね。

ブランド、「中級も滑った事あるし、上級の・・・滑った事がある」

裕太、「はい、自慢、自慢」

さんま先生、「ブランド、どんな感じかやってみろよ」

ブランド、「直滑降は不得意だから、曲がるときは、まず左に曲がるときは右の足に力をかける。
　　　　　　またはボーゲンで板を少し前に、こういう風に出す・・」

裕太に止められました。(笑)

スキー教室と犬ゾリレース　先頭へ

次にみんなで外に出てスキーを教えてもらいます。

校庭の隅の数メートルの小高いピークがあり、そこから滑っていき、

どのくらいの長さを滑れたか競います。

まず気恵。スキーは泊りがけで行った事があるそうです。

スターと早々滑って、しりもちをついてしまいました。

福長もスタートして、右足が浮かんでしまい、左に転倒です。

次は未央。さんま先生、「原田知世が行きます」

しかし、スタート直後にしりもち。

内山、和美の指導をうけスタート。

予想外に真っ直ぐ進んで行きます。ただ立ってるだけみたい。

そして、スロープが終わったところで、頭から雪に突っ込んで行きました。(笑)

実咲は、「キャー」と言いながら、１番遠くまで行きました。

続いて注目のブランドです。

「曲がってっていい？・・僕、直滑降だと転ぶと思うんだ」

結果は・・・斜めに滑り出した途端にしりもち。起き上がって滑り出してまたしりもち。(笑)

内山、「大したことねえじゃねえかよ」

裕太、「ふざけんな・・」

ブランド、「これ、スキーのね、底が滑る。こんなんじゃできない」

内山、「言い訳するんじゃねえよ」

そして犬ぞりレースです。

ポールをＵターンする往復４０メートルほどのコースです。

あっぱれ組と就実小が２人１組でペアになります。

(太字が引っ張った方です)

○佳奈子・真也ｖｓ章久・夏奈

佳奈子、「私が引っ張る」

さんま先生、「えっ、男の子を乗せて？」

佳奈子、「いいの。私のほうが体重重たいに決まってんだからいいの」

さんま先生、「そんなことないよ」

佳奈子、「いい、お願い、お願いだから・・・引っ張りたいの」

自分の体重が重いのを気にしてるようですね。

さんま先生、「章久とこのチームは？」

章久、「僕が」

さんま先生、「えっ、夏奈ちゃんを引っ張る、大丈夫か？。ようし、章久がんばって。
　　　　　　　いきますよ。いいですね。夏奈ちゃん、もうちょっと楽しそうにしてくれる？」

夏奈、無表情です。(笑)

