クリスマス発表会、｢桃太郎｣、テキスト

クリスマス発表会、「桃太郎」

(テキストページ)

１９９１／１２／２２

＊＊　このページはたっくみぃさんのご協力により作成しました。　＊＊

役決め(１２／８)　リハーサル　本番

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この年、クリスマスに芝居をやるということになりました。「桃太郎」です。

前の回の放送(１２／８)で役を決めます。

競合した場合には、みんなの拍手の数で決めます。

ブランドは、桃太郎、きじなどに立候補しましたが、なにぶん人気がないのかことごとく落ちてしまい、

結局とんでもない役をやらされることになりました。

結構おいしい役だったのは実咲ですね。

ナレーションは最初さんま先生がやることになっていたのですが、

ある子が「やりたい」と言うことで、さんま先生が補助についてやらせることに。

そして、ディレクターの窪田さんもある役を演じることになりました。

さて、どうなることやら。

役決め(１２／８)　先頭へ

それぞれの役柄に自薦、または他薦で選ばれた生徒達が前に出て

決められたセリフを話します。

そして、拍手の多い子がその役に決定となります。

　

まずは主役の桃太郎。章久、ブランド、裕太が立候補しました。

セリフは、「オイラは鬼が島へ行って悪い鬼を退治してくる。きび団子を作って下さい」です。

章久、ブランドは大体セリフを覚えていました。裕太は本を見ながらです。

結果は・・・

章久には、絵梨だけが拍手です。

絵梨、さんま先生に「みんなはどう思おうといいの。私は章久」と言われ、照れていました。

ブランドには、佳奈子と実咲が拍手です。

ということで、桃太郎役は裕太に決定です。

　

次はお爺さん役です。これは市役所１人だけの立候補で決定です。

　

お婆さん役は、立候補が明子と佳奈子、そして絵梨の推薦でちほも加わります。

絵梨、「なんかお母さんぽくていい」

セリフは「桃さんこっちへこい。桃さんこっちへこい」です。

結果は・・・

ちほが５人、佳奈子が３人、明子が１人(ジェイムス)ということで

お婆さん役はちほに決定です。

　

次は犬役です。内山、福長、明子、実咲が立候補です。

絵梨、実咲を「似合う、犬って感じだよね」

セリフは、吠える声、「ワンワン」です。

まず内山、福長の２人に絞られ、

もう１回やって内山に決定しました。

　

次は猿役です。立候補は福長１人ということで決まりです。

　

次はきじ役です。章久、ブランド、明子、ジェイムスが立候補しました。

セリフは「桃太郎さんどこへ行くんですか？」です。両手もバタバタさせてきじの演技もします。

ジェイムスは高い声で言っていました。

章久、最初ジェイムスのまねで高い声で言ってました。

ブランドは何とも「とぼけた」きじで、大ウケでした。

明子は無難にこなしてました。

さんま先生、「どうも勝負決まったようですね」

さて結果は・・・

ジェイムスは０、章久は４人、本命だったブランドは０、明子は１人ということで

きじ役は章久に決定です。

　

次は５種類の鬼ですが、とりあえず明子が立候補します。

さんま先生、「明子ちゃん、ピンクやる？」と聞くと、

明子、「やだな私ピンク」ということで、赤鬼になりました。(後に青鬼となります)

　

鬼は後ほどということで、松の木役です。

実咲が質問です。「あの松の木っていうのはいつも出てくるんですか？」

さんま先生、「ずっと出てるよ」

実咲、「あっ、やりたい」。ということで実咲に決定です。

　

お地蔵さん役はジェイムス１人の立候補で、決定です。

　

岩役ですが、裕太がブランドを推薦します。

本人はすごく嫌がっていたのですが、みんなが「いい」と言って、強引にブランドに決定してしまいました。

ブランドはナレーターがいいと言ってたのですが、

ナレーターはさんま先生がやるようです。

　

残りはほとんど鬼だけとなってしまいました。

気恵は「鬼のピンクがいい」と言いました。

更に、「だって本当はナレーターよかったんだけど・・・」

さんま先生、「きーちゃんナレーターやりたい？」

気恵、「うん」

さんま先生、「いい？、ディレクター。そいじゃ僕がサブについてるからね」

気恵、「だってきーちゃんナレーター大好きなんだよ」

こうしてナレーターは気恵の担当となりました。

　

