富士山麓大冒険

1991/8/11,18

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富岳風穴 青木ヶ原自然歩道 鳴沢氷穴 昼食 

いよいよ山道 紅葉台 三湖台 西湖

 

私の記録ノートには「富士山麓大冒険」と書いてあります。

これは、テレビ番組欄のサブタイトルだったかも。

 

これより1年前、あっぱれ組は初のハイキングで、奥御岳渓谷に行きました。

しかし、途中で天候が急変し、ゴールまでたどり着けませんでした。

今年は富士の麓、青木ヶ原を歩く全長6キロのコースです。

天気は大丈夫です。

みんなかなり疲れたようですけど、無事ゴールに着きました。

そこでさんま先生はある約束をします。

「2000年の再会」です。

9年後、ここにみんな集まろうという約束です。

 

今回のハイキングコースをワシャガエルが説明しています。

ワシャガエル、

「はーい、ワシャガエルであります。
 今回子供たちが挑戦するのは、ここ山梨県西湖にある、『青木ヶ原樹海探検コース』であります。
 まずは、天然記念物に指定された全長258メートルの溶岩洞穴、『富岳風穴』、
 つまり簡単に言うと、溶岩が作り出した天然の大型冷蔵庫なのであります。
 そして、青木ヶ原樹海の自然歩道を進んで、天然記念物の『鳴沢氷穴』を通り、
 更にトンネルを抜けて、標高1163メートルの紅葉台展望台へ。
 更に更に、更に登ると、西湖などが一望できる三湖台までの約6キロのコースであります。
 さあ、子供たち。あっぱれ精神で頑張っていこう!」


スタートは、富岳風穴の入り口の駐車場です。

まず、さんま先生がコースの説明をします。

2人1組で、2列になって歩きます。

先頭から、大体以下のような組み合わせです。

 

実咲−章久
気恵−ブランド
絵梨−裕太
佳奈子−明子
未央−ジェイムス
亜由美−福長
ちほ−市役所
内山

ブランド、「今日ねえ、バレンチノのジーパンなんだよ」

さすがです。ハイキングでもブランド物を履くとは。

 

まず、富岳風穴に向かって歩き出します。

一般の観光客もたくさん来てますね。

みんな、すれ違うとき、びっくりして見てますね。

さんま先生、「世間に愛想も振りまいて」

歩き出して100メートルで、章久つまずいてコケてしまいます。

さんま先生、「しっかり足元を見て歩きなさい。人生もそう、足元を見て歩いていく。分かったね」

ブランド、「足元見てるとねえ、トカゲが時々おっこってるからいいよ」

気恵、「さんまさん。だって前見なきゃ道わかんないよ」

さんま先生、「そうよ。そういうのもあるけども、たとえや。うるさい」

 

富岳風穴入り口につきます。 先頭へ

この風穴について詳しく説明してる看板の前にみんなを集めます。

さんま先生、簡単に説明します。

「昔富士山が爆発したときに時にできた穴なのよ。分かったね」

そして、自分の抜けた歯のことを、

「これが嫁はんが爆発したときに抜けた穴なんだ、これが。殴られて」

章久、「僕はね、ジェットコースターにぶつけて歯が取れたんだよ」

さんま先生、「へぇー」

そしていよいよ風穴の中に入っていきます。

中は平均気温3℃だそうです。

急な階段を下りて行きます。

下りると、そこは岩のトンネルですね。そして奥に行くにしたがって天井が低くなってきます。

氷もありますね。

少し行くと小屋みたいなのがあります。

中は、半分天井があって、その下に棚がありますね。天然冷蔵庫なんでしょうか?

