御岳山ハイキング

1990/7/30、8/6

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ケーブルカーで滝本駅から御岳山駅へ 御嶽神社へ 七代の滝へ

天狗岩へ ロックガーデンへ 綾広の滝へ、そして・・・


あっぱれでは初めての本格的なハイキングです。2週にわたって放送されました。

場所は東京の西部、奥多摩の通称「奥御岳渓谷ハイキングコース」です。

全長4.3キロ、2時間半の行程ですが、時間が予定よりかなりオーバーしてしまいました。

その結果ハプニングも・・・。

章久が行程の前半でそれに関して予言めいたことを言っています。

参加メンバーはほぼ初期の教室メンバーですが、裕太は不参加でした。卓っくんは参加しています。

果たして無事ゴールにたどりつけたのでしょうか?。



ケーブルカーで滝本駅から御岳山駅へ 先頭へ

さんま先生とあっぱれ組は、御岳山へ上るケーブルカーの滝本駅前に並んでいます。

さんま先生、「夏休み特別企画、あっぱれハイキング大会!(拍手)。さあ、待ちに待ったハイキングの日がやってきました。ふぅ〜」

倒れ込んでしまいます。(笑)

章久、「あ〜〜」

気恵、「汗がだらだらになってるよ」

さんま先生、「先生、体弱いから、今日は休みにします(笑)」

地図が描かれたボードを持って説明します。

さんま先生、「今日はどういうコースを行くか、みなさんに説明しましょう。ここの滝本駅からケーブルカーに乗って行きます。
         それから下りてきてもう終わりだ」(笑)

章久、ブランド、「だめ・・・」

さんま先生、「だいじょぶだいじょぶ、ちゃんと説明するからだいじょぶ(笑)。御嶽神社の方に行って、な、
         そしてこの恐怖の丸太の階段、ハハハハハ」

気恵、「何?、その笑いは」

さんま先生、「丸太の階段を下りて、いいね、ここで一度キツネにだまされよう、そんなことはない
         鉄のハシゴを上って天狗岩に行くんだ。そしてこの天狗岩の横の道を下りていって、この道をグニャグニャ行く、
         な、そして綾紘の滝に着いてからこうして戻ってくる。山道4.3キロ」

「えー」

さんま先生、「考えただけでゾッとする。内山だいじょぶか?」

内山、「えっ?」

さんま先生、「行けるか?」

内山、「行けないよ」

さんま先生、「(笑)いや、『行けないよ』じゃなしに。行くんだ、わかったね」

章久、「ワー、ハーハー」

さんま先生、「章久、君が一番危ないから。ふざけたらだめだぞ、丸太のこんな辺は」

章久、「だいじょうぶ。僕は丸太のさ、階段なんか得意だから」

さんま先生、「君は丸太の階段が得意だったのか?」

章久、「うん」

さんま先生、「そんなやつは初めてだ」

章久、「あの、先生、テレビカメラどうするんですか?」

さんま先生、「撮ってるね、僕たちを。いや、これテレビ番組や。(笑)『テレビカメラどうするん』じゃない。テレビカメラ付いてくるんだよ」

「どうやって?。車も付いてないのに」

さんま先生、「(笑)付いてこなかったら俺はやめるよ(笑)。こんなもん、思い出話してる場合やあらへん」

ブランド、「時間かかるんじゃない?、でも」

さんま先生、「それでは今から行きます。行きますよ、わかりましたね?」

「はい」

さんま先生、「しゅっぱーつ!」

さんま先生、先頭に立って歩きます。「♪たーのしいな、たのしいな」

章久、「さんまさん、さんまさん。さんまさんてば」

さんま先生、「はい、こっちに乗って。やあやあ言わないで乗るように」

(リリリーン)。ベルが鳴り、ケーブルカーのドアが閉まり、出発です。

下では親御さんが手を振っています。

車内はみんなの話し声でいっぱいです。

さんま先生、「どうだ、これがケーブルカーだ」

ブランド、「さんまさん、こわい・・・」

さんま先生、「こんなの怖いことも何ともないやないの」

亜由美、「さんまさん、こわいよ。私高いところだめなの」

ちほ、「『こーしょきょーふしょう』でしょ?。『きょーしょきょーふ』」

「『こーしょ』」

亜由美、「でもね、わかんないよ」

さんま先生、「僕は、『急所恐怖症』だ(笑)。ハハハハハ。冗談でも言うとらなやってられんからね。サルとかイノシシとか出てくる」

「イノシシ?!」

内山、「じゃあさ、イノシシさ、ナイフ持って殺してさ、焼き肉で食っちゃえば」

福長、「イノシシの肉ってあるの?」

さんま先生、「な、植物とかよく見て。こっちに並んでるこの木がな」

「うん」

さんま先生、「これは木だ」(笑)