鬼役ですが、青鬼が佳奈子(後に明子に変更)、ピンク鬼が亜由美に、黄鬼が絵梨、緑鬼が未央となりました。

ブランド、｢岩より船頭がいい」と言いますが、みんなの圧倒的な岩への支持でまたも沈没。

船頭は人数が足りず、なしということだったのですが、

急遽、さんま先生

「船頭は窪田、毎回頑張っくれてる・・・ディレクターの窪田、運動会で名演技を見せてくれた窪田」

ということで、船頭役はディレクターの窪田さんに決定しました。

そして、裕太がさんま先生を読んで耳元で何か話していると、

章久、「何やってんの。何やってんですか桃太郎さん」と、きじになりきって聞いていました。

そしてブランド、「岩やだ」。

あくまでも抵抗を続けるブランドでした。

　

リハーサル(１２／２２)　先頭へ

本番に先立ちリハーサルの様子が流されていました。

さんま先生によると練習は２時間だけだったそうです。

まずは気恵のナレーションです。

なぜか歌舞伎役者のような口調でしゃべります。

　

お婆さんが桃を割るシーンでは、

さんま先生は「老人役のボケ」として、手が震えて２回桃をはずして、３回目に割るように指導しました。

ちほがやるとジェイソンのような声になってしまいました。

　

そして犬、猿、きじが「きび団子を下さい」と言うシーン、

船頭さんに頼んで船に乗せてもらうシーンと続き、

鬼が島で鬼との対決のシーンです。ここで鬼側の「秘密兵器」が判明します。

「お前達何しに来たんだ」

「隠れても分かるぞ」と言った後、

「未央はこんなに大きくなりました」攻撃です。

最初言った後、ポーズをつけようということで、さんま先生が指導します。

そうして未央がポーズをつけると、さんま先生、「それやらしすぎ」。

結局、絵梨の考えた、両手を重ねあわせ胸の前に持ってくる

「お願い」ポーズでやることになりました。

本番　先頭へ

キャスト

桃太郎－裕太、お爺さん－市役所、お婆さん－ちほ。

犬－内山、猿－福長、きじ－章久。

赤鬼－佳奈子、青鬼－明子、黄鬼－絵梨、緑鬼－未央。

松の木－実咲、お地蔵－ジェイムス、岩－ブランド。

船頭－窪田ディレクター。

ナレーター－気恵、(横に黒子に扮したさんま先生)

　

まず、黒子役のさんま先生が登場します。

さんま先生、「みなさんも忙しい中、こうして多数・・・忙しないやんか自分達。

ひまで１日おられて、お子様達がこの日のために、一生懸命今日２時間だけ練習しました。

みなさんも自分の子供がどんな人達か分かってらっしゃると思います。

とんでもない子供達を、よくぞここまでやったと後で私をほめてください。

でも、どうしても１人だけ言うことを聞かない奴がいてまして、それはきじの役の子供です。

まあ本番どうなることやら心配ですが、最後までお付き合い下さい。

それではナレーター役のこの子から紹介しましょう。きーちゃん」

「さあきーちゃん頑張っていきましょう」

気恵、「うん。あぁ、もういいの？」

さんま先生、「ちょっとぐらい緊張しなさい」

気恵、「きーちゃん緊張はね、一度もしたことない性格だから」

そうして気恵のナレーションが始まります。(以下、ナと書きます)

ナ、「みなさま、本日はお忙しいところ、このあっぱれ学園のお芝居へようこそお越しくださいました。

ところで間もなくク・リ・ス・マ・ス。クリスマスと言えばやっぱり桃太郎。

ただいまより、劇「桃太郎」を始めます。どうか盛大な拍手をよろしくお願いいたします。

それでは、始まり、始まり」

　

そして幕が開きます。

セットは背後が山で、一番手前に川が流れているという設定です。(セットの中に実咲がいます)

ナ、「むかしむかし、お爺さんとお婆さんがいました。お爺さんは山へ芝刈りに、

お婆さんは川へ洗濯へ行きました。川のほとりには大きな松がありました」

松の木(実咲)が歌います。

♪私松よ。いつまでも松よ。(あみんの「待つわ」に引っかけたギャグです)

ナ、「その歌声を聞いて、お婆さんが来ました」

お婆さん(ちほ)、「いい声じゃのう」

ナ、「すると、川上から大きな桃が、どんぶらこっこ、どんぶらこっこ、と流れてきました」

お婆さん、「ありゃ、大きな桃。こっちゃ来い、こっちゃ来い」

お婆さんは家に桃を持っていこうと持ち上げるのですが、

下にローラーがついていて重かったのか、「すぐ、持って帰ろう」というセリフが

一瞬つまってしまいました。

　