章久、「(水筒が)冷えてきた。冷えてきたよー」

小屋の終わり(突き当たりか?)にもう1本細い穴がありますね。

気恵と裕太は行きたがっています。

さんま先生、「きーちゃん行ってきて、そのまま帰ってこないで」

その隣に、おさい銭が岩の上に投げられていました。

再び急な階段を上がって地上に。

ブランド、「つらいなあ。きーちゃん大丈夫?」

ブランド君、この後もしきりに気恵に声をかけてますね。(^_^)

裕太、「あっつー」(暑い)

佳奈子、「リュックが重くて・・」

さんま先生、「おい福長、風穴で貧血になったっていうのは、本番で言いなさいね」

 

ここから青木ヶ原自然歩道を進みます。 先頭へ

1番後ろを歩く内山に

さんま先生、「しっかり歩けよ。こう、子供やったら背筋伸ばして。
       内山、背筋を伸ばして歩けよ。始めから、何事もあきらめてるからいかんのよ、はよぅ」

内山、「こうやって歩くの?」

反り返って歩いてます。

さんま先生、「それ、やめ言うてるやろ。もうちょっとかがめながら歩くわけ、はよぅ」

内山、「こう?」

さんま先生、気に入らないらしく

「自然と、もっと胸、子供らしく歩かれへんかなあ、こう楽しく」

弾んで楽しそうに歩けということなんですが、内山がやると、どうもわざとらしくなってしまいますね。

 

しばらく行くと、立て看板がありました。

「たったひとつの いのちを大切に

 すべて疲れた人 重荷を背負っている人は
 わたしの所へ来なさい
 わたしが あなたを 休ませてあげます」」

さんま先生、「自殺したい人が来ることもあるのよ、ここに。ほんとよ。今悩みのあるもんいないね?。疲れた人」

ブランドと章久が、「疲れてます」と。

ブランド、「寝不足、肩こり、塾疲れ」

みんなから、「おじんくさーい」と。

章久、「塾疲れ」

さんま先生、「もし歩いていても、その塾疲れの悩みが取れなかったら、樹海に入っていきなさい」

章久、「こう言ってる間に疲れちゃうって言ってんじゃん」

再び歩き出します。

ブランド、「裕太、肉つかんでくる」

お腹の肉をつかんでいるようです。

裕太、「気持ちいいんだもん、触ると」

内山、帽子の中にハンカチを入れてるのを、さんま先生に注意されます。

さんま先生、「やめなさい。そのハンカチ入れんの」

内山、「何?」

さんま先生、「そのおっさんみたいなことやめなさい」

内山、「だって」

さんま先生、「だってやないねん。それやめなさい。子供らしくないやないか」

内山、「だって汗かくから、これで防ぐんだよ」

さんま先生、「拭いたらええのやないか」

内山、「だって面倒くさいもん」

とりあえずハンカチは取りましたが、この後再び入れます。

さんま先生、「やいやいうるさいなあ、おまえは。はよぅ、シャキッとしようぜ、シャキッと。
       内山遅れてるやないか、人から。ズボンずれてるし」

内山、「はぁー、死ぬぅ」

さんま先生、「まだちょっとしか歩いてないやないか」

内山、「もう1キロ歩いてるよ」

更に歩きます。

さんま先生、「『おお牧場は緑』とかいう歌、唄う気にならんか?」

内山、「何それ?」

ちほ、「歌詞が分からん」

裕太、ブランド、「分かる」

内山、「♪静かなごはんの・・」

さんま先生、「こはんや」

 

CM明け。

内山、「ねえ、今何時か分かる?」とさんま先生に聞きます。

さんま先生、「うん。11時」

内山、「あと1時間で昼飯か」

さんま先生、「誰が決めたんや。誰が決めたんや、そんなこと」

内山、「えっ?」

さんま先生、「12時になったら昼ご飯食べるなんて決まってないよ。目的地着くまで食べられへんのや」

内山、「うそぉ?」

さんま先生、「ほんまやないか」

内山、「じゃあ俺、歩きながら食ってていい?」

さんま先生、「よかないよ。みんなのこと考えろよ。おまえだけ腹減ってるて。
       何や、スボンまた落ちてきたよ、おい。おまえ、値段に合わさんと寸法に合わせて買えよ。
       はよ、もう、おまえだけはほんまに」

しばらく進むと、また看板が。

さんま先生、「何て書いてある。読んでくれ」

みんなで読みます。「この美しい自然をつぎの世代にひきつぎましょう」

さんま先生、「そういうことや。分かったか・・次の世代に引き継ごう。
       だから僕は、次の世代に引き継ぐために、今日帰ったらにじかといまるに、
       『山梨県はいいよ』とだけ伝えとこう」