「杉の木じゃないの?」

さんま先生、「あ、そうか」

ブランド、「切れてる木もあるぞ」

さんま先生、「おっ、ケーブルカーとすれ違う。あ、ぶつかる、あぶなーい」

「あー」「だいじょぶだよ」

線路が2つに分岐しています。

さんま先生、「ぶつからなかった。俺はディズニーランドのおまえ、ジャングルクルーズの解説者みたいや」

ワシャカエルのコメントです。

「やあやあやあやあ、はい、全員元気にハイキングに出発しました。では、みんなが挑戦するハイキングコースをご紹介しましょう、ねえ。
 (地図が出ます)。奥多摩の御岳山ハイキングコースの中でも最もハードなコース、奥御岳渓谷一周コースであります。
 まずケーブルカーに乗って御岳山駅に行きます。そして駅から御嶽神社を通り、丸太の階段を下って七代の滝へ。
 さらに急な鉄の階段を上って天狗岩。そしてロックガーデンを経由して第二の滝、綾広の滝へ、ね。
 そして最後の目的地の長尾平の展望台までの4.3キロ、約2時間30分の道のりであります。さて、どんなハイキングになりのやら、
 ウハハハハ。その模様は、このワシャカエルが詳しくレポートしますのでお楽しみに」



御嶽神社へ 先頭へ

ケーブルカーは御岳山駅に到着しました。駅には木の板に昔の旧仮名づかいで駅名が書いてあります。

駅前の大きな案内板の前にみんな集まっています。

さんま先生、「はい、みなさん、いいですね。ケーブルカーで来ました。今から御岳山のハイキングコースに行くわけですけども、
         一応2人ずつ、いいですね。2人ずつチームになります。わかりましたか?。
         卓っくんとさんまちゃん。(卓哉の頭を押さえながら)私、君と一緒だ。頑張れよ」

卓哉、「がんばらない」

さんま先生、「そしてちほちゃんと章久。章久担当だ。須藤(実咲)ときーちゃん(気恵)。いいか、2人手をつないで」

*当時、あっぱれ隊の子は苗字で呼ばれていました。実咲も「すどう」と呼ばれていました。

スタッフ、「ちほちゃんの後ろに並んで」

さんま先生、「福長とジェイムス。いいね。そして明子ちゃんと佳奈子ちゃん」

2人、「やったぁ!」とうれしそうです。

さんま先生、「(笑)何がや?。クラスで席替えしたみたいやな。いいね。そして市役所とブランドだ」

ブランド、「やりぃ!」。2人で腕を叩き合って喜んでいます。

さんま先生、「ライバル同士じゃないの?」

ブランド、「よーし、行くぜ!」

さんま先生、「市役所、何ぼ憎いからっていったかて、山から突き落としたりしないように。わかったな。(笑)そういうことは忘れろ」

*これは佳奈子に2人が好きと告白して、翌週の放送で佳奈子にどちらかに決めてもらうことになり、
 ブランドが選ばれたことについて言っています。

さんま先生、「そして亜由美ちゃんと未央ちゃん」。2人もうれしそう。

さんま先生、「そして、内山とイノシシだ(笑)。何だ内山、何か不満があるのか?」

内山、「・・えっ」

さんま先生、「女の子とチーム組みたかったのか?」

内山、「うん」(笑)

さんま先生、「仕方がないやろ?。なあ」

組み合わせは以下のようになりました。ちっちゃい子には大きな子、それ以外は仲良し同士を選んでいるようです。

・さんま先生、卓哉
・ちほ、章久
・実咲、気恵
・福長、ジェイムス
・明子、佳奈子
・市役所、ブランド
・亜由美、未央
・内山

そして出発です。

さんま先生、「あの行きますから。いいですか?」

「はーい」

さんま先生、「それでは、しゅっぱーつ」

少し歩いたところで、「きゅうけーい。嘘だ」(笑)

いよいよハイキングのスタートです。

「御嶽神社歩道」と書かれたアーチをくぐります。幅2メートルほどでしょうか、比較的整備されている道を歩きます。

右側が山で、左側が崖です。(ガードレールがつけられています)