セットの中に家が登場します。お婆さんの家の前という設定です。

お婆さん、「こんな大きな桃、１人で食べちゃおう」

そこに芝刈りに出かけていたお爺さんが帰ってきました。

お爺さん、「ただいま」

お婆さん、「お帰り」

お爺さん、「大きな桃だねえ」

お婆さん、「今お爺さんと一緒に食べようと思っていたのよ」

ここで一瞬間が開きます。桃を割る包丁がないのです。

ちほ慌てて家の中に取りに行きました。

ここで黒子のさんま先生が、裕太を黒い布で隠しながら、桃の後ろに持っていきます。

そして桃を割ります。リハーサルでもやった３回目に割るというボケです。

そして出てきたのは男の子でした。(顔だけ裕太で体は赤ん坊の絵)

爺さん婆さん、「ひぇぇぇー」と驚いて倒れます。

「こりゃあ、おったまげた」

お爺さん、「婆さんや、この子に名前をつけよう」

お婆さん、「そうだねえ、桃から生まれたから『柿衛門(かきえもん)』。あっ、それとも『ピーチ衛門』

お爺さん、「それはいい」

お婆さん、「桃太郎にしましょう」

お爺さん、「それがいい、それがいい」

ナ、「やがて、桃太郎はどんどん大きくなりました」

裕太、立ち上がり、大人の桃太郎になりました。

桃太郎、「桃から生まれた桃太郎」

爺さん婆さん、再び「ひぇぇぇー」と驚いて倒れます。

「こりゃあ、おったまげた」

桃太郎、「それではお爺さんお婆さん、そして松さん、これから鬼退治に行ってまいります。」

松の木、「♪私松よ。いつまでも松よ」

幕が閉じ、「桃太郎」の歌が流れます。桃太郎は旅に出ます。

　

幕が開くと家がなくなります。旅の途中の設定です。

左に松の木、右にお地蔵さん(ジェイムス)がいます。

桃太郎はお地蔵さんを見つけ願いを言います。

桃太郎、「もしもしお地蔵様。どうか鬼に勝てますように」

お地蔵さん、「地獄のさたも団子次第じゃ」

桃太郎、「だったら頼まない」

お地蔵さん、「オーマイガット」。体を斜めにするというギャグが入りました。

　

そこに犬(内山)が登場します(四つんばい)。ダルメシアンのように白に黒の斑点の模様です。

犬、「桃太郎さん、桃太郎さん、お腰につけたきび団子、ぜーんぶ私に下さいな、ワン」

桃太郎、「やだ」

犬、「なら、私の歌を聴いて下さい」と「ＳＡＹ　ＹＥＳ」を歌います。

桃太郎はその歌声にまいったのか、「もういい、もういい。あげるから」

犬、「ああ、そうですか」。もらった団子を食べてしまいました。

犬、「お礼に歌を唄いましょう」と再び「ＳＡＹ　ＹＥＳ」を歌います。

桃太郎、「もういいって。もういいから」

　

続いて猿(福長)が登場します。

猿、「桃太郎さん、きび団子下さい。キー」

桃太郎、「本気か？」

猿、「誰が本気やねん」

桃太郎、「鬼退治に行くか？」

猿、何故か泣き出します。

桃太郎、「ほら泣くな、やるから」

犬、「お礼に歌を唄いましょう」と、またまた「ＳＡＹ　ＹＥＳ」を歌います。

桃太郎、「もういいって」

　

そしてきじ(章久)が登場します。少しセリフがスローテンポになります。

きじ、「桃太郎さん、桃太郎さん、私も鬼退治に連れてって下さいな」

桃太郎、「よしよし」

きじ、「それではきび団子を下さい」

桃太郎、「よしよし」

きじ、団子を食べながら、ぶつぶつと「食べんのかなあ、まあいいや食べちゃおうかなあ」と言ってました。

そして、猿、「僕も行く、キー」。犬、「俺も行く、ワン」。

こうして桃太郎は３匹の家来を連れて鬼退治へと向かいました。

出かけるとき、犬はお地蔵さんのお供え物を食べてしまいました。

お地蔵さん、また斜めになりました。

　

幕が閉じます。「桃太郎」の歌が流れます。

そして右側から後に語り種となる船頭さん(窪田ディレクター)が登場します。

船頭さん、「船が出るぞぉーい」

そこに桃太郎と３人の家来がやってきます。

船頭さん、「何じゃお前達」

桃太郎、「これから鬼が島へ行くんです」

船頭さん、「そうかぁー、じゃあ乗れ」

桃太郎達は船頭さんの舟に乗ることになりました。

船頭さん、「内山君じゃなくて犬さんは歌を唄うんじゃなかったかな」←これアドリブかも。

犬、「♪よけいなものなどないよね・・・」

船頭さん、「お前がよけいなんだよ」←ギャグも入れてる(^o^)

