Shimbo畑、完成! 今年はハーブ王で億万長者に!
先日、Shimbo妻の実家を訪れたというShimbo氏。カマクラに男のロマンを見つけに出かけたその時以来の凱旋帰郷だ。まだ、山の斜面には雪も残っているような浅い春。桜もまだ葉桜になる前。今年何度目かの花見に興じたShimbo氏であった。さらには山でとったばかりの山菜をいただき、「我愛す日本の文化」と日本の素晴らしさを深く心に刻んだのだという言う。
さて、三日間の滞在中、またShimbo氏の夢が一つかなった。それは、ハーブの畑を作ること。マンション住まいのShimbo氏。今までは狭い鉢植えでハーブを育てるしかなく「何でお前ら、いつまでたっても大きくならないんだよ」と、八つ当たりをしていたが、それが、広々とした場所で育てることができるのだ。畑を作る前の晩などは、遠足を待ちわびる子供のように、雨が降らないかと心配になり5分おきに外を眺めるShimbo氏がいたのだという。
次の日は、Shimbo氏の願いが届いたのかとても綺麗な五月晴れ。目が覚めると、抱いて寝た鍬を手に「もう、やめてくれってほど、堀まくってやるぜ!」と意味不明な言葉を残し、一目散に外に飛び出したShimbo氏。あたりかまわず地面を掘り始めたのだという。しかし、そんなShimbo氏の努力も水の泡であったということが分かった。文明の利器である耕運機が運び出されて、あっという間に畑が掘り起こされたのだ。
その後、畝をつくり、ハーブたちの種を巻いたというShimbo氏。ついに念願のハーブ畑が完成した。それと同時に、Shimbo氏のするどい、商人のそろばん勘定が動いた。これは行ける!とShimbo氏は確かに確信したのだという。そこで横にいたShimbo妻をつかまえて、「ヨッ! 金持ちの妻!」とニヤニヤ話し掛けたのだという。
「ハッ?」とShimbo妻。
「いやね、これで、ハーブを大量生産できれば、俺たち大金持だぜ。なんたって、このハーブの隅から隅、葉の裏から根の先までを知り尽くした、ミスターハーブこと、このShimboが作るんだぜ!まあ、軽く見積もって億ってところ?」
何と反応していいのかわからず呆れ顔のShimbo妻。
「いい暮らしさせてやるからな! いままで苦労させたな!」と浮かれるShimbo氏の妄想を止める術もないShimbo妻であった。
家に戻り、早速Shimbo畑のことを、ベランダのハーブたちに報告したというShimbo氏。「俺が金持ちになった暁には、金箔入りの水でもかけてやるからな!」と相変わらずのご機嫌。「そうはいっても、普段お前が面倒を見ているわけではないだろう!」とつっこみたいところを、ぐっとこらえたハーブたちであった。
※その後のShimbo畑の状況はといえば、猫に掘り返されて、あちらこちらに大きな穴が開いているとか。金持ちへの夢がもう途絶えたようだ。
今週のおまけ
ウワ、まずそうなハーブ! 食ったら吐くぜ!