さんま先生、「いいか、この『野山に咲いている花を大切にしましょう』って看板にも書いてあるだろ」

卓哉、「ねえ、ねえさんまさん、疲れた」

さんま先生、「何が?」

卓哉、「(笑)『疲れた』って、卓っくんしっかり、まだ100mぐらいしか歩いてないじゃないの」

ちほ、「え、もう100m歩いたん?」

さんま先生、「歩いた歩いた」

卓哉、「さんまさん、疲れたからおんぶして」

さんま先生、「だめ」

ちほ、「わがまま言うな」

さんま先生、「まだまだだ、そんなの。今日はみんなで、ちゃんと協力して最後まで歩けるように」

卓哉、「さんまさん、のど渇いた」

さんま先生、「君、わがままだねえ。山登りしたらわかるね。まだみんな、先生が『休憩!』って言ってから。水を飲んだり」

ちほ、「さんまさん、水筒は?」

章久、「嘘の休憩しないでくださいよ!」

さんま先生、「わかってます。本当の休憩をします。誰かこう、きれいな歌声を聴かしてくれる人はいないのかい?」

章久、「さんまさん、追い抜いちゃいますよ」

ちほ、「さんまさんが唄ったら」

さんま先生、「はい、何を唄う?、はい、唄って」

明子、「何唄うの?」

さんま先生、「カエルの歌」

明子、ガクッとして、「(笑)やだぁ」

さんま先生、「せぇーの」

「♪カエルの歌が 聴こえてくるよ・・・」

この歌に章久が反発します。

章久、「カエルの歌なんか唄ってたら雨降りますよ!」

さんま先生、「(笑)ハハハハハ」

*この章久の発言が、後に現実となります。

道はゆるやかに登っています。民家も何軒か見えます。

さんま先生、「見てみろ、きれいに咲いているこのアジサイを」

ちほ、「今はもうこんだけだね」。そこだけまとまって咲いています。

さんま先生、「ああ、そうだね」

「さんまさん、ダウンだって」という声が。

さんま先生、「誰が?」

「内山君」。内山、最後尾です。水筒を胸の前に持ってきて、そこに手を添えて歩いています。

さんま先生、「内山、しっかり頑張れ、まだスタート地点だよ。早く、早く、歩いて、もう・・ご挨拶代わりに、御岳山の、ランバダ」

内山、お決まりのランバダダンスです。(笑)

さんま先生、「(笑)イケる。まだイケるじゃないの、内山。早く行こう。卓っくん、頑張って」

卓哉の方がバテているようですね。体は前かがみで、足元もフラついています。

卓哉、「疲れるよ。さんまさん・・(聞き取れず)」

さんま先生、「だめ、まだまだ頑張れる。まだ。早く、頑張って、卓っくん」

卓哉、「ダメ」

さんま先生、「ダメじゃないよ。はよう」

卓哉、だんだん不機嫌に。「疲れてんだよ」

さんま先生、「まだちょっとだよ。頑張れ!。みな頑張ってんねんから。見てみろ。疲れると思うから疲れるんだよ。
         『僕は大丈夫!』と思うたら行けるだろ?」

卓哉、「行けない」

(ドテッ)

さんま先生がコケると、卓哉、「自分だってなってるじゃないかよ!」

さんま先生、「ごめんごめん。早く行くぞ」

続いて更に1人。気恵です。しゃがみこんでいます。

さんま先生、「スタッフが予想したとおりに倒れていってるよ。はい、きーちゃん、頑張れ!」

実咲、「きーちゃんだいじょぶ?」と、後ろから抱きかかえて起こします。

さんま先生、「ジェイムス」

ジェイムス、「こういう時に僕の出番なんだもん」

さんま先生、「ジェイムス、手をつないであげろ。きーちゃん、一緒に歩け」

♯当時、気恵はジェイムスのことが好きでした

卓哉は相変らず最後尾です。

さんま先生、「頑張るという気はないのか?」

卓哉、「ないの」

さんま先生、「ごめん、いや、ごめんやあらへん。な、下ばっかり見ないで自然の景色を見ながら歩くんだよ」

卓哉の頭をつかんで、周りの景色を見せますが、また下を向いてしまいます。

さんま先生、「おい、みんなちょっと待っとってくれ。卓っくんがちょっとフラフラなんだよ」

すると、市役所とブランドが駆け寄ってきました。

ブランド、「連れてってあげます。一緒に行こう」

さんま先生、「みんなこうして協力して、美しい。(嘘泣)僕は何て感動的な番組をやってるんだろう」

こうして卓哉は、ブランド、市役所の助けを借りて行くことになりました。

さんま先生、「内山、カメラマンさんを見て、あんな重たい荷物を抱えて後ろ向きに歩いてるんだぞ。
         それを何だおまえは。酔っぱらいのおっさんやないか」