「よーし乗ったか？。じゃあ行くぞ」

舟は左に動いていきます。

船頭さん、「あの島に行って生きて帰った者はおらん(３回繰り返し)」

そう言いながら舞台の外へ消えていきました。

このシーン、親御さん達にも大ウケでした。

ナ、「桃太郎達は、いよいよ恐ろしい鬼が島へと向かいました。

おー、くわばらくわばら」

　

幕が上がります。鬼が島のセットです。松さん、引き続き出ています。

中央に「鬼が島」と書かれた門があります。

犬、「一休みしましょう」

桃太郎達は、門のの前にある岩へ座ると、

「痛いたいたいたい・・・」という声が。

桃太郎、「何だ。岩がしゃべるのか？」

岩、「僕はただの岩じゃないんだぞ」

ここで岩は後ろを向きます。そこには「ＣＯＭＭＥ　ＣＡ　ＤＵ　ＩＷＡ」と書かれてあります。

岩、「コム・サ・デ・岩だ」

桃太郎達が無視すると、

岩、「ちょっと待ってよ。僕はコムサデ岩だよ」←これがブランドの見せ場でした。

桃太郎達が門の中に入ろうとすると、門が開きます。慌てて隠れます。

中からは４人の鬼が出てきました。

青鬼(明子)、「わしは青鬼」

黄鬼(絵梨)、「わしは黄鬼」

ピンク鬼(亜由美)、「わしはピンク鬼」

緑鬼(未央)、「わしは緑鬼」

そして４人で「俺達、鬼４人組」と言うのですが、みんなのタイミングが合わず

３回失敗してしまいました。

青鬼、「お前達、隠れても分かるぞ」

黄鬼、「何しに来たんだ」

ピンク鬼、「出てこい」

緑鬼、「未央はこんなに大きくなりました」←これが鬼の攻撃です(^_^;)

そして戦いが始まります。

きじは青鬼を、猿はピンク鬼を倒します。

緑鬼は「未央は・・・」攻撃を続けますが、桃太郎の攻撃でダウンします。

岩、「僕はコムサデ岩だぞ」

青鬼、「そうだ、親分を呼ぼう」

「おやぶーん」

そして赤鬼(佳奈子)が登場します。

赤鬼、「ワハハハハハ」

黒子のさんま先生が出て来て、ゆっくり話すように言います。

赤鬼、「ワ・ハ・ハ・ハ・ハ。やい小僧、わしが相手じゃ。かかってこい」

そして桃太郎の家来たちが立ち向かいます。

しかし、きじと猿は赤鬼の金棒の一撃でやられてしまいます。

犬は、叩かれても「ワワワワワン」と果敢に前進していきます。

桃太郎、「早くしろ」

きじ、「笑いすぎて生き返っちゃったじゃないかよ」←これもアドリブみたいです

桃太郎、「こうなったらひたすら歌だ。聴け」

そして犬、「ＳＡＹ　ＹＥＳ」を唄います。←黒子に止められました(^_^;)

この口撃に鬼達はたまらず倒れてしまいました。

桃太郎、「これ以上悪いことをしたら、お前らのその角を折るぞ」

きじ、「桃太郎さん、桃太郎さん、それじゃあかわいそうです」

桃太郎、「二度と悪いことをしないか」

赤鬼、「もうしません、もうしません」

桃太郎、「それなら許してあげよう」

赤鬼、「それとブランド岩をいじめないで下さい」

桃太郎、「分かった。これからみんな仲良くしよう」

みんなで、「そうしよう、そうしよう」

ナ、「こうして桃太郎と鬼達は仲良く暮らしました。めでたしめでたし、終わり」

幕が閉じます。

　

幕が開き、最後は全員で「サンタが街にやってくる」を唄います。

♪黒子、「桃太郎から」。桃太郎、「メリークリスマス」

♪黒子、「爺ちゃん婆ちゃんから」。爺ちゃん婆ちゃん、「メリークリスマス」

♪「サンタクロースがやってくる」

♪黒子、「犬猿きじから」。犬猿きじ、「メリークリスマス」

♪黒子、「鬼達から」。鬼達、「メリークリスマス」

♪「サンタクロースがやってくる」

♪「待ちくたびれてお休みした子。きっと素晴らしいプレゼント持って」

♪黒子、「ナレーターから」。ナレーター、「メリークリスマス」

♪黒子、「残った人達から」。残った人達、「メリークリスマス」

♪「サンタクロースがやってくる」

♪黒子、「お母さんから」。お母さん達、「メリークリスマス」

♪黒子、「全員で」。「メリークリスマス」

♪「サンタクロースがやってくる。サンタクロースがやってくる」

黒子、「どうもご無礼申し上げました」

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