さてレースですが、佳奈子がパワーを生かして大きくリードします。

章久、なかなか先に進まないです。「だって重たいんだもん」

ポールの手前で倒れこんでしまいました。

佳奈子、真也チームはその間にゴールしました。

章久、夏奈チームは選手交代して、夏奈が引っ張ります。

夏奈、ぐんぐん引っ張ります。章久を置いてくほどのパワーですね。

○ブランド・気恵ｖｓ市役所・ちほ

さんま先生、「今や恋愛チーム同士ですから。それでは、どっちが引っ張るか決めて」

ブランド、「はい、やっぱり男が引っ張らなきゃ」

さんま先生、「そう、市役所も、あら？」

ちほが引っ張ります。

ブランド、「でもこれは負けるかもしんないよ」

さんま先生、「きーちゃん、うれしい？」

気恵、「こわい」

レースは、ちほが足が滑って転倒。更にソリを置いたまま走ってしまうというアクシデントもあり、

ブランド、気恵チームの勝利です。

裕太・菜津子ｖｓ内山・和美

さんま先生、「裕太さっきから意識ばっかりしてよるなあ。おかしいよなあ。あれっ、裕太が乗るの？」

裕太、「そう。だって『引っ張る』って言うんだもん。だったら俺が『じゃんけんする？』って言ったら、
　　　　『引っ張る』って言うんだもん」

さんま先生、「やはり内山。こて牛のような」

レースは、いい勝負です。菜津子は体は大きくないのですが、パワーがありますね。

菜津子がややリードでポールを回りますが、裕太を落っことしてしまいます。

そしてほぼ同時にゴール。引き分けでした。

○福長・恵利香ｖｓ明子・純一

さんま先生、「純、大丈夫か？」

純一、「だいじょぶだ」

さんま先生、「どっちが引っ張るの？」

純一、「はーい」

明子、「体重で決めたの」

さんま先生、「ほんまにだいじょぶか？。ほわーんほわーんていかない？。シャキッとして」

レースは、地の利か純一がややリード。

しかし、ポールを回る際、明子、体半分が落ちてしまいます。

何とか片足で支えていたのですが、最後はビート板につかまるような恰好になってしまいました。

これでスピードは大幅にダウンし、福長・恵利香チームの勝利です。

明子、「落とすんだもん・・だって回るとき、いきなりドーンとか速く行くんだもん」

あっぱれ組・さんま先生ｖｓ就実小・校長先生○

最後の勝負は、さんま先生と校長先生がソリに乗り、８人が引っ張ります。

あっぱれ組は、実咲、ちほ、気恵、明子、亜由美、未央、佳奈子、裕太です。

レースは、スタート直後に最後尾にいた裕太が転んでしまうというアクシデントもありましたが、

いい勝負です。そして、ポールを回るとき、校長先生が裏技を使います。

ソリを下りて、自らソリを押しながらうまく方向を変えていました。

これで差がついて就実小の勝利です。

さんま先生、「裕太だいじょぶやったおまえ？。顔の上ソリ走ってったで今」

　

昼食先頭へ

昼食の時間です。教室ですね。

真ん中に机を２つくっつけて、その上にとうもろこしが置いてあります。

みんなは、それを囲むように、机を四角の形にくっつけています。

全員で「いただきまーす」

この様子は、ワシャガエルのコメントとともにお届けします。

ワシャガエル、

「さあ、いよいよ待ちに待ったお弁当の時間であります。まあ、おいしそうなとうもろこし。
　おや、ブランド２本も持ってっちゃって、こりゃどういうこと？。ちょっとブランド。
　おお、やっぱきーちゃんのぶん。ねー、この優しさが女心をくすぐるんでしょうかねえ？。
　ブランドのことが気になる菜津子ちゃん」

ブランドは気恵と「仲良く」隣同士です。

菜津子は、実咲とブランドのことを話してるようです。

「なかなか話すきっかけが見つからないみたいだね、真也君」

真也は、未央の隣です。

「やったぁ、純一君、両手に花。でも、気が弱いんだよね、純一君は。がんばれー」

純一は、佳奈子と明子の間です。

「おおすごーい。ジェイムスのとうもろこしの丸かじり。おや、この２人どっか似てないかな？」

福長と夏奈です。夏奈の方が１学年下なんですが、体格は立派です。(笑)

「こちら内山は、女の子には目もくれないでお食事中。
　雪はかなり本降りになってまいりました。あー、いいねえ甘酒。これは体が暖まるんだよねえ。
　さあ、ジェイムスは、甘酒飲むのが初めてで、さてご感想は？」

給食の大きな容器から、お茶碗にいれて飲みます。

ジェイムス、「おいしいじゃん」

職員室では、さんま先生と就実小の先生達が昼食をとっています。

さんま先生、「廃校って何年ぐらい前に決まったんですか？」

校長、「これは３年ぐらい前からね、そういう話はあったんですけどね、
　　　　問題は、地域の人達の納得って言いますかね、みなさんがそういう形で『いいよ』ってならないと。
　　　　決めるのは地域の人ですから」

先生達は転勤するそうですが、

さんま先生、「どちらの小学校に行かれるんですか？」

パンチパーマの野田先生(３、４年担当)、

「校長、もう言ってもいいの？、だめ？。今ね、お上のやり方でさ、内示が入ってるわけさ。別学校のね。
　公式発表、月末になるもんだからね・・何とか働き場所見つかってね、鼻の下乾かんで済むんだわ・・」