スタッフ、「神社に着いたら休憩するから頑張って」

さんま先生、「神社でちょっと休憩だ。急に元気になったな、おい(笑)。バカヤロー」


そして御嶽神社に到着です。鳥居から本殿まではかなり急な階段を上がります。

ちほ、「ねえ、ここ何の神様?」

さんま先生、「それは、家内安全だ」

ちほ、「かないあんぜん?。何それ?」

さんま先生、「家の中が平和になりますようにとかやね、何でも効くんだ、ここの神社は」

階段の途中で、みんなお祈りをします。

さんま先生、「それじゃみんな、お祈りして。手を合わせて。
         はい、『無事に神様帰してくれますように、よろしくお願いします』」

「よろしくお願いしまーす」

気恵、「さんまさん。私んちの神様に、私がぎょうぎよくしゃべったらね、私の言うことかなえてくれる?」

さんま先生、「そうそう。きーちゃん、行儀良くお祈りしてくれよ」

気恵、「あー」。何故か頭を抱えてしゃがみこんでしまいました。

章久、「僕もできるよ」と前に出てきました。

さんま先生、「頼む。『みんなが無事に帰れますように。ケガもしないようにお願いします』って」

章久、みんなより4段ほど階段を上がり、「みんなが無事に帰れますように」

卓哉、「心入れてやれっつうんだよ」

章久、「ケガもしなくて帰れますように。こうやればいい」

さんま先生、「(笑)わかりました。さあ行こう」

神社の境内でしょうかね?、右側にお墓が立っている場所があります。

「さんまさん、これなあに?」

大きな墓です。「○○御嶽講」と彫られています。

さんま先生、「え、それ何だろう?。知らないよ。記念碑だ」

気恵、「あっ、鈴」と、墓石の台座の上に置いてあった鈴を持っていこうとします。

さんま先生、「そんなもん、持ってっちゃだめだよ。だめだよ、それ置いてあるんだよ。びっくりした。
         (笑)勝手に持っていくなよ。分かった」



七代の滝へ 先頭へ

さんま先生、「あー、天気になってきた。良かった良かった」

道はやや下りとなっています。

章久、「つらいですね」

さんま先生、「つらいですね。ここを頑張れば」

佳奈子、「あーつらい、ここは」

そして丸太の階段の下り口に到着です。

さんま先生、「これから丸太の坂に入るから。道が狭いから気を付けて」

「はい」

さんま先生、「わかったね。ふざけるなよ、こっから。いいね、行こうか」

気恵、「うわぁー!」

章久、「命がけなんです」

さんま先生、「はいよ、スタート」

山腹の木々の間の急坂を下っていきます。「丸太の階段」と言われてますが、

岩が露出していたり、小石も結構転がっていて、きつい場所のようです。

スタッフ、「そんな最初っからしゃがまなくて大丈夫、きーちゃん」

さんま先生、「(笑)きーちゃん、そんなして歩かなくても大丈夫だよ。(笑)きーちゃん、そんなに慎重にならなくても大丈夫」

気恵、ジェームスに手をつないでもらってますが、なかなか立って歩くことができません。

明子、「破れちゃうよ、ズボンが」

さんま先生、「はい、行こう。はい、もうちょっときーちゃん、急いで」

気恵、「立てることは立てるけど」

明子、「じゃあ立って」

さんま先生、「歩ける歩ける」

気恵、「でもさっき、この石で転んじゃって」

さんま先生、「いや、だいじょぶだよそんなの、さっきのだって。もう足が強くなってるから」

明子、「私もすべるけどさあ」

気恵、「いつも一輪車しかやってないけど、家で。2台あるけど」

さんま先生、「ほらね、歩けるだろ。歩いた方が大丈夫だよ」

ちょっと立ち上がりますが、またすぐしゃがんでしまいますね。

ジェイムス、「歩いた方が楽だよ」

章久、「だいじょぶでーす、僕は」

市役所、「だいじょぶかい?、卓っくん。卓っくん?」

卓哉、市役所とブランドに支えられてますが、疲れて足に力が入らないのか、そのままスピードが出てしまい、

2人がそれを押さえてるという感じです。

さんま先生、「危ないぞ。急がなくてもいいから」

ブランド、「卓っくんが速いんだよ」

市役所、「待て、ちょっと。ここでちょっと、1人で歩かせろ」


ワシャカエルのコメントです。

「はい、第一の難関、『丸太の坂』にみんな苦労しているみたいだけど、しかしですぞ、いいですか、はい。(地図が出てきて)
 現在地点はまだここですよ。ね、ここまでの予定時間は20分。しかし、ここまで来るのに1時間もかかってしまったんだよ、もう。
 ガンバレー、みんな。ワシャカエルが付いてるぞ」
*長尾平展望台までは、あと3.6キロあります。

