風のささやき

澄む場所に耐えきれる人少なくて星月のみの冬空寒し

夜遅く家に帰る途中のこと
空には雲一つなく星が輝き
空の真ん中で丸い月が輝いていました

冬空の下のことですので
当然寒々としているのですが
その澄み切った空を見ているのに
耐えられなくなりました

思えば普段の生活でも
心の中にはどこか汚れた物が
大半を占めていて
美しい気持ちだけを抱いていると
どこか息苦しくさえ感じるほどです

自分の心の修養が
なっていないと言えばそれまでなのですが
澄んだ思いだけでいられる人は
果たしてどれぐらいいるものなのでしょうと
考えてしまいます

そこを目指したいという思いだけは
今も胸の底に湧いてはいるのですが