さんま先生、「小人数とやるっていうのは、楽しいもんですか？」

野田、「そうですね」

さんま先生、「みんなの何もかもわかってしまいますからね」

野田、「でも疲れるんだよ。普通ね、例えば僕だったら今３、４年受け持ってるでしょ。
　　　　３年生１人さ、あれ、恵利香っていう女の子。
　　　　４年生があれ、くんなくんな男の子と、元気のいい菜津子とね、３人でしょ。
　　　　１対３で来るでしょ。１年間ね。そしたらね、子供ら悪さしてもすぐ見えるでしょ、息抜きしても見えるでしょ、
　　　　あくびしても見えるでしょ、ベロなんか出したら余計見えるでしょ。子供息抜けないでしょ。４５分ね。
　　　　さんまさんの子供の頃のようにね、まじめ一本の子ばっかりだったらいいけども、
　　　　ここにはね、は悪さしたい子もいるでしょ」

さんま先生、「私とてもつとまらないです」

藤原先生、石山先生の事を、

「この人なんかね、５年生の和美１人だもん。１対１・・
　和美の気持ちになってごらん。和美ちゃん、先生、毎日向かい合って、朝から晩まで」

さんま先生、「僕絶対きらいになりますよ・・でも女が６人、男が２人て、男の子もかわいそうですよね」

校長、「バランスは・・外れますね。同じはずなんですけども」

さんま先生、「純君なんか、あの気の強そうな女に囲まれてかわいそうですよね。普段もあんななんですか？」

野田、「いつも泣いて」

さんま先生、「泣いてんの男の子？。あれはかわいそうやなあ。特にあの２人活発なんですね、あの女の子」

藤原、「そうですね」

食事の後は自由時間です。

実咲、佳奈子、亜由美、未央は、「かいせん塔」に乗ってます。

「目が回るぅ、変わってぇ」との叫び声も聞こえてきます。

中で菜津子が回しています。

章久や佳奈子、菜津子はスノーマシンに乗ります。

その他、雪合戦とかしていました。

ワシャガエルのコメント。

「食事の後は自由時間。さすが活発な菜津子ちゃん。もう子供たちのリーダーになってるみたいだねえ。
　子供たちにとって仲良しになる時間てほんの少しでいいんだねえ、あーうらやましい」