さんま先生、「もうすぐ七代の滝というところだから、そこ行ったら休憩するから頑張って。あともうちょっと、滝まで。エイエイ」

「オー!」

さんま先生、「まだ元気じゃないの、君たちは」

市役所は、ずっと卓哉に付いています。

市役所、「よし、こっから曲がるぞ、いいな。あー危ない。こっからちょっと、ちょっとストップして」

卓哉、杖代わりに木の枝を使っています。表情からはかなり疲労の色が。

内山、「あー、疲れた」

さんま先生、「(笑)君、子供らしいとこないのか?。内山、もっとにこやかに歩け、にこやかに。『つかれたつかれた』って、ほんとに」

ブランド、「滝の音聞えてきたぞ!。聞こえるからここまで、早く!」

さんま先生、「(嘘泣)滝の音が聞えてきた、何て感動的な番組なんだろう。僕はこの番組と出会えて良かった。しかし今日は失敗だった」(笑)

岩場を少し歩くと、七代の滝が見えてきました。高さ数メートルというところでしょうか。

全員が滝の前に岩場に到着します。

さんま先生、「はい、休憩!」

市役所、「(水)飲めんの?」

卓哉、「うそぉ?」

みんな川のところへ行き、水を飲んでいます。

明子、「宝物」
亜由美、「ちょっと洗っていこう」
「あー、冷てえ」
ちほ、「冷たい?。これ飲めんの?」

さんま先生、「おいしい。今までこんな感動を味わったことがあるでしょうか。市役所、ひじで俺の顔映らないじゃないの(笑)。
         こんなに水がおいしいと思ったことがあるんだろうか?」

卓哉、「さんまさん、そこ、僕の水なんですけども」

さんま先生、「今ええこと言うてんねんから・・届かないの?」

ちほ、顔を洗おうとしているみたいなんですけど、ズボンがきついのか(笑)、うまくしゃがめないみたいです。

そこでさんま先生がちほの顔に水をかけています。

さんま先生、「気持ちいい?」

ちほ、うなずいています。

内山、岩の上にとまっている蝶を捕まえようとしていますね。帽子を落としますが逃げられてしまいます。

2回目、今度は帽子の中に入ったみたいです。と、帽子を上げると、

さんま先生、「足で踏んでしまったよ。足上げてみろ」

足を上げると、蝶が飛び去っていきました。

それでも内山あきらめません。今度は蝶、ちほのズボンにとまっています。

内山、帽子をかぶせ、「やっと捕まえたよ」

ちほ、「何を?」

帽子を取ると、ちほ、「あーー!。ちょっと、早く!」

内山、ようやく捕まえました。カメラに見せようとして、「あ、やべぇ」

蝶、再び飛び去ってしまいました。(笑)

滝のそばにみんな集まります。

さんま先生、「はい、今から記念写真を撮ります。いいですね。あちらのカメラに向かって記念写真を撮るから、岩場で。
         『いわば天下の嫌われもんやね』。はい、いくよ・・」

ワシャカエル、「あららら、ちょっと待って待って。ワシも入れとくれって。はい、チーズ」

さんま先生、「はい、ポーズ」

(カシャッ!)



天狗岩へ 先頭へ

さんま先生、「今から出発するけども、今からが大変だから」

「げぇ」

さんま先生、「わかったね。慎重に。階段をずっと上って行くんだから、ほんとにしんどいよ。
         これは冗談抜きで、はしゃいだり、不真面目にやってたらケガするから」

章久、「丸太の階段ですか?」

さんま先生、「今度は丸太の階段じゃない、鉄の階段だよ。わかったね。1人ずつ間隔をあけて上りますから・・」

この階段、幅が狭いですね。1人ずつしか通れません。両脇に手すりがあるので、みんなそこをつかみながら上っていきます。

卓哉が先頭ですね。少し元気を取り戻したようです。指示を出します。

「葉っぱが危ねえから気をつけろ」。そして階段の途切れたところで止まって、「待て。全員いるか?」

章久、「いるよ」

再び歩き出します。

ワシャカエルのコメント。

「さて、心臓破りの鉄の階段、154段を上って天狗岩に向かって出発しました。
 さあ、目指す展望台はもう、あ、あ、あ、ずぅっーと遠いなあ、もう。残念だけど、この後の模様は来週お伝えします、ね。
 果たしてみんなはこの日のうちに目的地、展望台にたどり着くのでありましょうか?、どうでしょうか?。
 来週のお楽しみであります」
 *長尾平展望台までは、あと3.4キロです。

