風のささやき

散る花を髪飾りにして笑む人へ愛しさ吹雪く桜を真似る

満開の桜の木がアーチ―を描く道を
大切な人と歩いていました

風が吹くたびに
舞い散る花びらはその人の黒髪に落ち
まるで桜色の髪飾りのようです

その髪飾りを意識してか
嬉しそうに微笑む人に
僕の胸の中で愛しさが高まりました

その思いは自分では
上手くコントロールができずに
胸の中にも桜吹雪が舞うようでした