古今東西　先頭へ

おなじみの「古今東西」です。

さんま先生の挙げたテーマに関連することを生徒たちが答えます。

・白いもの－亜由美、和美、章久、夏奈、ちほ

亜由美、「雪」

和美、「白うさぎ」

章久、「白いものね、ちょっと待ってて」

さんま先生、「いや待てないんだよ」

章久、「白い折り紙」

さんま先生、「あの、最初からですけども、『白いなんたら』、ここまではいいけど、もうだめよ」

夏奈、「白いトレーナー」

ちほ、「牛乳」

亜由美、「あれ？、えー分からないよう。画用紙」

和美、「ティッシュペーパー」

章久、「えーと、それはね、アイスクリームのバニラ」

さんま先生、「(笑)そう、バニラ。いけるね、章久。今日調子いいね」

夏奈、「白い屋根」

さんま先生、「もうその『白い』というのなしにしましょうね」

ちほ、「天ぷら粉」

さんま先生、「・・天ぷら粉、まあ、ええとしよう。そして」

亜由美、「上履き」

さんま先生、「あー、メリケン粉言うたら」。＃パターンを期待していたようですね

和美、「砂糖」

章久、「トイレ。トイレも白いでしょ」。便器のことですね。

夏奈、「豆腐」

ちほ、「小麦粉」

さんま先生、「君、『粉』ばっかりやないか」

亜由美、「塩」

和美、「白髪」

章久、「ハッハッハ。とうもろこしの全部、こういうのを食べた後。ね、白いでしょ？」

夏奈、「本」

さんま先生、「本？。ページ白いよね。まあええとしよう」

ちほ、「トイレットペーパー」

さんま先生、「だめ、出た・・５、４、３、２、１、０」

ちほ、「ちょっと待って。卵白」

さんま先生、「だめだめ。はい負け」

・北海道らしいもの－ブランド、菜津子、佳奈子、めぐみ、福長

ブランド、「雪だ」

菜津子、「寒い」

佳奈子、「かに」

めぐみ、「スキー」

福長、「いも」

さんま先生、「じゃがいもね。君や、いもは」

ブランド、「旭川」

菜津子、「札幌」

佳奈子、「千歳」

めぐみ、「東京」。相変わらずにこにこしています。

さんま先生、「ふぅー」と倒れこんでしまいます。「うーん、チューイングボーン」

めぐみ、「千葉」

菜津子に言われ、めぐみ、「雄武(おうむ)」。北海道にある地名だそうです。

福長、「札幌ラーメン」

ブランド、「えーとね、ジャーシー(ジャージー)牛乳」

菜津子、「熊」

佳奈子、「空、月」

さんま先生、「それは北海道でなかってもええやないの」

佳奈子、「分かった。きつね」

めぐみ、「川」

さんま先生、「川は北海道らしくないでしょう。川は川でも？」

めぐみ、「へび」

菜津子、「違うって。『え』」

めぐみ、「え」

菜津子、「えび」。めぐみ、「えび」。言われたとおりに言ってる。(笑)

さんま先生、「すいません。テーマは・・『北海道らしいもの』」

めぐみ、「きつつき」。菜津子、「だめだ」

めぐみ、｢おおかみ｣

さんま先生、「おおかみ、オッケー？。北海道、そんなおおかみのイメージないよなあ」

佳奈子、「熊とおんなじだからいいじゃん」

めぐみ、「たぬき」

さんま先生、「あんた、ゆやええもんちゃうねんから」

佳奈子、「猿」。めぐみ、「猿」

さんま先生、「あんたの負け」

菜津子、「しか」。めぐみ、「しか」

・気持ちの悪いもの－未央、市役所、純一、気恵、恵利香、内山

未央、「へび」

市役所、「ライオン」

純一、「むかで」

気恵、「こんにゃく」

さんま先生、「どんな風に？」

気恵、「ぶよぶよしてるから」

さんま先生、「♪ぶよぶよしてたら、私は誰かのいい子になっちゃうよ」

恵利香、「かえる」

内山、「人面人」

さんま先生、「人の顔のような人。これが１番気持ち悪い。僕のネタをよく聞いてるね」

未央、「かびのはえたパン」

市役所、「動く死体」

純一、「骸骨」

気恵、「歯磨き粉・・ぶにゅぅって」

あっぱれフィーリングカップル５ｖｓ５　先頭へ

あっぱれの男子と就実小の女子で「友達」になろうという企画です。

さんま先生を挟んで、左側が就実小の女の子です。

メンバーは、めぐみ、千春、恵利香、菜津子、和美です。(それぞれ１－５番)

右側があっぱれ組の男の子。ブランド、裕太、福長、ジェイムス、内山です。(それぞれ１－５番)

その他の生徒達は、右側で両校一緒になって座っています。

さんま先生、「こうして一緒にね、何時間か過ごしてきたわけですから、
　　　　　　　それぞれちょっとぐらい分かってきたと思います。今度は質問合戦しながら、ね、
　　　　　　　いろいろもっと分かっていこうと。さあ、ブランドが人気ナンバー１になるのか、
　　　　　　　それとも、意表をついて内山が」