鉄の階段が終わっても急な登りは続きます。木の根が地面に顔を出していて、みんなそれをつかんで上っていきます。

さんま先生、「おい、ジェイムス。ちょっと前と離れてるぞ」

ジェィムス、及びその後ろの内山、亜由美、さんま先生と前の子たちの間が離れてしまったようです。

ジェィムス、「どこ行ったんだろう?」

さんま先生、「(笑)『どこ行ったんだろう』じゃないよ」

再び丸太の階段です。

さんま先生、「カメラ回ってないけどちょっとだけ。あ、さんまです。お疲れ様です。みんなを仕切って頑張ってるさんまです。さあ行こう!」

ジェイムス、「だめ」

さんま先生、「だめじゃないよ。早く、外人がバテると似合わないよ」

卓哉、「だいじょぶか?、ジェイムス」

ジェイムス、「ダウンしそう」

さんま先生、「ダウンじゃないよ。早く行こう!。おい、ジェイムス、だいじょぶか?」

ジェイムス、足下がふらついてます。

急坂を上りきると、少し開けた場所に出ました。左側に大きな岩、天狗岩があります。

さんま先生、「はい、ここが、みんないいか、この岩が天狗岩」

ブランド、「天狗に似てる」

さんま先生、「どこが?」

ブランド、「あの『鼻』が」

さんま先生、「鼻あるか?」

ジェイムス、「あれ、何かライオンみたい」

さんま先生、「そう、ライオンと思った人は、『ライオン岩』と名付けなさい。自分が見えた形の岩でいいんだよ。

章久、何ていう岩に名付けるんだ?、君は」

章久、「僕ね、例えばね、『聖なる岩』っていう名前」

さんま先生、「『聖なる岩』?、章久、イケるね君。他に自分で名付けた者?」

章久、「あのね、『神様の岩』」

気恵、「あのね、『赤いハートの岩』」

さんま先生、「今、君の気持ちは赤いハートか?」

気恵、「いや」と手を振ります。

内山、「ランバダ岩」(笑)

さんま先生、「イケるね。天狗岩の前で、ランバダ。イケるね。じゃあ出発しようか?」

「はーい」

さんま先生、「はい、行くぞ。まだまだだから、ほんとに。はい、行こう!」

ここから長尾平展望台までは3キロです。



ロックガーデンへ 先頭へ

天狗岩を過ぎると再び下りとなります。

先頭を元気よく歩いていた卓哉ですが、(ドテッ!)つまずいて転んでしまいました。

卓哉、「(泣)痛いよう」。おでこを地面にぶつけたようです。

さんま先生、「大丈夫?」と駆け寄ってきます。

市役所、「よし、立たせろ」

さんま先生、「危ない、こっち(崖側)俺。コケたの?。慌てたからね。
         おい、ちゃんとだからブランドと市役所、あんまり慌てないように。わかったね?」

ブランド、「僕、それどこじゃないんです。さんまさん、きーちゃんいるから」

さんま先生、「痛くない?。だいじょぶやね?。OK。だからあんまり急ぐなよ。ふざけるなよ」

卓哉、半べそながらうなずきます。

少し下って川辺に出たところで小休止です。

さんま先生、「休憩。卓っくん手当します」

おでこにちょっと赤くなっているところがあります。さんま先生、そこに絆創膏を貼ります。

カエルがいますね。珍しいツチガエルです。

内山、「(土に)潜っていっちゃうなあ。捕ってみよう」

さんま先生、「ほら、これ見てみろ。ツチガエルだよ。はい、優しくつかんであげて」

木の根元の土の中に潜ろうとしていたのを捕まえます。

ワシャカエル、「まあ、さんちゃんたらどうしたの?。『優しく優しく』だって、もういい人ぶっちゃって。
          ワシャカエルのワシのことも、もっと大事にしてほしいもんだね、ったくもう」

章久、「僕、ツチガエルきらい」

卓哉がツチガエルを持ってます。

さんま先生、「卓っくん、こっちへ返しといてあげなさい」

市役所、「ちっとかして」

卓哉、「だめ」

ワシャカエル、「あ、『だめ』ってまあ、転んで泣いてた卓っくん、元気になったみたいだねえ。その元気で頑張ってちょうだいよ!」

結局、市役所が木の根元に戻します。

何故かカエルの写真を撮る章久。

さんま先生、「章久撮ったか?」

市役所、「足しかとれなかった?」

さんま先生、「ツチガエル嫌いなんでしょ?」

明子、「きらいなんだけど、写真とりたいんだって」

さんま先生、「あー、なるほど」


川沿いの岩の上をしばらく歩きます。

その時さんま先生、「ちょっとストップ。はい、ちょっと脱脂綿。亜由美ちゃん、ちょっとね、鼻血出ちゃったの。
             初めから言うてたの、亜由美ちゃん。ねっ。ちょっと休憩。はい、上向いて」