内山、「俺は来ねえ方がいいと思うよ。もうくたびれたよ」

さんま先生、「うそぉ。引き継がない方がいい?。なあ、次の世代に、引き継がない方がいい?。なあ」

笑い転げてます。

内山、「うん」

さんま先生、「内山は1代で終わるそうです」

 

やがて、視界が開けてきました。

駐車場です。鳴沢氷穴の入り口に着きました。 先頭へ

一般の観光客からも声をかけられてますね。

ここでワシャガエルが鳴沢氷穴の説明をしています。

「はーい。ここが天然記念物、全長153メートルの溶岩洞穴、鳴沢氷穴であります。
 中の温度は、何と真夏でもマイナス0度で、万年氷や鍾乳石が見られるという、
 いわゆる天然の冷凍庫なんであります。みんな、足元がすべるから、気を付けてな」

富岳風穴と同じように、階段を下りて中に入っていきます。

裕太が、「さむーい」と言えば、

ブランドは、「全然寒くない」。気恵も、「寒くない」

章久は、「これから寒くなるんだよ」

さんま先生、「寒いわー。ものすごい素人のおじさんみたいなこと言うてもいい?。冷凍さんまになりそうで」

通路には手すりがあるのですが、急勾配のところがありますね。

気をつけないと、滑ってしまいそうです。

やがて両脇も氷となり、『氷の池』という場所に着きました。

ここの看板には、

「みなさんが、今立っておられる足の下は、すべて天然氷です。
 洞穴内は常に一定の温度が保たれ、夏でも平均気温−2℃、湿度75%ですから、
 氷は絶えることなく万年氷で、厚さは5−6mあります」

と書かれています。

再び階段を上がっていきます。

さんま先生、「こんなもん、夜中に来たら、腰砕けるで」

氷穴の外に出て。

さんま先生、「どうでした?、今の氷穴」と聞くと、

「寒かった」との声が多かったですね。

ブランド、「ちょっと寒くなかった」

章久、「すごく寒かった」

さんま先生、「もっと他にないの?」

気恵、「さんまさんがね、足滑りそうになったとこ滑りたかった。
    あと、その前の、あの氷みたいなところね、違う穴のとこ入りたかった」

実咲、「途中で、こういう風に狭くなってたりして。ああいう洞窟みたいなとこ、長いところまた行ってみたい」

さんま先生、「僕は2度と行かないから、個人的に行ってきて。
       今から、また歩き出します」

内山、「えっ。ご飯食わないの?」

さんま先生、「また歩いていくのよ。おまえな、スタートの時から『ご飯、ご飯』て。
       まだまだやないか、こんなの・・・今から歩いて、トンネルを越えるとご飯。分かったね」

 

再び歩き出します。

実咲は章久と、ブランドは気恵とずっと手をつないで歩いてますね。

グループは、

佳奈子、絵梨、明子
実咲、章久
ブランド、気恵、市役所
亜由美、未央

という風になり

他はほぼ単独行動で、最後尾は内山です。

ブランド、気恵に話し掛けます。

「きーちゃん、だいぶ手あったかくなってきたね」
「きーちゃん、危ないから」

章久、「だってこの辺くればおいしいじゃん、空気が」

明子、佳奈子、絵梨は弁当の話をしています。

 