裕太、「なるわけねえじゃん・・いや、なるなる」

内山、「それ、絶対ねえって」

さんま先生、「答えによってはユーモアがある男が好きだっていう女の子もいるんだから」

内山、「いねえよ」

さんま先生、「どうしてそう頭から投げやりなんだ、君は」

ジェイムス、「地球に１人は絶対いるよ」

裕太、「バカじゃねえの、おめえ」

さんま先生、「ジェイムス、それ、ものすごい嫌味やないか」

まずは質問合戦から。

和美、「もし私が東京に行ったら、どこに連れてってくれますか」

ブランド、「ハイハイハイハイ」と、真っ先に手を上げます。

さんま先生、「君は絵に描いた男だね、ほんと。帰り、君を雪ん中にぶつけるから」

ブランド、「渋谷、新宿、銀座。秋葉原」

裕太、「俺？、どこでもいいよ」

さんま先生、「ちゃんと言ってあげなさい」

裕太、「えっ・・わかんねえ」

さんま先生、「いろいろあるでしょ。ディズニーランドとか」

裕太、「じゃあ、全部」

さんま先生、「どこ？」

裕太、「あー、もういい」

さんま先生、「特にどこ？」

裕太、「特に？。わかんねえ」

ここで菜津子が、「照れてる」

裕太、「俺、照れ屋なんだよ」

さんま先生、「何照れてんだよ(裕太の頭を突く)。何や、『女なんか』とかいつも言うてるくせに」

裕太、「いやほんとだよ・・照れてる」

福長、「原宿」

さんま先生、「君も原宿歩いたら、目立ちそうやね。君、何か最近鳳啓助さんに似てきたね」

ジェイムス、「ディズニーランドと公園」

内山、「ディズニーランドと六本木と原宿」

さんま先生、「君、六本木に何しに行くのや？」

内山、「いやあ、遊びに行こうと思って」

さんま先生、「どういうとこ？」

内山、「いやあ、飲みに行ったり」

さんま先生、「君、勘違いしてるやろ。いつもおっちゃんとばっかり会話してるから」

次の質問は、ブランド、「尊敬する女の人は誰ですか？。芸能人で」

芸能人でなくてもいいそうです。

めぐみ、千春、恵利香は、「お母さん」

菜津子、「芸能人て言ったよね・・大竹しのぶ」

さんま先生、「君は世渡りがうまい。君は本当に世渡りがうまいねえ。
　　　　　　　今日から『世渡り上手子ちゃん』と呼んじゃうよ」

和美、「尊敬する人ですか？。じゃあねえ」

菜津子、小声で「大竹しのぶ」

和美、「(笑)大竹しのぶさん」

さんま先生、「真似すなよ。２回も連続したら嫌味しか聞こえないよ」

次は、菜津子の質問です。「好きな女の子のタイプは何ですか？」

またしてもブランド、小さく手を上げています。

さんま先生、「おまえ、１番にきたら嫌だよ。さあ、どういうタイプが好きですか？」

ブランド、「中山美穂、のりぴー、宮沢りえ、西田ひかる」

さんま先生、「きーちゃん、こんな男でいいの？」

気恵、「いっぱいいるね。すごいね」

裕太、「俺はね、恐くなきゃどうでもいい。あと、うるせえのはやだ」

福長、「優しい女の子」

ジェイムス、「優しくてショートヘアー」

内山、「森口博子みたいなの・・面白い人」

そして、いよいよボードに好きな子の番号を書きます。

さんま先生、「内山から見てみましょう」

内山、「えっ」

さんま先生、「ええやないか、内山」

内山、「やだよ」

内山は４番です。菜津子です。

さんま先生、「４番は、まさか、まさか」と内山に期待を持たせますが、１番のブランドでした。

内山、「別にいいよ」

そのブランドは５番の和美です。

５番の和美は、１番のブランドです。見事カップルです。(^o^)

和美、照れてます。

さんま先生、「裕太の見てみたいよね」

裕太、「俺、母さんにね、『ちびにしろ』って言われたんだよ」

裕太は１番のめぐみを書いてます。

そのめぐみは２番の裕太を。またしてもカップルが。(^o^)

さんま先生、「そういやかあちゃんにちょっと似ているよね」

その他、福長は４番、ジェイムスは５番でした。

そして、みんな一斉にボードを出します。

結果は以下の通りです

番号		相手の番号		相手の番号
１	めぐみ(２年)	２	ブランド(３年)	５
２	千晴(２年)	２	裕太(４年)	１
３	恵利香(３年)	１	福長(２年)	４
４	菜津子(４年)	１	ジェイムズ(２年)	５
５	和美(５年)	１	内山(３年)	４