右の鼻の穴に脱脂綿を入れます。

内山、「あ、お菓子が落っこってるよ」

さんま先生、「ちょっと女の子にしては大きいかな、これ」

鼻から2センチぐらい脱脂綿が出てますけど・・・。

福長、「鼻の穴がおっきくなっちゃうよ」

亜由美、斜面に体を寝かせています。

佳奈子、「さわっちゃだめ?・・あそこの水」

さんま先生、「触ってもええよ」

みんな水を飲んでますね。卓哉はおでこに保冷剤を当てています。

再び出発。

さんま先生、「みな、ごはん食べたいでしょ、早く・・おなかすいたねえ」

卓哉、「釣りしたい」

そしてロックガーデンへ。大きな岩がたくさんありますね。

さんま先生、「危ないよ。滑るから気を付けて」

卓哉は内山に連れられています。

ジェイムス、「おーい、待ってくれぇ」

そして、テーブルと一段上に休憩所のあるところに着きました。

さんま先生、「はい、集合。お弁当をここ(テーブルの上)に出して5分間見つめてまた出発します(笑)。はい、昼食・・上行ってもいいぞ」

「おい、上行こうぜ」「上行こう」

ワシャカエル、

「はーい、実は昼食は最終目的地の長尾展望台で食べる予定だったんだけど、時間がかかっちゃってさあ、
 ここロックガーデンで食べることになっちゃったんだわ。でもどうです、食べるときはみんな元気だねえ。
 ちほちゃんに、おやおや卓っくん。ウハハハ、元気。あれ?、ジェイムス、おにぎり食ってるぅ」

気恵、「いただきまーす」

スタッフ、内山の食べる姿を見て、「どこのおじさんだよ」(笑)

ワシャカエル、「ニヒヒー、章久やってますなあ。ワシもね、ちょっと腹減ったから、1つもらいますよ、1つだけ」

(ポカッ!)

ワシャカエル、「ヒェーー!」

章久、ワシャカエルに鋭いパンチを。見事にCGに合わせました。(笑)



綾広の滝、そして・・・ 先頭へ

さんま先生、「ここからは休憩なしで行こうか?」

「えー」「やだぁ」

さんま先生、「休憩なし。行くよ。それでは行きますよ。スタート」

ジェイムス、「休憩がなきゃ行けないよ」

再び上りです。

さんま先生、「はい、ちゃんと歩いて、一生懸命。ごはん食べさしたら急にダラダラしてきたなあ」

ちほ、「さんまさん、今帰ってるの?」

さんま先生、「帰ってる帰ってる。早く行こう、早く」

ちほと手をつないでいる章久、「負けてたまるか!」。まだ元気ありそうです。

川に何かいるようです。

さんま先生、「おいみんな、これ見なさい。ちっさい、サンショウウオの赤ちゃん」

佳奈子、「えー、どれ?」

さんま先生、「ここ」

福長、「おたまじゃくしみたいだ、あれ。動いてない」

ブランド、「その変な水ん中にいるやつはアメンボです」

そして綾広(あやひろ)の滝に到着です。

先ほどの七代の滝よりは大きいですね。落差10メートルほどはあるでしょうか。

さんま先生、「これが綾広の滝だよ。早く行こう」

時間がないのか、そのまま通り過ぎるみたいです。

一般のハイカーもいますね。

さんま先生、「はい、『さようなら』って」

「さようならー」


厳しい上りが続きます。幅が狭く、1人ずつ歩いていきます。

さんま先生、「危ないぞ。おぅ、左っ側(山側)に」

章久、「こわい!」。まだ笑顔なので多少余裕もありそう。

明子、「あの下まで、落ちたら死ぬな」

内山は一番後ろです。まだカメラ目線なのでこちらも多少余裕があるかも。

その後ろのさんま先生、カメラ前を無言で通り過ぎます。(笑)

「御岳岩石圏案内図」という看板の前に来ました。

かなり周りは暗くなっていますね。照明をつけています。

さんま先生、天狗岩からのルートを説明します。

亜由美の鼻血の話が出ると章久、「僕だってさ、ここ(あご)打ちましたよ」

さんま先生、「あっそう。そんなもん自慢合戦してる場合やないのよ。御岳山を通って、ずっーーと・・要するに、まだまだなんだよ」

佳奈子、「えー」

「休憩あり?」

さんま先生、「なし。さあしゅっぱーつ」

ワシャカエル、「さあ、いよいよ長尾展望台まで残り2キロ。ここまでの所要時間は何と4時間。そうです、予定より2時間オーバー。
          早くしないと日が暮れちゃうぞぉー。あれれぇ、何か雲行きが怪しくなってきたぞ。おいみんな、急いで急いで」