そして、ようやくトンネルが見えてきました。

トンネルと言っても、長さは大したことはないようです。

トンネルを抜けて、少し歩くと視界が開けてきました。

さんま先生、「せいれーつ。待望の昼ごはーん。さあ、みな、自分で場所いいとこ探して、座って食べよう」

ここで昼ご飯の様子をワシャガエルのレポとともにお伝えします。先頭へ

ワシャガエル、「さあ、いよいよ待ちに待ったお弁当タイムだぁ。
        裕太と市役所、仲良く食事してるね。よぉー、おいしそう。明子ちゃんのおにぎり」

明子は、絵梨、佳奈子、実咲と楽しそうに食べてますね。

ワシャガエル、「こちらはジェイムス。サンドイッチがよく似合うねえ」

未央、「おいで。食べよう」。

ちほ、「一緒に食べようよ」

この2人、ちょっと離れて後ろにいる福長に声をかけてます。

福長、ちょっと反応を示しますが、無関心を装い、おにぎりを食べてます。

ちほ、「素直じゃない」

ワシャガエル、「これ福長、照れないで一緒に食べなってば」

「ファッションにうるさいブランド」

ブランド、スボンに何かついたのでしょうか、「バレンチノのズボンが汚れちった」

亜由美、「思いっきりきゅうり」と、ちほにきゅうりを見せると

ちほ、「やーだぁー、私きゅうりいやー、もう」

ワシャガエル、「ん?。福長は亜由美ちゃんと一緒に食べてるかねえ?。あ、やっぱりね」

一緒には食べてませんでした。

ワシャガエル、「章久、疲れてたけど大丈夫かなねえ?」

「この弁当は、もちろんこの人」

内山のことを言ってるのですが、弁当箱が思ったのよりかなり小さいです。

内山、「こんなんじゃたりねえよ」

裕太が内山に、「おやじ」と言うと、

内山、「何だ?」と答えます。

市役所、「『おやじ』で返事するの?」

ワシャガエル、「イヒヒヒ。しかし内山は、ほんとにおいしそうに食べるねえ」

 

食事が終わり、みんな最初のように2列に並びます。

さんま先生、「さあ、それでは行きますよ。いいですね」

章久に、「君、元気になったね」と言うと、

章久、「1カンポイント回復しました」

さんま先生、「早く弱ることを祈ってます」

章久、「アハアハ・・何だって?」

さんま先生、「今から山道に入りますから。今からがしんどいよ。今まではもう、単なる助走よ」

章久、「『じょそう』って?」

さんま先生、「イヤーン。いや、イヤーンじゃないです。そんなじょそうじゃないんだよ。まあいや、イントロだ」

章久、「じょそうってあれじゃん。マントバリオが飛ぶときに使うやつ」

さんま先生、「いや、イントロでちょっとぼけてくれよ・・・マントバリオって俺知らないけども」

章久、「マントバリオって知らないの?。あの有名なゲームソフトのやつなのに」

さんま先生、「知らんわ、そんなもん。君の知ってる世界と僕の知ってる世界は全然違うの・・・
       いいですね。今からがしんどいから、内山・・・出発するから。頑張って行こう」

章久、「いつでもオッケーです。5、4、3、2、1、0」

さんま先生、「えらいこっちゃ」

 

いよいよ、紅葉台展望台へ向かっての山道に入ります。 先頭へ

さんま先生、「おい、シャキッと歩けよ。はよ歩けよ」

小学生の列とすれ違います。

さんま先生、かなり気合が入ってます。一番後ろから、

「右側歩け、右側。はい、こんにちは。見てみろおまえ、ちゃんと歩いてるやろみな。おまえらもやったらできるのや
 ・・・こんな風に歩け、ビシッと。おまえら気持ちを込めてあいさつせえ。うわべであいさつせんと」

すれ違う小学生たちは、さんま先生を見てびっくりして振り返ってますね。

誰かが「足がビリビリしている」と言うと、

さんま先生、「チェッ。見てみろちゃんと、他の学校。なさけないわ。どんな教育してんのや、俺は。いや俺はやないわ」

 

内山、「鼻血か?」

市役所、「よくコケるな。今日でもう3回ぐらいじゃないの?、おまえ」

また、章久がダウンしたのです。

絵梨、「これ帽子反対・・帽子ちゃんとかぶらなきゃ」

章久、「きついんだよ」

 

気恵も疲れてきたのか、しゃがんだまま進んだり、変な歩き方をしてます。

市役所、「きーちゃん、普通の歩きできないの?」

気恵、「うん、できない」

ブランド、「きーちゃんこわいんだよ、こういうとこ」

そして、章久再びダウン。今度はマジでつらそうです。

裕太、市役所、実咲が起こします。

市役所、「よし、行こう!。大丈夫だ、頑張れ!。よし行くぞ!。立て!。俺が疲れるわ」

 

きつい上り坂に来ると、

気恵、うつぶせに倒れこんでしまいます。(まだ余裕アリモード)

と思ったら、泳ぐまねを始めました。(笑)

ブランドとちほが起こそうとしますが、気恵、力を抜いていてなかなか起きあがりません。

結局、ちほがスボンを引っ張って、無理やり起こして歩かせました。

 

