風のささやき

恐れながら言葉を選ぶ

人の言葉は
聞きたくはない
胸に嫌がる声がする

嘘と本当が
絵具のように濁る

嘘ならば
哀しい響き

本当なら
胸を貫くひとさし

耳をふさいで
鼓動だけに沈みたい

けれど
それでいいのと
問いかける
もう一人の自分

みんな
迷わず言葉にして
傷をつけ

ときに
そっと手をおき

恐れながら
その心で
そっと
言葉を選びたい

言葉を恐れ知る心で丁寧に扱いたい。Last Updated 2026/02

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