風のささやき

何度でも、青空の下で

また後悔の塵が積もる 今日も
何にも届かない無力感をつかむ
悪戯に重ねる歳月は肩に執拗なく重い

押しつぶされそうになり
息苦しく 見上げればそこには
どこまでも 抜けるような青い空

その澄んだ青さに
触れたいと手を伸ばす
その色を心の羅針盤にすれば
きっと何度でもやり直すことはできる

小さな心の傷跡に
くよくよとするちっぽけさ恥じて
背骨を貫く空の青さで
猫背の背中を真っ直ぐにする

幾たびも
青空は新しい始まりの場所
深く息を吸い込めば青い希望が満ちる

あの空へ向かう願いは
決して遅すぎることはない
ときおりはその広さと深さに
途方もなく迷うけれど

生まれたときから
誰もが授けられている
天からの青い贈り物
その希望を瞳に焼きつけていれば

僕はまた顔をあげて
前へと進むことができる
たくさんのしくじりが
頬を打ったとしても

冷たいにわか雨も
雨上がりには
澄んだ空が広がる