ここでいつものパターンが。

さんま先生、内山に、「すいません、おじさん。撮影してるんですよ。今テレビの」

内山、「違う、俺内山だよ」

さんま先生、「内山か。そのまんまや」

 

以下、雑談などを。

ずっと気恵のことを気遣っているブランドに、内山が

「おまえ、もしかしてきーちゃんのこと好きなんじゃないか?」

章久、「まだ登るんでしょ?」

ブランド、「さんまさん。男が女に勝つんだよね?。ケンカとか」

さんま先生、「ごめん。話聞いてない、全然」

ブランド、「何で?」

さんま先生、「しんどい」

内山、カメラに愛想を向けると、(ポカッ)

さんま先生、「何愛想ふりまいとんねん。おまえ、カメラ好きだなあ」と言いつつも、

自分も愛想をふりまいていました。

内山、「自分だって好きじゃないか」

さんま先生、「やかましいわ。おまえが突っ込むな」

 

厳しい登りが続きます。

さんま先生、「君達のペースに合わせたらしんどいから、先歩く、僕は」

と、先頭を歩きます。

花を手に持っていた気恵、突然、

「あっ、そうだ。きーちゃん足速いとき、こうだったんだ」

と、走り出します。

さんま先生、「おまえら元気やないか」

ブランド、「これ、最後の力」

さんま先生、「そのまま行け、そのまま。こいつらほんまええかげんやわ。ほんまに疲れてるの内山だけ・・置いて行くぞ」

内山、「若いものはいいね」

市役所、「ワシャガエル、ぶっとばしてやる。俺の身長にあわせてカメラやったら、怒るぞおまえ」

疲れていらついているようです。木の棒を杖がわりにしています。

佳奈子、「その前に休憩。ここの山ん中でいいから休憩したい」

ブランド、「もうだめ。最後の力が尽きそう」

ジェイムス、「頂上に水飲み場あるかな?」

さんま先生、「えー、あるやろ」

内山、「ちょっと一息入れようや」

さんま先生、「おまえ、その言い回し、やめ言うてるやろ」

 

そして、200段近い「階段」を登っていきます。

暑さのせいか、内山、裕太、市役所、ブランドなどが、シャツを脱いで、上半身裸になります。

裕太、「ずいぶん涼しいよ。この方が」

気恵もシャツを1枚脱ぎます。

さんま先生もカメラ前を無言で通り過ぎます。

疲れて立ち止まる内山に、

スタッフ、「内山、もうちょいだよ」

 

そして・・・ 先頭へ

さんま先生、「さあ、着くぞ。これが紅葉台や」

絵梨、「やっとだぁー」

裕太、「これでジュースが飲めたら最高だよな」

章久、「僕はもうラジオ体操絶対行けない」

休憩所を通って展望台へ行きます。

気恵、「あっ、富士山だ」

さんま先生、「富士山が見えるぞ」

佳奈子、「きれい」

内山、「飲みてえよ、何か」

実咲、「あー、富士山だ」

さんま先生、「よかったね。しんどい思いして。こうして・・よかったじゃないの。
       こんなしんどい思いして、こんなきれいな富士を見れるて」

ブランド、「初めて」

さんま先生、「ちょっと休憩します」

裕太、「何も飲めませーん」

体を建物にくっつけて冷やしています。かなりまいってるようですね。

佳奈子から水筒の飲み物をもらった実咲、

「はぁーおいしい。生き返る」

内山、「もうやだよ。もうハイキはこりごりだよ、もう」

さんま先生、「はい、みなさん。集まって記念撮影。ここに、富士山をバックに。早く」

位置的に、

1番前に内山が片ひざついて。

その後ろに左から、ブランド、裕太、さんま先生、福長、章久が座り、

その後ろに、ちほ、実咲、明子、気恵が、

更にその後ろに、絵梨、佳奈子、未央、亜由美が、

1番後ろに、ジェイムス、市役所です。

さんま先生、「せえーの、はい」

裕太、「たらチーズ?」

さんま先生、「それいこ。せえーの、たらチーズ」(カシャ)

 

そして、目的地三湖台へと向かいます。距離は1キロほどです。

尾根づたいに歩いているせいか、視界が開けています。

市役所、「さんまさんさあ、普通さあ、『ありがとうございました』って言うけどさあ、
     『おおきに』だよね」

さんま先生、「大阪は『おおきに』や・・おまえと手をつなぎたくないよ。手をつないでくるな。気持ち悪い」

内山、何故かさんま先生と手をつないでいました。

章久またダウン。実咲と明子が起こします。

気恵、「きーちゃんの家の近くには・・・」???