ワシャカエルの心配をよそに、みんなは歌を唄っています。

「♪ランララランラン アヒルさん」
さんま先生、「♪ウェッ ウェッ」
「♪ランララランラン ヤギさんも」
さんま先生、「♪メェ〜」

ブランドが先頭を歩いています。

「♪あっぱれぱれぱれ へらへらへらほん あっぱれぱれぱれ へらりんこ」
「♪じいちゃん 曇りで腰のびる ばあはちゃん 天気でひからびる 僕 月見たら寝しょんべん 一家はみんなの笑いもの」

雷がなって雨が降ってきました。みんな少し早足になっています。

ブランド、「夕立だ」

福長、「あー、こわいよう」と、前の方に走ってきます。

ブランド、「夕立、やべえなあ」

さんま先生、「卓っくん、左や言うてるやろ」

市役所、福長が右側(崖)を歩いているのを見て、「危ないだろ」と、左側に寄せます。

さんま先生、「ちょっと急ごう。亜由美ちゃん、頑張ってね」

スタッフ、「雨来たぞ。頑張れ」

*この辺りからスタッフの声がよく聞こえてくるようになります。

スタッフ、「テンポアップ」

ブランド、「急いでくださーい」

スタッフ、「急いでほら、急いで!」

手をつないでいるちほが早足になり、章久、「(半泣)足いたい、あーん」

佳奈子、「レインコート出そう」

雨は更に激しくなり、みんなレインコートを着用することに。

実咲、「すごい雨。遊べない」

スタッフ、「着たか?、みんな」

(ゴロゴロー)

思わずしゃがみこんでしまう子もいます。

スタッフ、「近くなってくんなあ。急ぐぞ、結構」

さんま先生、「ちほちゃんのないか?。あったか?」

スタッフ、「章久、ちゃんと手を入れて。手を入れるつもりになってほら」

さんま先生、「もう一つないのか?。ジェイムスのはないか?」

スタッフのを使い、どうやら全員着れたようです。

スタッフ、「よし急ぐぞ。ちょっと急ぐぞ、章久」

さんま先生、「走るなよ、今ぬれてきたから、土がぬれてるから滑るぞ。左っ側へ。間違っても右走るなよ」

スタッフ、「よぉし、もうちょっとだ」

スタッフ、「次の、何か休む地点、見といてくれるかな。中に入って、早く」

工事現場の土砂崩落防止用の仮説の屋根があり、そこで一息つきます。

スタッフ、「ちょっと小降りになるまで、待てないな、もうな」

スタッフ、「いや、行っちゃったほうがいいと思うんですよね」

更に雨の中を進みます。

スタッフ、「さあ、もうちょいだ。見えてきたぞ」

みやげ物屋さんがありました。

スタッフ、「みんなここに入って。この(屋根)下に入って」


みんな、みやげ物屋さんの屋根の下に集まります。

さんま先生、「いやぁ、とにかく大変だったけども、ね、目的地の展望台はそこだ。最後雨降ってね、大変なのにみな頑張ったね」

みんなの感想です。

佳奈子、「もうつかれたし、楽しかった」
内山、「つかれた」(笑)
ちほ、「腰が痛い」

卓哉、「面白かった」
さんま先生、「あ、そう。卓っくん頑張ったよね」

市役所、「足がぐたぐた」
章久、「僕、足がぐたぐたでつかれたけど楽しかった」
気恵、「うーん、びしょぬれで途中からやんなった」

亜由美、「鼻血が出てやだった」(笑)
さんま先生、「・・仕方がないじゃない、のぼせちゃったんだから、ほんとに」

章久、「さんまさん、雨男だよ」(笑)

さんま先生、「(笑)違うよ。僕はちっとも雨男じゃないよ」

ブランド、「また来たい。雨降ってないいい日に来たい」

最終目的地の長尾平展望台の映像が出ます。

そしてテロップが出ます。

子供達は いつの日か 又、挑戦すると 心に誓った

大雨で長尾平へは行けず、御岳山駅からケーブルカーで麓に下りてきます。

麓の滝本駅にはお母さんお父さん達が待っています。下は雨はそれほど降っていないようですね。

(このシーンは音楽が流れ、スローモーションになっています。会話は聞こえません)


残念ながら、あっぱれ初のハイキングは雷雨というアクシデントもあり目的地にはたどり着けませんでした。

コースも子供達にはかなりきつかったのかもしれません。

翌年の夏、今度は富士山の麓、紅葉台、三湖台へのハイキングに行きますけど、

こちらは天候も恵まれたことと今回の経験もあり、見事にゴールまで行くことができました。


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