さんま先生、女の子が番号を書いたボードを見て、「２、２、１、１、１。くやしい」と、泣きまね。

ブランド、「もてる男はつらいよ」

さんま先生、「くやしい。くやしい。君達、こいつのどこがええの？」

恵利香、「優しい」

菜津子、「内山君でもいい」

さんま先生、「えっ？」

ブランド、大きな声で、「えっ？」

さんま先生、「内山君でもいいの？」

菜津子、「うん、いいよ」

さんま先生、「１番より内山君の方がいい？」

菜津子、「内山君でいい」

さんま先生、「『内山君でもいい』って。その『でも』付いてもいい？」

内山、「うん、いい」

さんま先生、「菜津子ちゃんかわいいよ」

内山、何ともいえない顔をしています。

さんま先生、「すいません。あっぱれ隊のアンパンマンですけど、ひとつよろしく。握手して」

菜津子と内山、握手をしました。

校歌、そしてお別れ　先頭へ

ワシャガエルのコメント、

「楽しい時間もいつのまにか過ぎて、いよいよお別れ。最後にお互いの校歌の交換会が行われました」

まずは、あっぱれ組が壇上に立ち、唄います。

まだ章久は、「指揮者」ではありません。右隅で静かに唄っています。

出来は素晴らしいですね。前夜もホテルで唄いましたが、完璧に詩を覚えてます。

就実小のみんなは(あっぱれ組も同様に)、手元に何か同じもの持ってますね。Ｔシャツ？か何かでしょうか。

ビニールに入っています。プレゼントでもあったのかもしれません。

曲が終わって、

さんま先生、「あの、この校歌の詩は、先生方聞いたらおかしいなと思うんですけど、
　　　　　　　１行ずつみんな考えたんです。それが一応歌になりまして、こういう結果になりました・・・
　　　　　　　今度は就実小学校のみなさんに校歌を唄っていただきます。
　　　　　　　もう先生、校歌は、これで最後になるんですかね」

校長、「あと１回あります。終業式にあります」

さんま先生、「そうですね。でもこれは、３月３１日放送なんでね、最後に聞くわけですよね。
　　　　　　　それでは、すいませんが、よろしくお願いいたします」

左端で和美がアコーディオンを弾きます。これが伴奏です。

そして、純一、菜津子、恵利香、千春、めぐみ、夏奈の純に並んでいます。

その後ろに、先生達もいて一緒に唄います。

子供たちは、手を後ろに組んでますね。

歌が終わり、みんなは外に出ています。

「さようなら８６年の歴史就実小」と書かれた看板の前で記念撮影です。

雪がかなり激しく降っています。

さんま先生、「さあ、記念撮影しますから。いいですか。素敵な笑顔でいきましょう。よーい、はい、ポーズ」

いよいよお別れです。

校門に向かって就実小の生徒と先生が１列に並んでいます。

さんま先生とあっぱれ組は就実小の生徒１人１人と握手してバスに乗っていきます。

ブランドの「どうもありがとうございました」という声が、

そして「サイン貰っとくからな」、「握りすぎた」、「バイバイ」などの声が聞こえてきます。

さんま先生の声、「どうもありがとうございました」
　　　　　　　　「どうもありがとうね」
　　　　　　　　「がんばってね」
　　　　　　　　「さようなら」
　　　　　　　　「ありがとうね、また東京にも遊びに来てください」

最後に、さんま先生、「どうも、みなさんありがとうございました」

バスはゆっくりと動き出します。

外では、就実小の生徒と先生が、バスの中からは、あっぱれ組とさんま先生が手を振っています。

バスの中は、カメラのレンズが曇ったのか、少し白っぽくなっています。

就実小はだんだんと遠くになっていきます。

さんま先生とちほは何かを話しながら、実咲と３人で

バスの後方から就実小の方を見ています。

カメラは最後に就実小を、そして「さようなら８６年の歴史就実小」と書かれた看板を映し出していました。

こうして、初めての１泊旅行、初めての北海道の旅は終了しました。

当時、私はリアルタイムでこの放送を見ていたのですが、録画はしておらず、

見終わった後、「ああ、録画しておけば」と後悔していたのを覚えています。

それだけ印象に残った放送でした。

それから７年後、幸運にもビデオを入手する事ができ、見る機会に恵まれたのですが、

やはりいいですね。何と言っても「素朴さ」が感じられるんです。

まさに、「ふれあいドキュメント」の原点ですね。

この就実小と、１年後に訪問する本安平小は、実際に学校がなくなってしまっていますから、

そういう意味でも、重要な放送であり、記録として残しておかなければと思い、

今回、詳細レポを書くことにしました。

あっ、そうそう。この旅で福長の好きな人が分かったんでしたよね。(笑)

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