鳥の鳴き声が聞こえてますね。

さんま先生、「いいねえ。こうして鳥のさえずりを聞きながら」

内山、「肩が痛い。荷物が重いから」

さんま先生、「どうせえっちゅうねん?。ほんだら」

内山、「持ってくんない?」

(バシッ)

さんま先生、「何でおまえの荷物、俺が持たなあかんねん?。子分か俺は」

気恵、また変な歩き方をしてます。

さんま先生、「きーちゃん。もっと真剣に歩きなさい。真剣に」

ついに気恵もダウン。

でも、「よいしょ」と自分で起きあがりました。

さんま先生、「きーちゃん、まじめに歩きなさい・・きーちゃん、パワーをもらいなさい、パワーを。
       パワーをもらったら歩けるんでしょ?。お祈りして」

気恵、「でも、できない日もあるよ。力とかなくて」

なんか頭の中で、何かをつぶやいているのでしょうか?。

気恵、「できた」と言うと、「フフフフ」と笑いながら、また早足になりました。

さんま先生、「そんなことより、早く頂上に着いた方がええやろ」

内山、「リュックサックが重い、重い」

さんま先生、「何や?、何や?、何や?。帰る?、なあ」

内山、「帰りたいよ」

市役所、「持て。うっちゃん。これでも助かりだと思え」と、

木の棒を差し出します。引っ張ってくれるみたいです。

ちょっと前を歩いていた裕太、「さんまさん。着いたよ、さんまさん」

 

ついに目的地の三湖台です。 先頭へ

佳奈子、「やったぁ。やっと着いた」

明子、「涼しい」

絵梨、「やっと来たぞ」

さんま先生、「集合」と、みんなを「三湖台」と書かれた標柱のとこに集めます。

さんま先生、標柱の文字を指して、章久に聞きます

「章久、これ分かるね?。ここはどこ」

章久、「さんこだい」

さんま先生、「そう、章久の言う通り。三湖台。やっと目標の三湖台に着きました。
       ここで章久君を埋めて帰ります。いや違う。
       この木をね、あっぱれさんまの木を、ここで植えるわけだよ。いいね。」

何人か、「はい」

さんま先生、「そして君達が何年後かに来て、僕のことを思い出して、涙をポトンとこぼしてくれたらそれでいいのよ」

内山、「もう来たくねえよ」

(パシッ、パシッ)

さんま先生、「何やそれは。思い出に残るやろ、これが。これはさくらんぼなんだ・・」

ここで生徒達から、「馬乗ってる」との声が。

乗馬をしている3人がやってきました。

さんま先生、「うわぁー馬・・そんな話題やない。今いい話してるんだから・・見てみろ。ああして、乗馬だ。
       いいね。ああいうかわいらしいきれいな馬を見て、バクチをしてる僕は情けない」

三湖台の脇の方に移動します。

市役所、「あっ、ヨットだ」

眼下に西湖が見えます。

さんま先生、「さあ1人ずつ、みんなで掘っていく、みんなで埋めるの」

みんなでスコップで少しずつ土を掘っていきます。

さんま先生、「そう、いいね。これも思い出だね。夢を植えていくんだよ。分かったね。
       これは夢という木にしよう。誰か返事せえよ」

何人か、「はーい」

さんま先生、「(苦笑)もうしゃべらん」

章久、「帰り道、また歩くの?」

さんま先生、「そんな心配して、今木を植えてるんだから。これは素晴らしいことなんだよ、大きく育つか?。
       さくらんぼに実がなるのか?、さくらんぼは君たちのひとつひとつの夢なんだよ。
       そういう感動呼ぶコーナーやのにチャラけてしもて。(苦笑)おまえらとはもうしゃべらんわ、もう。
       これ、NHKやったらものすごいええ撮り方するぞ。大体司会者悪い。俺やがな」

