風のささやき

肩車される子供の肩濡らす冬の夕日の瞳優しく

随分と大きな人がいるなと思ってよく見ると
小さな子供を肩車したお父さんでした

少し暗くなりかけている頃
小春日和の冬の夕日が
そっとその子供とお父さんの背中を濡らしていました

二人はきっと仲がいいのだろうなと思わせる一体感
だから僕は最初大きな人だと思ったのかなと
自分に対して言い訳をしながら

冬の夕日もその親子の姿を見て
優しくなったようで
陽射しが随分と柔らかでした