裕太、「さくらんぼ3800円て値段付いてるよ」

佳奈子、「ほんとだ」。章久、「ほんとだ」

さんま先生、「おまえらほんまに、しょうのないやつらや。値段の問題違うやろ」

裕太、「これできたら、フジテレビ高く売れるじゃん」

さんま先生、「バカ・・おまえら・・3800個の夢が咲くんだよ。そう思え。思えんか?」

何人か、「思えない」

さんま先生、「思えない。俺も思えない」

内山、「山なんかこねえよ」

さんま先生、「(苦笑)俺は来るわ。なあ。10年たってここでみんなで集まろうよ。10年後、なあ。
        そやから10年後、あっ、9年後にしよう。2000年に。
        2000年の7月29日にここで再会するんだよ。これは約束しとこう。
        電話で『明日分かってんな』とか、そうやなしに、自然と再会して、
        『あー、これはどうも山崎さんですか。ご立派になられて』とか、そういう会話あるやろ。
        『あー、内山さん。今魚屋を継いでらっしゃるそうで』とか、そういう会話するわけよ。
        『福長さん、まだ彼女いらっしゃらないんですか?』とか、そういう会話するわけよ。ねえ、
        『明子ちゃんは結婚したの?』とかいうの、そういう話ええやないか。分かったね。
        9年後、9年後の今月今夜この月を」

内山、「じゃあ俺、18歳だ」

さんま先生、「おまえの18歳見たくないなあ。さあ、これは、みんなの木です」

ワシャガエルもコメントしてます。

「みんなで植えたあっぱれの木。果たして9年後の子供達は?。
 ちほちゃんは21歳の乙女。ウフフフ。17歳の章久は、やっぱ変わってないだろうね。
 心配なのは、内山の9年後の体重だよ。みんな一体、どんな若者になっているだろうね。
 とにかく9年後、このあっぱれの木のもとに成長した子供達が集まって、
 あっぱれさんま大先生同窓会を開いてもらいたいもんだね。はーい。
 そのときには、ワシも呼んでちょうだいよ、みんな」

 

CMあけ。みんな西湖まで下りてきています先頭へ

真ん中で火を焚いて、キャンプファイヤー気分ですね。

さんま先生、「さっき登ってた山があそこよ、あのはげてるところね。あそこから西湖の絵を描いた人もいるよね。
       ほんで、こうキャンプファイヤーをして、雰囲気を高めよう思ったけど、暑うてやってられへんよね。
       どうでした?、今日のやつは」

みんな、「楽しかった」

さんま先生、「どんな風に?」

佳奈子、「うーん、疲れたびー。お弁当で元気になったり、そういういろんなことがあって楽しかった」

気恵、「きーちゃんはね、転んだりして楽しかった」

さんま先生、「君は楽しかったかわからんけど、こっちは迷惑だったのよ。
       さあ最後、みんなでここで歌を唄う。何の歌がいいか?」

ブランド、「あっ、分かった。校歌・・あっぱれの」

さんま先生、「唄える?」

みんな覚えてるようですね。

 

そして、みんなで「あっぱれ学園校歌」を唄いました。

さんま先生、「お疲れ様。覚えてたな」

ブランド、「でも絵梨ちゃん外れてたよ」

さんま先生、「ブランド。おまえ唄下手な割には、声大きすぎるぞ」

 


こうして、91年のハイキングは、大成功のうちに終わりました。

前年の奥御岳ハイキングが、大雨で目的地に着けなかっただけに、喜びはひとしおだったと思います。

コース的には結構きつい部分もあったようで、

2年生の章久、気恵にとっては大変だったかもしれませんね。

後日談ですが、佳奈子があの後、三湖台にまた行ったそうですが、

さくらんぼの木は、跡形もなく抜かれていたようです。まあ、そんなもんでしょう。

 

私にとって、このハイキングは、あっぱれの中でもかなり印象に残っています。

冒頭でも書きましたが、三湖台でさんまさんが約束した「2000年の再会」。

当時はずっと先のことだと思っていたのですが、

いよいよそのときが近づいてきましたね。是非実現してもらいたいです。

そのときには、途中でやめていった子たちにも、出てもらいたいですね。

 

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